SEOに効果的なコンテンツとは?制作の流れと検索順位を高めるコツを解説|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

SEOに効果的なコンテンツとは?制作の流れと検索順位を高めるコツを解説

2023-09-01 制作・開発

SEOコンテンツの制作は、検索エンジンで上位表示をさせてアクセス数を集めるためのマーケティング手法のひとつです。SEO対策ではコンテンツの質が大きく影響します。    

良質なコンテンツを制作するには基本的な流れを踏まえたうえで、ユーザーのためになる情報をわかりやすい文章で届けることが大切です。しかし、具体的にどうすればよいのかわからない方もいると思います。

そこで今回は、SEOコンテンツを制作する流れと、質を高めるコツや対策するメリットについて解説します。SEOに特化したコンテンツを制作したい方は、ぜひ参考にご覧ください。

SEOコンテンツの制作の流れ

SEOコンテンツを制作するときは、ユーザーが何を考え、どのように行動しているのか調査するところからスタートします。基本的な流れから理解することが大切です。

1. 競合調査・市場調査

まずは自社の認知度や扱っているプロダクトの市場価値を把握することが大切です。競合調査でプロダクトの特徴や強みをリスト化したものを比較して、どうやってアプローチしていくか戦略を立てていきます。ツールを使うと、効率的な調査が可能です。

もし、記事制作の外注を検討しているなら、プロダクトについてスムーズに理解してもらえるようにここで調査した内容をまとめておくとよいでしょう。

関連記事:競合調査ツール8選|分析すべき指標や競合サイトの見つけ方をWeb制作会社が解説

2. キーワードを選定する

つぎにSEO対策をするキーワードを決めます。キーワードはユーザーが検索した語句より、ニーズが高いものを選ぶのがコツです。ニーズの高いキーワードは、Googleの『キーワードプランナー』や『Ahrefs』などのキーワードツールを使用すると調査・選定を助けてくれます。

SEO対策をするキーワードを選定するときに、注目してほしいのが「関連キーワード(サジェストワード)」と「共起語」です。

・関連キーワード:メインの語句と一緒に検索されやすいキーワード
・共起語:Web上で使われやすいキーワード

関連キーワードはユーザーの検索意図を理解し、コンテンツに盛り込む情報を定めるのに役立ちます。共起語は、検索エンジンの機能で出現するキーワードやフレーズで潜在ニーズを理解するのに役立ちます。

▲Google検索の関連キーワードの例



関連キーワードがたくさんあり、どのようなコンテンツを制作すればよいのか迷ったときは『ラッコキーワード』などで関連キーワードごとの月間検索ボリューム※を調査してみてください。あわせて競合性などもチェックできます。

▲『ラッコキーワード』の月間検索ボリューム



関連記事:SEO内部設計とは?キーワード設計のポイントとコンテンツ制作の流れ

※ 月間検索ボリュームの調査は有料プラン

3. ペルソナ設定・ニーズの明確化

キーワードを選定したら、ターゲットとなるユーザーがどのような悩みや課題を抱えているのか知るために、ペルソナを設定してニーズを明確化しましょう。

ペルソナとは、自社のプロダクトを使用するターゲットを性別や年齢、居住地などくわしく設定した人物像のことです。簡単にいえば理想のお客様を指します。

「どんな人に買ってもらいたいか」と考えたときに、頭に浮かぶのは「男性」や「30代」というより「誰か」が浮かぶ人が多いと思います。この浮かんだ人物像を下のように言語化していきます。

<ペルソナの例>

性別:男性
年齢:32歳
属性:会社員
居住地:神奈川県在住
家族構成:奥さん(32歳)と1歳の男の子がいる
趣味:DIY・映画鑑賞

こまかい特徴や背景を設定して、ペルソナが抱えている課題や悩みごとを特定します。ペルソナの情報をもとに、自社のプロダクトで解決できる方法や提供できる価値を考えます。

ペルソナを設定してニーズを明確にするといったステップを踏むことで、ターゲットユーザーに届く情報の提供が可能です。

関連記事:ペルソナ設計とは?設計の方法から分析、ワークショップ、事例までを徹底紹介

4.構成案を作成する

ペルソナを設定したら、コンテンツのベースとなる構成案を作成します。

一般的に構成案には以下の要素を設定します。

タイトルキーワードを含めたユーザーの関心を引くものを作成
導入文読者の興味を引き付けるコンテンツの導入部分
見出し階層構造を踏まえた見出しを設定する
見出しの概要(本文)どのような本文を書くのか簡単な内容を書く
内部リンク既存メディアがあれば関連記事を内部リンクとして設定する

見出し階層はコンテンツの読みやすさにも影響するため、とくに注意が必要です。

近年のSEO対策では、上位に表示されたコンテンツの見出し構造を参考にするケースが多くあります。競合サイトとの差別化を図るには、ユーザーのニーズを深堀りして独自の視点で提供できる情報を盛りこむことも検討しましょう。

一般的にタイトルは33文字以下、見出しは25文字以下にすることでモバイル端末でも見やすくなります。

4. ライティング

作成した構成案をもとに、本文を書いていきます。あいまいな表現は避けて、専門用語などもできる限りわかりやすい言葉に置き換えましょう。漢字やひらがななど表記を統一させることも大切です。

執筆を外注するときは、キーワードやテーマに精通したライターへ依頼するのがおすすめです。

ただ、専門知識をもつライターが見つからないケースもあります。そのようなときは、構成案の見出しに盛り込んでほしい内容を書いておくことで、ライターがリサーチしやすくなります。

少し手間がかかりますが、初回は認識齟齬や情報の不足がないかを確認するために、粗原稿を提出する工程を挟んでもよいしょう。

関連記事:分かりやすい文章を書くためには?今日から実践できる2つのコツを現役編集長が解説

執筆後は誤字脱字をチェックし、タイトルと導入文が完成した記事にあっているのかをチェックします。執筆後すぐではなく、少し時間をおいてからチェックするのがコツです。

さらにコピペチェックツールでチェックして修正をすることで、コンテンツの独自性を高めることができます。コピペ率の基準は30〜40%以下です。50%以上あるときは、言い換えや書き直しなどで調整しましょう。

5. プレビュー確認

WordPressやCMSで入稿したら、公開前にプレビュー機能を使用して実際にどのように表示されるのかを確認します。

プレビューでは以下の点をチェックしましょう。

・見出しの階層がずれていないか
・箇条書きや表が正しく表示されているか
・リンクやボタンが正しく動作しているか

近年はモバイルユーザーが多く、オウンドメディアでもモバイルでの視認性を意識したコンテンツ制作に取り組むところが増えています。モバイルプレビューにも切り替えて、スマートフォンでも見やすいかどうかをチェックしてください。

6. 検証・分析

公開後はGoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールを使用して、検索エンジンからの評価をチェックします。これらのツールでは、検索エンジンからの流入数やコンテンツ内のユーザーの行動を把握することが可能です。

データはグラフなどで可視化されるため、関係者と共有して改善点や成功要因を把握し、つぎに制作するコンテンツに活かしましょう。

SEO対策は効果が得られるまで数か月かかることも少なくありません。評価が安定するまでは、検証・分析のサイクルをくり返して、質の高いコンテンツを制作してください。

関連記事:GA4の導入方法とは?初心者向けに基本設定をわかりやすく画像で解説

7. 記事の追加・リライト

良質な記事を継続して公開し続けることが大切ですが、新規記事とあわせて既存記事のリライトをおこなうことも大切なSEO対策です。

検証時に収集したデータをもとに、現状のコンテンツに不足している情報を探します。情報の追加や調整により、ユーザーのニーズを満たすことができれば、検索順位の向上も期待できます。

関連記事:SEO記事のリライトのやり方は?大規模メディアのコンテンツにテコ入れする方法も解説

SEOコンテンツの質を高めるためのコツ

Googleはユーザーの利便性を重視しています。どのような点を意識したらよいのか、SEOコンテンツの質を高める6つのコツを紹介します。

1. タイトル/導入文に注力する

良質なコンテンツを制作するには、ユーザーの興味や関心を引くタイトルや導入文を作成することが大切です。ユーザーの興味や関心を引く情報が盛り込まれたコンテンツは、アクセス数が集まりやすくなります。

自社のプロダクトをアピールしたいからといって、プロダクトの魅力だけ発信したところで購買にはつながりにくいでしょう。ユーザーのニーズを満たすことで集客につながり、購買率も向上させることができます。

関連記事:Web記事のタイトル付け、何となくでやってない?意識すべき5箇条

2. E-E-A-Tを意識する

「E-E-A-T」は以下の頭文字からとったもので、Googleがコンテンツの品質評価に使用する概念を指します。

・Experience(経験)
・Expertise(専門性)
・Authoritativeness(権威性)
・Trustworthiness(信頼性)

E-E-A-Tを満たしたからといって、必ずしも上位表示が確約されるわけではありませんが、ユーザーの人生を左右するような金融や健康に関する内容のコンテンツでは、E-E-A-Tが重視されます。

専門性のコンテンツを制作するときは、掲載内容の信頼性を示すためにも根拠となる情報も提供することが大切です。

E-E-A-Tを意識したコンテンツは「誰が」「どのように」「なぜ」という観点をもって制作します。

とくに「なぜ」は、コンテンツを制作する目的と深く関わっています。もし、目的がユーザーのためではなく、検索エンジンからの流入数を増やすことと判断された場合、検索結果の上位に表示される可能性は低くなります。ユーザーファーストを意識することで、コンテンツの質を高めることができます。

関連記事:【専門家解説】記事監修の効果とは?コンテンツSEOにおける重要性

3. わかりやすさ・読みやすさを意識する

ターゲット層にもよりますが、基本的にあいまいな表現を使わず、専門用語などもできる限りわかりやすい言葉に言い換えることが大切です。

ユーザーにとってわかりやすく、読みやすいコンテンツは、検索エンジンが理解しやすくなるため、検索結果の上位に表示されやすくなります。既存記事のリライトをするときも、わかりやすさや読みやすさを意識しておこなうことが大切です。

4. 図解・イラストを挿入する

アイキャッチなどの画像やイラストは、読者へコンテンツの理解を促すためにも必要な要素です。

図やイラストを用いて表現するインフォグラフィックスは視認性も高く、わかりやすく伝えることが可能です。さらに、画像検索からのアクセスを集められる可能性もあり、SEO対策に大きく貢献します。

画像やイラストには「alt属性(代替テキスト)」を設定します。alt属性とは、画像の読み込みが遅いときにどのような画像なのかを説明するためのテキストです。キーワードをいれることでSEO対策になります。

図解・イラストの外注を検討されているなら、ライティングの工程で「こういうイラストが欲しい」といった要望や見本画像を挿入しておくことでスムーズな依頼が可能です。

5. 適切なHTMLタグをつける

検索エンジンに制作したコンテンツを正しく理解してもらうために、適切なHTMLタグを使用しなければなりません。コンテンツ制作でおもに使用するHTMLタグは以下のようなものがあります。

<title>:タイトルにつけるタグ、1記事1つのみ設置
<h2>~<h4>:見出しにあわせて設置するタグ
<meta>:コンテンツの内容を伝える
<alt>:画像用のタグ
<list>:箇条書き
<canonical>:重複コンテンツの解消
<blockquote>:引用
<strong>:強調
<a>:リンク設定
<table>:表作成

適切なHTMLマークアップにより、検索エンジンにコンテンツの内容を正しく伝えることが可能です。

関連記事:SEOの効果的な内部対策15選。これさえやればOKのチェックリスト付き!

参照:Google検索セントラル「有効なHTMLを使用してページメタデータを指定する

6. 潜在ニーズからライバルとの差別化を図る

潜在ニーズとは、ユーザーが自覚していないニーズを指します。SEOコンテンツを制作するときは、潜在ニーズから課題や悩みを特定し、コンテンツで解決策を提供すればよいわけです。

ニーズの理解だけではなく、文章として感情的なつながりをもたせることも大切です。ユーザーの共感や信頼を得られるコンテンツを制作することで、ファンの育成にもつながります。よりユーザーに届くコンテンツを制作できるように長期的に検証・分析を実施して、良質なコンテンツの制作につなげてください。

SEOコンテンツを制作するメリット

SEOコンテンツを制作するとアクセス数を集められる以外にも、以下のようなさまざまなメリットがあります。

オーガニック検索数やCVRの増加

SEOコンテンツを制作して検索結果で上位表示がとれれば、オーガニック検索からの流入増加にくわえて、CVRも増えるメリットがあります。

オーガニック検索とは、検索エンジンで表示された検索結果のことです。一般的に上位に表示されたコンテンツはアクセス数が多くなるため、対策キーワードで上位に表示されちれば、問い合わせや資料請求数などCVRが向上します。

企業ブランディングにつながる

アプローチが難しい特定の業界や分野でも、SEOコンテンツなら専門性・権威性・信頼性などE-E-A-Tを確立できます。つまり、SEOコンテンツ制作で企業価値を高めることができるのです。

ユーザーニーズを満たすコンテンツを発信し続けることで、検索エンジンからも評価されやすくなるだけではなく、幅広い層から信頼も獲得できます。プロダクトの認知度やオウンドメディアのアクセス数も向上するでしょう。

長期的な集客が可能

SEO対策の速攻性は低く、効果を実感するまで数か月かかることも少なくありません。そのため、一度上位表示をとることができれば、施策を続けることで大きく順位が下がることはほぼないと考えられています。

長期的な運用に適しているのは、業界内の関心やハウツー記事などトレンドに縛られない情報を提供しているコンテンツです。ただし、こうしたコンテンツでもGoogleのコアアップデートの影響を受ける可能性があることは覚えておきましょう。

ターゲットに幅広いアプローチできる

SEOコンテンツは、キーワードやテーマなどあらゆる角度からニーズの高さを想定して制作します。そのため、潜在層向けや顕在層向けなど、特定のターゲットを狙った施策も打つことができます。

アプローチに対するユーザーの反応をチェックすることで、別の潜在ニーズを発見できることもあります。こうした幅広いターゲットを引きつけるためにも、SEOコンテンツ制作は戦略的に行うことが大切です。

関連記事:リードジェネレーションとは?定義から具体的な手法までわかりやすく解説

SEOコンテンツ制作はGIGにおまかせください

SEOコンテンツを制作するときは、基本的な流れを理解したうえで品質も意識しなければなりません。ユーザーニーズを満たすコンテンツは検索エンジンからも評価されやすく、上位表示を目指せます。

良質なコンテンツを制作するには、競合調査やキーワード選定などコンテンツ設計が大切です。自社で製作するリソースがないときはコンテンツ制作の実績が豊富な制作会社への依頼を検討しましょう。

GIGはコンテンツ設計・SEO内部対策・外部対策にも対応しています。オウンドメディアの制作実績も豊富なため、課題解決に向けたコンテンツ制作の力になれます。SEOコンテンツを制作したいなら、ぜひGIGにおまかせください。

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