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コンテンツマーケティングの記事制作のコツ|外注先の選び方も解説
2023-09-01 制作・開発
コンテンツマーケティングにおいて、記事制作は非常に重要です。質の高い記事を継続的に発信することで、企業の認知度向上やブランディング効果が期待でき、潜在顧客の獲得にもつながります。
本記事では、コンテンツマーケティングにおける記事制作について解説します。基本的な手順から記事を書くときのコツ、外注する際の選定ポイントもまとめました。ぜひ参考になさってください。
コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングとは、顧客にとって有益な情報を適切なタイミングで提供するコンテンツマーケティングとは、顧客にとって有益な情報を適切なタイミングで提供するマーケティング手法のひとつ。
コンテンツには、ブログ記事やSNS、メールマガジンなどのオンラインコンテンツと、パンフレットやDM、セミナー資料などのオフラインコンテンツがあります。
これらのコンテンツは、企業が顧客とコミュニケーションを取るための手段です。良好なコミュニケーションを取るために、顧客の興味や関心、悩みを解決できる情報をコンテンツとしてまとめて配信します。
定期的な配信により、信頼関係を築くことができるのです。最終的には、自社やプロダクトのファンとなり、購入や利用につながることを目指します。
関連記事:コンテンツマーケティングでリードを2倍に増やす方法|自社の成功事例をもとに解説
コンテンツマーケティングにおける記事制作の役割
コンテンツマーケティングにおける記事制作には、企業やブランドの認知度向上やCVを促進する役割があります。
記事を通して自社の専門性やプロダクトの価値を伝えたり、売上やリード獲得につなげるための行動喚起をおこなったりするのです。
しかし、やみくもに記事を制作すればよいわけではありません。コンテンツには「内容・中身」という意味があるように、記事の内容がコンテンツマーケティングの成果にも影響します。
そのため、成果につなげるには集客数の増加や潜在顧客の獲得、販売促進などのマーケティング施策が必要です。
コンテンツマーケティングにおける記事制作の重要性
コンテンツマーケティングでは、質の高い記事コンテンツを継続的に発信することで、企業にとってさまざまなメリットがもたらされます。
ここでは、記事制作がもたらす4つの重要な効果について詳しく解説します。
アクセス数の増加による認知度向上
記事コンテンツを継続的に公開することで、Webサイトへのアクセス数が増加し、企業の認知度を高める効果が期待できます。
質の高い記事は、検索エンジンの検索結果ページで上位表示を狙えるため、オーガニックトラフィック数(自然検索流入数)を増やせるのです。
こうした顧客にとって価値のある記事は、SNSでも拡散を促進します。
フォロワーの拡散により、SNS経由での流入数の増加やバックリンクの獲得などが期待できることも特徴の1つです。
記事を通じて企業の専門性や商品・サービスの価値を伝えることで、ブランドイメージも向上させる効果があります。
継続的な集客チャネルの確立
質の高い記事コンテンツは、長期的に検索上位表示が維持され、継続的な集客チャネルとして機能します。
作成した記事に適切なSEO対策を施すことで、広告などの短期的な集客手段とは異なり、長期にわたってアクセスを獲得することが可能です。
また、記事を介して獲得した顧客は企業への理解や共感が深まっているため、購入に至る可能性が高いという点も特徴です。
コンテンツマーケティングにおいて記事制作は、安定した集客チャネルを構築するうえで欠かせない取り組みといえます。
潜在層へ効果的なアプローチ
記事コンテンツは、潜在顧客へのアプローチにも効果的です。
潜在層を効果的に取り込むためには、記事制作が欠かせません。潜在層に役立つ記事を配信し続けることで、関係を構築することができます。
そのためには商品やサービスに直接関連するキーワードだけでなく、顧客の悩みや課題に関連するキーワードで記事を制作します。これにより、購買意欲が明確ではない潜在層へのリーチが可能です。
記事を通じて、企業の専門性や問題解決能力を示すことで、潜在顧客の購買意欲を高めることができます。
コンテンツ資産としての蓄積
記事コンテンツは、企業の資産として長期的に蓄積されていきます。一度作成した記事は、Webサイト上に残り続け、継続的に価値を生み出すのです。
また、記事の数が増えると、企業の専門性や信頼性がより強く印象づけられ、これが企業のブランド力の向上につながります。
また、蓄積された記事は新たなコンテンツ制作の素材としても活用が可能です。
過去の記事をリライトしたり、関連記事を作成したりすることで、コンテンツ制作の効率化を図ることができます。
コンテンツマーケティングの形態と記事の種類
効果的なコンテンツマーケティングを実践するためには、目的や対象者に合わせて適切な記事コンテンツを選択することが重要です。
ここでは、代表的な記事コンテンツの種類について解説します。それぞれの特徴や活用シーンを理解し、自社のコンテンツ戦略に取り入れていきましょう。
1. ブログ記事|認知度の向上
ブログ記事は、企業やブランドの認知度を高めて、ターゲットとなる顧客に知ってもらうことを目的に制作します。
情報としては、業界のトレンドやプロダクトに関連するものが多く、SEO対策をするのも一般的です。
ブログ記事では、他記事と合わせてネイティブ広告記事を入れることで、自然なプロモーションをおこなうことができます。例えば以下のような記事です。
関連記事:フリーランス・副業人材向けサービスのWorkship&クロスデザイナーと、FREENANCE byGMOの連携キャンペーンが開始します
メディア内を回遊しているユーザーに自然に広告記事を見てもらうことが可能です。ルールとして「PR」表記をつけておきましょう。
ほかにも、旬のトピックスや話題性の高いテーマを取り上げたトレンド系記事も効果的です。SNSでのシェアや拡散を狙えるため、ブランド認知度の向上に役立ちます。
トレンド系記事を作成する際は、時事性の高いテーマを選びましょう。自社の専門領域と関連性を持たせたり、独自の視点を加えたりすることで差別化が可能です。
2. エデュケーショナル系記事|見込み顧客の獲得
エデュケーショナル系記事とは、特定のキーワードで検索するユーザーの悩みや疑問を解決することを目的とした記事です。ハウツー記事やまとめ記事なども、このカテゴリに含まれます。
適切なキーワード選定やメタデータの最適化をおこなうことで、検索エンジンの結果で上位表示を狙うのです。
上位表示を実現するには、読者にとって有益な情報の提供とあわせて、企業の専門性や信頼性を示さなければなりません。
こうした顧客にとって役立つ情報が掲載されたコンテンツは、SEOの効果も期待できます。検索結果の上位に表示されることで、見込み顧客の獲得も期待することが可能です。
戦略的な制作が求められることから、エデュケーショナル系記事の制作はコンテンツマーケティングの基本ともいえます。
関連記事:SEOに効果的なコンテンツとは?制作の流れと検索順位を高めるコツを解説
3. インタビュー記事|顧客との信頼関係の構築
インタビュー記事は、社内の専門家や外部の有識者へのインタビュー内容をまとめた記事です。
インタビューを通じて、専門的な知見や業界の動向を伝えられます。また、インタビュー記事は、企業の人物像や価値観を伝える上でも効果的です。
とくに、社内の専門家へのインタビューは、企業の強みや商品・サービスの特徴を伝える機会になるでしょう。
外部有識者へのインタビューは、業界の最新トレンドや課題を浮き彫りにし、読者に有益な情報を提供できます。
近年、採用サイトで社員のインタビュー記事を採用する企業が増えてきました。企業文化や働く環境などを届ける内容が中心です。
実際に働く社員の声を掲載することで、求職者からの信頼を集めることができます。
インタビュー記事で成果を上げるには、インタビュー対象者の選定と的確な質問設計が重要です。
関連記事:採用・社員インタビュー
4. 事例紹介記事|自社のファンを育成する
事例紹介記事は、自社や他社の事業における成功事例を紹介する記事のことです。
具体的な課題解決の方法や、商品・サービスの導入効果などを示します。
読者に自社の実績や専門性をアピールすることで、潜在顧客の関心を引き、購買意欲を高める効果が期待できるのです。
また、各事例を通じて、自社の商品・サービスの特徴や強みを間接的に伝えることもできます。
事例を選定する際は、ターゲット層の課題や関心事に合致するものを選びましょう。データやエビデンスを含めることで、説得力のある事例紹介記事を作成できます。
関連記事:サイト制作・開発事例
5. SEO記事|CVの促進
SEO記事とは、検索エンジンの検索結果で上位表示を狙うための記事を指します。
検索エンジンといってもいくつか種類がありますが、一般的にはGoogleの検索結果での上位表示を狙います。
検索エンジンのアルゴリズムの理解やGoogleのガイドラインなどの理解が求められますが、重要なのはユーザーファーストのコンテンツです。
独自の調査データを公開することで、企業の専門性や先進性を示せます。また、調査結果は業界関係者やメディアの注目を集めるため、ブランド認知度の向上にも寄与します。
調査レポート記事を作成する際は、調査目的を明確にし、適切な調査手法を選択することが重要です。
データの可視化や、わかりやすい解説を加えて、読者に価値のある情報を提供しましょう。これにより読者の行動を喚起しやすくなります。
調査レポート記事は、オリジナリティの高いコンテンツとして、競合他社と差別化を図るうえでも効果的です。
SEO記事は一度上位を獲得できれば、多くの検索流入を見込めます。そのため、集客を目的としたオウンドメディアに掲載する記事制作におすすめです。
関連記事:SEOとは|基本用語から仕組み、対策方法などを初心者向けに詳しく解説
参考:コンテンツ記事制作
参考:Google検索セントラル 有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成
コンテンツマーケティングにおける記事制作の手順
質の高い記事コンテンツを制作するためには、一定のプロセスを踏むことが重要です。ここでは、記事コンテンツ作成の基本的な流れについて解説します。
1. 目的を明確にする
2. KGI・KPIを設定する
3. ペルソナを設定する
4. カスタマージャーニーマップを作成する
5. キーワードを選定する
6. 記事の構成を決める
7.リサーチをする
8. 本文を執筆する
9. 校正・校閲・推敲を実施する
10. 記事を入稿する
11. 記事を公開し効果検証する
各ステップの詳細を理解し、効果的な記事コンテンツ制作につなげていきましょう。
STEP1:目的を明確にする
記事を制作するときは、その記事で何を達成したいのか目的(ゴール)を明確にすることが重要です。
エデュケーショナル系記事や事例紹介記事など、どのような記事を制作するにしても、まずは目的を明確にしておかなければなりません。
ブランド認知度の向上、潜在顧客の獲得、商品・サービスの販売促進など、経営戦略とあわせて検討するとよいでしょう。
目的を達成するために、何を読者に伝えるべきなのか、どのような価値を提供したらよいのかを事前に明らかにしておく必要があります。
STEP2:KGI・KPIを設定する
記事を制作する目的を決めたら、KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)とKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を設定します。
それぞれマーケティング戦略でよく使われる指標で、わかりやすくいうと以下のような意味があります。
・KGI:最終的に達成すべき目標
・KPI:達成のための短期的な指標
つまり、KGIを達成するために小さな目標としてKPIを設定するわけです。
KGIとKPIを設定することで、どのコンテンツで何を発信するのかが明確になります。
例えば、サービスサイトのPV数を増やしたいなら、SEO対策が効果的です。しかし、サービスサイト経由でCVRを上げたいなら事例紹介記事を増やしたほうがよいとなります。
あとで評価や検証をしやすくするために、具体的な数値を立てておくことが大切です。
例えばKGIを「年間1,000件のリードを獲得する」とした場合、KPIは「記事経由で月間100件のリードを獲得する」といった具合です。
KPIで進捗を確認しながら、効果的に戦略を調整することができます。
STEP3:ペルソナを設定する
つぎに、記事のターゲットとなるペルソナを設定します。
ペルソナとはターゲットよりも詳細に設定された人物像を指しており、性別・年齢・職業・関心事などを細かく考慮して設定するのが特徴です。
ペルソナの例を見てみましょう。
・年齢:35歳
・性別:女性
・職業:IT業界の事務職
・家族構成:夫と3歳の子どもとの3人家族
・居住地:東京都目黒区
・収入:年収500万円
・趣味・関心:料理、インテリア、登山
・課題やニーズ:共働きなので家事の効率をあげる家電を探している。最新の家電製品に興味がある。
・情報収集の方法:Instagramや個人ブログで口コミをチェックする。家電購入の前にオウンドメディアをチェックして製品の詳細を把握する。
上記よりこまかく設定してもかまいません。なかには氏名まで設定する企業もあります。詳細な設定により、どういった情報を届けたらよいのか明確になるわけです。
設定したペルソナは、記事制作に携わるメンバー間で共有することで、訴求にぶれが生じにくくなります。
関連記事:ペルソナ設計とは? 設計の方法から分析、ワークショップ、事例までを徹底解説
STEP4:カスタマージャーニーマップを作成する
ペルソナが何を考え、どのような方法で情報を収集し、プロダクトと出会い購入や利用に至ったのかをカスタマージャーニーマップを作成して可視化します。
STEP3のペルソナを例に、カスタマージャーニーマップを作成してみました。
時間軸 | ペルソナの行動と感情 |
認知 | 共働きで家事の負担を軽減するため、家事効率をあげる家電が必要だと認識する。 |
興味・関心 | 最新家電の機能に興味がある。 製品に関する信頼できる情報を探している。 |
比較・検討 | 特定の家電製品を比較検討する。 価格や機能を比較して判断したい。 |
購入 | 最適な家電を購入する。 購入後のサポートや保証内容が気になる。 |
購入後 | 購入した家電を使用して満足している。 メンテナンスやサポートの利用方法がわからない。 |
各フェーズでペルソナが抱える課題や悩みを想定して、解決策となる情報を適切なタイミングで提供します。
ニーズが高いときにアプローチできるため、行動喚起につながりやすいのです。
各フェーズでどのような記事を提供したらよいのか、記事のテーマも決めやすくなります。
関連記事:カスタマージャーニーマップの作り方と手順、注意点を解説
STEP5:キーワードを選定する
記事制作に必要なキーワードやテーマを選定するときは、読者の関心事や悩みを考慮することが大切です。とくにSEOを意識する場合は、ターゲットとするキーワードの選定が重要になります。
キーワードプランナーなどのツールを活用し、キーワードの検索ボリュームや競合状況を分析したうえで最適なキーワードを選定しましょう。
キーワードに偏りすぎず、読者にとって有益な情報を提供できるテーマを選ぶことも大切です。
上述のペルソナでいえば「家事効率化 家電」「共働き 家電 おすすめ」となるでしょう。さらに条件を絞るなら「家電 比較 共働き 家族向け」となります。
競合が多いキーワードは検索上位を表示させるのが困難なときがあるため、競合の数もチェックしましょう。
一般的にキーワードは語句数が多くなると、検索ボリュームは減少しますが、ターゲットが絞られるため訴求力を高めることが可能です。ニーズが合致すれば、CVにつながることもあります。
どのキーワードなら良いコンテンツを作れるのかを考えながら、キーワードを選ぶことが大切です。
関連記事:SEO内部設計とは?キーワード設計のポイントとコンテンツ制作の流れ
STEP6:記事の構成を決める
記事の構成を決めるときは、読者が理解しやすく、読み進めやすい流れを意識することが大切です。
記事は以下の要素で構成されます。
・タイトル
・リード(導入文)
・見出し
・本文
・画像・図表
・引用・参考資料
・CTA(行動喚起)
・まとめ
記事のタイトルは、読者の興味を引き付け、記事の内容を的確に伝える文言にする必要があります。見出しは、記事の骨組みとなるため、論理的な流れを意識して設定しましょう。
とくにSEOを意識する場合、記事のタイトルや見出しには、選定したキーワードを自然な形で盛り込むことが大切です。
画像や図表は必須ではありませんが、情報の視認性を高めることができます。情報のわかりやすさと読みやすさを意識してください。
関連記事:初心者向け SEOコンテンツ記事制作の4ステップ【3,000文字で解説】
STEP7:リサーチをする
構成案にもとづいて、記事のベースとなる情報を収集します。どのような情報が不足しているのか、より詳しく調べる必要があるか精査してください。
リサーチした情報は、記事に掲載する情報の裏付けとなるため、信頼のおける情報でなければいけません。信頼性の高い情報として、あげられるのは以下のような機関です。
・官公庁関係
・学術論文
・公式サイトのデータ
・業界レポート
インターネットで検索すると多くの情報を集めることができます。しかし、不明瞭な場合は、同じ内容でも複数の機関のデータベースやアーカイブを参照することが大切です。
リサーチ中に構成案を見直したり、追加で見出しを入れたりして記事を充実させましょう。
官公庁などのデータ以外にも、アンケート結果や調査結果なども効果的です。こうした情報は潜在層に訴求しやすい特徴があります。
とくに商品紹介記事では使用感を伝えてくれるレビューが欠かせません。記事の種類や目的を意識して、必要な情報を集めることで記事の品質を高めることができます。
関連記事:UXリサーチ実施のプロセスを解説|適切な手法と準備【目的別】
STEP8:本文を執筆する
記事の本文を執筆するときは、読者にとってわかりやすく、価値ある情報を提供することを心がけましょう。
文章は、わかりやすく端的に、読みやすさを意識することが大切です。ほかにも以下のようなポイントがあります。
・重要な箇所を太字などで強調する
・決めつける表現は使用しない
・表記・トンマナを統一する
・同じ文末表現を2回以上使用しない
・箇条書きや表を効果的に使用する
・一文は40~60文字以内を目安にする
・画像や動画など視覚的表現も入れる
・信頼できる情報源の参考リンクを貼る
・「関連記事」を挿入する
記事内で使用する語句の表記は統一させましょう。事前によく使う単語の表記ルールを決めておくと、他の記事を制作するときに便利です。
画像や動画、箇条書きなど視覚的要素を取り入れることで、読者の理解を深めることができます。
文字数や読者の関心を引き付け、最後まで読み進めてもらえるような工夫を心がけましょう。
関連記事:分かりやすい文章を書くためには?今日から実践できる2つのコツを現役編集長が解説
STEP9:校正・校閲・推敲を実施する
記事を公開する前に、校正や校閲、推敲を実施することが重要です。記事の品質を高め、読者の信頼を得るために欠かせません。おもに以下の項目をチェックします。
・誤字脱字・文法的な誤り
・情報の事実関係
・わかりやすさ・読みやすさ
・キーワードを使用しているか
・タイトルなどの調整
・各リンク先の確認
校正では、誤字脱字や文法的な誤りがないかをチェックします。読者に違和感を与えるような表現や、わかりにくい文章があれば修正しましょう。
また、事実関係の確認をする校閲も欠かせません。データや引用情報に誤りがないか、出典元を明記しているかを確認します。
全体を通して記事全体の構成や論理的な流れに問題がないか、読者の理解を妨げるような飛躍がないか、よりわかりやすいアプローチはないか推敲することが大切です。
SEO記事の場合、キーワードが適切に使用されているかも確認してください。関連記事のリンク先も誤りがないか確認します。
これにより記事の質を高めることが可能です。
STEP10:記事を入稿する
完成した記事をインターネット上に公開するため、『WordPress』などCMSを用いて入稿します。完成した記事をCMSの投稿フォームに転記し、必要に応じてHTMLタグで整えていく工程です。
画像や動画はCMSにアップロードします。画像にはスクリーンリーダーでも読み取れるように「alt属性」を入れておきましょう。
入稿後は公開する前に、プレビュー機能を使用してどのように表示されるのかをチェックします。箇条書きや画像、リンクが意図したとおりに表示されているのかを確認してください。
パソコンだけではなく、スマートフォンやタブレットでの表示も確認することが大切です。問題がなければ公開します。
STEP11:記事を公開し効果検証する
記事を公開した後は、記事の効果を検証します。
『Googleアナリティクス』や『Googleサーチコンソール』などのアクセス解析ツールを使用して、記事の閲覧数や滞在時間、離脱率などを測定しましょう。
記事からの問い合わせ数や商品・サービスの購入数なども把握します。
これらのデータを分析することで、記事の効果や改善点を明らかにできます。効果が低いと判明したときは、記事内容の見直しや、キーワードの再選定などを検討しましょう。
一方、効果が高い記事は、そのポイントを分析することで、他の記事制作にも活かせます。
記事の効果検証を通じて、コンテンツマーケティングのPDCAサイクルを回し、継続的な改善につなげることが大切です。
関連記事:【初心者必見】サーチコンソールの説明書|使い方・専門用語を解説
関連記事:アクセス解析でわかること|データを改善に生かす方法を詳しく解説
コンテンツマーケティングにおける記事制作のポイント
コンテンツマーケティングにおける記事制作には、データ分析や構成案の作成、リサーチなどさまざまな工程があります。ここでは、記事制作の効率を上げるポイントをご紹介します。
ツールを活用する
競合調査やキーワード選定には、さまざまなデータの分析や解析が必要です。『Googleアナリティクス』や『Googleサーチコンソール』など無料で利用できるツールもありますが、扱うにはそれなりの知識が求められます。
費用はかかりますが、有料ツールの使用も検討しましょう。ツールがあると効率よく調査ができるので便利です。
リライトで検索順位を上げる
SEO記事の場合、一度の記事で検索順位の上位を獲得するのは難しいものです。公開後の効果検証を通して、競合の分析や記事の質を見直し、必要に応じてリライトをします。
ツールを用いて現在の記事の流入キーワードを調査し、上位表示を狙えるかどうかを確認してください。
関連記事:SEO記事のリライトのやり方は?大規模メディアのコンテンツにテコ入れする方法も解説
適切な位置にCTAを設置する
記事のゴールとなるCVへつなげるためのCTA(コール・トゥ・アクション)を設置します。
CTAにはボタンやバナー、テキストリンクなどがあり、読者の態度変容を促すのに効果的です。
設置数が多いとCVへつながりにくくなるため、記事を書くときは文脈に応じて適切なCTAを設置しましょう。
リライトでCTAを見直すときは、ヒートマップツールでよく読まれている箇所をチェックして配置を変えたり、CTAの種類を変更します。
自社でコンテンツマーケティングの記事制作体制を整える
コンテンツマーケティングでの記事制作には、さまざまなルールと工程があります。良質なコンテンツを作るためには、記事の制作体制を整えることが大切です。
自社でコンテンツマーケティングの記事制作体制を整える方法について解説します。
従業員向けにSEOやコンテンツ制作の研修を実施する
自社で記事の制作体制を作るには、従業員に必要なスキルを身につけてもらわなければなりません。
SEOの基本原則やキーワード選定の方法、構成案の作り方、Googleのガイドラインの理解など必要なテクニックを学べる研修を実施しましょう。
社内に専門スキルをもつ人材が増えれば、継続的に良質なコンテンツを制作できます。
制作から効果検証、リライトまで一貫した体制を作れるため、効率のよい記事制作が可能です。
制作体制を構築する
記事制作の内製化に向けて、データ分析やコンテンツ制作、編集など制作フローごとにチームを結成します。各フローに必要なリソースを確保し、社内で分担できる体制を作りましょう。
制作手順をマニュアル化しておくと、担当者が代わっても一定の品質をたもてます。
記事コンテンツの外注先を活用する場合でも、社内での記事のチェック体制を用意することは重要です。
社内に記事のチェック担当者を置き、外注先とのコミュニケーションを密にとることで、自社のニーズに合った質の高い記事を確保できます。
社内でのチェックを通じて、外注先の記事の品質を継続的に評価し、必要であれば外注先の変更や複数の外注先の活用を検討することも大切です。
社内でのチェック体制を確立することで、外注先に依存しすぎることなく、自社の意図に沿った記事コンテンツを安定的に提供できるでしょう。
求人募集をかける
チームに割り当てるリソースがないときは、求人募集をかけて必要なスキルを備えた人材を採用しましょう。
記事制作のフローにおいて、不足しやすいのがライターです。
自社のWebサイトや求人サイトで募集をかけることで、自社の業界やプロダクトに関心をもつライターを直接探すことができます。特殊な業界で一定の専門性が求められるときに効果的です。
しかし、募集から採用までに時間がかかることや、応募者の質にばらつきがある点などがデメリットになるでしょう。
募集の際は、記事のテーマや求めるスキル、報酬などを明確に提示することが重要です。
応募者の適正やスキルを見極めるために、ていねいなコミュニケーションが求められます。
記事制作の外注方法
自社で記事コンテンツを制作するリソースが不足している場合や、専門性の高い記事を作成したい場合は、外注を検討することをおすすめします。
記事コンテンツの外注先として利用できるおもな選択肢は以下の通りです。
・クラウドソーシングサービスを利用する
・ライターに直接アプローチする
・編集プロダクションに依頼する
・マーケティング支援会社に依頼する
それぞれの特徴を理解し、自社のニーズや予算に合わせて最適な外注先を選択しましょう。
クラウドソーシングサービスを利用する
クラウドソーシングサービスを利用することで、多数のライターから記事コンテンツの提案を受けられます。公募方式は、比較的安価で大量の記事の発注が可能です。
ライターの評価やレビューを参考にして、自社の記事制作を委託できる人材を選びましょう。
基本的に取引はオンライン上で完結するため、ライターとの直接的なコミュニケーションがとりにくく、専門性の高い記事を依頼しにくい点がデメリットです。
発注するときは、記事の要件をできる限り具体的に伝えることがポイントです。これにより納品後のトラブルを防ぐことができます。
事前にライティングマニュアルの共有や修正対応の確認などをしたうえで、依頼してください。
ライターに直接アプローチする
SNSやポートフォリオサイトなどを通して、実績のあるライターに直接アプローチする方法もあります。
この方法では、ライターとの直接的なコミュニケーションを通じて、記事の方向性や仕上がりイメージを共有することが可能です。
また、ライターの専門分野や人柄を把握したうえで依頼できるため、自社のニーズにあった記事を作成してもらいやすいメリットもあります。
しかし、優秀なライターは多忙であることが多く、スケジュール調整が難しく断られてしまうことも。スキル不足のライターへ依頼すると、コンテンツマーケティングのルールを無視した記事が納品されるケースもあります。
ライターに直接依頼するときは、作業内容や納期などを設定し、報酬や権利関係についても事前に取り決めておくことがポイントです。
編集プロダクションに依頼する
編集プロダクションに記事コンテンツの制作を依頼することで、高品質な記事を安定的に確保できます。
専門のライターやエディターを抱えており、クライアントのニーズに合わせた最適な制作チームを組んでもらうことが可能です。
記事の企画立案から取材、執筆、校正までを一貫しておこなってもらえるため、手間を削減できるというメリットもあります。
一方、記事制作に携わる人数が多いため、発注コストが高くなりやすいのが特徴です。そのため、編集プロダクションに依頼するときは、制作物のイメージやゴールを明確に伝えて、密なコミュニケーションをとることがポイントです。
マーケティング支援会社に依頼する
マーケティング支援会社に記事制作を依頼することで、戦略的な観点からコンテンツマーケティングを実践してもらえます。
マーケティング支援会社は、SEOやソーシャルメディアマーケティングなどの知見を持ち、記事コンテンツの制作だけでなく、戦略立案や効果測定などもおこなえます。
自社のプロダクトを深く理解したうえで、最適な記事を提案してもらうことが可能です。編集プロダクションと同様に発注コストは高めですが、高い効果が期待できる点がメリットといえます。
マーケティング支援会社に依頼するときは、事前に見積もりをとり、自社の課題やゴールに沿った実績をあげてもらえそうか、綿密にコミュニケーションをとって決めることが大切です。
記事制作の外注先を選定する際の4つのポイント
外注先の選定を誤ると、質の低い記事が納品されたり、納期が守られなかったりするリスクがあります。
ここでは、記事制作の外注先を選ぶときに押さえてほしいポイントを4つご紹介します。
1. 自社の業種における実績が豊富
記事制作の外注先を選定するときは、自社の業種における実績が豊富であることを重視しましょう。
外注先が自社の業界や商品・サービスについて深い理解を持っていれば、的確なキーワード選定や、読者のニーズを捉えた記事制作が期待できます。
外注先の過去の制作物を確認し、自社の業種に関連する記事の質や量を評価することが重要です。打ち合わせを通じて、業界知識の深さや、自社のビジネスへの理解度を確かめましょう。
自社の業種に精通した外注先を選ぶことで、効果的なコンテンツマーケティングを実現できるのです。
2. コンテンツの品質を確認する
実際に外注先が制作した記事をチェックします。文章の読みやすさや情報の正確性、SEOを意識して制作されたものか、記事の品質を確認することが大切です。
クラウドソーシングサービスの登録ライターへ依頼する場合、ライターによっては実績がわからない方も少なくありません。その場合は、テストライティングを実施してスキルを確認する方法もあります。
3. コミュニケーションは取りやすいか
外注にあたり、こまめなコミュニケーションがプロジェクトの成功につながります。
どのような手段でやり取りをするのか、進捗報告はあるのか、コミュニケーションの取りやすさを確認しましょう。
品質を重視する記事制作の場合、中長期的なコミュニケーションは欠かせません。連絡が取りやすく、柔軟に対応してもらえる外注先なら、良好なパートナーシップを築くことができます。
4. 制作体制や環境を確認する
コンテンツマーケティングにおける記事制作は、競合分析からペルソナの設定、キーワードの選定など幅広い対応が求められます。
しかし、外注先によってはライティングのみなど対応領域が限られているケースもあります。
フリーランスのライターなら直接メッセージを送ってヒアリングをしましょう。編集プロダクションなどの制作会社は、サービス紹介ページで制作体制を確認してください。
実際に契約を結ぶ前に、依頼する記事の本数や修正回数、納期の目安を確認しておくことが大切です。
コンテンツマーケティングの記事制作などGIGにお任せ
本記事では、コンテンツマーケティングにおける記事制作の重要性や種類、作成プロセス、外注先の選定ポイントなどについて詳しく解説しました。
記事コンテンツを活用することで、企業やブランドの認知度向上や継続的な集客、潜在顧客へのアプローチなどが期待できます。
外注先の選定や社内体制の整備などについては、本記事を参考に具体的なアクションにつなげていただけますと幸いです。
GIGでは、記事制作からコンテンツマーケティングの記事制作の支援もおこなっています。
記事ごとのペルソナ設定や検索意図を踏まえ、最新のSEO技術とトレンドにもとづいたコンテンツの制作が可能です。
制作後もパフォーマンスの分析を専門チームが対応し、必要に応じてリライトや記事の追加など改善をおこないます。SEOコンテンツ以外にも、ホワイトペーパーや動画コンテンツなど、戦略設計から運用支援までサポートが可能です。
貴社の課題にあわせた柔軟な支援プランをご提案いたします。下記よりお気軽にお問い合わせください。
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