SEOとは|基本用語から仕組み、対策方法などを初心者向けに詳しく解説|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

SEOとは|基本用語から仕組み、対策方法などを初心者向けに詳しく解説

2023-09-26 制作・開発

こんにちは。株式会社GIGのプロデュース事業部でSEOやアクセス解析を担当している池上です。

SEOはWebサイトを検索結果で上位表示させることで、サイトへの流入や会社の認知を拡大することを目指す、マーケティング施策のひとつです。今日では、大手グローバル企業からベンチャー企業まで、様々な規模や業界の会社がSEOに取り組んでおり、Webマーケティングにおける主要な施策となっています。

この記事では「これからSEOに取り組もう」と考えている方向けに、SEOとは?という基本から取り組むメリットや対策事例、やるべきこと等を詳しく解説します。

SEOとは

SEOは「Search Engine Optimization」の略称で、日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれるもの。特定のWebサイトを検索結果で上位表示(他のサイトよりも上に表示)させ、サイトへの流入や認知の拡大を目指すマーケティング施策のことです。

具体的には、有益な情報を載せたページを作成したり、検索エンジンに適したサイト構造にしたりして、検索エンジンからの評価を高めることで、他サイトよりも上位に表示させ、検索結果でのクリック数増加を狙います。ターゲットとの接点を創出することが目的です。

検索順位の決まり方

そもそも検索した際に表示されるサイトの順番(検索順位)はどのように決まるのでしょうか。この項目では、検索順位の決まり方を解説します。

検索順位の決まり方を図式化した表。情報をクローラーが読み取り、サーバーにインデックスされ、キーワードごとに順位が決定されるプロセス。

まず、検索エンジンが保有しているページの内容を読み取るロボット(クローラー)が、インターネット上のサイトを巡回し、内容を読み取ります。(参考:Organizing Information – How Google Search Works

読み取られた情報は検索エンジンが保有するサーバーに保管(インデックス)され、ページ内容に関連するキーワードで検索された際にサイトを表示できるよう準備します。

そして、ページの内容や質、ユーザーが入力したキーワードとの関連性など検索順位を決める200以上の要素を踏まえて、キーワードごとの検索順位が決まります。

そのため検索順位を上げるためには、実際のユーザーと検索エンジンの両方が読みやすいページを作る必要があります。また、検索順位はユーザーの反応や検索エンジンのアップデートによって日々変動するため、サイトやページの公開後も改善を続けることが大切です。

なぜSEO対策に取り組む必要があるのか

国内、国外とも業界や規模を問わずに、様々な企業がSEOに取り組んでいます。なぜ、多くの企業がSEOに取り組んでいるのでしょうか。SEOに取り組む理由について詳しく説明します。

理由1. 悩みを持つ見込み客へアプローチが可能になる

SEO対策を実施することで、自社や自社のサービスに関連した悩みを持つユーザーとの接点を作りアプローチすることが可能です。

人は悩みや知りたいことがある時に検索をします。この記事を読んでいる読者の皆様も「SEOが何なのか詳しく知りたい」「SEOの対策方法を知りたい」と考え「SEO とは」「SEO 対策」などのキーワードを検索して、この記事にたどり着いたのではないでしょうか。

自社のターゲットが検索するキーワードで自社サイトを上位表示できていると、ターゲットとの接点となります。そこで、知りたいことや悩みを解決する手段として、自社のサービスを訴求することができます。

理由2. 検索順位が上位になるとアクセス数が増加する

検索順位が上がるとサイトのクリック率(検索結果にページのリンクが表示された数のうち、実際にクリックされる割合)が上昇するため、アクセス数が増加します。

アメリカのSEO会社が調査したデータでは、検索順位が8位だと1.78%、3位では4.68%、そして1位になるとクリック率が13.94%と順位が上昇するにつれ、クリック率が大幅に高くなることがわかります。

SEO対策を実施し、検索上位を獲得することで、サイトのアクセス数が増加し、認知拡大や新たなユーザー獲得が期待できます。

理由3. 長期的な集客で広告費を抑制できる

SEOで上位表示されることで、結果的に広告費用を抑えることも可能になります。

サイトが上位表示されると、検索結果からユーザーのアクセスが増加するため、長期的に安定した集客を実現できます。広告の場合は、広告を出している間は掲載費用がかかり続けますが、SEOは上位になっても、かかる費用はサイトの維持コストやコンテンツの制作費用のみです。

公開後も情報更新やリライト(コンテンツの改善)を実施する必要はありますが、リスティングやバナー広告と比べても費用が安く、コスパ良く長期的に集客することが可能です。

SEO対策で取り組むべきこと

では、実際にSEO対策でやるべきことについて説明します。SEO対策では、ページの内容や読みやすさ、対策するキーワードなど「人向けの最適化」とロボット(クローラー)が情報を読み取りやすくする「検索エンジン向けの最適化」の両方が必要です。

SEOの対策の種類を示した図。コンテンツSEO、内部施策、外部施策の3つの種類ややることを解説している図

人向けの最適化(コンテンツSEO):ユーザーに有益なページを作成する

最も重要なSEO対策は、ユーザーにとって有益な(読む価値がある)ページを作成することです。

そもそも有益なページとは、どのようなページでしょうか。Googleが発表している有益なコンテンツについての見解の一部を紹介します。

・コンテンツを読み終わったユーザーは、あるトピックについて、目的を果たすのに十分な情報を得たと感じることができますか。

・検索結果に表示された他のページと比較した場合、コンテンツは実質的な価値を提供していますか

・コンテンツを読んだユーザーは、有益な時間を過ごせたと感じられますか。

・自分でもブックマークしたい、また友人に教えたりすすめたりしたいと思えるページですか。

(参考:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル | ドキュメント

つまり、Googleはユーザーが知りたい情報が入っており、他のページよりも価値が高く、人に薦められるページが有益なページであると考えています。

逆に検索エンジン向けのSEO対策のみを目的とした「キーワードを必要以上に詰め込んだページ」や「自動生成されたページ」では、質が低く、上位表示が難しいでしょう。

検索結果で上位表示を目指すためには、ユーザーに役立つ情報を提供し、サイトに訪問する価値がある有益なページを作成することが、必要不可欠です。

人向けの最適化(内部対策):ターゲットが検索するキーワードを対策する

SEO対策の効果を最大限にするには、対策キーワードの選定も重要です。

まず、対策するキーワードは、ターゲットが検索するであろうキーワードを選定しなくてはなりません。自社のプロダクトで解決できる悩みや、提供できる情報から逆算して、キーワードを考える必要があります。

たとえば、ジムの新規会員数を増やす目的でSEOを行う場合「筋トレ」「運動不足」などプロダクトと関連が高いキーワードを対策します。自社と関連性が高いキーワードを選定することで、ターゲットを獲得でき、サイト訪問後のコンバージョンに繋げることが期待できます。

対策するキーワードの選び方。自社プロダクトとの関連性と月間検索ボリュームや対策難易度といったSEO観点の両方を踏まえて、SEO対策するキーワードを決定する。


キーワードを選定する際は、プロダクトとの関連性のほか、競合サイトや月間検索ボリューム(キーワードが月間で検索されている回数)などを、総合的に検討した上で対策するキーワードを選定します。

まずは、「どのようなキーワードでターゲットとの接点を作るか」といった視点から、キーワードを考えてみましょう。

関連記事:初心者向け SEOコンテンツ記事制作の4ステップ【3,000字で解説】

検索エンジン向けの最適化(内部対策):検索エンジンがサイト/ページを読み取りやすくする

せっかく有益なページを作成しても、検索エンジンに内容を読み取ってもらわないと、上位表示させることはできません。検索エンジンにとっても、内容を読み取りやすく対策することが必要です。

具体的には検索エンジン向けに情報を記載した構造化データを入れる、サイトの表示速度を改善するといった方法があります。

<script type="application/ld+json">
{
"@context": "http://schema.org",
"@type": "Corporation",
"name": "株式会社GIG",
"url": "https://giginc.co.jp/,
"sameAs": "https://twitter.com/giginc2016,
}
</script>

▲会社情報を伝える構造化データの例。記述することで検索エンジンが情報を読み取りやすくなる。

上記のような構造化データや表示速度の改善といった検索エンジン向けの対策(テクニカルSEO)を実施し、検索エンジンからの評価を高めることで、上位表示できる可能性が高まります。

検索エンジン向けの最適化(外部対策):外部サイトからの被リンクを獲得する

自社サイト内でコンテンツを作成するだけでなく、外部サイトからの被リンク(外部サイトに設置された自社サイトのリンク)の獲得も重要です。

被リンクされているページは「閲覧した人がおすすめできるページ」として検索エンジンが認識するため、被リンクにより検索エンジンからの評価を高めることができます。

また、被リンク以外にもSNSでのサイテーション(SNS上で企業名や自社サイト、サービスなどについて言及(紹介)されること)も効果的です。

被リンク、サイテーションとも、閲覧した人が紹介したくなるようなページを作ることが重要であり、まずは閲覧した人が知りたい内容を満たすことが求められます。

SEO対策に取り組む前に知っておきたいポイント

次にSEOについて取り組む前に知っておいていただきたいポイントを紹介します。SEOコンサルティングを行うなかで、よくご質問いただく内容について、詳しくまとめました。

ポイント1. 文字数・キーワード含有率は順位と無関係

上位表示と文字数やキーワード含有率(ページ内に対策したいキーワードが含まれている割合)は、関係がありません。

SEOに取り組もうとしている方から「文字数はどのくらい書けば良いのか」「キーワードは何回以上使えばいいのか」といった質問を多くいただきます。

しかし文字数、キーワード含有率とも検索エンジンからの評価には関係がなく、ページの内容に適した文字数(文量)で、読みやすい書き方をすることが重要です。

むやみに文字数を多くしたり、過剰にキーワードを使ったりするのではなく、ユーザーが必要な情報を分かりやすく書き、ユーザーを第一に考えたページを作成することが上位表示に繋がります

ポイント2. 成果が出るまでに時間がかかる

SEOで成果が出るまでは新規サイトでは1年、既存サイトでも3〜6ヶ月ほどの期間が必要だと言われています。これは上位表示させるためにはサイト全体の評価を上げる必要があるためと、サイト評価に時間がかかるためです。

SEOは短期的に効果があらわれる施策ではなく、年単位で長期的に行う施策です。長期的にSEOに取り組むことで、サイト全体の評価が上がり、検索順位が上がりやすくなるといった大きなメリットもあります。

SEOを実施する際は、長期的に取り組むことを前提に、対策の進め方を計画すると良いでしょう。

ポイント3. SEOはマーケ施策のひとつに過ぎない

SEOはあくまでマーケティング施策のうちのひとつです。「サイト経由の申し込み数を増やす」「会員数を増加させる」などの目的を達成する手段に過ぎません。

SEO対策だけでなく、SNSや広告などの施策を組み合わせて実施することで、上記のような目的の達成に近づけることができます。

SEO対策とSNS運用は相性もよく、SNSで自社やサービスへの言及を増やすことで外部対策のサイテーションを強化することもでき、SEOの効果が高まるというメリットもあります。

SEOの実施を考えている際には、他のマーケティング施策についても、組み合わせて実施できないか検討することをおすすめします。

関連記事: BtoBマーケティングでWeb広告はなぜ重要? マーケターが解説BtoBマーケティングとは? BtoCとの違いから具体的な施策までを解説

SEOの具体的な対策事例

ここまでSEOへの取り組み方について説明しました。SEO対策を実施すると、どんな効果があるのか知りたい方に向けて、弊社のSEO対策事例を紹介します。

事例1. Timee Lab|Timee

タイミーラボの公式サイトの画像

スキマバイトアプリを提供しているタイミー様の認知拡大、エンゲージメント強化施策としてオウンドメディア立ち上げをご支援いたしました。コンテンツに「タイミーらしさ」を持たせつつも、「タイミー 使い方」や確定申告に関連したキーワードのSEO対策を行ったことで、約5ヶ月でPV数(ページビュー:サイトの閲覧数)が9倍ほど増加しました。PV数だけでなく、社外からコンテンツ内容に好評の声をいただき、社内では新人研修でTimee Labを読み込む時間を設けるなど、社内外で活用できるオウンドメディアとなりました。

サイトはこちら(タイミーラボ)

関連記事:パートナーとして伴走した結果、約5ヶ月でPVは9倍へ。「らしさ」を追求したオウンドメディアに成長 | タイミー様

事例2. Bright|日機装株式会社

Bright(日機装)のサイトの画像

ポンプシステムや産業用機械などを開発している日機装株式会社の新規オウンドメディア立ち上げをご支援いたしました。BtoBのプロダクトの開発であるため、会社の認知度に課題があり、社外での認知度向上を目指し、「水素航空機」や「宇宙ベンチャー」といったキーワードでSEO対策を実施しました。SEO対策でサイトへの流入数が増加したことで認知度が向上し、求職者の紹介数や採用決定数が増加するといった効果も表れています。

サイトはこちら(Bright)

関連記事:認知度が向上し、採用活動にも良い影響が生まれているオウンドメディア立ち上げプロジェクトの裏側 | 日機装様

「人」に向けたSEO対策で検索上位を目指そう

ここまでSEOが必要な理由、やるべきこと等について解説しました。SEOは自社サイトを検索結果の上位に表示することで、悩みを抱えるターゲットとの接点を創出するマーケティング手法です。

ただ上位表示させるだけでなく、ユーザーが知りたい内容を伝えるページを作成することが、CVや売り上げの増加に繋がります。Googleが掲げているように、「人」を第一に考えたページを作成することが、SEOにおいて最も大きな効果が期待できる施策でしょう。

株式会社GIGでは、キーワード戦略の策定や競合調査からコンテンツ制作、アクセス解析まで、一気通貫でSEO対策の支援が可能です。SEO以外にもWeb広告やランディングページの制作など、幅広いマーケティング施策に対応しておりますのでお気軽にご相談ください。

Webマーケティングに関するご依頼・ご相談はこちら
会社紹介資料のダウンロードはこちら

また、一緒に働くメンバーも募集中です。少しでもご興味を持っていただいた方は、ぜひご応募ください。

採用応募はこちら(GIG採用サイト)
採用応募はこちら(Wantedly)

WebやDXの課題、お気軽にご相談ください。

池上 遼弥

法政大学法学部卒。ウェブ解析士。学生時代からコンテンツマーケティングに携わり、株式会社GIGに入社。Webマーケティング全体やSEOの戦略設計から施策実行までを担当。