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競合調査ツール8選|分析すべき指標や競合サイトの見つけ方をWeb制作会社が解説
2021-09-21 制作・開発
「メディア運用・SEOに取り組んでいるものの、思うように上位表示できない」
Web制作/コンサル会社である弊社には、このようなご相談が多く届きます。多くの場合、原因は競合サイトの分析不足にあります。
競合調査を行うことで、自社サイトがどのような戦略を取るべきかのヒントが得られます。この記事では、競合調査の方法やオススメのツールを紹介しますので、競合分析について課題を抱えている方は参考にしてみてください。
競合調査をする目的とは
競合調査はマーケティングを成功させるための鍵となる要素で、その目的は多岐にわたります。ここでは、競合調査をする目的について、3つ紹介します。
競合と自社の差を把握するため
競合と自社の差を明確に把握することは、ビジネス戦略を練るうえで重要です。
たとえば、競合が提供していないサービスや機能を自社が持っている場合、それを強化し、顧客にアピールすることで差別化が図れます。逆に、競合が強みとしている点を自社がカバーしていない場合、その部分を改善することで競争力の向上が期待できます。
競合サイトの戦略を分析するため
競合サイトの戦略を分析することは、自社の戦略を見直す際の手がかりにもなります。
競合がどのようなキーワードに焦点を当て、どのようなコンテンツを提供しているのか、どのような広告戦略を採用しているのかなどを知ることで、自社の取り組みの方向性や改善点が明確になります。
また、競合の成功事例や失敗事例を参考にすることで、自社の戦略が正しいかの検証も可能です。さらに、競合が取り組んでいないニッチな領域を発見することで、新たな戦略の機会を探ることもできます。
マーケティング戦略を立案するため
競合調査で取得した情報は、マーケティング戦略の立案にも役立ちます。
市場における競合の立ち位置や、ターゲットとしている顧客層の特性など、自社が把握できていないような情報を取得できれば、より効果的なアプローチが立案できるようになります。
また、競合が取り組んでいる施策やキャンペーンを参考にし、自社の取り組みをブラッシュアップすることも可能です。
競合調査にツールを使うメリット
競合調査にツールを使用することのメリットはたくさんありますが、ここでは2つのポイントについてご紹介します。
分析工数・時間が削減できる
1つ目のメリットは、分析にかかる工数と時間を大幅に削減できるという点です。
従来、手動でのデータ収集や分析は多くの時間を要しましたが、ツールを使用することで自動化され、短時間での情報収集が可能となります。とくに、複数の競合サイトを対象とする場合や、長期間にわたるデータのトレンド分析を行う際には、ツールの効果を実感できるでしょう。
このように、効率的な分析を行うためのツールの導入は、マーケティング担当者の負担軽減に大いに寄与します。
高い精度で分析できる
2つ目のメリットは、競合分析を高い精度で実行できるという点です。
手動での調査では見落としがちなデータや、微細な変動も、ツールを使用することで正確に捉えられます。また、大量のデータを一貫して分析することで、誤差の少ない情報を得ることが可能となります。
精度高く分析できることで、信頼性の高い情報に基づいた戦略立案が可能となり、マーケティングの成功確率を上げられるでしょう。
競合調査で分析すべき5つの指標
競合調査を行う際は、特定の指標に焦点を当てて分析することが重要です。具体的には、以下のような項目をチェックします。
・アクセス数
・獲得キーワード
・検索順位
・コンテンツの内容やカテゴリ
・獲得被リンク
これらの指標をもとに、競合との差を明確にすることで、自社の強みや弱みが理解できるようになります。
1. アクセス数
アクセス数はWebサイトの状況を図る指標として基本的な項目で、特定の期間内にWebサイトを訪れたユーザーの数を示します。
ベンチマークにしようと思っている競合のアクセス数が、あまりにも多い場合、参考にできる施策が少なくなるかもしれません。そのため、自社の現状に近いアクセス数、もしくは自社よりも少し上のランクの競合を見つけることも重要です。
2. 獲得キーワード
Webサイトへの流入を増やすには、検索エンジンでの上位表示は不可欠ですが、そのための鍵となるのが獲得キーワードです。
獲得キーワードとは、検索結果画面にWebサイトが表示される際、ユーザーが入力している単語のことです。ユーザーが検索エンジンで入力したキーワードの内、検索結果の上位に表示されるキーワードは、そのWebサイトが獲得しているキーワードとも言い換えられます。
競合の獲得キーワードを知ることで、どのような言葉でユーザーがサイトを訪れているのか、また、どのキーワードでの上位表示が必要なのかが明確になります。
3. 検索順位
競合サイトのSEOがどの程度うまくいっているかを測る指標として、検索順位が見られます。
検索順位とは、特定のキーワードでの検索結果における、Webサイトの表示位置を指すものです。上位に表示されることで、より多くのユーザーの目に触れる機会が増え、訪問者数の増加が期待できます。
自社が狙いたいキーワードにおける競合サイトの検索順位を把握しておくことで、自社がどの程度の順位を目指すべきなのか、特定のキーワードにおいてどの程度SEOに力を入れるべきかの判断ができるようになります。
4. コンテンツ(カテゴリや見出し)
競合サイトのコンテンツ(カテゴリや見出し)を調査することで、競合がどのような戦略で運営しているかを把握できます。
カテゴリはWebサイトを構成する核となる部分であり、ユーザーがWebサイトを訪れた際の行動に大きく影響します。また、ページ内における見出しは、そのページがどのようなコンテンツを提供しているかがわかる項目です。
これらの情報を分析することで、競合サイトがユーザーにどのようなコンテンツを提供し、どのようなユーザー行動をとらせようとしているかが把握できます。
5. 獲得被リンク
Webサイトの信頼性や権威性を示す指標の1つに、獲得被リンクがあります。
被リンクとは、他のWebサイトから自社のWebサイトへつながれているリンクのことです。被リンクが多いほど、そのサイトは価値ある情報を持っていると評価される傾向にあり、SEOの観点からも重要な要素となっています。
また、どのようなWebサイトからの被リンクを獲得しているかまでわかれば、競合サイトのコンテンツと関連性のある企業やサービスが把握できます。競合のサイトに向けてリンクを送っているWebサイトの運営企業は、自社と関連性が高い可能性もあるため、把握しておくことでマーケティング戦略のヒントになりえるでしょう。
調査すべき「競合」の見つけ方
競合を特定するためには、まず自社のサービスや商品の特徴を明確に理解することが必要です。
競合サイトは、自社がターゲットとする顧客層や提供するサービス、商品・サービスの種類や価格帯などと近い企業が該当するでしょう。
それらの特徴に合致する企業やサイトをリストアップし、市場での位置付けやターゲット層を確認します。また、同じ業界内であっても、直接的な競合と間接的な競合が存在するため、その違いも理解しておくと良いです。
競合サイトの見つけ方としては、検索エンジンを活用する方法が一般的です。自社のキーワードを入力し、上位表示されるサイトをチェックすることで、競合サイトの特定ができます。
また、SNSや口コミサイトを利用して、顧客の声や評価を確認する方法も効果的です。
【アクセス状況分析】競合調査ツール紹介
アクセス数はWebサイトの総合的な強さや評価状況をダイレクトに把握できる基準です。ここでは数ある競合調査ツールの中で、アクセス数の分析に優れたツールを紹介します。
SimilarWeb
SimilarWebはイスラエルのSimilarweb Ltdが開発した、世界中で利用されている人気のツールです。
Webサイトのトラフィックだけでなく、「Global Rank(世界)」「Country Rank(国内)」「Category Rank(カテゴリ)」などの特定の範囲における評価も把握できます。
無料版でも使用できますが、有料版にすると調査可能範囲が広がり、アプリの分析や競合が出稿している広告の分析もできるようになります。
GoogleChromeに拡張機能もあり、ワンクリックで詳細情報の確認ができる点も特徴です。
Dockpit
Dockpitは、株式会社ヴァリューズが提供する競合調査ツールです。国内250万人のWeb行動ログデータをもとに、競合や市場の動向を分析できる点が特徴です。
Dockpitを使用することで、競合サイトのアクセス状況や集客構造を直感的に理解できます。また、特定のURLを入力するだけで、そのサイトの基本指標や集客構造、流入キーワードや人気コンテンツまでを詳細に分析することが可能です。
さらに、上昇傾向の検索キーワードやサイトを調査し、消費者のニーズや関心も把握できます。これにより、新しい市場のニーズやヒットの兆しを早期に捉えることが可能となります。
【流入キーワード・順位分析】競合調査ツール紹介
流入キーワードや検索順位は、Webサイトのパフォーマンスを評価する上で重要な指標です。このセクションでは、流入キーワードや検索順位を分析するための競合調査ツールを紹介します。
ツールを使用することで、競合のWebサイトが検索エンジンでどのような位置にあるのか、また、どのようなキーワードで流入しているのかを詳しく分析できます。
Ubersuggest
Ubersuggestは、世界的にも著名なマーケッターであるNeil Patel(ニール・パテル)が開発したSEOツールです。
Ubersuggestでは、競合サイトのURLを入力するだけで、そのサイトが獲得しているキーワードや検索エンジンでの順位が確認可能です。
無料でも自社や競合サイトのキーワードリサーチやサイト監査などが分析できますが、有料プランも用意されています。有料プランにアップグレードすることで、競合サイトの登録可能数やキーワードボリュームの検索回数などが増加し、より使いやすくなります。
Nobilista
Nobilistaは、株式会社IIPが提供している日本製の検索順位チェックツールです。
自社が設定したターゲットキーワードで、競合サイトがどの位置につけているか、一覧画面で比較しながら確認できるようになっています。また、検索順位が変動した際にメールで通知を送信する機能があるため、情報の検知もしやすいです。さらに、共有用のURLを発行できるため、クライアントやチームメンバーとの情報共有がスムーズにおこなえる点も特徴と言えます。
比較的低価格な月額料金や初心者でも扱いやすいUIなど、マーケティングツールを初めて使う方にも選ばれやすい人気のツールです。
【コンテンツ分析】競合調査ツール紹介
ここでは、コンテンツ分析に特化した競合調査ツールをいくつか紹介します。これらのツールを活用することで、より効果的なコンテンツ戦略の策定が期待できます。
見出し抽出 | ラッコキーワード
ラッコキーワードはラッコ株式会社が提供するSEOツールです。さまざまな情報分析ツールが提供されており、その中の1つが見出し抽出ツールです。
見出し抽出ツールは、特定のキーワードに関連するGoogle検索の上位20サイトから、見出しタグを一括で抽出する機能を提供しています。具体的には、文字数・見出し数・タイトル・ディスクリプション情報などを合わせて抽出でき、出力された情報はコピーかCSV形式でのダウンロードが可能です。
検索上位サイトは、検索エンジンがユーザーの検索意図を満たすと判断したサイトであるため、これらのサイトを分析することで、検索意図に合致したコンテンツ制作の参考にできます。
ruri-co
ruri-coはCROCO株式会社が提供するツールです。ターゲットキーワードの検索結果URLを対象に、競合の順位状況と類似率が高いキーワードを調査できます。
目標とするキーワードで上位表示されているサイトは、ターゲットキーワード以外のキーワードでも順位を取得しているという考えのもと、複合的に獲得できているキーワードを一覧で把握できる点が便利です。
ターゲット以外のキーワードを分析することで、ユーザーの深いニーズを捉えることが可能となります。また、上位サイトの順位取得率が高いキーワードと、サイトごとの順位状況を定量的に分析することで、ユーザーと検索エンジン双方からの評価を得られるページの作成が可能となります。
【被リンク分析】競合調査ツール紹介
被リンクはSEOの中でもとくに重要な要素です。被リンクの質や量を分析することで、自サイトの評価や競合サイトとの比較が可能となり、より効果的な戦略を練る手助けとなります。被リンク分析をサポートするツールは数多く存在しますが、今回はとくに評価が高い「ahrefs」と「Majestic」を紹介します。
Ahrefs
AhrefsはAhrefs Pte.Ltdが開発提供しているツールで、国内では株式会社フルスピードが販売サポートをおこなっています。AhrefsはSEO分析のための高機能ツールとして、世界中で60万人以上が利用しているサービスです。
Ahrefsは世界最大級の被リンクデータ量を誇り、27兆ものリンクデータを保有しており、約15分ごとに新しいインデックスを更新するなど情報の更新性も高いです。また、被リンク分析だけでなく、検索エンジンの上位表示コンテンツや想定流入キーワード、ソーシャルメディアの反応まで幅広く把握できます。
競合サイトのデータを簡単に取得でき、新規コンテンツの戦略立案や悪質な被リンクの追加にリアルタイムで気づけるなど、Ahrefsを利用するメリットは多岐にわたります。
Majestic
MajesticはMajestic社が提供している、インターネット上のリンク情報を収集・分析できるSEOツールです。Majesticのデータベースが保有しているURL情報は、世界でもトップクラスの規模を誇ります。
Majesticでは被リンクだけでなく、競合サイトのリンク構造や自社サイトのリンク品質確認が可能です。
また、「Trust Flow」や「Citation Flow」といった、リンクの信頼性や権威性を示す独自の指標も提供しています。これらの指標を使用することで、リンクの質や影響力を正確に評価することが可能となります。
競合調査ツールの選定ポイント3つ
競合調査ツールを選定する際、多くの要因が考慮される必要があります。とくに、以下のポイントは選定の際に重要な要素となります。
・取得可能な情報
・導入費用・運用費用
・データのエクスポート機能
これらのポイントをもとに、最適な競合調査ツールを選定することで、より効果的な競合分析をおこなえます。
1. 取得可能な情報
競合調査ツールを選定する際、最も重要な要素の一つが「取得可能な情報」です。ツールが提供する情報の種類や詳細度は、競合分析の質や深さを大きく左右します。
競合調査には、キーワードの検索ボリュームやランキング、被リンクの数や質など、多岐にわたる情報が必要とされます。その中から、自社のマーケティング戦略に必要な情報が取得できるツールを選定する必要があるのです。
2. 導入費用・運用費用
競合調査ツールは無料から有料までさまざまあるため、「導入費用・運用費用」も重要な選定ポイントとなります。
ツールの価格は、機能や提供するデータの詳細度、更新頻度などによって大きく異なるため、予算の範囲内でコストパフォーマンスの高いツールを選ぶことが求められます。初期の導入費用だけでなく、月額や年間の運用費用、追加で発生する可能性のある費用も確認することが必要です。
また、長期的な視点でのコストを考慮し、将来的なスケールアップや機能追加時の費用も把握しておくと良いでしょう。
3. データのエクスポート機能
データの取得だけでなく、その後の分析や共有のために「データのエクスポート機能」があるか、また、その機能が優れているかも重要な選定ポイントです。
エクスポート機能が充実しているツールは、データをCSVやExcel形式で簡単に出力でき、外部のツールやシステムとの連携もスムーズに行えます。とくに、大量のデータを取り扱う場合や、複数の部署やチーム間での情報共有が必要な場合には、この機能の有無が業務の効率化に直結するでしょう。
競合調査ならGIGにお任せください
この記事では、競合調査ツールの概要から具体的なツールの紹介、そして選定のポイントまで幅広く解説しました。
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