オウンドメディアの集客戦略7選|成果につながる具体的な手法と成功事例|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG
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オウンドメディアの集客戦略7選|成果につながる具体的な手法と成功事例
2023-08-01 制作・開発
「オウンドメディア」とは、企業や個人が所有するすべてのメディアを指します。
Webサイトやブログを思い浮かべる人も多いと思いますが、パンフレットなどの紙媒体もオウンドメディアのひとつです。それぞれ目的にあわせた運用が求められます。企業がマーケティング戦略を立てるうえで欠かせないものであり、自社の意思にもとづいて制作・更新が可能です。
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オウンドメディアでの集客において、戦略立案は非常に重要なものとされています。オウンドメディアの運用を成功させるには、自社の状況や目標にあわせて実現できる範囲で戦略を立てなければなりません。
これまで一般的な集客方法とされていたのは広告です。しかし、インターネットの普及により、ユーザーがふれる情報量が増えたことで、広告だけに頼る集客では効果が得られなくなってきました。
そこで集客を分散させるために、オウンドメディアを複数運用する企業が増えてきたのです。媒体ごとに特性があり、それぞれ戦略を立てなければ集客にはつながりません。
オウンドメディア戦略で集客方法は異なる
オウンドメディアには検索エンジンからの流入とSNSなどを経由する2つの集客経路があります。
自社のプロダクトを知ってもらいたいのか、自社のファンを増やしたいのか、オウンドメディアの運用目的にあわせた集客手法を検討することが大切です。
企業の認知度を高める
まず、企業をまだ知らないユーザーに認知してもらうには、検索エンジンからの流入を集められるSEO対策が効果的です。
SEO対策はオウンドメディアの集客方法でも多く用いられています。特定の語句で検索をした見込み顧客にもアプローチできるなど目的にあわせた集客が可能です。
SEO対策で集客するには読者の検索意図をくみ取り、悩みや課題が解決する高品質なコンテンツの制作が求められます。
ファンを増やす
すでに企業を知っているユーザーに深い情報を与え、ファンとして育成することが目的なら、SNSのフォロワーを育成するのがおすすめです。もし、与えた情報が有益なものであれば、認知されていないユーザーに対して拡散してくれる可能性があります。
SNSを活用してファンを増やすには、認知度の高さやフォロワー数が大きく関係しています。認知度が低い・オウンドメディアを立ち上げたばかりなら、SEO対策から進めるのがおすすめです。
オウンドメディアの集客戦略7選
オウンドメディアで集客するには、ユーザー流入経路を把握したうえで目的や予算、リソースを検討しなければなりません。ここではオウンドメディアの集客に使われる代表的な施策を8つご紹介します。
1. SEO
・長期的な集客効果が期待できる
・効果が出るまでに数か月かかる
・専門知識が必要
SEOは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略称で、オウンドメディアを検索エンジン上で上位に表示させるためのマーケティング手法のひとつです。
Googleが定めたガイドラインを順守したうえで、選定したキーワードをもとに潜在ニーズを満たしたコンテンツを制作し、メディアの上位表示を狙います。そのほかにも内部リンクの構築や導線設計など細かい施策が必要です。
Googleのコアアップデートで施策の打ち方に変化が出ることもあるため、常に最新のガイドラインを理解しておかなければなりません。
一度、上位表示を取れた場合、長期的な集客効果を期待できる一方で、効果が現れるまでに数か月かかることがあります。専門知識が必要なため、運用には専門家の支援を受けることも有効です。
関連記事:SEOにおける検索意図の見抜き方|ユーザーニーズを分析する5つの方法
2. SNS
・ブランディングに効果的
・認知拡大にも使える
・フォロワー獲得に時間がかかる
「X(旧Twitter)」や「Facebook」、「Instagram」などのSNSを活用した集客戦略では、オウンドメディアのコンテンツをSNS上でシェアして認知度向上とトラフィック増加を図ります。
成功させるにはフォロワーによる拡散が重要です。フォロワー数が多くても拡散が確約されているわけではないため、常にコミュニケーションを図るための運用が求められます。
また、コンテンツでフォロワーのニーズを満たしていれば、より拡散の効果を期待できるでしょう。
定期的な投稿やコミュニケーションを通して、フォロワーを獲得し、コンテンツの魅力を伝えることが大切です。
3. Web広告
・即効性がある
・出稿費用がかかる
Web広告はリスティング広告、ディスプレイ広告・ネイティブ広告、リターゲティング広告、SNS広告、動画広告などがあります。Web広告を通してターゲット層に効果的なアプローチをとることで、集客を図る手法です。広告の訴求力やターゲットの設定により、即効性が期待できるものの、活用するには出稿費用がかかります。
設定したターゲットにあわせたWeb広告を利用し、効果測定や広告配信など最適な方法をとることで、集客効果を最大化することが可能です。
関連記事:BtoBマーケティングでWeb広告はなぜ重要?マーケターが解説
4. 動画プラットフォーム
・チャンネル成長により広告収入が得られる
・目的にあわせて長編・短編動画を制作できる
・編集作業のためのリソースが必要
YouTube、TikTokなどの動画プラットフォームを活用した集客戦略では、魅力的な動画コンテンツを制作し、視聴者に価値を提供することでファンの獲得やブランドの認知度向上を図ります。
チャンネルの成長により、広告収入が得られる可能性もありますが、プラットフォームで定められたルールを順守したコンテンツの制作が必要です。また、魅力的なコンテンツを制作するには、編集スキルや工数などリソースも確保しなければなりません。そのため、SEO対策やWeb広告など他の集客施策との併用も検討することが大切です。
5. ウェビナー
・ターゲットへの訴求力が強い
・テーマによって幅広い層へリーチできる
・開催のためのリソースが必要
ウェビナーとはオンラインで開催されるセミナーのことです。参加者の興味や関心を引くための企業情報や専門知識、トレンド情報などを提供して、リード獲得や認知度の向上につなげます。
参加者は企業への関心が強い層のため、訴求力が強く、幅広い層にリーチできるのが特徴です。ウェビナーの開催には専用のプラットフォームやツールを利用して参加者とコミュニケーションを図ることでより効果を高めることができます。
関連記事:ウェビナーでリード獲得!開催手順やチェックポイントを解説
6. メルマガ・プレスリリース
・ターゲットへの訴求力が強い
・ファンづくりに効果的
・費用対効果が高い
メルマガやプレスリリースを活用した集客戦略では、定期的な情報配信や新着情報の配信を通して、ユーザーに興味をもってもらうことが大切です。ターゲットへの訴求力が強いため、ファンづくりに効果的な施策でもあり、費用対効果が高い特徴があります。
良質なコンテンツや情報を提供することで、より関心を引くことが可能です。興味や関心が薄れてしまわないように、あらかじめ配信スケジュールを立てておくことも成功の鍵となります。
関連記事:メールマーケティングとは?基本ステップから具体的な手法までをわかりやすく解説
7. リアルイベントや紙媒体
・デザインの自由度が高い
・再読性が高い
・掲載できる情報量に制限がある
リアルイベントや紙媒体を活用した集客戦略では、展示会やセミナーなどイベントの開催や広告掲載を通して、ユーザーと接点をつくり、認知度向上や新規顧客の獲得を図ります。どちらも自社で内容やデザインを自由に決められるのが特徴です。
紙媒体は保管がしやすく再読性が高い特徴があるものの、掲載できる情報量に制限があるため、内容を選定しなければなりません。
成功させるには、地域性やターゲット層にあわせた企画を立てたうえで広告戦略を展開することが大切です。ユーザーに対して、魅力的な体験や情報を提供することで集客効果を高めることができます。
オウンドメディアの集客戦略5ステップ
オウンドメディアを使った具体的な集客戦略は、以下の5つのステップで行います。
1. 具体的な目的を設定する
2. ペルソナを設定する
3. 集客方法を決めて実施する
4. 効果検証を行う
5. PDCAをまわす
それぞれ簡単に解説します。
ステップ1. 具体的な目的を設定する
オウンドメディアで集客戦略を立てるときは、目的を明確にすることが大切です。
おもに設定される目的には「新規顧客の獲得」「売上向上」「問い合わせの増加」などがあります。自社で抱えている課題を解決できていなければ意味がないため、目的を決めずに闇雲に集客施策を実施しても得られる効果は期待できません。
目的を設定するときは、自社の抱えている課題を洗い出し、どのように解決していくのか検討します。継続的な運用によってアクセス数が増えると、目的達成に向けた効果検証もしやすくなります。
関連記事:オウンドメディアのKPI一覧|フェーズに適したKPI設定例や計測ツールも紹介
ステップ2. ペルソナを設定する
つぎにターゲットとなる理想の顧客像であるペルソナを設定します。ペルソナとは、年齢や性別、居住地域、職業、興味関心などくわしい情報を設定して理想の顧客像を具体化します。ペルソナに名前をつけて戦略を立てている企業もあるほど、ペルソナの設定は集客戦略を立てるうえで大切なフェーズです。
ペルソナを設定することで、担当者の主観や思い込みを排除することが可能です。効果的なコンテンツ戦略や集客方法を考えるためにも、ペルソナはしっかりと設定しておきましょう。
関連記事:ペルソナ設計とは?設計の方法から分析、ワークショップ、事例まで徹底解説
ステップ3. 集客方法を決めて実施する
目的とペルソナを設定したら、適切な集客方法を決めて実施します。集客効果を高めるには、SEO対策やSNS活用など各施策の特徴を理解したうえで、ペルソナにあった施策を選ぶことが大切です。いくつかの集客方法を組み合わせることで、より効果を期待できます。
コンテンツの企画をするときは、ペルソナの行動をカスタマージャーニーマップなどで可視化するとよいでしょう。どのようにプロダクトを認知し購入に至るのか、購買までのプロセスを把握できます。カスタマージャーニーマップを作成することで、訴求力の強いコンテンツを制作することが可能です。
関連記事:コンテンツマーケティングとは?基礎から代表的な施策までを解説
ステップ4. 効果検証を行う
集客施策を実施したら、その効果を検証します。どのような成果が出たのか、オウンドメディアのアクセス解析やCV率を分析することで、施策の成果や新たに出てきた課題を把握して評価します。
データを解析して出てきた改善点は、つぎの施策に必ず活かすことが大切です。
関連記事:Webサイト改善の進め方5ステップ。分析に役立つツールも解説
ステップ5. PDCAをまわす
オウンドメディアの集客施策は一度実施したら終わりではありません。施策の実施、効果検証、改善のPDCAをまわして、継続的な改善を図ることが大切です。PDCAとは以下の4つの頭文字をとったものです。
・Plan:計画
・Do:実行
・Check:評価
・Action:改善
PDCAサイクルをスムーズにまわして集客戦略を構築することで、オウンドメディアの運用目的の達成につなげることができます。ほかにもCVしたユーザーのフォローもおこなうことも大切です。関心をもっているユーザーと定期的にコミュニケーションを図ることで、信頼関係の構築につながり、リピート購入やサービスの利用を促進できます。
関連記事:Webサイトリニューアルの手順と進め方。失敗しないための準備や注意点をプロが解説!
オウンドメディアでの集客施策の成功事例
オウンドメディアを活用した集客施策の事例を3社ご紹介します。
日本航空株式会社様
日本航空株式会社は自社が運営する旅コミュニティサイト『trico(トリコ)』で、ユーザー同士が相互でコミュニケーションを取れるサイト制作を希望しており、コンテンツ制作をGIGが支援いたしました。
ユーザーのニーズを綿密にすり合わせて、独自性の高い情報の提供と長期的なコーポレートブランディングにつながるコンテンツを企画。JALで働く社員の人間性を引き出し、社員の人となりをコンテンツで表現した魅力あふれるコンテンツを制作しました。
結果、ユーザーからの月間投稿数が3,000件以上、第7回Webグランプリコーポレート部門で優秀賞を受賞※するなど多くのユーザーから愛されるコミュニティサイトに成長されています。
※ 日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会主催
株式会社TOKIUM様
株式会社TOKIUM様が運営するクラウド請求書受領システム『TOKIUM』のサービスサイトのリニューアルをGIGが担当しました。
事業拡大の過程で多数のサービスをリリースしたことで、シリーズ全体としての最適化ができていないことが課題とされていました。これまでのデータを提供いただきサービスを深く理解したうえで、ペルソナやカスタマージャーニーマップの作成、ブランディングをふまえて設計をおこなっています。結果、コンバージョン率が約1.4倍増加し、目標達成につながっています。
アドビ株式会社様
アドビ株式会社様は、Adobe PhotoshopやAdobe illustratorなど、クリエイター向けツールを展開しています。GIGではデザインツールの『Adobe Express』の認知度向上を目的に、記事広告制作を担当しました。
GIGが運営する日本最大級のフリーランス・副業向けメディア『Workship MAGAZINE』への記事広告の掲載と、インフルエンサー系ブロガー数十名にもコンテンツ制作を依頼しました。
SNSで拡散を狙うため、企画色の強いコンテンツとSEOをふまえたコンテンツを数十本制作。結果、短期間で数万PVのアクセスを獲得。Google検索結果においても上位表示を成功させるなど目標を達成しています。
オウンドメディア集客の成果を上げるコツ
オウンドメディア集客の成果を上げるには、複数の集客手法をくみあわせたり、制作したコンテンツを再利用したりといった方法があります。それぞれ簡単に解説します。
複数の集客手法を組み合わせる
オウンドメディアで集客するときは、複数の集客手法を組み合わせることで成果につなげることが可能です。SEO対策やSNS、Web広告など集客手法ごとにターゲット層は異なる特徴を持っています。複数の集客手法を組み合わせることによる相乗効果で、多くのユーザーを引き付けることができるのです。
成果につなげるには綿密な計画と効果検証が大切です。オウンドメディアの集客戦略で成果を上げるためにも、最適な組み合わせを見つけましょう。
コンテンツを再利用する
オウンドメディアを運用するにあたって、コンテンツを別のプラットフォームなどに再利用するのも集客の成果を上げるのに有効です。たとえば動画コンテンツを記事コンテンツにするといえばわかりやすいのではないでしょうか。同じ内容でも新たなターゲット層へリーチできるため、新しい企画を立てるコストや時間を節約できます。
インフォグラフィックスで視認性を高めたり、SNSの投稿内容をもとにメルマガを配信したりといった方法もおすすめです。効果的な再利用方法を見つけることで、オウンドメディアの持続的な運用につなげることができます。
関連記事:SEO記事のリライトのやり方は?大規模メディアのコンテンツにテコ入れする方法も解説
集客のためのオウンドメディア戦略はGIGにおまかせください
オウンドメディア集客は戦略を立てることが大切です。集客戦略を立てるには、目的やペルソナの設定にくわえて、各集客方法の特徴などをしっかり把握しておく必要があります。もし、自社にリソースがないときは、オウンドメディアの制作実績が豊富な制作会社へ依頼を検討しましょう。
東京にあるWeb制作会社GIGは、オウンドメディア制作の実績が豊富です。集客につながる戦略・設計から伴走し、貴社のオウンドメディアの目的達成までサポートいたします。下記よりお気軽にお問い合わせください。
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