SEO戦略とは。検討すべき3つの施策と戦略立案のステップを解説|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

SEO戦略とは。検討すべき3つの施策と戦略立案のステップを解説

2023-09-26 制作・開発



SEOには専門的な知識が必要です。戦略をもって施策に取り組まなければ、期待する効果は得られません。

この記事では、SEO戦略の基本や実践的なステップ、GIGの成功事例紹介などから、効果的な集客を実現するためのノウハウについてまとめました。

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SEO戦略とは

SEO戦略とは、自社の課題に適したSEO施策を適切なタイミングで行うための方針を指します。検索エンジンにおけるWebサイトのランキングを高めるため、アプローチ方法やSEOを効果的に実践するための考え方や指針です。

具体的には、キーワードの選定やコンテンツの質を高める工夫、サイト構造の最適化などが含まれます。

Webサイトのコンテンツが検索エンジンで高く評価され、ターゲットとするユーザーに適切に届けられるようになると、その結果として訪問者数の増加やコンバージョン率の向上が期待できます。

効果的なSEO戦略を実施することで、中長期的に安定したトラフィックの増加を見込めるだけでなく、ブランドの認知度向上にもおおきく貢献します。

SEO戦略が必要な3つの理由

ユーザーの検索行動がSNSなど幅広くなっている昨今、「SEOに取組んでも意味がないのでは?」という声を聞くこともあります。しかし実際には、SEOを戦略的に実施することで、以下のようなメリットがあります。

1. ユーザーのニーズに応え続けることができる
2. 差別化の方向性を得ることができる
3. 業界やサイトごとのSEO戦略を立てられる

それぞれ簡単に解説します。

1. ユーザーのニーズに応え続けることができる

SEOによる集客効果は持続性が高いのが特徴です。SEO戦略による上位表示は、短期的な広告キャンペーンとは異なり、持続性が高いため、中長期的にその価値を提供できます。

検索エンジンで上位に表示されることは、ユーザーにとって信頼性と権威性の証明です。企業ブランドへの信頼感を高めることができます。これによりアクセス数の増加につながるのです。

Webサイトへ訪問するユーザーは、検索意図に基づいて訪れます。Webサイトが提供する情報との関連性が高いことから、Webサイトへの満足度も高まることが想定されます。

ユーザーはWebサイトを通じて企業やプロダクトへの理解が深まり、長期的な顧客へと成長する可能性も高くなります。SEO戦略を通じてユーザーが求める情報を提供し続けることで、集客力を長く維持することが可能です。

2. 差別化の方向性を得ることができる

SEO戦略を通じて、競合他社と差別化するための方向性を得ることが可能です。

質の高いコンテンツを作成し、サイトが検索エンジンの上位にランクされると、その効果は長期間にわたり継続します。

SEOによって獲得される訪問者は、検索意図に基づいてサイトを訪れるため、コンバージョン率が高くなる傾向があります。ユーザーのニーズを分析し、競合と異なる視点でコンテンツを作成することで、独自性の高い情報を提供できます。

限られた予算内で最大の効果を引き出し、ビジネス成果に直結するトラフィックを集めるためにもSEO戦略が必要なのです。

3. 業界やサイトごとのSEO戦略を立てられる

SEO戦略は、業界特有のニーズやビジネスの目標にあわせたアプローチを取ることが可能です。

たとえば、特定の商品やサービスに関心が高いユーザーや、特定の地域に住むユーザーをターゲットにしたコンテンツは、そのニーズに合致する検索クエリで高いランキングを得ることができます。

検索エンジンを通じて、正確にターゲットとなるユーザーにリーチしながら、より関連性の高い訪問者を獲得することが可能です。

競合と差別化を図りながら、ユーザーニーズを満たすためにも業界やサイトごとにSEO戦略を立てることが大切なのです。

検索エンジンの評価基準を踏まえたSEO戦略

SEO戦略を立てるときは、検索エンジンの評価基準を理解して置かなければなりません。

検索エンジンの代表でもあるGoogleのSEO公式ポータル『Google検索セントラル』のなかで、検索順位が決定する仕組みや考え方について公表しています。

SEO担当者はこの評価基準を踏まえて戦略を立てることが大切です。検索順位が決まる仕組みと具体的な取り組みについて解説します。

検索順位が決まる仕組み

検索エンジンはWebサイトの内容、品質、ユーザーが入力したキーワードとの関連性などを評価し、これらをもとに検索結果の順位を決定します。

実際の流れとしては、以下の通りです。

1. 検索エンジンのロボット(クローラー)がインターネット上のサイトを巡回して内容を読み取る
2. 検索エンジンのデータベースにインデックス化する
3.ユーザーの検索クエリにもとづいて関連性の高いコンテンツを検索結果の上位に表示する

(参考:情報の整理 – Google 検索の仕組み

SEOにおいては、検索エンジンにコンテンツの内容を正確に理解させることが重要です。

そのためには、ユーザーに有益なコンテンツを提供することや、キーワードの適切な使用、サイト構造の最適化などが必要です。

また、検索エンジンは日々アップデートされるため、SEOも継続的に見直しと改善が必要となります。

「ユーザーファースト」のコンテンツを作成する

SEO戦略では、検索エンジンの評価基準だけではなく、ユーザーファーストのコンテンツの提供が欠かせません。

とくにGoogleでは、Googleが掲げる「10の事実」のなかで、ユーザー中心のアプローチを大切にしていることを掲げています。

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2. 1つのことをとことんきわめてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツを着なくても真剣に仕事はできる。
10. 「すばらしい」では足りない。

引用:Google が掲げる 10 の事実

これらは、Googleがユーザー中心のアプローチを大切にしていることや、民主的な情報アクセスの重要性を重視していることを示しています。

検索エンジンはGoogle以外にも、BingやYahoo!があります。2024年時点では、Yahooの検索エンジンにはGoogleが採用されており、実質国内の検索エンジンシェアにおいて90%以上はGoogleとなります。(参考:総務省|令和4年版 情報通信白書|データ集(第3章第6節)

つまり、Googleの評価基準を踏まえて、ユーザーファーストのコンテンツを作成することがSEO戦略において合理的な方法といえるでしょう。

「E-E-A-T」で企業のブランド価値を高める

SEO戦略で重視しなければならないのが「E-E-A-T」という概念です。E-E-A-Tは以下の頭文字からとったもので、Webサイトやコンテンツの品質を判断するときの基準とされています。

・Expertise:専門性
・Experience:経験
・Authoritativeness:権威性
・Trustworthiness:信頼性

以前は「E-A-T」の3つの指標でしたが、2022年12月のアップデートでExperience(経験)が追加され「E-E-A-T」となりました。

「E-E-A-T」はとくにYMYLと呼ばれる、お金や健康など人生におおきく影響するジャンルで重視されます。具体的には、医療・法律・金融など、専門知識が必要な分野のコンテンツが対象です。

種類

内容

専門性

特定の主題に関する深い知識やスキルを持っている

経験

実際の経験や実践から得た知見が反映されている

権威性

その分野や主題において尊敬され、信頼されている

信頼性

情報の正確さや信頼に値する出典が用いられている

上記の基準を満たすことにより、コンテンツはGoogleによって高く評価され、検索結果での順位向上につながる可能性が高まります。

SEO戦略で考えるべき3つの施策

SEO戦略で考えるべき施策は、おおきく分けると「内部施策」「外部施策」「コンテンツSEO」の3つがあります。

これらの施策を理解し、適切に組み合わせることで、効果的なSEO戦略が実現します。

関連記事:SEOの仕組みと対策方法を解説。基本用語から検索順位の決まり方、必要性、対策のポイントまで

1. 内部施策

SEOの内部施策とは、Webサイトの構造やコンテンツを、検索エンジンが理解しやすい内容に構築することを目指す施策です。ユーザーが利用しやすいように整えるための環境の整備と考えると良いでしょう。

テクニカルSEO

テクニカルSEOは、検索エンジンがWebサイトを巡回しやすく、かつユーザーが快適に利用できるように技術的に整える施策です。

・メタタグの最適化
・ページのタイトルや説明文の適切な設定
・サイトの読み込み速度の改善
・モバイルフレンドリーなデザインの実装

検索エンジンがWebサイトを評価するときに、サイト内を巡回してデータを収集するロボットを「クローラー」と呼びます。

これらの施策は、検索エンジンのクローラーがサイトの内容を効率的に読み取り、適切な検索クエリに対してサイトを表示させるために重要です。

以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:SEOの効果的な内部対策15選。これさえやればOKのチェックリスト付き!

内部リンクの最適化

SEOの内部施策では内部リンク構造の最適化も必須です。サイト内の各ページに関連するページのリンクを適切に配置することで、クローラーのサイト内ナビゲーションをサポートします。

パンくずリストやサイトマップの登録なども、クローラーを助けてくれるものなので制作・設置しておきましょう。

これにより、ユーザーは興味のある情報を効率よく見つけられるようになることから、ユーザビリティの向上が期待できます。

UXの向上

UXはユーザー体験を意味しています。ユーザーがWebサイトを快適に使えるように整えることでUXの向上が期待できるのです。

具体的には、レスポンシブデザインやレイアウトの改善、読み込み速度の最適化などがあげられます。

ユーザーとのタッチポイントとなるUIもUX向上に欠かせません。モバイル端末でもスムーズに利用できるように、フォントサイズや色、余白などを効果的に活用して視認性の向上に努めましょう。

関連記事:SEOに効果的なデザインを作る13のポイント【Web制作会社が解説】
関連記事:アクセシビリティ対応がSEOへ与える影響を解説|対策やチェックツール

2. 外部施策

外部施策は、自社のWebサイト以外の外部サイトからの評価を高める施策です。Webサイトの信頼性や権威性を高めることができます。主な施策について解説します。

被リンク獲得

SEOの外部施策で代表的なのは被リンクの獲得です。

被リンクとは、他のWebサイトから自社Webサイトへのリンクのことです。検索エンジンによっては、Webサイトの信頼性と権威を示す指標として評価されます。

他Webサイトとの関係を活用して、自社のWebサイトの検索エンジンからの評価を狙うわけです。

被リンクを増やすには、質の高いコンテンツ作成が欠かせません。多くの人の目に留まるように、SNSへの投稿なども施策のひとつとして実施されます。

Webサイトへの直接的なトラフィックを増加させるだけでなく、ブランドの露出を高め、間接的に検索順位に影響を与えることもあります。

そのほかに被リンク獲得方法として、他社が運営するWebサイトに自社サイトのリンク設置を依頼するプッシュ型の営業を行うことも有効です。

外部施策はターゲットとの関係構築やブランドイメージを高めるうえでも重要な役割を果たします。

E-E-A-Tの強化

検索エンジンとユーザーの両方から信頼されるWebサイトを目指すため、E-E-A-Tを強化し、権威性と信頼性を高めることも大切です。

具体的には、自社の強みやノウハウを武器に専門的なコンテンツを作成する方法があります。

業界や分野に特化した情報や導入事例は、企業の専門性をアピールするのに効果的です。信頼できるメディアで紹介してもらうことも、権威性の向上につなげることができます。

3. コンテンツ施策

コンテンツのSEO戦略はコンテンツSEOと呼ばれ、ユーザーにとって有益な情報を提供することを重視します。具体的な施策は以下のとおりです。

・キーワードの選定
・検索意図を満たすコンテンツの作成
・タイトルやディスクリプションの最適化
・コンテンツの定期更新

効果的なコンテンツSEOでは、ターゲットユーザーのニーズを的確に捉えて、それを満たす質の高いコンテンツを作成することです。

成果につなげるには、ユーザーの検索意図を理解し、関連性の高いキーワードを適切に組み込む必要があります。さらに、ユーザーがページを読み終えたあとに「有益な時間を過ごせた」と感じられるようなコンテンツを提供することが大切です。

コンテンツSEOがうまくいけば、検索エンジンからの評価だけではなく、SNSでのシェアや拡散なども期待できます。

とくにオウンドメディアのSEO戦略は、コンテンツマーケティングにもとづいた施策です。ユーザーと長期的な関係を構築するために、ユーザーニーズに沿ったコンテンツを、E-E-A-Tを踏まえて定期的に発信することが大切です。

関連記事:SEOに効果的なコンテンツとは?制作の流れと検索順位を高めるコツを解説

SEO戦略立案の流れ

効果的なSEO戦略を実行するためには、明確なステップを踏むことが重要です。このセクションでは、SEO戦略を成功させるための方法を9つのステップ形式で紹介します。

1. 企業戦略に沿った目標を設定する
2. ペルソナを設定する
3. カスタマージャーニーマップを作成して検索意図を理解する
4. 市場調査・競合分析をする
5. キーワードを選定する
6. 施策の優先順位を決める
7. コンテンツ作成計画を立てる
8. サイト構造を最適化する
9. 効果測定をして改善する

STEP1. 企業戦略に沿った目標を設定する

まず、具体的な目標を設定します。SEOによって何を達成したいのかを明確にしましょう。

目標は企業戦略に沿ったものを設定するのが一般的です。主な目標を見てみましょう。

・Webサイトのトラフィック増加
・特定キーワードでの検索順位の向上
・コンバージョン率の改善

こうした具体的な目標を設定することで、戦略立案がしやすくなり、成果の測定も明確に行えるようになります。

これらの目標は、Webサイトの現状分析を踏まえて設定され、SEOの取り組みを通じて達成を目指します。

目標は定性的な内容だけではなく、KGIやKPIといった定量的な目標の設定も必要です。KPI設定については以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:KPI分析とは? 必要性・メリット・分析ステップを解説

STEP2. ペルソナを設定する

次にターゲットユーザーの特定とペルソナの設計です。

SEOの目的が自社サービスの訴求である場合、ターゲットとなるユーザー層を明確に理解し、そのニーズにあわせたコンテンツとキーワード戦略を展開しなければいけません。

そのためには、自社サービスの独自の価値を明確化し、それに興味をもつであろうユーザー像を具体的に設定する必要があります。

ペルソナを設定するときは「○○を使いそうな人」や「男性の会社員」といったざっくりとしたものではなく、年齢・性別・職業・興味関心・オンラインでの行動パターンなど、詳細な情報を設定します。

これらの情報をもとに、ペルソナで設定したユーザーがどのような情報を求めているのか、どのような検索意図をもっているのかを考慮してコンテンツ制作に使用するキーワードを選定するのです。

ペルソナ設計については、以下の記事で解説しています。

関連記事:ペルソナ設計とは? 設計の方法から分析、ワークショップ、事例までを徹底紹介

STEP3. カスタマージャーニーマップを作成して検索意図を理解する

次にカスタマージャーニーマップを作成します。カスタマージャーニーマップとは、ユーザーがプロダクトを利用する過程を可視化したものです。マーケティング施策ではよく使われます。

カスタマージャーニーマップのフェーズごとのユーザーの行動をまとめると以下のようになります。

フェーズ

ユーザーの行動

認知

Webサイトを訪問する

検討

プロダクトの調査、比較サイトを閲覧する

購入

購入・契約をする

利用・体験

プロダクトを利用・購入する

体験後

再購入、口コミを投稿する

フェーズごとに顧客の行動が変化していることがわかります。実際のカスタマージャーニーマップでは行動以外にも感情や具体的な課題も盛り込んで作成します。

これらの情報をもとに分析することで、ユーザーのことを深く理解できるようになるわけです。

SEO戦略において、適切なキーワード選定やコンテンツを制作するには、顧客理解が欠かせません。カスタマージャーニーマップの作成を通じて、より解像度の高い戦略を立てることができます。

カスタマージャーニーマップの具体的な作り方は、以下の記事で解説しています。

関連記事:カスタマージャーニーマップの作り方【現役インハウスマーケターが解説】
関連記事:SEOにおける検索意図の見抜き方|ユーザーニーズを分析する5つの方法

STEP4. 市場調査・競合分析をする

ペルソナやカスタマージャーニーマップにもとづき、狙うべきキーワードを明確にします。そのために欠かせないのが、市場調査と競合分析です。

市場調査では、業界特有のトレンドをはじめ、顧客のニーズを知ることができます。さらに競合サイトを分析し、自社とは異なる強みや弱みを把握するのです。

それぞれツールを使うことで効率よく調べることできます。市場調査では『Googleトレンド』を使うと良いでしょう。業界のレポートも役立ちます。

競合分析では『Ahrefs』や『SEMrush』などのツールが便利です。競合サイトが獲得している被リンクや使用しているキーワードを調査できます。

STEP5. キーワードを選定する

キーワード選定は、Webサイトのコンテンツを制作するときに、ターゲットユーザーが使用する可能性のあるキーワードを特定するステップです。

選定するキーワードは、ユーザーの検索意図や関心を反映しているものでなければなりません。自社やプロダクトに関連するキーワードをはじめ、ユーザーが抱える問題点や疑問などに関連するキーワードを選定しましょう。

キーワードを選ぶときは、ユーザーニーズとの関連性や検索ボリューム、競争度などを考慮する必要があります。

これらのキーワードをWebサイトのタイトルや見出し、本文中に適切に盛り込んだうえでコンテンツを制作することが大切です。

キーワード選定の具体的な方法については以下の記事で解説しています。

関連記事:SEO戦略におけるキーワード設計のポイントとコンテンツ制作の流れ

STEP6. 優先順位を決める

キーワードを決めたら、どの施策をもって効率的に上位を狙えるのか、キーワードの優先順位と具体的な取り組みを決めます。

ピックアップしたキーワード群のうち、どのキーワードから先にコンテンツ化すれば良いのかを検討しましょう。既存サイトで、そのキーワードを使用したコンテンツがある場合、どのように改善したら良いのかを考えます。

特定のキーワードのPV数やCVが多ければ、関連するキーワードを使用したコンテンツがあるかも調査しましょう。

さらにキーワードによって作成するコンテンツの方向性も変わってきます。たとえば「○○+費用」の場合、そのプロダクトにかかる具体的なコストを分析して比較したいといったニーズが想定されます。コンテンツでは、導入費用や運用コストといった詳細な費用に提示を検討するわけです。

キーワードからユーザーの検索意図を満たしやすいコンテンツを想定して、優先順位をつけて制作することが大切です。

STEP7. コンテンツ作成計画を立てる

ここまででSEO戦略における指針や、コンテンツの材料が揃ったため、次に具体的なコンテンツ作成の計画を策定します。

計画を立てるときは、コンテンツを作成する工程を具体的な形に落とし込むことが大切です。

工程

内容

構成・設計

構成案の作成

制作・編集

執筆・写真撮影・コーディングなど

検証・修正

校正や修正など

公開

Webサイトに公開

効果測定

アクセス解析・課題特定

コンテンツは、ユーザーにとって役立つ情報を提供し、同時にSEOの観点からも最適化されている必要があります。

これには、選定したキーワードを自然に組み込みつつ、読みやすく、情報価値の高いコンテンツを作成しなければなりません。画像やインフォグラフィックを活用し、視覚的にわかりやすい表現をくわえるのも方法のひとつです。

こうした要素を作成するための具体的な計画を立てていきます。

関連記事:初心者向け SEOコンテンツ記事制作の4ステップ【3,000字で解説】

STEP8. サイト構造を最適化する

次に、Webサイトのナビゲーションや内部リンク構造を見直し、ユーザーと検索エンジンの両方にとって使いやすいサイトを目指します。

各コンテンツに関連するリンクを設置することで、サイト内のページをつなげることが可能です。こうしたサイトの使いやすさは、UX向上だけではなく、検索エンジンによるサイト評価にも影響を与えます。

また、適切な内部リンク構造は、検索エンジンのクローラーがサイトを効率的に巡回し、コンテンツを適切にインデックス化するのを助けてくれます。

これにより、サイトの検索エンジンにおける可視性が向上し、トラフィック増加に貢献することが期待されます。

また、ユーザーが求める情報に素早くアクセスできるようにすることで、サイトの滞在時間の増加や直帰率の低減にもつなげることが可能です。

STEP9. 効果測定をして改善する

コンテンツは公開したら終わりではなく、目的を達成できているのかどうかを効果を測定・検証し、改善することが大切です。

Googleアナリティクス』や『Googleサーチコンソール』でユーザーの行動履歴や流入キーワードを調査、分析します。トラフィック数やCV数を調査し、必要に応じてリライトや新しいキーワードの追加、内部リンクの見直しなどを行います。

施策前の数値と比較して、どのくらい改善できたのかを確認し、戦略を立てることが大切です。

関連記事:SEOに強いオウンドメディアの作り方!上位表示させるポイントを分かりやすく解説

SEO戦略を成功させるポイント

SEO戦略を成功させるには、以下の3つのポイントを押さえましょう。

1. SEOに強いWebサイトを構築する
2. 企業戦略・事業戦略にあわせたSEO戦略を立案する
3. SEO対策の運用体制をつくる

1. SEOに強いWebサイトを構築する

最初からSEOに強いWebサイトを構築できていれば、既存サイトの改善よりも手間がかかりません。ただし、業界やサイトごとに打つべき施策は異なります。具体的な施策と注意点は以下のとおりです。

既存サイトにSEO施策を打つ場合、これまで解説したSEO施策を試してみることも有効です。

業界・サイトごとにベストな施策は異なる

SEO戦略を成功させるには、業界やサイトの特性を踏まえたうえで、最適なSEO施策を選ぶことが大切です。

たとえば、ECサイトの場合、ページ数が膨大になるため、初期段階で綿密な設計が求められます。内部リンクやカテゴリ構造などの最適化も必要です。

サービスサイトでは、プロダクトに関連するキーワード設計が重視されます。ユーザーの検索意図に応えるための質の高いコンテンツが求められるわけです。

自社が運営するサイトの特性とターゲットの検索意図を理解したうえで、ベストな施策を打つことがポイントとなります。

過剰なSEO施策に注意する

SEO施策には避けてほしい手法があります。

過剰にキーワードを盛り込むだけではなく、サテライトサイトから被リンクを獲得するといった手法や、大手企業のサイトに自分のサイトのURLを貼り、検索エンジンからの信頼を得ようとする方法です。

これらの手法は意識することで避けられますが、うっかりペナルティを受けるような施策を取ってしまう可能性もあります。Googleのガイドラインを理解し、悪い手法を使用しないように注意しましょう。

2. 企業戦略・事業戦略にあわせたSEO戦略を立案する

企業の経営目標や事業戦略にもとづいて、SEO戦略を立てることが大切です。同じ業界でも新規顧客の獲得を目指す場合と、既存顧客を維持したい場合では、ターゲットやアプローチが異なります。

自社の戦略をベースに、どのようなコンテンツを提供したら良いのか、目的を明確に立てたうえで戦略を立てることが大切です。

3. SEO対策の運用体制をつくる

SEO戦略を成功させるには、運用体制の構築が欠かせません。SEOに関する専門知識やガイドラインの理解が求められるため、戦略を立てる前に社内でしっかりと運用体制を作りましょう。

もし、リソースが不足しているなら、SEO支援の実績を持つ制作会社へ依頼するのがおすすめです。制作会社によって対応範囲や費用が異なるため、しっかり比較し検討しましょう。

SEO戦略は制作会社へ依頼しよう

SEO戦略は専門知識をもつ制作会社へ依頼することで、さまざまなメリットが得られます。戦略設計から施策改善まで、一貫対応ができることも多く、中長期的な運用を見据えたアドバイスをもらうことも可能です。

戦略設計から依頼できる

制作会社は、事業の目標を見据えたSEO戦略の設計から依頼が可能です。データを活用した分析を行う場合、知識や経験がないと正しく活用することができません。

しかし、実績のある制作会社なら、SEOに関する専門知識と豊富な実績をもとに、事業成長を見据えた適切なデータ分析、戦略立案が可能です。

長期的なサポートを受けられる

SEOは施策後、すぐに成果が出るわけではありません。長期的な視点で取り組む必要があるため、Webサイトのリリース後やコンテンツ公開後も分析と改善が求められます。

制作会社は、分析データをレポートにまとめて共有し、必要な改善策を提案してくれます。アルゴリズムの変化にも対応したサポートを受けられるため、中長期的な集客が可能です。

内製化の支援も受けられる

制作会社へ依頼すると、高額な費用がかかると懸念される企業も少なくありません。しかし、内製化支援をしてくれる制作会社を選ぶことで、コスト削減につなげることが可能です。

社内のリソースをうまく活用して、一部の業務のみ依頼することもできます。支援を受けながら、内製化に向けて体制を作ることができるため、負担を抑えてSEO戦略に取り組むことが可能です。

GIGのSEO支援事例を紹介

株式会社GIGは、これまで多様な業種のクライアントに対して効果的なSEO支援を提供してきました。ここでは実際の支援事例をご紹介します。

1. 株式会社タイミー様

GIGがSEO支援を行った株式会社タイミーが運営するオウンドメディア『タイミーラボ』▲出典:タイミーラボ

株式会社タイミー様は、スキマバイトサービス『タイミー』を運営する会社です。

GIGは、オウンドメディア『タイミーラボ』のサイト設計からコンテンツ制作まで支援しました。

キーワード設計から担当し、ペルソナに適したコンテンツを作成することで、リリースから約5ヶ月でPV数が9倍に増加。「タイミー 使い方」といったキーワードで検索順位1位を獲得するなど、SEOからの流入が顕著に伸びる成果がありました。

事例記事:パートナーとして伴走した結果、約5ヶ月でPVは9倍へ。「らしさ」を追求したオウンドメディアに成長 | タイミー様

2. 株式会社アイダ設計 様

GIGがSEO支援を行った株式会社アイダ設計のリクルートサイト

株式会社アイダ設計様は、土地の仕入れから建設まで行う建築会社です。

GIGは、採用サイトリニューアルと記事コンテンツ制作を担当しました。リニューアル後は、半年に1件しかなかったエントリー件数が、月15件近くに増加するという顕著な成果を達成しています。

既存の採用サイトは、Web上での採用活動の重要性を認識しつつも、スマホやタブレット端末での表示に最適化されていないなどの課題がありました。

そこでGIGは、コンテンツを中心に据えたサイトリニューアルを実施し、採用活動を本格的に進めるための基盤を整えることに注力しています。

コンテンツ中心のアプローチが、採用サイトの成功にいかに寄与するかを示す結果となりました。

事例記事:ほぼ0だった応募数は月15件へ。成長し続ける採用サイトリニューアルの裏側 | アイダ設計様

3. 日本航空株式会社 様

GIGがSEO支援を行った日本航空株式会社運営のコミュニティサイト『trico』▲出典:trico

日本航空株式会社(以下、JAL)様が運営する旅コミュニティサイト『trico(トリコ)』のコンテンツ企画・制作をGIGが担当しました。ユーザー間の相互コミュニケーションの促進が目的です。

このプロジェクトでは、SEOの視点からJAL自らがコンテンツを発信し、ユーザー投稿だけでなく、JALならではの情報を提供することが重視されました。

『trico』は、リリースから約5ヶ月でPV数が顕著に伸び、2019年のWebグランプリのコーポレート部門で優秀賞を受賞するなど、注目を集めるコミュニティサイトに成長しています。

この成功は、ユーザー間のコミュニケーションを活発化させ、JALブランドの魅力をさらに深めるものとなりました。

事例記事:“JALならでは”のコンテンツを発信し、ユーザーから愛されるコミュニティ形成に貢献|日本航空様

SEO支援ならGIGにお任せください

この記事では、SEO戦略の重要性とその実現方法について詳しく解説しました。

効果的なSEO戦略には、Googleの検索エンジンの仕組みとアルゴリズムについて理解しなければなりません。また、内部対策・外部対策・コンテンツ施策など、多様なアプローチを講じることも必要です。

自社にSEOノウハウがない場合は、GIGが総合的にご支援します。SEO戦略の支援をご希望されている方は、お気軽にお問い合わせください。

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