SEO戦略とは。検討すべき3つの施策と戦略立案のステップを解説|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

SEO戦略とは。検討すべき3つの施策と戦略立案のステップを解説

2023-09-26 制作・開発

SEOには専門的な知識が必要。戦略をもって施策に取り組まなければ、期待する効果は得られません。

この記事では、SEO戦略の基本や実践的なステップ、GIGの成功事例紹介などから、効果的な集客を実現するためのノウハウについてまとめました。

SEO戦略とは

SEO戦略とは、自社の課題に適したSEO施策を適切なタイミングで行うための戦略です。検索エンジンにおけるWebサイトのランキングを高めるためのアプローチやSEOを効果的に実践するための考え方や指針であるとも言えます。

SEO戦略の具体的な内容には、キーワードの選定やコンテンツの質を高める工夫、サイト構造の最適化などが含まれます。

Webサイトのコンテンツが検索エンジンで高く評価され、ターゲットとするユーザーに適切に届けられるようになると、その結果として訪問者数の増加やコンバージョン率の向上が期待できます。

また、効果的なSEO戦略を実施することで、中長期的に安定したトラフィックの増加を見込めるだけでなく、ブランドの認知度向上にも大きく貢献します。

SEO戦略が必要な3つの理由

ユーザーの検索行動がSNSなど幅広くなっている昨今、「SEOに取組んでも意味がないのでは?」という声を聞くこともあります。しかし実際には、SEOを戦略的に実施することで、多くのメリットがあります。

・長期的な集客効果が期待できる
・費用対効果が高い
・ターゲット層をピンポイントで集客できる

長期的な集客効果が期待できる

SEOによる集客効果は持続性が高く、短期的な広告キャンペーンとは異なり、一定時間が経過してもその価値を保ち続けます。

また、検索エンジンにおける上位表示は、信頼性と権威性をユーザーに伝え、結果として訪問者の増加につながります。

これらの訪問者は、検索意図に基づいてサイトを訪れるため、高い関連性を持ち、長期的な顧客へと成長する可能性も高まります。

高い費用対効果につながる

SEOに必要な投資は、他の広告手法に比べて比較的低コストです。一度質の高いコンテンツを作成し、サイトが検索エンジンの上位にランクされると、その効果は長期間にわたり継続します。

これにより、継続的な訪問者の流入が期待でき、結果として広告にかけるコストを大幅に削減できます。

さらに、SEOによって獲得される訪問者は、検索意図に基づいてサイトを訪れるため、コンバージョン率が高くなる傾向があります。

効果的なSEO戦略により、限られた予算内で最大の効果を引き出し、ビジネス成果に直結するトラフィックを獲得できるのです。

ターゲット層をピンポイントで集客できる

SEO戦略の1つに、コンテンツマーケティングで上位表示を狙う考えがあります。適切なキーワード選定とターゲットに合わせたコンテンツ制作をすることにより、特定のニーズや関心を持つユーザーを直接引き付けることができます。

たとえば、特定の商品やサービスに関心が高いユーザーや、特定の地域に住むユーザーをターゲットにしたコンテンツは、そのニーズに合致する検索クエリで高いランキングを得られます。

これにより、検索エンジンを通じて、正確にターゲットとする顧客層にリーチし、より関連性の高い訪問者を獲得することが可能となります。

SEO戦略で考えるべき3つの施策

SEO戦略で考えるべき施策は、大きく分けると「内部対策」「外部対策」「コンテンツ施策」の3つがあります。

これらの施策を理解し、適切に組み合わせることで、効果的なSEO戦略が実現します。

関連記事:SEOの仕組みと対策方法を解説。基本用語から検索順位の決まり方、必要性、対策のポイントまで

内部施策

SEO内部対策とは、Webサイトの構造やコンテンツを、検索エンジンが理解しやすい内容に仕上げる対策のことです。

内部対策には以下のような内容が含まれます。

・メタタグの最適化
・ページのタイトルや説明文の適切な設定
・サイトの読み込み速度の改善
・モバイルフレンドリーなデザインの実装

これらの対策は、検索エンジンのクローラーがサイトの内容を効率的に読み取り、適切な検索クエリに対してサイトを表示させるために重要です。

また、内部リンク構造の最適化も必須であり、サイト内の各ページ間でのリンクを適切に配置することで、クローラーのサイト内ナビゲーションをサポートし、重要なページの検索ランキングを向上させられます。

以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:SEOの効果的な内部対策15選。これさえやればOKのチェックリスト付き!

外部施策

SEOの外部施策の主な内容は、被リンクの獲得です。

他のWebサイトとの関係を活用することで、自社Webサイトの検索エンジンにおける評価を高めます。

被リンクとは、他のWebサイトから自社Webサイトへのリンクを意味します。被リンクは、検索エンジンによってサイトの信頼性と権威の指標として評価され、検索順位へも大きく影響する重要なシグナルです。

被リンクを増やすには、質の高いコンテンツ作成が不可欠です。また、他のWebサイトと提携するため、時にはプッシュ型の営業をおこなうことも必要とされます。

また、ソーシャルメディア上での言及やシェアも外部施策の一環として重要です。SNSでの活動は、Webサイトへの直接的なトラフィックを増加させるだけでなく、ブランドの露出を高め、間接的に検索エンジンのランキングに影響を与えることもあります。

外部施策は、単にリンクを増やすだけではなく、ターゲットとの関係構築やブランドイメージの向上にも寄与する重要な施策です。

コンテンツ施策

SEOのコンテンツ施策は、ユーザーにとって価値ある情報を提供することに重点を置いた戦略です。

効果的なコンテンツSEOでは、ターゲットユーザーが求める情報を的確に捉え、それを満たす質の高いコンテンツを作成します。

これには、検索意図を理解し、関連性の高いキーワードを適切に組み込むことが不可欠です。また、Googleが推奨するように、ユーザーがページを読み終えた後に「有益な時間を過ごせた」と感じられるようなコンテンツを提供することが重要です。

コンテンツ施策の成功は、検索エンジンによるより高い評価だけでなく、ソーシャルメディア上での共有や言及による追加の露出も期待できます。

SEO戦略を考えるうえで理解したい、検索エンジンの仕組み

SEO戦略を立てる際には、検索エンジンの仕組みを理解することが欠かせません。

このセクションでは、以下のポイントに分けて、検索エンジンの仕組みを解説します。

・順位が決まる仕組み
・Googleが掲げる 10 の事実
・重要性の増す評価基準「E-E-A-T」

順位が決まる仕組み

検索エンジンはWebサイトの内容、品質、ユーザーが入力したキーワードとの関連性などを評価し、これらをもとに検索結果の順位を決定します。

実際の流れとしては、以下の通りです。

1.検索エンジンのロボット(クローラー)がインターネット上のサイトを巡回して内容を読み取る
2.検索エンジンのデータベースにインデックス化する
3.ユーザーの検索クエリにもとづいて関連性の高いコンテンツを検索結果の上位に表示する
(参考:情報の整理 – Google 検索の仕組み

SEOにおいては、検索エンジンにコンテンツの内容を正確に理解させることが重要です。そのためには、ユーザーに有益なコンテンツを提供することや、キーワードの適切な使用、サイト構造の最適化などが必要です。

また、検索エンジンは日々アップデートされるため、SEOも継続的に見直しと改善が必要となります。

Googleが掲げる 10 の事実

Googleが掲げる「10の事実」は、同社の理念とビジネス哲学を表しています。これらはGoogleが会社設立から数年後に策定し、常に現代の状況に合わせて見直されています。

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものは後からついてくる。
2. 1つのことを徹底して極める。
3. 遅いより速いほうが良い。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
5. 情報を探すのはパソコンの前だけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズは国境を超える。
9. スーツを着なくても真剣に仕事ができる。
10. 「すばらしい」では足りない。
引用:Google が掲げる 10 の事実

これらは、Googleがユーザー中心のアプローチを大切していることや、民主的な情報アクセスの重要性を重視していることを示しています。

2024年時点では、Yahooの検索エンジンにはGoogleが採用されているため、実質国内の検索エンジンシェアにおいて90%以上はGoogleということになります。そのため、SEOにおいてGoogleの理解は欠かせません。(参考:総務省|令和4年版 情報通信白書|データ集(第3章第6節)

つまり、コンテンツ制作の指針として「Googleが掲げる10の真実」を設定することは、ユーザーファーストの観点からも合理的と言えるのです。

重要性の増す評価基準「E-E-A-T」

GoogleのSEO評価基準において重要性を増しているのが「E-E-A-T」という概念です。E-E-A-Tは以下の頭文字からとったもので、Webサイトやコンテンツの品質を判断する際の基準とされています。

・Expertise(専門性)
・Experience(経験)
・Authoritativeness(権威性)
・Trustworthiness(信頼性)

もとは「E-A-T」の3指標でしたが、2022年12月のアップデートでExperience(経験)が追加され、E-E-A-Tとなりました。E-E-A-Tはとくに、YMYLと呼ばれる、お金や健康など人生に大きく影響するジャンルで重要視されます。具体的には、医療・法律・金融など、専門知識が必要な分野のページがその対象となります。

種類内容

専門性

特定の主題に関する深い知識やスキルを持っている

経験

実際の経験や実践から得た知見が反映されている

権威性

その分野や主題において尊敬され、信頼されている

信頼性

情報の正確さや信頼に値する出典が用いられている

上記の基準を満たすことにより、コンテンツはGoogleによって高く評価され、検索結果での順位向上につながる可能性が高まります。

SEO戦略の6ステップ

効果的なSEO戦略を実行するためには、明確なステップを踏むことが重要です。このセクションでは、SEO成功に向けた6つの主要ステップを紹介します。

1.SEOで実現したい目標の設定
2.ターゲットユーザーの特定、ペルソナの設計(自社サービスの価値の明確化)
3.カスタマージャーニーマップの作成
4.キーワード選定
5.コンテンツ作成計画
6.サイト構造の最適化

各ステップについて、重要なポイントについて解説します。

STEP1:SEOで実現したい目標の設定

SEO戦略の最初のステップは、具体的な目標の設定です。この段階では、SEOによって何を達成したいのかを明確にします。

目標はWebサイトのトラフィック増加や特定キーワードでの検索エンジンランキングの向上、コンバージョン率の改善など、さまざまな形で設定できます。

目標を具体的にすることで、後続のステップでの戦略立案が容易になり、成果測定も明確に行えるようになります。

これらの目標は、Webサイトの現状分析を踏まえて設定され、SEOの取り組みを通じて達成を目指します。

また、目標は定性的な内容だけでなく、KGIやKPIとして定量的な設定も必要です。KPI設定については以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:KPI分析とは? 必要性・メリット・分析ステップを解説

STEP2:ターゲットユーザーの特定、ペルソナの設計(自社サービスの価値の明確化)

次に実施することが、ターゲットユーザーの特定とペルソナの設計です。

SEOの目的が自社サービスの訴求である場合、ターゲットとなるユーザー層を明確に理解し、そのニーズに合わせたコンテンツとキーワード戦略を展開することが重要です。

このステップでは、自社サービスの独自の価値を明確化し、それに興味を持つであろうユーザー像をペルソナとして具体的に描きます。

ペルソナの設計では、年齢・性別・職業・興味関心・オンラインでの行動パターンなどの情報をまとめます。

これらの情報をもとに、自社サービスに関心を持ちそうなユーザー層を特定し、どのような情報を求めているのか、どのような検索クエリを使用するのかを考慮してキーワードを選定します。

ペルソナ設計については、以下の記事で解説しています。

関連記事:ペルソナ設計とは? 設計の方法から分析、ワークショップ、事例までを徹底紹介

STEP3:カスタマージャーニーマップの作成

カスタマージャーニーマップとは、顧客が製品やサービスを利用する過程を可視化するマーケティング手法です。

カスタマージャーニーマップを構成する基本要素は、顧客のペルソナや購買ステップ、タッチポイントや顧客の感情・ニーズです。これらを組み合わせて分析することで、顧客の視点から求める情報が明確になります。

SEO戦略において、適切なKW選定やコンテンツ内容の策定には、顧客理解が不可欠です。そのためにカスタマージャーニーマップを作成することで、より解像度の高い戦略が立案できるのです。

カスタマージャーニーマップの具体的な作り方は、以下の記事で解説しています。

関連記事:カスタマージャーニーマップの作り方【現役インハウスマーケターが解説】

STEP4:キーワード選定

次のステップはキーワード選定です。この段階では、Webサイトのコンテンツに組み込む、ターゲットユーザーが使用する可能性のあるキーワードを特定します。

選定するキーワードは、ユーザーの検索意図や関心を反映しているものでなければなりません。これには、製品やサービスの特徴、関連するトピック、ユーザーが抱える問題点や疑問などに関連する語句をピックアップします。

キーワード選定には、ニーズとの関連性、検索ボリュームや競争度などを考慮する必要があります。

これらのキーワードはWebサイトのタイトルや見出し、本文中に適切に組み込んだうえでコンテンツ制作することが重要です。

キーワード選定の具体的な方法については以下の記事で解説しています。

関連記事:SEO戦略におけるキーワード設計のポイントとコンテンツ制作の流れ

STEP5:コンテンツ作成計画

ここまででSEO戦略における指針や、コンテンツの材料が揃ったため、次に具体的なコンテンツ作成の計画を策定します。

このプロセスでは、ターゲットユーザーのニーズと関心に基づいたテーマの選定、キーワード戦略に沿ったコンテンツの構成、コンテンツのフォーマット(ブログ記事・画像・ビデオなど)の決定が含まれます。

コンテンツは、ユーザーにとって役立つ情報を提供し、同時にSEOの観点からも最適化されている必要があります。これには、選定したキーワードを自然に組み込みつつ、読みやすく、情報価値の高いコンテンツを作成することが求められます。

関連記事:初心者向け SEOコンテンツ記事制作の4ステップ【3,000字で解説】

STEP6:サイト構造の最適化

最終ステップは、サイト構造の最適化です。この段階では、Webサイトのナビゲーションや内部リンク構造を見直し、ユーザーと検索エンジンの両方にとって使いやすいサイトを目指します。

サイト構造の最適化には、直感的なメニューや論理的でわかりやすいURL、関連するコンテンツ間の効果的なリンク設置が含まれます。

サイトの使いやすさは、ユーザーエクスペリエンスに直結し、検索エンジンによるサイト評価にも影響を与えます。また、適切な内部リンク構造は、検索エンジンのクローラーがサイトを効率的に巡回し、コンテンツを適切にインデックス化するのを助けます。

これにより、サイトの検索エンジンにおける可視性が向上し、トラフィック増加に貢献することが期待されます。

また、ユーザーが求める情報に素早くアクセスできるようにすることで、サイトの滞在時間の増加やバウンスレートの低減にも繋がります。

GIGのSEO支援事例を紹介

GIGは、多様な業種のクライアントに対して効果的なSEO支援を提供してきました。ここでは実際の事例をご紹介します。

タイミー様

事例記事:パートナーとして伴走した結果、約5ヶ月でPVは9倍へ。「らしさ」を追求したオウンドメディアに成長 | タイミー様

株式会社タイミーのオウンドメディア「タイミーラボ」のサイト設計からコンテンツ制作まで支援した事例では、キーワード設計から担当。ペルソナに適したコンテンツを作成することで、リリースから約5ヶ月でPV数が9倍に増加し、「タイミー 使い方」といったキーワードで検索順位1位を獲得するなど、SEOからの流入が顕著に伸びる成果がありました。

アイダ設計

事例記事:ほぼ0だった応募数は月15件へ。成長し続ける採用サイトリニューアルの裏側 | アイダ設計様

株式会社アイダ設計の採用サイトリニューアルと記事コンテンツ制作を担当した事例では、半年に1件しかなかったエントリー件数が、月15件近くに増加するという顕著な成果を達成しました。

アイダ設計の採用サイトは、Web上での採用活動の重要性を認識しつつも、スマホやタブレット端末での表示に最適化されていないなどの課題がありました。

そこでGIGは、コンテンツを中心に据えたサイトリニューアルを実施し、採用活動を本格的に進めるための基盤を整えることに注力しています。

この事例は、コンテンツ中心のアプローチが、採用サイトの成功にいかに寄与するかを示す結果となりました。

日本航空

事例記事:“JALならでは”のコンテンツを発信し、ユーザーから愛されるコミュニティ形成に貢献|日本航空様

日本航空株式会社(以下、JAL)が運営する旅コミュニティサイト『trico(トリコ)』の事例では、ユーザー間の相互コミュニケーションを促進するためのコンテンツ企画・制作をGIGが担当しました。

このプロジェクトでは、SEOの視点からJAL自らがコンテンツを発信し、ユーザー投稿だけでなく、JALならではの情報を提供することが重視されました。

『trico』は、リリースから約5ヶ月でPV数が顕著に伸び、2019年のWebグランプリで優秀賞に選出されるなど、注目を集めるコミュニティサイトに成長しました。この成功は、ユーザー間のコミュニケーションを活発化させ、JALブランドの魅力をさらに深めるものとなりました。

SEO支援ならGIGにお任せください

この記事では、SEO戦略の重要性とその実現方法について詳しく解説しました。

効果的なSEO戦略には、Googleの検索エンジンの仕組みとアルゴリズムの理解が重要です。また、内部対策・外部対策・コンテンツ施策など、多様なアプローチを講じることが求められます。

自社にSEOノウハウがない場合は、GIGが総合的にご支援します。SEO戦略の支援をご希望されている方は、お気軽にお問い合わせください。

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