社内で通るオウンドメディアの企画書とは?具体的な作り方を7つの手順で解説|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG
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社内で通るオウンドメディアの企画書とは?具体的な作り方を7つの手順で解説
2023-09-18 制作・開発
近年、需要が高まっているオウンドメディア。「オウンドメディアを活用して顧客と新たな接点を持ちたい」と思っても、社内稟議のハードルが高く、なかなか実行に移せず困っていませんか?
そこで今回は、社内稟議を通過するオウンドメディアの企画書の作り方をご紹介。企画書を書いたことがない方や、オウンドメディアの運営経験がない方にも分かりやすいよう、7つの手順に沿って解説します。
【事前準備編】オウンドメディアの企画書を作ろう
オウンドメディアを立ち上げるためには、社内でオウンドメディアの価値を共有し、必要性を理解してもらわなければいけません。そこで欠かせないのが、企画書を作る前の事前準備。企画書の前提となる情報を整理しておくことで、訴求力の高い企画書を作れるようになります。
自社課題の洗い出し
まず、以下の例を参考に自社が直面している課題をリストアップしましょう。
- 技術力は高いのに、製品の認知度が低い
- 競合他社に比べて、リードが獲得できない
- 採用のミスマッチが続いている
次に、オウンドメディアを通じて課題をどのように解決できるか考察します。課題が明らかになるだけで、オウンドメディアの方向性やコンテンツの内容が定まってくるはずです。
目的を明確にする
自社課題を洗い出せたら、オウンドメディアを立ち上げる目的を明確にします。洗い出した課題に合わせて設定してみてください。
課題 | 目的 |
製品の認知度が低い | 製品の特徴と利点をアピールするコンテンツを通じて、市場での認知度を高める |
リードが獲得できない | 顧客の関心を引く独自コンテンツを提供し、リード獲得のための導線を強化する |
採用のミスマッチ | 企業文化や求める人材像を明確に伝え、価値観が合う応募者を引き寄せる |
オウンドメディアの運営目的が明確であればあるほど、効率的な課題解決に繋がります。
決裁者が重視するポイントを知る
決裁者の多くは、オウンドメディアの実現可能性と、費用対効果を重視しています。そのため、以下の記事を参考に必要なコストやリソースを明記し、見込めるセッション数(サイト訪問者数)などを盛り込むのがおすすめです。
【実践編】オウンドメディアの企画書を作ろう
それでは早速、オウンドメディアの企画書を作ってみましょう。以下で紹介する7つの手順に沿って作成すれば、必要事項を抜け漏れなく記載できます。
①課題・目的を明記する
まずは、自社の課題とオウンドメディアの目的を明記しましょう。ポイントは、チーム内で共有できているかどうかです。上司を含め、チームメンバー全員が同じ方向を向いていないと、プロジェクト始動後に思わぬトラブルが発生しかねません。
また、目的をただ羅列するのではなく、以下のポイントを踏まえて書くとより伝わるようになります。
- 測定可能な内容にする
- 抽象的な表現を避け、具体的に設定する
- 組織・会社の全体戦略や目標に合致しているか確認にする
②ターゲットを定める
続いて、ペルソナ(ターゲット)を設定します。表面的な読者像ではなく、詳細に設定するのが大切です。以下の良い例・悪い例を参考に具体的にイメージしてみてください。
【良いペルソナ設計の例
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【悪いペルソナ設計の例】
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リアルなユーザー像に基づいてペルソナを設計すると、メディアの方向性が定まり、コンテンツの質がブレません。一方で、悪いペルソナ設計の場合はユーザーニーズとの乖離が懸念されます。
ペルソナ設計の基本や注意点が知りたい方は、以下の記事で要点を押さえましょう。
③サイトの構築方法を決める
オウンドメディアの構築方法とプラットフォームを決定します。予算・目的・管理のしやすさを考慮して、専門業者に外注するのか内製する(社内で作る)のか考えましょう。
また、オウンドメディアのプラットフォームはCMS(コンテンツマネジメントシステム)の利用が便利です。HTMLやCSS、JavaScliptといったプログラミング知識がなくても簡単にサイト情報を更新できます。
CMSの選び方に迷ったら、以下の記事を読むと概要から活用事例までが分かります。
④予算や費用を設定する
オウンドメディア企画書には、予算や費用の設定が欠かせません。のちのち「この項目も必要だった」と気付き、追加予算を獲得するのは大変です。あらかじめ、人件費・ツールの導入・サイトの開発費・コンテンツ制作費といった、複数の側面を企画書に盛り込みましょう。
クオリティや対応範囲にもよりますが、一般的なオウンドメディアの制作・運用費は以下のとおりです。
発注先 | 制作費 | 運用費 (ランニングコスト) |
自社制作 | 50〜200万円 | 1万〜 |
中小規模の制作会社に依頼 | 150万〜300万 | 1万〜10万 |
大手制作会社に依頼 | 300万円〜 | 10万〜30万 |
オウンドメディア制作の費用料金相場はどれくらい?見積もり例とあわせて紹介をもとに作成
⑤評価期間と数値を決める
企画書にはオウンドメディアの進捗を、いつ・どのように評価するかを明記します。進捗の測定には、KPI(Key Performance Indicator/重要業績評価指標)が効果的です。
【KPIの設定例】
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評価は、四半期ごとや半年ごとに測定します。最初は控えめな目標を設定し、徐々にステップアップしていくのがおすすめ。たとえば、1年間の目標を立てる場合、最初の数ヶ月は基盤作りに注力し、半年以降から次第に訪問者数やエンゲージメントの向上を目指すイメージです。
KPIの設定方法や具体的な活用ツールが知りたい方は、以下の記事を確認してみましょう。
⑥チーム体制を整える
オウンドメディアを1人で運営するのは負荷がかかります。ときには「書くネタがない」「社員インタビューしたいのに社内の理解が得られない」といった困難にぶつかる場合も。
効率的な運営と質の高いコンテンツ制作を実現するためには、編集長・デザイナー・ライター・分析家など、専門分野を持ったチーム構成が重要です。オウンドメディアの体制構築は、以下の記事を参考にすると、よりイメージが深まります。
⑦コンテンツの事例を考える
企画書にコンテンツの事例を書くと、計画の具体性と実現可能性が伝わります。たとえば、ものづくりの裏側を伝えるブログ記事、サービス活用例を紹介する事例紹介、社風を伝えるインタビュー記事など、さまざまなコンテンツが考えられます。
以下の成功事例をもとに、自社の目的に合うコンテンツ事例を検討してみましょう。
オウンドメディアの企画書を社内で通すコツ
オウンドメディアの企画書を社内で確実に通すためには、さらに踏み込んだ工夫が必要です。企画書を通すための3つのコツを紹介します。
競合サイトを分析する
競合先のオウンドメディアを徹底的に分析しましょう。主力コンテンツの内容やターゲットに響く理由、利益に繋がる導線など、多角的な視点からの理解が重要です。
企画書を上司や決裁者に見せる際、競合サイトの状況を確認されるケースもあります。「ライバル会社が成功しているならうちもオウンドメディアに力をいれようか」と納得させるためにも、分析しておきましょう。
費用対効果を示す
費用対効果を明確に示すと、さらに納得感のある企画書になります。以下のような幅広い視点からオウンドメディアから得られる効果をリストアップしましょう。
【費用対効果を考えるポイント】
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気を付けたいのは、費用対効果が実感できるまでの期間の長さです。オウンドメディア運営では、効果が実感できるまで1年以上かかる場合も少なくありません。そのため、企画書には中長期的な目標設定と段階的な数値を記載しましょう。
コンテンツマーケティング会社へ相談する
「具体的な数値が示せない」「コンテンツ事例のアイディアが浮かばない」と感じたら、専門家の意見を求める方法もあります。企画書の作成過程で第三者から意見をもらうことにより、新たな発見や潜在的な問題点を把握できます。
専門家への相談は、オウンドメディア制作を依頼するかどうか決まっていなくても問題ありません。企画書の内容に信ぴょう性を持たせ、プロジェクトの説得力を高めるために活用してみましょう。
まとめ
企画書の作成は一筋縄にはいかないかもしれません。しかし、具体的で説得力のある企画書を作成できれば、上司や決裁者が納得するだけでなく、オウンドメディアの成功に向けた最高のスタートを切れるはずです。
「企画書に書くべき具体的な数値が算出できない」「コンテンツの事例が他社と似てしまう」と困ったら、専門家やコンテンツマーケティング会社に相談するのも有効な手段です。
株式会社GIGでは、企画書の作成からオウンドメディアを用いた自社の課題解決までサポート可能です。成功事例をもとにした企画の立て方やノウハウをお伝えします。オウンドメディアの立ち上げに少しでも疑問や不安があれば、お気軽にお問い合わせください。
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