オウンドメディア編集部の体制構築方法をイチから解説! おさえておきたいポイントも|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

オウンドメディア編集部の体制構築方法をイチから解説! おさえておきたいポイントも

2022-12-22 制作・開発

「メディアを運営しているけれど、編集部の体制が整っていない.....」
「自社メディアを立ち上げたいけれど、社内の人に協力してもらえるか不安」

企業のオウンドメディアの運営において、こんなお悩みをお持ちではないでしょうか?

オウンドメディアは、上手に運用することで会社の大きな財産になります。そのためには、メディアを育てていく編集部体制の構築が欠かせません。

今回は、株式会社GIGプロデュース事業部でオウンドメディアの立ち上げから運用・改善まで支援する牧之瀬が、編集部立ち上げの基礎を解説。オウンドメディアの「編集部」にフォーカスを当て、おさえておきたい体制構築のポイントまで紹介します。


編集部の体制構築方法 6ステップ

まずは体制構築の方法を、6ステップに分けて順番に紹介します!

ステップ1. 立ち上げの目的を明確にして、KPIを定める

編集部立ち上げの前に、絶対に必要なこと......それは「オウンドメディア立ち上げの目的」を明確にすることです。

自社のサービスの認知度向上(PV数)が目的なのか、商品やサービスのお問い合わせにつなげたいのか(問い合わせ数)、それとも採用に繋げたい(応募数)のか。目標とするゴールや目的によって、編集部の体制は大きく変わってくるはずです。

目的が定まったら、それを達成するためのロードマップ(KGI・KPI)を作成します。企業活動としてメディアサイトを運営しているうえでは、適切にリソースを使うためにもKGI・KPIの設定は重要。目的達成のための要素を分解し、それぞれにKPIを定めていきましょう。

【Tips】

メディアのコンセプト(例:「多くの人に色々な働き方を知ってもらい、働き方改革につなげる」)を「目的」として設定するケースもありますが、それだけでなく定量的な目標数値を設定することをおすすめします。

達成状況を定量的に計測することで、コンセプトの実現に向けて取り組むべき施策がはっきりするのに加え、編集部メンバーが共通認識を持つことができます。

ステップ2. 編集長を決定し、メンバーを揃える

オウンドメディアの運営を円滑に進めるためには、運営をマネジメントする「編集長」の存在が重要です。

オウンドメディアの運営では、「執筆ネタがなくなった」「社内の理解が得られない」などさまざまな問題が起きます。そういった問題一つひとつに対して適切に対処し、コンテンツのクオリティを管理できる編集長が求められます。

運営に責任を持つ編集長が決まったら、編集部のメンバーを揃えていきましょう。オウンドメディアは発信し続けることが重要となるため、運用に最適となるようなチームを編成します。

もし取材コンテンツを中心に運営していくのであれば、ライターだけでなくカメラマンも必要でしょう。またSEOコンテンツを強化していくのであれば、SEOに知見のあるライターや編集者、また専門性のあるコンテンツを執筆できるライターが必要になります。社内で担当できない分は外注し、効率よくメディアを運営していきましょう。

【Tips】

執筆ネタに困った場合は、社内の人にライターとして協力してもらうこともおすすめ。オウンドメディアのテーマに合わせて記事を書いてもらいましょう。

社員の方の知見は、メディアの読者にとっても有益な情報となるはずです。また信頼性のあるオリジナルな情報は、SEOにも良い効果をもたらします。

ステップ3. 記事のテンプレート・運用フローを整える

オウンドメディアを成長させるためには、定期的な記事更新が必須。効率よく質の高い記事を作成していくためにも、基準となるような記事のテンプレに加え、運用フローを整えておくことも重要です。

基本的な記事作成の流れは以下になります。

社内確認が必要な場合は、①構成案作成時、②編集完了時に確認してもらい、フィードバックを反映させます。

インタビュー記事の場合は、以下のフローになります。

事例紹介記事など、ほかの会社の人が関わってくる場合は、インタビューの質問構成案作成時と原稿作成時に確認してもらうと良いでしょう。

ステップ4. 記事作成のスケジュールを決める

運用フローで必要な要素がわかったら、つぎに記事公開までのスケジュールを組んでいきましょう。1本の記事作成期間の目安は、1ヶ月半〜2ヶ月程度。社内担当者の確認・FB期間もスケジュールに組み込んでおくと良いでしょう。

【スケジュール例】

記事作成の流れをシートにまとめて、いまどの記事がどの段階にあるのか、一目でわかる状態が理想です。

【Tips】

内容チェックのため各部署で記事を回していると、修正回数が増えていき、収拾がつかなくなってしまうことも......。効率よく記事を公開していくためにも、フィードバック・修正回数を最初に決めておくことをおすすめします。

ステップ5. 記事作成に必要なルールを作成する

ライターや編集者によっても記事のテイストはさまざま。どういったコンテンツを作るのか、編集部内で共通認識を持つためには、記事のテンプレが必要でしょう。

また記事を作成していくにあたって、最初にいくつかのルールを作っておくことをおすすめします。

・記事のトンマナ
表記統一ルール
 (使用する文言、漢字を開くor開かない、専門用語の表記、数字の書き方、全角半角など)
記事の引用・出典の表記ルール
画像のテイスト、色合いのルール
太字の有無、テキスト色の指定 など

これらが揃っていないとメディア全体の統一感がなく、ブランド価値を損ねてしまう可能性も。ライターや編集者の作業を進めやすくするためにも、基本ルールを作成しておきましょう。

くわしい表記ガイドラインの作り方はこちら!↓


オウンドメディア表記ガイドラインの作り方【Workship MAGAZINEで実際に使っているものを大公開!】|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

オウンドメディアを長く運営していると、とくによくぶつかるのが「表記揺れ」。メディア全体のテイストを揃えるためには、表記を揃えておいたほうがいいものがたくさんあります。そこで今回はGIG実際に使っている表記ガイドラインを一部公開しちゃいます!

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ステップ6. 編集会議・振り返りのスケジュールを決める

ここまでできたら、さっそく記事作成に取り組んでいきましょう!

記事の進捗やロードマップにおける位置を確認するためにも、定期的に編集会議を設定し、振り返りを行うのがおすすめです。SEO対策を行うのであればキーワード設計を行い、公開後にも定期的に観測を行いながら改善を繰り返すことも大切です。

オウンドメディアはすぐ成果につながるものではなく、長期的に育てていく必要があるものです。立ち上げ段階の最初のうちは、とにかくコンテンツ量を増やしていろいろな施策を打つなど、行動あるのみ!

成長の過程を社内全体で楽しみながら、メディアを成長させていけると良いですね。


編集部の体制構築でおさえておきたいポイント

つぎに、編集部の体制構築において、おさえておきたいポイントを3つご紹介します。

ポイント1. 運用マニュアルを作成する

オウンドメディアの立ち上げ段階では、体制構築に取り組むとともに、マニュアルづくりを積極的に進めておきましょう。

マニュアルがあることでメディア運営が属人化しないのに加え、新しいメンバーが入ってきてもすぐに業務に入ることができるメリットがあります。ノウハウを蓄積するためにも、運用マニュアルは重要です。

記事のトンマナや表記ルールなどをまとめたガイドラインの策定や、WordPressなどのCMSの使い方、コンテンツ制作のフローなどをまとめ、編集部メンバーの経験値に依存せずとも一定クオリティのメディアサイト運営が行える体制を作りましょう。

ポイント2. 社内理解を得る

オウンドメディアは中長期的な取り組みです。立ち上げ当初は多くのリソースがかかるうえに、直接的な成果はあまり期待できないため、なかなか社内の理解が得られないことも。社内上層部の決定で、メディアが成長しはじめた頃に閉鎖となってしまうケースもあります...... 。

そうならないためにも、メディア開設前に、オウンドメディアの特徴や運用の意義・目的・継続的かつ長期的な取り組みが必要なことを説明し、社内の理解を深めておくことが求められます。

オウンドメディアが本当に向き合うべきなのは、社内ではなく読者。社内理解にリソースを割かなくてすむように、社内でオウンドメディアの位置付けに関する共通認識を持っておくことが必要です。

ポイント3. 改善施策のPDCAも忘れずに

オウンドメディアを成長させるためには、積極的にコンテンツのPDCAサイクルを回していくことも必要です。

設定したKPIに対して実際はどうであったかを観測し、目標数値に達していない場合は、各収集データから仮説検証を行いましょう。分析の結果によっては、最適なカテゴリ設計の見直しや、サイトデザインの改修が必要かもしれません。

オウンドメディアの特徴は、様々な数値を収集・分析できることにもあります。目標の実現に向けて最適な施策を打ち続ける姿勢が大切です。


オウンドメディアでコンバージョンを獲得するには?CVR改善方法10選|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

今回は、企業のオウンドメディアの立ち上げから運用・改善まで幅広く担当する、プロデュース事業部の牧之瀬が、オウンドメディアとコンバージョン(以下、CVと記載)にまつわる考え方について紹介します。CVを獲得する具体的な方法も解説するので、メディアの運営に悩んでいる担当者の方は、ぜひ実践してみてください!

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まとめ

オウンドメディアの編集部立ち上げにあたっては、まず立ち上げの目的を明確にすることからはじめましょう。社内リソースだけで足りない場合は、外注も視野に入れておくと良いでしょう。運用フェーズではマニュアルを制作し改善を重ねていくなど、メディアを成長させていく体制づくりが求められます。

株式会社GIGでは数百万PV〜数億PVのメディア構築、グロースハックに関わったメンバーが多数在籍しています。さらにGIGが自社運営しているメディアサイトは開設1年半で約300万PVを達成したものもあり、初期フェーズから結果を出すための運用体制構築もサポート可能です。

メディアの編集部を立ち上げたい方、より編集部の体制を整えていきたい担当者の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

WebやDXの課題、お気軽にご相談ください。

牧之瀬 裕加

1997年生まれ。編集者。早稲田大学文化構想学部を卒業後、ギャラリーや複数Webメディアの運営を経てGIGに入社。現在はプロデュース事業部で、クライアントワークのコンテンツ・マーケ領域を担当する。映画と太った猫が好き。