オウンドメディア表記ガイドラインの作り方【Workship MAGAZINEで実際に使っているものを大公開!】|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

オウンドメディア表記ガイドラインの作り方【Workship MAGAZINEで実際に使っているものを大公開!】

2020-10-15 制作・開発

こんにちは、GIGでメディア周りのお仕事をしている内田(じきるう)です。

GIGは月間100万PV超(調子がいいと370万PVくらい)の自社メディア『Workship MAGAZINE』の運営を行っています。その他に他社メディアのコンサルや、メディア制作&開発、記事コンテンツ制作支援なども行っています。


オウンドメディアを長く運営しているとさまざまなトラブルにぶつかるのですが、とくによくあるのが「表記揺れ」

メディア全体のテイストを揃えるためには、使用する文言、漢字を開くor開かない、専門用語の表記、数字の書き方、全角半角などなど……表記を揃えておいたほうが良いものがたくさんあります。表記が揃っていないとメディア全体の統一感がなく、ブランド価値を損ねてしまう可能性があります。


オウンドメディア 表記ガイドライン

そこでこの記事では、Workship MAGAZINEで実際に使っている表記ガイドラインを一部公開いたします!!! 無料で!!! すごい!!! お金とった方がいいんじゃないの!?!?!

この表記ガイドラインは約1年半前に作成し、その後徐々にブラッシュアップしたものになります。そこそこ使える内容を、ご提示できるんじゃないかなと。

オウンドメディアや自社ブログ、サービスサイトのテキストなど、「文章」にまつわる表記基準の参考になれば幸いです。


各品詞(漢字 or ひらがな)

まずは以下3つの文をご覧ください。

  1. 日本から約一万二千粁離れた所に位置するベーリング海では、良質な鱈場蟹が大量に水揚げされる。
  2. 日本から約12,000km離れたところに位置するベーリング海では、良質なタラバカニが大量に水揚げされる。
  3. 日本からおよそ12,000キロメートルはなれたところにあるベーリング海では、おいしいタラバカニがたくさん獲れる。

①の文では漢字にできるものはすべて漢字で、②の文では適度に洋数字やひらがな/カタカナを織り交ぜて、③の文ではなるべくひらがなを使った上で表現をやわらかくしました。

どの文が良い、というものではありません。メディアのテイストによって、どの表記にすべきかは異なります。漢字を多く使えば文章全体が「黒く」見えて、ひらがなを多く使えば「白く」見えます。あくまでこれは、方向性の違いです。


では、これらの漢字/カタカナ/ひらがななどを使い分ける基準は、どのように決めるべきでしょうか?

Workship MAGAZINEの場合、動詞は「漢字」、接続詞&接続助詞は「ひらがな」、時間にまつわる表記は「指示語(その、この、あの、どの等)がつく場合は漢字」といったように表記を規程しています。

品詞ごとの漢字/ひらがな


固有名詞

大前提として、固有名詞はかならず正式表記にしましょう。企業名やサービス名を間違えて書いてしまうと、自社および他社のブランドを毀損してしまう恐れがあり、メディアの信頼が落ちてしまいます。略称での表記も(公式が認めている場合を除いて)やめた方が無難です。

その上でですが、たとえ正式表記でも書き方は無数に存在します。たとえば企業名なら、(株)をつけるか否か。人名なら、敬称は「さん」「様」「氏」どれを使うか。住所はどこまで表記するかなど……。


Workship MAGAZINEの場合は、以下のように表記規定しています。

固有名詞 表記規定


数字

じつはかなり厄介なのが、数字の表記です。

たとえば「11,000円」という金額を表記するだけでも、以下のようなパターンが考えられます。

  • 一万一千円
  • 1万1千円
  • 1.1万円
  • 11000円
  • 11,000円
  • ¥11000
  • ¥11,000

おお、恐ろしや……。表記ガイドラインがないと、これらの表記がメディア内で混在することになります。また上記に加えて、全角/半角どちらを使うか問題もあるでしょう。


Workship MAGAZINEの場合は、以下のように表記規定しています。

数字 表記規定


大切なのは、基準を決めること

今回はWorkship MAGAZINEで実際に使っている表記ガイドラインを一部ご紹介しました。ただボク自身、この表記ガイドラインに完璧に準拠してコンテンツを作っているわけではありません。ときにはガイドラインからはみ出る内容もあります。

大切なのは表記ガイドラインを守ることではなく、基準を決めることです。基準が決まっていることでメディア全体のテイストを補完でき、また記事の執筆・編集の方向性もブレにくくなります。完璧主義にならず、メディアのブランド価値を守れる表記ガイドライン作り&運用を心がけましょう。


そしてWorkship MAGAZINEの表記ガイドライン(完全版)は、以下から無料でダウンロードできます!!!  無料で!!! すごい!!! お金とった方がいいんじゃないの!?!?!

本記事で紹介したもの以外にも、「専門用語の表記」「記号にまつわる表記」「全角/半角ルール」「太字ルール」「括り方のルール」「区切り方のルール」「出典表記のルール」「リンク付けのルール」などをまとめています。正直、これ社外に出しちゃっていいの……?ってくらいの情報量です。(社長OK出たからええやろ)

実用的な内容がギュッと詰まった18ページ。よろしければダウンロードしてください。

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また、株式会社GIGはオウンドメディア制作に強みをもつ企業です。オウンドメディア立ち上げ、ペルソナ/トンマナ設計、表記ガイドライン設計、SEO階層設計、編集部立ち上げ支援、コンテンツ制作支援なども行っていますので、メディア作りでお困りでしたらお気軽にお問い合わせください!

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内田 一良(じきるう)

早稲田大学および同大学院卒。株式会社GIGにてMarketing事業部長。日本最大級のフリーランス・副業メディア『Workship MAGAZINE』のほか、数々のメディアのプロデュースを担当。メディア運営、コンテンツ制作、SEO、SNS、AIに詳しい。ウイスキーとストリートダンスが好き。