LPにおけるSEO対策とは|流入増に効果的な施策を解説|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

LPにおけるSEO対策とは|流入増に効果的な施策を解説

2023-08-01 制作・開発

LPを公開したものの、期待どおりの成果が出ないとお悩みではないですか?

アクセス数が足りていないと思い、検索流入を増加させたいと思い立つも、「LPにはSEO対策は意味がない」という情報を見てお悩みの方もいらっしゃいます。

すべてのLPにSEO対策が意味ないとは言い切れませんが、LPごとの種類や特性を理解し、適切なマーケティング施策を実施することは非常に重要です。

本記事では、LPの種類やLPにSEO対策を実施するメリット、SEO対策のステップや費用相場などについて解説します。

LP(ランディングページ)とは

LP(ランディングページ)は「広義」と「狭義」の2つの視点で捉えられるため、区別して使い分けることが重要です。

広義の意味でのLPは、ユーザーが最初に訪れる任意のWebページを指します。これにはホームページや製品紹介ページ、ブログ記事など、Webサイト内のさまざまなページが含まれます。

一方狭義のLPとは、上述したような特定のマーケティング目標を達成するために特別に設計されたページのことです。広告やメールマーケティング、検索エンジン結果からの直接リンクによって訪れるユーザーが対象になります。

具体的には、特定のキャンペーンや商品、サービスを紹介し、ユーザーになんらかのアクション(購入・問い合わせ・登録など)を促すためのWebページを指すことが一般的です。

この記事では、とくに狭義のLPに焦点を当て、そのSEO対策について掘り下げていきます。

LPとホームページの違い

LPとホームページの根本的な違いは、その目的と構造にあります。

ホームページは企業や組織の顔として機能し、さまざまな情報を幅広く提供するため、複数のページから構成され、多様な目的がされているものです。一方LPは、特定の商品やサービスの紹介やアクションの促進に特化している点に違いがあります。

この目的の違いにより、デザインやコンテンツの展開方法も大きく異なり、LPは訪問者の注意を引き、迅速にアクションを促すように最適化されています。

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SEO対策でおさえておくべきLPの種類

効果的なSEO戦略を立てるには、まずLPの種類を理解し、それぞれの特性に合わせた最適化が必要です。

ここでは「1ページ完結型LP」と「サイト一体型LP」の2つがあることについて解説します。

1ページ完結型LP

1ページ完結型LPは、特定のキャンペーンや商品に焦点を当て、訪問者を直接アクションへと導く目的で設計されています。縦長に1ページで完結しているページのことで、LPと言えば一般的にはこちらのWebページを想像する方も多いのではないでしょうか。

このタイプのLPは、そのシンプルさと直接性から、とくに短期間でのプロモーションや特定のイベントに関連するオファーに適しています。主に、広告やSNSからのリンクを通じて訪れるユーザーをコンバージョンへと導くために使用されることが一般的です。

しかし、SEOの観点から見ると、1ページ完結型LPはいくつかのデメリットがあります。

まず、テキスト量が少ないため、ページ単体として与えられる情報量が不足することで、検索エンジンによるコンテンツの評価が低くなりがちです。

また、ページ数が1つのみであり、なおかつ関連ページと内部リンクでつなぐことも少ないため、サイト全体としての情報量も不足します。

さらに、多くの1ページ完結型LPはキャンペーンや特定のイベントに合わせて短期間で立ち上げられるため、サイト運営歴が短く、信頼性や権威性を築きにくいという問題もSEO的には課題です。

これらの特徴により、1ページ完結型LPは直接的なコンバージョンを目指す際には有効ですが、検索エンジンからの自然な流入を増やすためのSEO対策には不向きと言えます。

逆に、1ページ完結型LPでSEO戦略を考える際には、これらの点を踏まえ、別のアプローチが必要になることを認識しておくことが重要です。

サイト一体型LP

サイト一体型LPは、メインWebサイトの一部として組み込まれ、複数の関連ページと連携して機能します。

このタイプのLPは、訪問者に対してより幅広い情報を提供し、サイト内の他のページへと自然に誘導する設計で作成されます。関連するコンテンツ間で内部リンクが張られることで、ユーザーの滞在時間の延長やページ遷移の促進にもつながる点が特徴です。

ページ数が多くなることで、Googleなどの検索エンジンが評価する「コンテンツの豊富さ」を満たしやすくなります。

さらに、サイト全体の運営歴が長い場合、信頼性や権威性が高まり、検索結果においても有利に働きます。そのため、1ページ完結型LPと比べるとSEO対策に有効と言えるでしょう。

このように、サイト一体型LPは、単に特定の製品やサービスを紹介するだけでなく、サイト全体のSEO戦略に貢献する重要な役割を果たします。

LPにSEO対策は「意味がない」と言われる理由

「LPに対するSEO対策は意味がない」と考えられる理由は、主に情報量の不足にあります。

とくに1ページ完結型のLPは、限られたスペース内で商品やサービスを紹介するため、テキスト量が少なく、SEOに必要なキーワードを十分に盛り込むのが難しい場合があります。

また、内部リンクや外部からのリンク数も少なく、検索エンジンによる評価が低くなりがちです。これらの要素は、検索結果のランキングに直接影響します。

しかしそれでも、LPにSEO対策を施すことには大きなメリットがあります。とくにサイト一体型のLPでは、メインサイトのコンテンツと連携することで、情報量を補い、関連性の高い内部リンク構造を構築することが可能です。

これにより、検索エンジンによる評価の向上が期待でき、結果としてLPへの流入増加につながります。

また、SEO対策を通じて獲得した訪問者は、検索意図に基づいてサイトを訪れるため、高い関心を持った潜在顧客である可能性が高く、コンバージョン率の向上にも寄与します。

したがって、LPにおけるSEO対策は、適切に実施すればその効果を十分に発揮できるのです。

LPのSEO対策をおこなうメリット

LPへのSEO対策は、主に以下2点のメリットをもたらします。

・流入数が増加する
・購買意欲の高いユーザーアクセスを獲得できる

LPに特化したSEO対策を施すことで、単にアクセス数を増やすだけでなく、質の高いリードを獲得し、最終的には売上の向上にもつながるのです。

流入数が増加する

ランディングページに対するSEO対策を施すことで、広告を介さずとも検索エンジンから直接アクセスを引き寄せることが可能になります。

この増加した流入は、検索意図に基づいた質の高いトラフィックであり、コンバージョンにつながりやすい可能性があります。

購買意欲の高いユーザーアクセスを獲得できる

ランディングページに適用されるSEO対策は、単に訪問者数を増やすだけでなく、とくに購買意欲の高いユーザーを引き寄せる効果があります。

検索エンジンを通じてLPに辿り着くユーザーは、特定の製品やサービスに対して明確な関心やニーズを持って検索をおこなっているため、ディスプレイ広告や一般的なバナー広告を見て訪れるユーザーよりも、行動を起こす意欲が強い可能性が高いです。

このようなユーザーは、情報を積極的に求めており、そのニーズに応えられれば、コンバージョンに直結しやすいため、非常に価値が高いと言えます。

LPで上位表示するためのSEO対策ステップ

ここでは、LPを検索エンジンで上位表示させ、KPIを達成するための具体的なステップを紹介します。

1.ターゲットキーワードの特定
2. タイトルや見出しにキーワードを設定
3. ページ内のユーザー行動を分析
4. 内部リンクの見直し
5. スマートフォンからのアクセスにも対応
6. ページスピードの改善
7. 外部サイトへ被リンク獲得営業を実施

また、LPを作成するステップについては以下の記事で解説しています。

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STEP1:ターゲットキーワードの特定

SEO戦略において最初のステップは、ターゲットとなるキーワードを特定することです。新規のLPを立ち上げる場合は、提供するサービスや製品に関連するユーザーのニーズを深く理解し、それらに対応するキーワードを選び出すことが重要です。

一方、既存のLPを最適化する際は、GoogleのSearch Consoleなどのツールを用いて、すでに流入しているキーワードを分析します。キーワード分析することで、ユーザーがどのような検索意図を持ってページにたどり着いているのかが把握できるため、適切なキーワードの選定が可能です。

このプロセスを通じて、LPが目指すべきSEOの方向性を明確にし、後続の最適化作業の基盤を築くことが可能になります。

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STEP2:タイトルや見出しにキーワードを設定

ターゲットキーワードを特定した後は、それらのキーワードをLPのタイトルや見出しに組み込むことです。このプロセスは、検索エンジンがページの内容を正確に理解し、関連性の高い検索クエリに対してページを表示するために不可欠です。

タイトルには、ページの主題を表す重要なキーワードを含めることで、検索結果でのクリック率(CTR)の向上が期待できます。

同様に、見出しにキーワードを適切に配置することで、コンテンツの構造を強化し、ユーザーにとって読みやすく理解しやすいページを作成できます。

STEP3:ページ内のユーザー行動を分析

SEO対策の第3ステップは、ページ内でのユーザー行動分析です。この分析を通じて、訪問者がLP上でどのようなアクションを取っているかを把握し、改善点を見つけ出します。

ヒートマップツールやGoogle Analyticsなどを活用して、クリック率や滞在時間、スクロールの深さなどを測定しページの最適化をおこないます。

ユーザーがページのどの部分に最も時間を費やしているのか、どのコンテンツが関心を引き、どの部分で離脱してしまうのかなど、詳細な行動パターンを分析することでUXの向上に繋げられ、結果的に検索順位にも良い影響を与えるのです。

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STEP4:内部リンクの見直し

SEO対策の一環として内部リンクの構造を見直すことは、ランディングページの効果を高める上で欠かせません。

内部リンクは、Webサイト内の異なるページ間を結びつける役割を果たし、検索エンジンのクローラーがコンテンツを効率的にインデックスするのを助けます。

関連性の高いキーワードをアンカーテキストに使用し、ユーザーが興味を持ちそうな関連コンテンツへの導線を設けることが重要です。また、適切な内部リンクはページ内のユーザーアクセシビリティ向上にもつながります。

STEP5:スマートフォンからのアクセスにも対応

スマートフォンからのアクセスに対応することは、現代のSEO対策において不可欠な要素です。

Googleの検索セントラルブログでも、「モバイルファーストインデックス(MFI)」の考え方があります。(参考:モバイル ファーストのインデックス登録について | Google 検索セントラル ブログ

これは、 Googleのインデックス登録とランキングにおいて、スマートフォンでクロールしたモバイル版のサイトコンテンツを優先的に使用する仕組みのことです。PCだけの情報で対策することは、現状のSEO対策において十分ではありません。

また、総務省の「令和5年版 情報通信白書」におけるインターネット利用時の端末情報では、パソコンが48.5%であるのに対し、スマートフォンが71.2%と22.6ポイント上回っており、スマートフォン利用者の多さがわかります。

そのため、ランディングページがスマートフォンに最適化されていなければ、ユーザーエクスペリエンスが損なわれ、結果的にサイトのSEO評価も低下する可能性があるのです。

スマートフォン対応のLPは、読み込み速度が速く、画面サイズに合わせてコンテンツが適切に表示されることが求められます。また、タップしやすいボタンの配置や、スクロールのしやすさも重要な要素です。

STEP6:ページスピードの改善

ページスピードの改善も重要です。

ページの読み込み速度が遅いと、ユーザー体験が損なわれ、訪問者がページを離れる可能性が高まります。とくにモバイルユーザーは、高速なインターネット接続を期待しているため、速度の遅いページはとくに不利です。

Google 検索セントラルでも、読み込み速度がモバイル検索のランキング要素に影響すると明示されています。(参考:ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します | Google 検索セントラル ブログ

そのため、画像の最適化やキャッシュの活用、不要なJavaScriptやCSSの削減など、ページの読み込み時間を短縮するための施策を実施することが、SEO効果を高める上で欠かせません。

STEP7:外部サイトへ被リンク獲得営業を実施

SEO対策では、外部サイトからの被リンク獲得も重要です。

被リンク、つまり他のWebサイトから自サイトへのリンクは、検索エンジンのランキングにおいて非常に影響が大きい要素とされています。

被リンクを獲得するには、業界関連のブログや情報サイト、フォーラムなどに積極的にアプローチし、コンテンツの価値を認めてもらい、リンクを得るための営業活動が必要です。

また、ソーシャルメディアでのプロモーションや、ゲストブログの投稿なども効果的な手段となります。被リンク獲得の取り組みは時間と労力が必要ですが、適切に実施することでSEO対策の成果を最大化し、長期的なWebサイトの価値向上につながります。

LP制作とSEO対策に必要な費用相場

LP制作とSEO対策に必要な費用相場は以下の通りです。

内容

費用相場

LP制作(小規模)

10万〜30万円

LP制作(中規模)

30万〜60万円

LP制作(大規模)

60万〜100万円

SEOキーワード設計

45〜70万円/30KW

SEOコンサルティング

15〜50万円/月


また、依頼先別・LP制作の費用や料金相場もご紹介します。

依頼先

費用相場

納期

フリーランス(個人事業主)

~30万円

2週間~1か月半

中・小規模の制作会社

30~60万円

1か月~2か月

大手制作会社

60万円~

1か月半~

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LPのSEO対策ならGIGにお任せください

この記事では、LP(ランディングページ)のSEO対策に焦点を当て、1ページ完結型LPとサイト一体型LPの違いから、効果的なSEO対策の具体的なステップまでを詳しく解説しました。

LPを通じたビジネス目標達成の一助になれば幸いです。

ただ、SEO対策にはテクニカルな内容も多いため、自社にノウハウがない場合は外注の検討もオススメです。

LP制作やLPのSEO支援をご希望されている方は、GIGまでお気軽にお問い合わせください。

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