デジタルマーケティングの成功事例5選。 施策例や工夫点も解説|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

デジタルマーケティングの成功事例5選。 施策例や工夫点も解説

2023-09-26 制作・開発

PCやスマホ、SNS、最近ではAI技術に至るまで、ありとあらゆるデジタル技術が社会に浸透し、デジタル技術を活用した「デジタルマーケティング」も、今や多くの企業で採用されています。

一方で、「期待したような成果を得られていない」や「もっと効果的な手法を知りたい」という企業もまだまだ多い印象です。

そこで今回は、デジタルマーケティングでの成功事例をいくつか紹介しつつ、基本的な手法や成功させるためのポイントなどもあわせて解説を行います。

デジタルマーケティングとは

デジタルマーケティングとは、インターネットやPC・スマホに代表されるデジタル機器を活用したマーケティング手法のことを指します。

たとえば、WebサイトやSNS、スマホアプリなどを活用した施策などで、ユーザーとコミュニケーションを取り、商品やサービスの認知度アップや購買につなげることが挙げられます。

デジタルマーケティングを活用するメリットには、データの収集やそれらを活用することが今までよりも容易に行える点が挙げられます。

収集したデータにもとづいて、ユーザーごとにアプローチする方法が最適化できるため、より効率的にユーザーとのコミュニケーション機会を増やせるようになるでしょう。その一方で、選択肢が多い分、適切な手法を選定し、実践することが重要になります。

デジタルマーケティングの手法一覧

ひとことでデジタルマーケティングといっても、リスティング広告やSNSマーケティング、コンテンツマーケティングなど、さまざまな手法が存在します。まずは代表的な手法について確認しておきましょう。

Webマーケティング

WebサイトやオウンドメディアといったWeb媒体を利用して実施するマーケティング手法を「Webマーケティング」と呼びます。具体的には以下のような手法が挙げられます。

Webマーケティングの手法概要
Webサイトの運用自社のWebサイトを通じて商品やサービスを提供し、ユーザーからのアクセスを向上させるマーケティング活動のことを指します。更新頻度やUI/UXの改善、コンテンツの充実度合いが重要となります。
Web広告外部Webサイトなどにバナー広告やテキスト広告を出稿し、自社の商品やサービスを宣伝する手法のことを指します。即効性はありますが、広告費が発生します。
SEO「Search Engine Optimization」の略称で、Googleなどの検索エンジンでの上位表示を狙って、Webサイトを最適化する手法のことを指します。キーワード選定などが重要となります。
VSO「Voice Search Optimization」の略称で、「Siri」や「Alexa」に代表される音声検索を最適化させる手法のことを指します。徐々にですが、重要視されつつある手法でもあります。
コンテンツマーケティングターゲットユーザーに対して、価値のある情報を継続的に配信することで、信頼関係を構築する手法のことを指します。最終的には売り上げアップやユーザーの顧客化を図ることにつなげます。
オウンドメディアWebマガジンやブログなどの自社メディアを展開する手法のことを指します。ブランディング力の強化や見込み客の獲得が期待できます。
SNSマーケティングFacebookやX(旧:Twitter)、InstagramといったSNS上での情報発信やプロモーションを行うマーケティング活動全般のことを指します。
動画マーケティングYouTubeやTikTokに代表される、動画プラットフォームを活用したプロモーションを行います。昨今では「Vtuber」を使った手法も登場しています。

メールマーケティング

メールマーケティングとは、読んで字のごとく「メール」を活用したマーケティング手法のことを指します。

メールアドレスを登録しているユーザーに対して、商品やサービス、イベント、キャンペーンなどの情報を継続的に配信し、サービスの認知度や売上アップなどを図る手法です。

個別に配信できる分、ターゲティングしやすいことはメリット。その一方でスパム認定を受けないような運用を検討する必要もあります。

アプリマーケティング

スマホやタブレット向けのアプリを使ってマーケティングする方法を「アプリマーケティング」と呼びます。

アプリストアへアプリ公開したのちにリスティング広告の実施、さらにはアプリのダウンロードを促すプロモーションがこの施策に該当します。

またアプリのレビューや口コミを活用することはもちろんのこと、長期的にサービスを利用してもらうことがアプリマーケティングには求められます。ユーザー体験を向上させる施策も必要となるでしょう。

マーケティングオートメーション(MA)

マーケティングオートメーション(MA)とは、マーケティング活動の省力化と収益の向上を目指して、自動化・効率化を行うための技術のことを指します。

マーケティング活動を通じて獲得した見込み顧客を対象に「MA」を活用することで、顧客の興味・関心に合わせた、より適切かつ良好なコミュニケーションを築くことが可能となります。

MAに関する詳細は、下記の記事を参照ください。

関連記事:MA(マーケティングオートメーション)の活用法をマーケティングマネージャーが解説

関連記事:MAツールとは?基礎知識とWebマーケティングでの活用方法をマーケターが解説

その他の手法

その他のデジタルマーケティング手法には、以下のようなものが挙げられます。

・AI技術の活用
・SFA/CRMの活用
・ビッグデータの活用
・データマイニング
・AR/VRの導入
・位置情報/GIS(地理情報システム)の活用

今後のデジタルマーケティングの動向を予測するうえで欠かせないのが、やはり「AI技術」。AI技術は、ビッグデータを解析するのが得意であり、デジタルマーケティングとの相性が良いともいえます。

たとえば、AIがビックデータから自動的に特徴や傾向を発見することで、複雑化する消費者行動を予測するのに役立つでしょう。また、在庫の確認や納期の回答なども自動化できるため、AIをデジタルマーケティングに組み込むことで、より高品質かつ安定した接客の提供もできるのではないでしょうか。

デジタルマーケティングの成功事例5選

それではここからは、デジタルマーケティングの成功事例をいくつかのカテゴリーに分けて確認していきます。

事例1. SNSマーケティングの事例

出典:Instagramアカウント「Panasonic Cooking」

パナソニック株式会社では、「オーブントースター ビストロ」の新モデルの発売にともない、Instagramを活用したプロモーションを実施されました。

Instagramアカウント「Panasonic Cooking」には、製品のターゲット層となるユーザーが多く登録されており、効率的なプロモーションができる媒体となっています。さらに、Instagramを活用して消費者の行動を分析し、各々の消費者に対して適切なアプローチができるよう、キーワード選定や投稿も実施されています。

前モデルの約2倍の売上を実現するなど、SNSを活用した製品プロモーションの成功事例だといえるでしょう。

事例2. オウンドメディアの事例

株式会社タイミー様は、スキマバイトアプリ『TImee(タイミー)』を2018年にローンチ。従来のアルバイト採用とは異なったカタチで、面接・履歴書不要、かつ好きな時間にすぐ働ける「ギグワーク」のプラットフォームとして展開しております。

リリース当初、数時間単位で好きな時に稼働できる新しい働き方自体の認知度が低く、不安視する方も多いという課題をタイミーは感じられていました。

そこで、スポットワーク(雇用型ギグワーク)の実態を伝えるオウンドメディア「タイミーラボ」の立ち上げを決定。短期間で安定的なオウンドメディアサイトを開発するため、GIGが開発するCMS『LeadGrid』を導入。マスメディア広告を含む大規模なプロモーション施策中でも安定的な稼働を実現しています。

リリースから約5ヶ月でPV数が9倍まで伸び、「タイミーラボ 使い方」といったキーワードでSEO1位になっていたりと、とくにSEOからの流入を伸ばすことに成功した事例となります。

関連記事:パートナーとして伴走した結果、約5ヶ月でPVは9倍へ。「らしさ」を追求したオウンドメディアに成長 | タイミー様

事例3. Web広告を活用した事例

出典:株式会社USEN

株式会社USENでは、Web広告を活用したデジタルマーケティングを行い、コンバージョンを増加させることに成功しました。

成功の要因は、徹底的な数値分析にもとづいたポートフォリオの改善を行うことで、より広告効果の最適化を行えたところにあると考えられます。また、SNS広告の成果を細かく切り分けて数値化することで、最適な広告を出稿できるよう改善を繰り返しています。

デジタルマーケティングを実施する際には、効果を数値化するなど定量的な分析が不可欠です。ただ、Web広告の出稿にはそれなりの費用もかかりますので、そこは費用対効果を確認しながら効率的な広告掲載を心がけるべきだともいえます。

事例4. 動画マーケティングの事例

出典:アウディジャパン

アウディでは、R8という高性能なスポーツカーのプロモーションに、YouTubeのインストリーム広告を活用しました。

インストリーム広告は、5秒経つとスキップされてしまうため、動画の冒頭でユーザーの心を掴む必要がありますが、R8のインストリーム広告では、5秒掛からずに停止状態から時速100キロまで加速できる加速性能をアピールし、同モデルがいかに高性能なのかをユーザーに伝えることに成功しました。

インストリーム広告は、30秒以上動画が再生されるか、もしくはユーザーが行動を起こさない限り費用は発生しません。そのため、動画を5秒にまめることで費用対効果を高めることにも成功しています。

製品の特徴をフルに活かした動画広告の成功事例といえるでしょう。

事例5. BtoBデジタルマーケティングの事例

出典:株式会社TOKIUM

株式会社TOKIUMでは、ペーパーレス経費精算クラウドの『TOKIUM経費精算』、請求書受領クラウドの『TOKIUMインボイス』、そして改正電子帳簿保存法に準拠した文書管理クラウドの『TOKIUM電子帳簿保存』という3つのサービスを展開されています。

ただ、従来のWebサイトでは当初から展開していた『TOKIUM経費精算』の紹介がメインで、新サービスに関しては都度情報を追加していくカタチであったため、サービス全体の情報整理ができていない状態でした。

とくに、『TOKIUMインボイス』は事業として成長しており、リスティング広告やホワイトペーパー施策でのリード獲得はできている反面、サービスサイトからのリード獲得が非常に少ないことが課題として挙げられていたので、GIGにてサービスサイトのリニューアルプロジェクトをご支援させていただきました。

リニューアルを実施後には、CV数はリリース後1ヶ月で約3倍にまで伸び、目標達成率200%という成果を実現することができました。比較検討フェーズのクライアントにとって、情報収集しやすいWebサイトに変貌を遂げたからこその結果だといえます。

関連記事:リード獲得数は約3倍へと成長。マーケと営業の部門間連携も強まるプロジェクトとなった| TOKIUM様

デジタルマーケティングを成功させるポイント

最後にデジタルマーケティングを成功させるポイントについても確認しておきましょう。

ポイント1. 目的・成果の指標は明確に

デジタルマーケティングにはさまざまな手法が存在するので、目的・目標があいまいなままでは、マーケティング会社もより効果的な施策・手法の提案ができません。

デジタルマーケティングを通じて、「ブランド力の強化」「顧客満足度の向上」「新規顧客の獲得」「売上アップ」といったゴールを掲げるのならば、それぞれの目的・目標に応じた施策を立てることが求められます。

またKPI(重要業績評価指標)を設定することで、どこか抽象的な目的でも、数値付きの目標として定めることが可能なので、期待する効果をより明確化するのに役立つでしょう。

関連記事:KPI分析とは? 必要性・メリット・分析ステップを解説
関連記事:KPIツリーとは? 作成手順やKPI・KGIとの違いを解説

ポイント2. ターゲット・ペルソナはきちんと設定する

デジタルマーケティングの成否を分けるポイントとして、商品やサービスに興味を持ってくれそうなユーザー像をしっかりと定義できているか否かが挙げられます。

ユーザー像を定義する際に活用すべきなのが「ペルソナ」の設計です。ペルソナ設計では、年齢・性別・職業などの属性に加え、価値観や生活スタイル、SNS利用状況なども踏まえて明確にユーザー像を定義します。

具体的なユーザー像を設定することで、検索しそうなキーワードや利用しそうなメディアなどの推測が可能でしょう。

関連記事:上流設計とは?ペルソナ/カスタマージャーニーの活用方法をディレクターが解説

ポイント3. 複数の施策やメディア・チャネルを組み合わせる

デジタルマーケティングを成功させるためには、WebサイトやSNSといった単一の施策だけに頼るのではなく、さまざまな施策やチャネルを組み合わせることが鍵となります。

チャネルとは、企業が集客を行うときの流入経路となる媒体のことを指しますが、チャネルが多ければ多いほど、集客力が高まり、より多くの顧客へのアプローチが可能となります。

各チャネルの特徴などをきちんと理解し、自社の商品やサービスに適した組み合わせを選択することで、顧客に対してより効果的なアプローチが実現できるはずです。

ポイント4. 効果を測定し、改善を繰り返す

マスマーケティング、デジタルマーケティング関係なく、基本的にはPDCAサイクルを回し、定期的に運用方法の見直し・改善を行うことが求められます。

たとえば、ECサイトへの新規登録者数の増加を目指すケースでは、全体の登録者数や、施策・チャネルごとのコンバージョン率などの検証が不可欠です。

仮に目標としている数字に到達できなかった場合には、原因を特定し、施策を継続するのか、あるいは中止・変更といった判断も下さなければならないでしょう。

また、どの程度デジタルマーケティングが事業に貢献できたかどうかの検証も必要です。たとえば、新規顧客の獲得数では「手法①」と「手法②」は同じだとしても、「手法①」を経由した場合の方が、顧客の購入単価・継続率が高いのであれば、「手法①」の方が事業に貢献していると判断できるでしょう。

デジタルマーケティングはGIGにお任せください

今回は成功事例とともに、いくつかのデジタルマーケティングの手法も紹介してきました。

ただし、成功事例をもとに流行りのデジタルマーケティングの手法をやみくもに導入しても、あまり意味がないともいえます。

加えてマーケターには、ビジネスに関する幅広い知識や経験をもとにした、デジタルマーケティングの戦略から求められます。しかし、そのような人材を確保・育成することは容易ではありません。そのため、スピード感をもって施策に取り組みたいケースでは、外部のマーケティングのプロ集団に依頼するのも選択肢のひとつだといえます。

株式会社GIGは、ナショナルクライアントからスタートアップまで、Webコンサルティング、UI/UXデザイン、システム開発、DX支援などを行うデジタルコンサルティング企業です。デジタルマーケティングに強いCMS『LeadGrid』なども展開しています。

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