上流設計とは?ペルソナ/カスタマージャーニーの活用方法をディレクターが解説|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

上流設計とは?ペルソナ/カスタマージャーニーの活用方法をディレクターが解説

2022-03-10 勉強会

こんにちは! 広報インターンのmozukuです。

GIGでは毎月さまざまなテーマで勉強会を開催しており、現在はコロナウイルス感染拡大防止のためオンラインにて実施しています。

今回は、DX事業本部UXデザイナーの瀬島さんから「上流設計」をテーマにお話ししていただきました。

以下で、詳しい内容をご紹介します。

■登壇者プロフィール

瀬島 香里(せじま かおり)

株式会社GIG DX事業本部 プランニングチーム所属。上智大学を卒業後、新卒で企業出版をメインとする出版社へ入社し、新規開拓法人営業を担当。後、2020年3月にGIGにジョイン。Webサイト制作のディレクションや効果のあるサイト構築を目指した上流設計などを担当している。


上流設計とは?

瀬島:
サイト制作における上流設計とは、「誰にどんな価値を届けるWebサイトにするのか」といったサイトの方向を設計することです。Webサイトを設計する際、クライアントには何かしらの目的があります。

クライアントが、Webサイトを通して誰に何をどんな情報を届けて、どうしてもらいたいのかという部分を練らないと、画面設計やデザインのイメージのすりあわせで齟齬がおこってしまいます。公開後に「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、戦略部分をすりあわせることが重要です。

ペルソナ設計・カスタマージャーニーの活用方法とは?

瀬島:
私が担当した、数学検定協会さんの事例をもとに紹介します。ご依頼をいただいたときは、「数学が好きではない人」をターゲットに、メディアサイトを制作したいとのことでした。当初のゴールは「数検受験者を増やしたい」でしたが、上流設計を組んで最終的には「毎日の暮らしに役立つ数学の情報を発信するメディアサイト」に。

具体的にどのような工程を組んで設計をしたかお話ししていきます。

今回はメディアサイトの制作なので、

  • 誰が
  • 誰に
  • どんな価値を提供するのか

を定義して、コンテンツ施策の提案・制作、デザイン制作が目的となります。上流設計においては、次のような流れで行いました。

  • ステップ1. メディアに訪れて欲しいユーザー層(ペルソナ)を定義
    ペルソナ設計として、「数学に関心を持ってくれそうな人はどんな人か」ブレストを実施しました。次に、挙げられた案をグルーピングし「どの情報を優先するか」お客さんとすりあわせます。そのほか、デスクリサーチやインタビューを行い、ペルソナ設定をより細かく落とし込みました。
  • ステップ2. ユーザーの行動やどういう心情を持っているのかを俯瞰的に整理したカスタマージャーニーマップを策定
    ペルソナごとのカスタマージャーニーマップを設計します。ペルソナの動きを時系列で可視化し、細かい心理状況や目的を行動フェーズで洗い出すことで、ユーザーニーズを挙げました。
  • ステップ3. 挙げられたユーザーニーズに対して、どのような価値を提供できるのか定義し、コンセプトを決定
    カスタマージャーニーマップで具体的なユーザーニーズが挙げられたので、そのニーズに対して数学検定さんがどういう価値提供をできるのかを明文化します。

瀬島:
ペルソナ設計やカスタマージャーニーマップは、サイト制作をゴールに導くためのツールです。なので、何のために実施するのか、カスタマージャーニーマップをどう活用するのかプロジェクト内で認識を合わせながら進めるのが非常に重要になってきます。

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mozuku

GIGの広報インターン。GIGblogのほか、Workshipで編集/リライト/SEO記事を担当しています。趣味は海外旅行と読書。家でパクチーを育てています。