SEOは必要?やるべき/やるべきでないケースをわかりやすく解説|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

SEOは必要?やるべき/やるべきでないケースをわかりやすく解説

2024-01-29 制作・開発

GIGでSEOやアクセス解析を担当している池上です。

SEOは検索するユーザーと接点を作り出す、Webマーケティングの手法のひとつです。近年では徐々に認知度も高まり、業界や規模を問わず様々な企業がSEOに取り組んでいます。

しかしながら、SEOは年々難易度が高まっており、成果を出すことが難しくなっています。そもそもSEOには業界や商材によって向き不向きがあり、場合によっては広告やSNSなど別の手法の方が適していることも。

この記事では「これからSEOに取り組むべきか迷っている」方に向けて、SEOが必要/効果的なビジネスと、必要ない/効果が得られにくいビジネスの違いについて、詳しく解説します。

SEO対策が必要/効果的なサービス・会社

1. 認知度が高いカテゴリーのサービス

SEOはすでに認知度が高いカテゴリーの商材と相性が良い手法です。(注:商材・サービス名の認知度ではなく、カテゴリーそのものの認知度)認知度が高いカテゴリーの場合、ユーザーが比較検討するために検索する傾向が高く、SEO対策の効果が得られやすいといえます。

ユーザーがカテゴリーを認知しているということは、「抱えている課題と解決手段を認知している」という状況です。課題や知りたい内容が顕在しているため、SEO対策することでターゲットと接点を作ることができます。

この場合、すでに競合がSEOに取り組んでいるケースも多くあります。しかしながら競合調査をしたうえで、競合と差別化できる自社のオリジナリティのある情報を出すことができれば、高い効果が期待できるでしょう。

2. 単価が高いサービス

単価が高い商材カテゴリーの場合、「失敗したくない」「買い直すのが難しい」などの感情から、購入前の検討回数が多くなる傾向があります。それに伴い、1ヶ月にどれだけ検索されたかを示す「月間検索回数」も単価が低いものより、単価が高い商材カテゴリーの方が多くなる傾向にあります。

単価が低い商材カテゴリーとして、チョコレートを例に考えてみましょう。チョコレートの単価は150円〜300円、高くても1,000円ほどです。チョコレートを購入する前に、比較検討する人がどのくらいいるのか。「チョコレート 比較」の月間検索回数を調べてみると30ほどです。

一方で単価が高い商材はどうなるでしょうか?冷蔵庫を例に考えてみると「冷蔵庫 比較」の月間検索回数は1,300です。

このように単価が高い商材の方が、「月間検索回数」は多くなる傾向にあります。「46.6%の人が購入前に検索エンジンで情報収集している」という調査もあり、現代ではユーザーは購入前の検討を主にインターネットで行っています。そのため、検討回数が多くなる傾向にある単価が高い商材は、SEO対策を実施するとユーザー獲得に効果が期待できます。

3. BtoBのサービス

BtoB向けの商材は、BtoC向けの商材と比べ入念に検討される傾向があります。

サービスや商材の理解を深めるために、商材カテゴリーそのもの指名検索だけでなく、関連するキーワード(例:マーケティング関連の商材であれば、「SEOとは」、「コンテンツマーケティング 考え方」など)も検索されるため、網羅的にSEO対策をすることによってユーザーとの接点が作り出しやすいです。

しかしながらBtoBの場合、そもそもの市場規模がBtoCに比べて小さく、月間検索回数が少ないこと(10〜50程度)もあります。そのような場合にはペルソナや、商材を認知してから購入・契約に至るまでを可視化したカスタマージャーニーマップを作成し、ユーザーについての理解を深めてから検討する必要があります。

ユーザーの行動を明確にしたうえで、どのようなキーワードの対策が必要か検討したうえで実施するようにしましょう。

SEO対策が必要ない/効果が得られにくいサービス・会社

1.認知度が低いカテゴリーのサービス

認知度が低い商材カテゴリーの場合、そもそも検索されないためSEO対策が適した施策ではないことがあります。(注:商材・サービス名の認知度が低い場合ではなく、商材のカテゴリーそのものの認知度)

まだ開発されて間もない新しいカテゴリーの商材やニッチな領域の商材の場合、認知度が低く、ニーズは潜在的であるため、関連するキーワードを検索する人は多くありません。SEOはすでに認知されているニーズに向けて、商材・サービスを訴求することに長けていますが、ニーズそのものを作り出すことはできません。

認知度が低い商材カテゴリーでは、商材・サービスが解決できることのなかから比較的検索されるキーワードを選定しSEO対策する、もしくはSEO以外の広告やSNSなどの手段を用いるなどの方法が有効です。

2. 単価が低いサービス

単価が低いカテゴリーの商材は、購入前の検討があまり行われない傾向があるため、月間検索回数が少ない傾向があります。

前述した通り、単価が高い商材ほどユーザーは購入前に比較検討して、納得してから購入したい(何回も購入しなおすことが難しいため)ので、検索する傾向があります。一方で単価が低い商材の場合は、購入しやすく、万が一気に入らなかったとしても買い直すことが比較的容易です。そのため検索せずに店頭で選ぶこともあり、単価が高い商材と比べるとあまり検討されないため、検索回数が少ない傾向があります。

単価が低い商材では、SEO対策を実施する前にユーザー行動を分析し、購入に至る前の行動に検索が含まれているか検討する必要があります。検索されている場合はSEO対策を実施し、含まれていない場合は別のマーケティング手法を検討しましょう。

3. SEOに取り組むリソースがない会社

SEOは成果が出るまでに時間がかかるマーケティング施策です。検索結果の上位に表示されるまでに3カ月から半年、そこから商品の購入やリード獲得にはさらに時間がかかります。

結果が出るまでに時間がかかるため、SEOに取り組む人員や資金などのリソースがないと結果が出る前に頓挫してしまうことも。長期的な施策になるため、まず人員や資金などのリソースが確保できる見込みがあるか、社内で検討してから実施しましょう。

人的なリソースが問題である場合は、SEOの専門家に戦略策定やコンテンツ制作を依頼するなど、外部のパートナーと協力することも必要です。

SEO以外のマーケティング手法

商材や会社の状況によっては、SEO以外のマーケティング手法が適している場合もあります。広告、SNS、オウンドメディアの3つの手法を紹介し、SEOとの違いについて解説します。

広告

広告はWebサイト上に出すディスプレイ広告や動画広告、アフィリエイト広告などの種類があります。広告を表示させるユーザーの年齢や性別、興味を絞り、狙ったターゲットと接点を作ることが可能です。SEOでは商材の認知度が低いと検索されませんが、広告では年齢や性別などの属性で絞りこんで訴求できるため、認知度が低い商材であっても、認知度の向上を期待できます。

関連記事:BtoBマーケティングでWeb広告はなぜ重要? マーケターが解説

SNS

XやインスタグラムなどのSNSも、マーケティング手法のひとつです。SEOと比較して投稿を気軽にできる、ブランディングに向いているなどのメリットがあります。SEOの場合は、一方的な情報発信のみ可能ですが、SNSではユーザーとの交流やユーザーによる発信(UGC)も期待できます。

関連記事:Twitter運用のコツ。フォロワーを増やさないビジネスアカウント運用術

オウンドメディア

オウンドメディアはSEOと目的が異なり、ブランディングや採用目的で「企業を知ってもらうこと」が目的です。SEO記事ではなく、企業の紹介やインタビュー記事などが主な内容であることが多いです。SEO記事と異なり、検索結果からの流入を得るのが難しい場合が多いため、広告やSNSなどのチャネルを活用し、「どのようにユーザーとの接点を創出するか」検討する必要があります。オウンドメディアでは自社のメッセージを自由に発信できるため、顧客とのコミュニケーションがより密接になり、ブランドイメージの構築や強化に長けています。

事例:オウンドメディアとコンテンツマーケティングの違いとは?目的や成功のポイント、事例を紹介

SEOには向き不向きがある

SEOは悩みやニーズを抱えたユーザーと接点を作ることに効果的なマーケティング施策です。しかしながら、商材やターゲット、体制によっては効果が出にくいこともあります。「マーケティング施策のうち、SEOで最も効果が出せそうか」を入念に検討したうえで、取り組みましょう。

株式会社GIGでは、SEOをはじめ様々なマーケティング施策をご支援しております。「SEOをやるべきか」「他の施策の方が適しているのか」などのお悩みに対しても、SEOやSNSなど様々な手段を経験してきたマーケティングのプロがサポートを行います。ご興味がある人はぜひお問い合わせください。

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池上 遼弥

法政大学法学部卒。ウェブ解析士。学生時代からコンテンツマーケティングに携わり、株式会社GIGに入社。Webマーケティング全体やSEOの戦略設計から施策実行までを担当。