リスティング広告とSEOの違い|どちらの施策を選ぶべき?適切な活用方法を解説|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

リスティング広告とSEOの違い|どちらの施策を選ぶべき?適切な活用方法を解説

2024-03-28 制作・開発

こんにちは、GIGの千葉です。マーケティングチームに所属し、クライアント様のマーケティング戦略の策定から戦術実行、広告運用、リード獲得支援まで幅広く担当しています。

マーケティング担当の方で、以下のようなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

・Webサイトの集客力やコンバージョン数を増やしたい
・検索エンジンの最適化を考えているが、どんな施策を実行したらいいかわからない

この記事では、リスティング広告とSEOの基本的な概念を解説し、自社に合う施策の選び方について、詳しく解説します。

リスティング広告/SEOとは

リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果ページにおいて、特定のキーワードに関連する広告を表示する広告形式です。指定したキーワードをユーザーが検索した際、自社の広告が検索画面上に表示されます。

一方、SEO(Search Engine Optimization)は、Webサイトやコンテンツを最適化し、検索結果で上位表示されることを狙う施策です。

リスティング広告とSEOの両施策に共通しているのは、「検索エンジン」を通じてWebサイトを上位表示させ、見込みの高いユーザーをサイト内に誘導することを目的としている点です。

このように、検索エンジンを通じて行う2つのマーケティング施策はSEM(Search Engine Marketing)と総称されます。

リスティング広告とSEOの違い

リスティング広告とSEOには、それぞれメリット・デメリットがあります。

短期的に結果が求められる場合はリスティング広告が有効です。一方で、上位表示のためには広告を出稿し続ける必要があります。

SEO施策はコンテンツ制作や効果反映まで時間がかかりますが、結果が出た場合は中長期での効果継続を見込むことができます。


リスティング広告施策SEO施策
(コンテンツマーケティング施策)
表示方法

キーワードや行動ターゲティングのデータと
入札金額/広告の品質に基づいて表示される

検索エンジンのアルゴリズムに基づいて表示される
接触ページ設定したランディングページニーズを満たす
コンテンツページ
費用

・クリック課金 /インプレッション課金
・広告運用代行費用
(相場:広告費の20%前後)

コンテンツ制作費
メリット

・効果が出るまでが早い
・表示の設定と予算管理が可能

・継続した集客効果が見込まれる
・ニーズに沿った情報でエンゲージメントが高い

デメリット

・広告費をかけ続ける必要がある
・誤クリックにも費用が発生する
・運用体制をつくる/もしくは外注する
費用がかかる

・効果反映まで時間がかかる
・コンテンツによっては効果が出ない
・運用体制をつくる/もしくは外注する費用がかかる

リスティング広告とSEOの仕組みと特徴

リスティング広告の仕組み

リスティング広告は、検索エンジンの検索結果ページの上部や右側などに表示されます。特定のキーワードに対して入札を行うと、オークションが実施され、落札できた場合に広告が表示されます。

サービスや商品の購買・申込に直接関心のあるキーワードを設定することで、見込みの高い顕在層・購買層にアプローチできます。

また、リスティング広告はクリックに応じて課金が発生する仕組みになっています。広告がクリックされない限り、費用が発生しないため、無駄な予算消化が少ない点も魅力の一つです。

SEOの仕組み

Googleが検索順位を決定するプロセスは、検索エンジンがウェブページを評価し、ランキング付けを行う複雑なアルゴリズムに基づいています。

「ユーザビリティ」「ドメインパワー」「E-E-A-T」「情報の網羅性」などさまざまな要素が検索順位に影響します。アルゴリズムは「コアアップデート」という形で、たびたび更新・最適化がなされています。

SEO施策は、成果が出るまでに時間がかかるため、一度決めた戦略が成功なのか失敗なのかを判断するのにも長いサイクルと時間がかかります。

SEO施策の成功確度を上げるためにも、SEOの専門家に相談することをおすすめします。

関連記事:SEOとは|基本用語から仕組み、対策方法などを初心者向けに詳しく解説

どちらの施策を選ぶべき?リスティング広告/SEO施策の効果的な活用方法

検索エンジンの上位表示を行い、効果的にWebサイトの成果を高めていくためには、リスティング広告・SEOの両施策を上手く組み合わせて戦略を立てることが重要です。

今回はビジネス目標や顧客ニーズ、事業の課題などに応じて、3つのケースにおける効果的な活用方法をご紹介します。

Case1:慢性的にリード獲得数が不足しており、早期に改善が求められている

集客の早期改善が求められている場合は、まずはリスティング広告を活用して、ターゲットとなるユーザーに直接アプローチします。適切なキーワードを選定し、広告配信することで、リード獲得数の増加を促進します。

さらに、リード獲得のコンバージョン率を向上させるために、Webサイト上のフォーム最適化やCTAの改善など、ユーザーの行動を促す施策も同時に検討しましょう。

くわえて、長期にわたって安定的にリード獲得を行いたい場合はSEO施策を実行します。ターゲットが関心のあるキーワード選定を行い、コンテンツを最適化することで、検索結果での上位表示を目指します。

継続的なデータ分析と施策の改善を行いながら、リード獲得数の向上に向けて効果的な戦略を実行しましょう。

関連記事:コンテンツマーケティングでリードを2倍に増やす方法|自社の成功事例をもとに解説

Case2:サービスの認知度は高いが、競合サービスとの差別化ができていない

サービスの認知度が高いということは、競合サービスと比較検討されることも多いため、検索エンジンで上位表示ができれば自社サービスを選んでもらえる確率を上げることができます。つまり、検索エンジンを通じて行うマーケティング施策(SEM施策)の恩恵を受けやすい業態といえます。

一方で、競合との優位性や特徴を示すことができない状態で検索順位の上位を獲得しても、差別化が実現できるとは言い切れません。

認知度が高い状態で競合との差別化を図る場合、まず取り組むべきはサービスの独自性や価値を強調する記事コンテンツやランディングページの制作です。

ユーザーが求める情報やニーズに合ったコンテンツを制作し、サービスの特徴や強みを正しく伝えることができる基盤を作ります。この工程は、質の高いコンテンツで検索上位を狙う、「コンテンツSEO」の施策にもつながります。

さらに、リスティング広告を活用することで、サービスとの関連性が高い見込みユーザーに対して広告を表示させ、記事コンテンツやランディングページにアクセスするユーザーを集客します。

関連記事:SEOは必要?やるべき/やるべきでないケースをわかりやすく解説

Case3:サービスの認知度が低く、市場・販路を拡大したい

サービスの認知度が低い場合、そもそもユーザーがサービスを認知していないため、指名検索キーワードで流入を見込むことが難しい傾向にあります。

そのため、リスティング広告やSEOなどのSEM施策で出来る範囲は、限定的になります。

サービス自体の認知度が低いケースでは、競合サイトの対策キーワードやターゲットの潜在的なニーズを抽出し、サービス訴求につながる検索キーワードを正確に選定することが重要なステップとなります。

これらのキーワードのリストアップができたら、リスティング広告を活用し、インプレッションとクリックを獲得しましょう。これにより、特定のキーワードでの表示を確保し、認知度を向上させます。

次に、リソースに余裕があれば、SEO施策での検索上位表示を目指します。キーワードに関連したコンテンツの最適化や被リンクの獲得など、SEOの施策を実施することで、中長期的な認知度向上に貢献します。

まとめ:早期で成果を得たいならリスティング広告、中長期の効果継続を狙うならSEO

リスティング広告とSEOは、それぞれ異なる特性・メリットを持っています。

リスティング広告は短期的に効果が得られる一方で、上位表示のためには広告を出稿し続ける必要があります。SEO施策はコンテンツ制作や効果反映まで時間がかかりますが、結果が出た場合は中長期での効果継続を見込むことができます。

リスティング広告とSEOの違いを理解し、自社のビジネス目標や顧客ニーズに応じて適切なマーケティング手法を選択しましょう。今回は3つのケースをご紹介しましたが、実際に施策が効果的かどうかは、業界や業種の特性・商材の特徴・プロダクトの質・会社の規模・社内リソースの有無などの要素によって大きく左右されます。

短期的に成果を出したいのか、中長期的で安定的に成果を出したいのか、自社サービスに合っている施策は何かをしっかりと見極めて、戦略を立てることが重要になります。

「どんな施策を実行したら良いかわからない」とお悩みの方はぜひGIGまでお問い合わせください。

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千葉 崚平

新卒で広告代理店に入社し、企画営業・マーケ職として2年半従事。その後フリーランスのマーケターとして独立。2022年7月、国内SaaS企業にマーケティング担当として入社。ウェビナーやカンファレンスイベントの企画業務、コンテンツ制作、WEB広告運用などマーケターとして幅広い業務を担当。2023年10月、GIGにジョイン。