日常に溶け込むデザインと体験を - デザイナー・林 加奈恵|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

日常に溶け込むデザインと体験を - デザイナー・林 加奈恵

2025-04-24 カルチャー

株式会社GIGの社員に、入社前のキャリアから入社後の仕事、これからの未来を聞いていくメンバーインタビュー。今回は、デザイナーの林 加奈恵さんにお話を伺いました。

林 加奈恵(はやし かなえ):サービス開発事業部 LeadGrid開発チーム デザイナー。立教大学観光学部を卒業後、大手旅行会社のアフィリエイト広告運用や宿泊予約サイト運営に従事。LeadGridのプロダクトデザインや、案件のデザインを担当。2歳の子どもを育てる1児の母。

GIGは入社前の不安を解消してくれた

ー新卒ではデザイナーではなく、別の職種で働かれていたと聞きました。どのようなキャリアを歩まれてきたのでしょうか?

大学時代は観光学部に在籍し、在学中にバックパッカーとして各地を旅した経験から旅行業界に興味をもつようになりました。そのため、新卒では旅行会社に就職。入社後は宿泊予約サイトの運営に携わり、ページライティングや広告の運用、アクセス解析、クリエイティブ制作など、幅広く業務を経験させてもらいました。

これらの業務のなかで、とくにサイト内のバナーや挿絵などのクリエイティブ制作が面白いと感じていました。もともとデザインへの関心があったことから、もっと深く関わりたいと思うようになったんです。

その後、育児休業を取るタイミングをきっかけに、本格的にデザインの勉強を始めました。

ー勉強を進めるうちに、デザイナーを志すようになったんですね。

そうですね。独学に加えて外部の講座にも参加し、デザインを学んでいました。そのなかで『Figma(フィグマ)』と出会い、これが転機になったと思います。

Figmaはオンラインで使えるデザインツールで、とくにプロトタイプ機能が印象的でした。この機能を使うと、ボタンの動きやページの切り替えといった一連の動きを、スマホやPC上で操作しているかのように確認できるんです。それを体験したとき、「私のデザインした画面が動いている!」と感動したのを覚えています。

デザインは、見た目を「つくる」だけでなく、動きを試すことでユーザーの使い勝手が具体的に見えてくるものです。そのため、ボタンを押したあとの反応や、画面が切り替わるまでの流れなど、利用シーンをイメージした設計が大切なんです。

ユーザーの手に渡ってからは、その声から多くの気づきやフィードバックが得られます。デザインの良かった点や改善すべき点が見えてきて、さらにブラッシュアップしていける。そうやって少しずつ仕上げていく面白さを感じ、デザイナーを本格的に目指すようになりました。

ーデザイナーを目指すなかで、どのような経緯でGIGに入社を決めたのでしょうか?

最初はデザイナー職を中心に探していたのですが、転職活動を進めるなかで「UIデザイナー」という職種に出会いました。

UIデザイナーは、配色やレイアウトを整えるだけでなく、ユーザーの行動データを分析し、その結果をWebサイト・システムのワイヤーフレームやプロトタイプに反映して使いやすさを追求する役割。私は前職で宿泊予約サイトの運営をしていたときに、アクセス解析などを通じて、ユーザーの行動を読み解くことに面白さを感じていました。だからこそ、分析とデザインの両方に関われるUIデザイナーは、自分にぴったりだと思ったんです。

とはいえ、UIデザイナーを目指すのは簡単ではなく、選考が思うように進まず苦戦していました。そんななかでGIGは、ポートフォリオを丁寧に見てくれて、「こうすると、もっといいかも」と具体的なフィードバックも返してくれました。そのときのやり取りは、いまでも心に残っています。

また、小さな子を育てながらの転職だったので、育児と両立できるかどうか、正直不安もありました。でもGIGはその気持ちに寄り添い、面談の機会を設けてくれたんです。気になっていた点を相談できたおかげで、働くうえでの不安が和らぎ、最終的に入社を決めました。

自分のデザインが、誰かの手に届く瞬間がやりがい

― 現在、林さんはGIGではどのような業務を担当していますか?

現在は、自社開発のCMS『LeadGrid』のデザインを主に担当しています。

入社当初は、企業のお客さまのWebサイト制作が中心でしたが、少しずつ担当領域が広がり、自社プロダクトにも深く関わるようになってきました。

― GIGで働くなかで、成長したと感じるポイントはありますか?

チームメンバーや先輩方のサポートのおかげで、デザインスキルはもちろん実装面の知識まで深まったと感じています。

というのも、入社して間もない頃は、エンジニアとの連携に本当に苦労していたんです。

当時は、自分のデザインがどのようにWeb上で動くのか理解しきれておらず、実装に関する知識も十分ではありませんでした。そのため、エンジニアに「このコードはどういう意味ですか?」「この関数はどのように使われているんですか?」と、何度も質問してしまっていました。

それでも、みなさんが丁寧に教えてくれたおかげで、少しずつ理解が深まり、実装しやすいデザインを意識できるようになりました。エンジニアの視点を取り入れながら進めることで、以前よりもスムーズに連携できていると感じています。

―デザインをするうえでのやりがいは、どんなところにありますか?

一番のやりがいは、自分が考えたアイデアが形になり、誰かが使ってくれる。そのプロセス全体を体感できることです。

UIデザイナーは、ユーザーの反応をダイレクトに実感できるのが、面白さだと感じています。たとえば、自分が手がけたものを誰かが使っている様子を見たり、その感想を聞いたりしたとき、「こうして良かったんだ」「ここはもっと工夫できそう」といった手応えを得られるんです。これは自社でサービスを開発しているGIGだからこそ感じやすいことかもしれませんね。

ただ、UIデザインの場合は、サービスやプロダクトが完成するまでに時間がかかることがあります。何度も見直したり、変更を加えたりしながら進めるため、完成までの道のりは決して短くありません。

でも、その分すべてが形になったときの達成感は本当に大きく、それがデザイナーとしてのやりがいを感じる瞬間ですね。

日常に溶け込むUIデザインを目指して

―デザイナーは、GIGでどのような経験ができると思いますか?

デザイナーとしてのスキルを広げるチャンスが多いことが、GIGの魅力だと感じています。私自身、お客様のWebサイト制作から自社開発のCMSのUI改善までさまざまな案件を経験してきました。直近ではWEBデザインのみならず、アプリのUIデザインの案件受注が増えているなど、デザイナーとして挑戦できる幅が広がっています。 

こうした経験の広がりは、GIGの業務の柔軟性・プロジェクトの多様性のほか、「良いものづくり」にこだわり、学び続けようとするメンバーが集まっていることが背景にあると思います。みんな情報収集や発信にも積極的で、新しい技術やデザインを柔軟に取り入れようとする前向きな雰囲気があるんです。

また、デザイナー同士のつながりやすさも、GIGならではの特徴です。チームの垣根を越えたやりとりが自然に生まれていて、最近ではAIを活用したデザインについての議論も活発に交わされています。先輩社員によるメンター制度もあり、相談や情報共有がしやすい環境です。

―最後に、林さんが考える今後の展望について教えてください。

将来的には、プロダクトと一体化したUIデザインに挑戦したいです。

単にWebサイトをデザインするだけでなく、ユーザーの日常に自然に溶け込み、直感的に使えるUIを提供したいと思っています。プロダクトの一部としてUIを設計することで、デザインが果たす役割はさらに広がるでしょう。見た目だけでなく、一人ひとりの体験そのものを丁寧に設計していきたいですね。

また、コーディングや開発の知識ももっと深めていきたい。プロダクトやサービス全体の開発プロセスを見渡しながら、チームをリードできるデザイナーを目指していきます。

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