アクセス解析レポートの基本|おすすめツール・良いレポートの定義も解説|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

アクセス解析レポートの基本|おすすめツール・良いレポートの定義も解説

2024-01-30 制作・開発

こんにちは、GIGの千葉です。マーケティングチームに所属し、クライアント様のマーケティング戦略の策定から戦術実行、広告運用、リード獲得支援まで幅広く担当しています。

マーケティング担当の方で、以下のようなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

どのアクセス解析ツールが最適か、およ及びそのツールの基本的な使い方がわからない
質の高いアクセス解析レポートの基準がわからない

この記事では、アクセス解析の基本から応用まで、それぞれのツールの使い方も含め、詳しく解説します。

アクセス解析レポートとは

アクセス解析レポートは、サイトに訪れるユーザーの行動を詳細に記録し、データを基にサイトの成果や成果に至るプロセスを評価するためのツールです。

適切なアクセス解析を行うことで、サイトの問題点を発見し、改善策を講じることが可能になります。

アクセス解析レポートの基本要素

レポートには主に「流入」「回遊」「コンバージョン」という三つの基本要素が含まれています。これらは、サイトのパフォーマンスを測定し改善するための重要な要素となります。それぞれの主要項目を抜粋して紹介します。

流入 ( セッション、ページビュー、ユニークユーザー数 など )

流入の指標はサイトに訪れる訪問者の数や行動についてのデータを表します。

セッション:一定期間内にユーザーがサイトで行った一連の活動。セッション数はサイト訪問数を示します。サイトのセッション数が多いと、サイト訪問数が多いことを意味しているため、多くのセッションはユーザーの関心度が高いことを表します。

ページビュー:ウェブページが閲覧された回数。

ユニークユーザー数:特定の期間内にサイトを訪れた訪問者の数。特定の期間内に複数回訪問した人も訪問は「1」と扱います。

回遊( エンゲージメント率 など)

エンゲージメント率:ユーザーがサイトでどれだけの時間を過ごし、どれだけ深くコンテンツと関わっているかを示します。

エンゲージメント率には滞在時間、ページ/セッション、直帰率などの指標が含まれます。

高いエンゲージメント率は、ユーザーがコンテンツを価値あるものと感じ、サイトに長く留まっていることを意味し、ユーザーエクスペリエンスの向上に直結します。

コンバージョン (コンバージョン数、コンバージョン率など )

コンバージョンの指標は、サイトの最終的な成功を測るためのものです。主な指標には以下があります

・コンバージョン数:特定の目標を達成した回数(例:商品購入、資料ダウンロード、LINE登録など)

・コンバージョン率:訪問者がコンバージョンを達成した割合。コンバージョン率を最適化することは、サイト全体の設計や課題解決のための重要な指標になります。

アクセス解析レポートの作り方

レポートを作成するには適切なツールの選定と活用が必要です。ここでは、3つのおすすめ無料ツール(Google Analytics、Google Search Console、Looker Studio)の使用方法を紹介します。

アクセス解析のおすすめツール

Google Analytics

Google Analyticsは、サイトのトラフィック分析に最も広く使われている無料ツールです。ユーザー行動の詳細な分析が可能で、セッション数、ユーザー数、ページビュー数など、基本的なトラフィック指標から、ユーザーの行動パターン、コンバージョン率に至るまで幅広いデータを提供します。

Google Search Console

Search Consoleは、サイトのSEO対策状況を分析できるが検索エンジンでどのように表示されているかを理解するのに役立つツールです。主にSEOの観点からサイトのパフォーマンスを測定し、検索クエリ、ページの検索ランキング、クリック数などを確認できます。提供してくれます。

Search Consoleの使い方は、以下の記事で以下記事で詳しく解説しています。

関連記事:【初心者必見】サーチコンソールの説明書|使い方・専門用語を解説

Looker Studio(旧Google Data Studio)

Looker Studioは、Googleの提供するレポートツールで、複数のデータソースから情報を統合して、カスタマイズ可能なダッシュボードやレポートを作成することができます。Looker Studioこれを利用することで、異なる他のツールからのデータを組み合わせ、より深い洞察を得ることが可能です。

それぞれのツールの簡単な活用方法

Google Analytics

GoogleAnalytics でのレポートには「基本レポート」「探索レポート」の2種類が存在します。基本的なサイト全体の概要は「基本レポート」で確認することができます。

ここでは、新規ユーザーの参照元、上位のキャンペーン、上位のコンバージョンなど13種類のデータとグラフが表示されています。このデータを見るだけでも多くの示唆を抽出することが可能です。

探索レポートはより詳細なデータをカスタマイズして分析することが可能です。

ディメンションを3つ以上組み合わせる、ユーザー行動の経路マップを作成するなど、基本レポートよりも詳細に分析できます。

メニューバーの「探索」を押すとテンプレートギャラリーが表示されます。

基本レポートの探索の両方をこれらの機能を活用することで、サイトのパフォーマンスを確認することができます。

Google Search Console

Search Consoleのメニューバーの最上部には「サマリー」が設置されています。

ここではサイト全体の検索パフォーマンスなどを確認できます。

より詳しいデータはメニューバーの「検索パフォーマンス」をクリックします。

検索パフォーマンス内の「検索結果」では検索タイプや日付・検索キーワード・ページなど様々な種類でデータをソートすることが可能です。

抽出したいデータをソートし、画面右上の「エクスポート」を押すことでデータをダウンロードすることが可能です。

LookerStudio(旧Google Data Studio)

Google AnalyticsやGoogle Search Console、その他複数のデータソースから情報を統合し、一目で理解できるダッシュボードを作成することができます。

LookerStudioはデータソース連携やディメンション、指標など自身でカスタマイズする要素が多く、GoogleAnalyticsやGoogle Search Consoleに比べると、導入までのハードルがやや高いです。一旦構築してしまえば、リアルタイムで更新がかかるため、分析を自動化できる優れたツールとなっています。


大まかなレポート作成までの流れは以下の通りです。

1.データソースの接続

ログイン後、画面左上の「+作成」をクリックし「データソース」を選択。

使用するデータソースを接続する。

2.レポートの作成

画面右上の「レポートを作成」をクリック。

ツールバーにある「グラフを追加」や画面右側のプロパティから「ディメンション」「指標」などを指定

以上が簡単な作成までの流れです。

LookerStudioは自身でカスタマイズする要素が多く、操作に慣れていない方にとっては、最適なレポートの作成に多くの時間を要するケースもお聞きします。

GIGでは様々な業種や目的に応じた、LookerStudioのレポートテンプレを複数ご用意しています。使い方がわからない方はぜひ、GIGまでお問い合わせください。

良いアクセス解析レポートの定義

良いアクセス解析レポートは、ただデータを抽出・提示するだけではなく、そのデータから洞察を引き出し、具体的な行動へと結びつけることができるレポートを指します。

ここでは、効果的なアクセス解析レポートの基準となるポイントを3点解説します。

受け手の属性や期待値を正しく把握する

レポートは、必ず受け手が内容を理解したうえで”活用”されてこそ、価値を発揮します。

受け手のwebリテラシーや役職・課題感、期待値によって、届ける情報や組み立ては大きく変わります。

受け手のwebリテラシーが高くない場合、なるべく専門用語を使わずに、用語の意味について詳しく説明を加えて仮説や結論を交えながら丁寧に作成することが重要です。

また、受け手の期待値も考慮する必要があります。問い合わせやリードの質を改善したいマーケティング担当者の場合、純粋なコンバージョン数よりもコンバージョンに至ったユーザーの属性に興味があるかもしれません。

誰が受け取るレポートなのかを整理し、仮説立てしてからレポートを作成しましょう。

数値を羅列するだけではなく、データから示唆を抽出し提示する

グラフや表を用いて、必要な数値を並べるだけでは良いレポートとは言えません。

その背後にある意味を解釈し、有益な示唆を提供することが、良いアクセス解析レポートを作成する鍵です。

たとえば、ある特定の流入経路からのコンバージョンが増えた場合、

・前月に比べてコンバージョンが増えた

という事実の記載に加えて、その成功要因を分析し

・他の流入経路にも同様の施策を実施することで、さらなるコンバージョンの増加を見込める

といったメッセージを加えることで、レポートの価値を高めることができます。

明確な目標・KPI・KGIが設定されている

効果的なレポートは、何を達成しようとしているのか、そのためにどのKPI(Key Performance Indicator)を追跡するのかが明確に設定されています。

目標は、具体的で測定可能であることが重要です。売上の向上、リード獲得数増加、アクセス解析、訪問ユーザー数の増加など、自身のサイトが何を目的としているのかを定量的に設定をするのが理想的です。

目標と現在地にどれだけ差分があるのかを定量的に判断することで、課題解決のためのアプローチや改善策を導き出すことができるでしょう。

まとめ

アクセス解析レポートは、サイトの現状を理解し、効果的な改善策を導出するための強力なツールです。アクセス解析レポートを活用して、具体的なデータに基づいてサイトを改善した戦略を展開し、サイトのパフォーマンスを最大限に引き上げましょう。

GIGではWebサイトに精通したプロフェッショナルがサイトの現状を分析し、改善提案、実行まで一気通貫してアクセス解析を実施することが可能です。

「サイトのコンバージョンを増やしたい」「流入数を増加させたい」などのお悩みをお持ちの方は、お気軽にご相談ください。

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千葉 崚平

新卒で広告代理店に入社し、企画営業・マーケ職として2年半従事。その後フリーランスのマーケターとして独立。2022年7月、国内SaaS企業にマーケティング担当として入社。ウェビナーやカンファレンスイベントの企画業務、コンテンツ制作、WEB広告運用などマーケターとして幅広い業務を担当。2023年10月、GIGにジョイン。