マネージャーが本当におすすめしたい本11選【GIGメンバーが厳選】|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG
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マネージャーが本当におすすめしたい本11選【GIGメンバーが厳選】
2024-11-11 カルチャー
GIGでは「テクノロジーとクリエイティブでセカイをより良くする」をビジョンとして掲げています。クライアントの課題解決のために、日々さまざまなプロジェクトが進行しています。
これらのプロジェクトをリードし、チームをまとめ成功に導くのがマネージャーたち。彼らはどんな視点で日々の業務に取り組んでいるのでしょうか?今回は、そんなGIGのマネージャーが、マネジメントやチームづくりで参考にしているおすすめの本をピックアップしてご紹介します!
3分間コーチ ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術
Creative事業部でPMチームのマネージャーを務める、江尻さんが紹介してくれたのは『3分間コーチ ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』です。
江尻:
この本は、マネージャーがメンバーとどのようにコミュニケーションを取るべきかについて書かれています。といっても、細かいスキルやテクニックではなく、タイトルどおりシンプルですが大事な2つのこと(メンバーのことを考える時間をつくる、メンバーと話す時間をつくる)の大切さと実行するためのコツを教えてくれます。
私のこの本との出会いは、社内の勉強会でした。GIGの代表取締役 岩上がバイブルとして紹介されていて、自分もマネージャーになりたてで手探りでしたので、何か参考になるかもと思い読んでみました。この本をとおして、それまであまりよく知らず興味を持つことがなかった「コーチング」というものの意味や影響の大きさを知ることができました。
とくに印象的なのは、どんな立派なビジョンや計画やシステムも、実現するのは「人」であるという記述です。読むと当たり前ですが、私もつい、良い計画や仕組みを作ればうまくいくと思ってしまいがちなので、人とのコミュニケーションが不可欠だと改めて考えさせられました。私もまだまだ理想どおりにできていないことが多いのですが、メンバーとの毎月の1on1の前にはこのことを思い出して、事前にメンバーのことを考えて文章化するようにしています。
この本のおすすめポイントは、すごく手間のかかることや難しい方法論はなく、限られた時間でできる方法が紹介されているところです。ページ数もそれほど多くないですし、各章の要点をまとめた「3秒間ナレッジ」というサマリーもあるので、読み始めやすく読み返ししやすい点でもおすすめです。
マネージャー職の方はどんな方にも読んでいただきたいですが、とくに会社の規模を大きくしていくべき時期のベンチャー企業のマネージャーには共感できる点が多いのではと思います。
夜間飛行
メディア事業部でコンテンツチームのマネージャーを務める、廣内さんが紹介してくれたのは『夜間飛行』です。
廣内:
いわゆる「マネジメントとは」を説明する本ではありませんが…。『夜間飛行』を簡単に説明すると、舞台は20世紀初頭の南アメリカ。まだ夜間飛行は一般的ではなかった時代に、航空輸送会社の支配人リヴィエールは周囲の反対を押し切りながら飛行機を飛ばす話です。
「せっかく、汽車や汽船に対して、昼間勝ち優った速度を、夜のあいだに失うということは、実に航空会社にとっては、死活の大問題だ」
「ロビノー君、人生には解決法なんかないのだよ。人生にあるのは、前進中の力だけなんだ。その力を造り出さなければいけない。それさえあれば解決法なんか、ひとりでに見つかるのだ」
もちろん、あくまでフィクションですし置かれた状況が違うので、こうした言葉をそのまま受け入れるわけにはいきませんがリヴィエールの「目的を明確にし、それに向かって取り組む姿勢を見せること」や「メンバーを鼓舞し、目的達成に向けた仕組みを構築すること」は、マネジメントを行ううえで必要なことではないでしょうか?
とくに、今のGIGのような比較的年齢が若いうちからマネジメントを任せてもらえる環境では、眼の前の仕事に向き合うと同時に、目的・目標を見失わない強さも求められると思います。GIGとしてどんな価値をクライアントへ届けるのか。そのために何をすべきなのか。マネージャーは、そのようなチームをまとめ、牽引していく必要があるからこそ、マネージャーとしての姿勢を、私はこの本から学んでいます。
急成長を導くマネージャーの型 ~地位・権力が通用しない時代の“イーブン”なマネジメント
メディア事業部でマーケティングチームのマネージャーを務める、千葉さんが紹介してくれたのは『急成長を導くマネージャーの型 ~地位・権力が通用しない時代の“イーブン”なマネジメント』です。
千葉:
ベンチャー企業や成長フェーズでのマネジメントのあり方・マネージャーの担うべき役割やマインドセットがまとめられています。
表紙にもある「マネジメントは経験でもセンスでもない、フレームワークを実行するのみ」という言葉のとおり、実体験を踏まえたノウハウが体系化されているため、実際のマネジメントの現場でも参考にしています。
・ベンチャーではすべて「自分起点」で決めていく
・野心的な目標を掲げてチャレンジする
・メンバーの本質的な成長・成功にコミットする
などの普遍的な考え方が詰まっており、「マネージャー層が変われば組織が強くなる!」という勇気が湧き上がる一冊です。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
LeadGrid事業部でSalesチームのマネージャーを務める、松尾さんが紹介してくれたのは『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』です。
松尾:
もともとは高校時代で図書館でおすすめされていたことがきっかけ。経営学を野球というイメージしやすい実例をもとにストーリーが展開されていくので、とても読みやすいです。「マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則」を片手にこの本を読むことをおすすめします。
桜井政博のゲームについて思うこと 2015-2019
LeadGrid事業部でPMチームのマネージャーを務める、渡辺さんが紹介してくれたのは『桜井政博のゲームについて思うこと 2015-2019』です。
渡辺:
ゲームのディレクションを行う桜井政博さんが週刊ファミ通で連載していたコラム「桜井政博のゲームについて思うこと」をまとめた書籍です。ゲームのディレクションを行うなかでの考えがまとめられているコラムですが、ゲーム分野に限らず、ディレクションの価値観をどこに置くかについて、大変勉強になる本だと思います。
私は個人的にゲームが好きなのですが、プレイしながら仕様やデバッグについて考えたり、運用について想像したりすることが楽しく、そのなかで得たアイデアを自身の関わるクリエイティブや運用に当てはめていくのも好きです。その一環としてコンテンツとして世に出ている制作陣の声を深ぼっていくなかで、この書籍にも出会いました。
また、ゲーム業界でのUX体験のブラッシュアップはとても進んでいると感じており、そういった面でもゲーム業界の動向は日々参考にしています。たとえばですが、私はこんな視点でこの書籍を読んでいます。
・プロダクトマネジメントにおいて、統括を担当する場合にどの程度の粒度で仕様や設計を理解しているか
・要素の設計を行ううえで、どのような考え方で要件を決定しているのか
・プロダクト制作の企画に対して、どのような価値基準を持っているのか
自分にとって参考としたいと思えるプロダクト制作・運用の先人の声を知る機会があるのは、とてもうれしいことです。よければ制作マネジメントに関わる方に、読んでいただければと思いました。
増補版 駆け出しマネジャーの成長論-7つの挑戦課題を「科学」する
SkillShare事業部でデザインチームのエキスパートを務める、小林さんが紹介してくれたのは『増補版 駆け出しマネジャーの成長論-7つの挑戦課題を「科学」する』です。
小林:
初めてマネージャーになったときに最初に読んだ本で、かつそれ以降マネジメントに関する本はこれ以外読んでいません。それくらい分かりやすく、マネジメントのためのエッセンスがたくさん詰まっている本だと思います。
とくにこの本でも度々出てくる「Getting things done through others.」という言葉は今でもマネジメントの本質だと思っています。また、いろいろな人の初めてマネージャーになったときの体験談、苦労話も読めますので、ケーススタディとしても非常に分かりやすいです。
マネジメントの方法論のような本はたくさんありますが、個人的にそればっかり読んでいても成長しないと思っているので、こういった良い本だけで素早く基礎的な考え方を学び、あとは試行錯誤と自分の頭で考えること、そして絶えず周辺知識をインプットし続けることが大事かと思います。
働く大人のための「学び」の教科書
サービス開発事業部でインフラチームのマネージャーを務める、和田さんが紹介してくれたのは『働く大人のための「学び」の教科書』です。
和田:
この本を手に取ったのは、交流型次世代リーダー研修のときに、参加者の方から共有してもらいました。自分のキャリアに対する学び直しの必要性を感じていたのと日々の業務で行き詰まりを感じ、どうすればもっと成長できるのか、自分のスキルをどう磨いていくべきかと考えていたときだったので読んでみました。
中原淳さんは、働く大人が「学び続ける」ことの重要性をわかりやすく説明していました。とくに実際の企業やビジネスパーソンの事例を多く取り入れている点が魅力的です。具体的な学び方やその効果がリアルに描かれているため、「自分にもできる」と感じやすく、モチベーションが上がると感じました。他者との対話や協力を通じて、自分一人では得られない新たな視点や発見を得ることができる、という点は、実際に仕事で活かせる重要な教えだと思いました。
「仕事のなかでの学びを意識する」ことで、ただのルーチン業務が学びの場に変わるという考え方は新鮮でした。日々の仕事そのものが自己成長の機会に繋がるという視点を持つことができました。日常の業務において、自分の役割や経験を他者と共有し、フィードバックを得ることを意識するようになったと思います。
この本は、キャリアに行き詰まりを感じている人や、新しい視点を持ちたいと考えている人にとくにおすすめです。また、自己成長を促進したいマネージャーやリーダーにも、部下の学びをサポートするためのヒントがたくさん含まれているかと思います。
エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング
サービス開発事業部でLeadGrid開発チームのマネージャーを務める、福田さんが紹介してくれたのは『エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング』です。
福田:
普段よく聴くEM.FMというPodcastで紹介されていたのをきっかけに読みました。一人のエンジニアとしてプロダクト開発を進めていく働き方から、チームメンバーを率いる立場に変わっていくなかで、どのような組織を目指していくべきかの参考に非常になりました。
とくに、現代のプロダクト開発において主流となっているアジャイル思考に対して、歴史的にどのような研鑽がされたうえでアジャイルに至ったのかを述べていただいているので、単純な方法論としてのアジャイルではなく、より実践的にアジャイルなチームを目指すべき理由や方向性も考えやすくなりました。
現代のプロダクト開発では、複数人がチームになって開発を進めるケースが非常に多いと思いますので、チームで結果を出したいと感じているエンジニアやプロダクトマネージャーの方におすすめかなと思います。
リーダーの仮面 ── 「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法
サービス開発事業部でSkillShare開発チームのマネージャーを務める、奥村さんが紹介してくれたのは『リーダーの仮面 ── 「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法』です。
奥村:
エンジニアとして長年プレイヤーの立場で働いてきた自分が、マネージャー職を任された際、何をどうすべきか全く分からず、タスクも自分の業務を優先しがちでした。そんなときにチームを率いる「マネージャー」としての具体的な役割を知りたく手にとった本です。
冒頭で「プレイヤーだった人が陥りがちな二つの失敗」が提示されるのですが、自分が正にその失敗に陥っており読み進めることを決めました。「ルール、命令」を駆使して「結果」だけを追いかけるべき、そこに人間的な魅力は必要ない、といった内容で、心理的安全性が注目される昨今基準だと真逆と思えるハードな考え方が示されています。
優しさだけでは部下はついてこないし、ついてきてくれるとしても友達感覚でやっていてはふわふわした組織にしかならなそうとは感じていましたし、営利目的の組織である以上は厳しく利益を追求する姿勢が必要だという意識の変化に繋がりました。
組織やカルチャーによってチューニングは必要だと思いますし、全部が全部実践できているわけではありませんが、マネジメントの意味を考えること、意識を変える一歩として、そして自己成長のきっかけとして、非常に参考になっている書籍です。
また、経営管理部で法務・情報システムチームのマネージャーを務める、手塚さんからも同じ本を紹介してもらいました。
手塚:
マネージャーとしての立ち振舞や考え方などを参考になる書籍を探していたときに、知人から紹介された書籍です。一般的に一般社員から、リーダー、マネージャーといった形で役職につくことが多いですが、どうしても一般社員時の「プレイヤー」としての考えて動いてしまうケースが多々あります。
マネージャーという立場になった際に、「プレイヤー」の考えで行動してしまうと、チームをマネージメントをするという、本来「マネージャー」が行うべき行動が、うまくいかなくなり、それに気づかせてくれます。この書籍が全ての正解ではありませんが、一つの考えかや手法を学ぶ書籍としても、一読しても良い書籍だと思います。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら
経営管理部で経理・労務チームのマネージャーを務める、中村さんが紹介してくれたのは『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら』です。
中村:
ドラッカーのマネジメントを読んだあとに読んだのですが、実際の利用シーンなどより具体的に書かれていそうだったため、読もうと思いました。
おすすめするポイントは、野球部のマネージャーがマネジメントをしていくなかでいろいろなマネジメント要素を網羅的に描かれている点です。とくに印象に残ったのは、マネージャーの資質に触れており「才能ではなく真摯さ」という箇所です。日々の業務では、この場合どう進めるとメンバーがやりやすいかなど相手の立場に立った対応、視座などで生かされています。
ドラッカーのマネジメントを噛み砕いた感じの本ではあるので、気楽に読めると思っています。それなので、休憩がてら少し読んでみるかというぐらいの気持ちで読める方がいれば、いい気分転換と、学びがあると思います。
新版 ドラッカー・スクールで学んだ本当のマネジメント
匿名希望のマネージャーが紹介してくれたのは『新版 ドラッカー・スクールで学んだ本当のマネジメント』です。
ドラッカーのマネジメントという本を著者の経験に基づき分かりやすく説明してくれている本です。マネジメントをしなければならないけど、そもそもマネジメントって何すればいいんだろう?という人におすすめです。
さいごに
GIGのマネージャーがおすすめする本は、いかがでしたでしょうか。これらの書籍が、みなさんの日常や仕事に、新たな視点や気づきをもたらしてくれると嬉しいです。また現在GIGでは新しいメンバーを募集していますので、興味を持った方はぜひお問い合わせください!
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