【デザイナー×エンジニア対談】 チームで世界観を創り上げる、GIGのものづくりとは|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

【デザイナー×エンジニア対談】 チームで世界観を創り上げる、GIGのものづくりとは

2024-10-15 カルチャー

「テクノロジーとクリエイティブでセカイをより良くする」をミッションに掲げ、デジタル領域におけるクライアントの課題解決に取り組むGIG。戦略立案やコンセプト設計、システム開発やサイト制作など一気通貫でサポートしています。

GIGでは、ディレクター・編集者・デザイナー・エンジニアなど多様な専門性を持ったメンバーがチームを組み、協力してものづくりに取り組んでいます。今回はその一例として「デザイナー」と「エンジニア」の協働体制に焦点を当てて、両者の連携から生まれる効果を探りました。

お話を聞いたのは、デザイナーの今西さんとエンジニアの射場さん。それぞれの視点から、ものづくりへのこだわりや意識していることを伺いました。

今西 宗也(いまにし かずや):
アートディレクター。龍谷大学国際文化学部を卒業後、アパレル業界にて販売、店舗作りに従事。美容メーカーでの営業を経て、デザイナーに転身。大阪にて約3年間Web制作会社でデザイン業務に携わった後、GIGにジョイン。

射場 悠人(いば ゆうと):
文化服装学院を中退後、独学でプログラミングを習得。2023年8月に株式会社GIGへ入社し、サービス開発事業部のエンジニアとしてWebサイト制作に従事。

一貫性のある「世界観」をデザインとエンジニアリングで表現する

ー今西さんと射場さんは、過去にプロジェクトに一緒に取り組んだことがあると聞きました。まずは、どんなプロジェクトだったのか教えてください。

今西:
デベロッパーのお客さまからご依頼いただいたプロジェクトでした。リブランディングを目的としたプロジェクトで、Webサイトや会社紹介パンフレットなどの制作を担当しました。GIGのチームは、デザイナーの私とエンジニアの射場さん、そしてコンセプト設計やコンテンツ制作を担うコピーライター/編集者と、進行管理や取りまとめを行うディレクターで構成されていました。

ープロジェクトを振り返ってみて、特に印象に残っていることは何ですか。

今西:
お客さま側のデザイナーさんとのやりとりです。何度も細かいすり合わせを行いながら、表現したいことを一つひとつデザインに落とし込んでいきました。そのデザイナーさんがいてくれたことで、デザインにこだわりながらも円滑に進行でき、いいものが作れたと感じています。

今回のプロジェクトでは、エンジニアである射場さんもそのデザイナーさんと密にコミュニケーションを取る姿が印象的でした。エンジニアが先方のデザイナーさんと直接やりとりするのは珍しく、そこから得られたフィードバックや意見は、確実にアウトプットに生かされていたと思います。

射場:
私も、先方のデザイナーさんとのスピード感あるやり取りは印象に残ってますね。今西さんがおっしゃるように、エンジニアがデザイナーと直接やりとりをする機会はそう多くないです。なので、信頼関係の構築を意識し、相手の立場に立ちながら対応・提案することを心がけました。

ーサイト制作の一般的なフローでは、デザインが完了したあとにエンジニアが実装をすることが多いと思います。デザイナーから見て、エンジニアから提案をもらったときはどのように感じましたか。

今西:
ものづくりに対するこだわりを感じて嬉しい気持ちになりましたね。お客さまとデザイナーである私が目指している世界観を、エンジニアが理解し共感しようとする姿勢があったからこそ、よりレベルの高いものづくりに繋がる提案を射場さんからもらえたのかなと思います。

エンジニアは制作工程的に下流に位置し、世界観の理解、共感を重要視されないことも多いため、そういった感覚を持っているエンジニアはとても心強く、価値の高さを感じます。

「文脈」を取り入れた創造と実装

ー「デザイナー」と「エンジニア」など異なる専門分野を持つメンバーと協働するなかで、いいものづくりのために意識していることや取り入れている工夫は何かありますか。

今西:
私がデザイナーとして心がけているのは「本質」を伝えることです。具体的にはエンジニアに変更を依頼する場合、ただ、変更してほしい箇所を伝えるだけでなく、必ず背景や目的を伝えます。「ポップなトーンから上品なトーンにしたいと思っている」など意図を説明するんです。そのうえで、どう変更するかといった実際のアプローチは、エンジニアを信頼して託すこともあります。

このように依頼することで、エンジニアの専門知識を活かした実装をしてもらえます。「作業としての実装」ではなく「専門性を活かした実装」につなげてもらえるように、伝え方は常に意識していきたいと考えていますね。

射場:
エンジニアとして私が意識しているポイントも同じです。「なぜこのデザインなのか」「何を表現したいのか」という文脈を理解したうえで、実装するようにしています。デザイナーとエンジニアで共通認識を持てているからこそ、「もっとこうしたほうがいいのではないか」「ここはこうできるかも」と自ら意見を出せていたのだと思います。

ーGIGのものづくりをする魅力ややりがいはどこにあるのでしょうか。

今西:
ものづくりの「文脈」にあう、デザインやエンジニアリングが一体となった制作環境があることです。たとえばデザインでは、視覚的な美しさを追求するだけでなく、レイアウト・フォント・カラーなど一つひとつの要素を「文脈」に沿って制作することを大事にしています。

デザインとエンジニアリングのそれぞれが優れた要素を持っていても、独立して存在するだけでは化学変化は起こりません。デザイナーの「創造」とエンジニアの「実装」が、相互に作用することで初めてシナジーが生まれます。このような環境でものづくりができることが、やりがいの一つです。

デザイナーとエンジニアの「共創関係」がものづくりの質を引き上げる

ーこれから「デザイナー」「エンジニア」として、お二人がそれぞれ挑戦したいことや目標を教えてください。

射場:
デザイナーがデザイン提案を行う際に、技術的な制約によって諦めざるを得ない状況は避けたいと思っています。フロントエンジニアとして表現の幅を広げて、デザインの意図を損なうことなく実現する技術力を磨いていきたいですね。アニメーションやインタラクションでは、よりキャッチーで複雑な表現も担えるようになりたいです。

また、エンジニアならではの視点から提案を積極的に行い、制作の質をさらに高める存在でもありたいと思っています。クライアントの期待を超える成果を提供できるよう努めていきます。

今西:
私はメンバーの特性が活きるものづくりをやっていきたいです。合意形成のためのロジックが重要であるのと同等に、制作に携わるメンバーの楽しさや、やりがいも大切だと思うんです。そういった特別な思い入れが100%を超える101%のアウトプットにつながっていくと思っています。

ー最後に、この対談の感想をお願いします。

射場:
やはり”こだわり”を感じる仕事(デザイン)を見ると気が引き締まりますし、何より実装していて楽しかったことを思い出しました。仕事を楽しめているからこそ+αの提案も自然と生まれていたのだと思います。

お互いにこだわりを見せ合い、感動し合うことが共創の大きな価値なのかもしれないと、改めて感じました。

今西:
じつは射場さんとは、仕事以外の時間に雑談することも多いんです。なかなか言葉で表現しづらいんですが「ものづくりにおいて、こだわりたい部分」が似ている気がしていて。射場さんならではの感性や価値観が、日々の姿勢やアウトプットにも染み出しているんだと思います。

エンジニアからの意見や提案が、デザイナーとしての私の考えをさらに磨いてくれます。それがデザインに反映され、その結果がまたエンジニアの提案を呼び......の繰り返しでクオリティが上がっていく、考えるだけで楽しそうです。これからも異なる専門分野を持つメンバーと協働しながら、一緒にいいものづくりにこだわっていきたいです。

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GIG BLOG編集部

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