推敲で大切な5つのこと。AI時代だからこそこだわりたい、伝え方|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

推敲で大切な5つのこと。AI時代だからこそこだわりたい、伝え方

2026-05-29 制作・開発

推敲で大切な5つのこと。AI時代だからこそこだわりたい、伝え方

こんにちは、GIGで記事制作を担当しているくまざわです。ライター歴7年。これまでに200本以上の記事制作を担当し、読者に届く文章づくりを追求しています!

記事制作において欠かせない工程のひとつが「推敲」です。あまり聞きなじみのない言葉かもしれませんが、推敲をしていない記事は、下書きのままといっても過言ではありません。では、推敲とは具体的に何をすればよいのでしょうか。

今回は、推敲する理由から現役ライターが実践する推敲の方法までをご紹介します。

くまざわ:大学時代は文学部社会学を専攻。卒業後、民間企業の人事部で採用・教育に携わる。2017年よりライター業を開始し、フリーランスとしても活動。2024年に株式会社GIGへジョイン。現在はマーケティング事業部に所属し、取材や導入事例記事などのコンテンツ制作を担当する。

なぜ、「推敲」が必要なのか

推敲とは、書いた文章を客観的に見直し、表現や構成を磨き上げることです。伝えたい相手をもう一度想像しながら、初めて書いた段階では気づかなかった言葉や構成の乱れを整え、読みやすく仕上げていきます。

とくにインタビュー記事の場合、書き終えた直後の原稿は、取材相手の言葉より自分の解釈が前に出すぎていたり、わかりやすくしようとかみ砕いた表現が、かえって冗長になっていることが少なくありません。

そうした違和感を、書き手自身で見直して整理するのが推敲です。

ちなみに、よく似た言葉に「校正」がありますが、校正は誤字脱字や誤った表現を正す作業を指します。専門の校正者が担うケースも多く、推敲とは役割が異なります。

推敲するときに考える5つのこと

テーマがぶれていないか

まずは、記事のテーマがぶれていないかを確認します。記事には必ず目的やテーマがあり、それがぶれてしまうと、結局何を伝えたいのかがわからない文章になってしまいます。

テーマの例としては、たとえば以下のようなものがあります。

・採用:なぜこの会社を選んだのか、どんな人が活躍しているのかを伝える
・導入事例:どんな課題があり、どう解決されたのかを伝える
・サービス紹介:どんな価値を提供しているのかを伝える

たとえば、採用インタビューで入社理由を聞いているときに、幼少期の思い出がたっぷり語られることがあります。話としては面白く、その人の背景も伝わりますが、記事のテーマが「なぜこの会社を選んだのか」であれば、そのエピソードは長くても1〜2文に絞るか、思い切って省いた方が、読みやすさは上がります。

文章のねじれを解消する

ロジックのねじれとは、結論と理由、文と文のつながりがかみ合っていない状態のこと。たとえば、以下のような文章です。

例(ねじれている)
この仕事が好きなんですけど、毎日やりがいを感じています。

例(修正)
この仕事が好きで、毎日やりがいを感じています。

話し言葉をそのまま書き起こすと、「〜なんですけど、じつは〜」のように、本来は反対の流れではないのに逆説の接続が使われてしまうことがあります。こうしたねじれを放置すると、読者は文脈を読み解くのに余計なエネルギーを使ってしまいます。

推敲するときは文脈に着目し、「このつながりで意味が通るか?」を一文ずつ確認するのがポイントです。

取材相手の「その人らしさ」を込められたか

最近は、生成AIを活用してテープ起こしから執筆まで行うケースも増えていますが、出力された文章をそのまま使うと、以下のように言葉が整いすぎてしまうことがあります。

リアルな言葉
生成AI
もう、とにかく必死で。必死でやるしかなかったんです懸命に業務に取り組む以外に選択肢はありませんでした
現場の泥臭いところが、一番の面白いポイントなんですよ現場での地道なプロセスにこそ、最大の魅力があると考えています
お客さんの顔が、ぱーっと明るくなって。あの瞬間がたまらないんですよねお客様の表情が明るくなった瞬間に、大きなやりがいを感じます

AIが出力した文章は、正確で読みやすくはありますが、その人の熱量やかわいげが消えてしまっています。

取材相手が興奮気味に同じ言葉をくり返していた、独特の言い回しをしていた、そういった「その人ならではの表現」は、多少ぎこちなくてもあえて残す場合もあります。

クライアント・取材対象者から見てどう思うか

書き終わったら、「自分がクライアントだったら」「インタビュイー本人だったら」という目線で読み返します。この表現で不利益を被らないか、意図と違う受け取られ方をする箇所はないか、自信をもって社外に出せる内容になっているか……。

自分だけの視点で完結させず、記事に関わるすべての人が読んだときにどう感じるかを想像して推敲するのが大切です。

基本的な文章のルールの統一

最後は、文章をルールに沿って整える作業です。誤字脱字だけでなく、表記揺れ(漢字にするかひらがなにするか)や語尾の連続(「〜です」が3回続くなど)を確認するのも、推敲の大事な役割のひとつです。

表記の基準は、クライアントや媒体によって異なる場合も多いので、事前にガイドラインを確認しておくのもおすすめ。地味な作業ですが、記事の完成度と信頼に影響する部分です。

以下の記事は、私もよくチェックしている表記ガイドラインです。迷ったら参考にしてみてください。
オウンドメディア表記ガイドラインの作り方【Workship MAGAZINEで実際に使っているものを大公開!】

推敲するときのポイント

スマホ画面にしてみる

記事を読む方の多くはスマホを使っています。PCで見ると自然な改行やレイアウトも、スマホだと1行が長すぎたり、逆に細切れで読みにくかったり……。そのため、私は、以下の方法でPCのブラウザ(ChromeやEdge)をスマホ表示にして、確認しています。

1.F12 キーを押してデベロッパーツールを開く
2.画面上部に表示されるスマホ・タブレットのアイコンをクリック
3.画面上部のデバイス選択から確認したい機種を選ぶ
4.ページをリロードするとスマホ表示に切り替わる

実際にスマホで閲覧するのが一番ですが、この方法でも改行位置や文字の密度、ボタンの押しやすさなどを確認できます。

印刷する

正直、印刷は手間がかかりますが、「ここぞ」という記事のときはぜひ試してみてほしいです。

Web記事は基本的に横書きで画面上で読まれますが、採用パンフレットのように印刷物として配布されるものや、縦組みのPDFコンテンツなど、最終的に紙やそれに近い形式で読まれるケースも少なくありません。

こうした媒体では、画面上では気にならなかった字間や行間のズレ、段落の区切りの不自然さが、印刷すると見えてきます。

第三者の目線で読む

社内の誰かに読んでもらうのが一番ですが、難しいときはAIを頼るのも手です。

私も客観的な意見が欲しいときは、AIに原稿を送り、「読者のつもりで読んで、わかりにくいところや違和感があるところを教えて」と伝えて壁打ちをしています。

自分一人ではどうしても「わかったつもり」で通り過ぎてしまう部分を、フラットな視点で見つける助けになります。

一晩置く

時間を置いて読み直すと、流れの悪さや説明が足りていない箇所が見えてきます。スケジュールや締め切りが許す限り、一晩置いて推敲するのがおすすめです。

一晩置けないときは、その場を離れて別の作業をするだけでも違います。「書いた人」から「読む人」に頭を切り替えるための、自分なりのスイッチをもっておくといいと思います。

推敲して、意図をもつ

推敲は、文章を整えるのと同時に、書き手の判断を言葉にする作業でもあります。細部まで見直していくなかで、「なぜこの言葉を選び、このエピソードに焦点を当てたのか」という自分なりの意図が見えてくるはずです。

AIである程度の文章が書ける時代だからこそ、推敲によって伝え方の精度を高められるかどうかが、書き手の価値につながります。

私たちGIGでは、こうした考え方を大切にしながら、取材・執筆・編集まで一貫してコンテンツを制作しています。採用広報や導入事例、オウンドメディアの記事制作などをご検討の方は、お気軽にご相談ください。


株式会社GIGは、コーポレートサイト・採用サイト・ステークホルダー向けサイトのリニューアルや、企業理解を踏まえた情報設計、サイトリリース後の運用伴走支援がそろったデジタルコミュニケーション企業です。

・制作実績1,500社以上
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・ASPICクラウドアワード先進技術賞受賞

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くまざわ

大学時代は文学部社会学を専攻。卒業後、民間企業の人事部で採用・教育に携わる。2017年よりライター業を開始し、フリーランスとしても活動。2024年に株式会社GIGへジョイン。現在はマーケティング事業部に所属し、取材や導入事例記事などのコンテンツ制作を担当する。