工数とは? 人日・人月の定義、計算方法、工数管理のポイントを解説|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

工数とは? 人日・人月の定義、計算方法、工数管理のポイントを解説

2023-03-04 制作・開発

良いシステムやアプリを開発するためには、相応の人員や期間が必要でしょう。プロジェクト完遂までに、人員や期間などが具体的にどのくらい必要なのかを数字で表したものが「工数」です。

工数を管理することは、システム開発におけるプロジェクトマネジメントで重要な要素となります。工数管理がきちんとできれば、それだけでプロジェクトを円滑に進めることも可能です。

今回はこの工数管理について、工数管理に関係する「人日(にんにち)」や「人月(にんげつ)」の意味や計算方法、工数管理のポイントなどを解説します。

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工数とは?

システムやアプリ開発のプロジェクトにおける工数とは、プロジェクトの作業量のことを指します。プロジェクトを完遂させるまでに必要な作業時間と言い換えることもできるでしょう。

工数は、「作業時間×開発に従事する人数」の式で算出されるのが一般的です。

「完遂までに必要な人員や期間」を算出することは、プロジェクトマネジメントにおける重要な要素です。より精度の高い工数を算出できているかどうかは、プロジェクトの成否にも多大な影響を及ぼすと言っても過言ではありません。

工数の単位

工数は作業期間の合計値で表すのが一般的で、単位には「人日(にんにち)」と「人月(にんげつ)」の2パターンが存在します。

人日

人日とは、1人で行うと1日かかる作業量のことを表します。1人のエンジニアが、HMTLなどを駆使してWeb画面をコーディングするのに1日かかる場合は「1人日」という表現になります。

1日といっても24時間フルで働くわけではないので、1人日の場合では、一般的に「1日=8時間」と見積もることになります。8時間の内訳には残業や昼休みを含めず、9時~18時まで働くことを前提に見積もるケースが一般的です。

たとえば、コーディング作業に10人投入して5日かかる作業量なら、「50人日」となります。一方、100人投入して半日で作業完了できる場合でも「50人日」となります。

理由としては、時間換算にすると同じ400時間になるからです(10人×8時間×5日=400時間、100人×4時間×1日=400時間)。

人月

人月とは、1人で行うと1ヶ月かかる作業量のことを表します。1ヶ月間でWebアプリの開発を行うために、5人の人員が必要なら、「1ヶ月×5人=5人月」という表現を用いることになります。アプリ開発などの見積書や請求書などにも「〇人月」という表現はよく使われます。

こちらも1ヶ月31日間フルで働くわけではないため、1週間を5営業日とするならば、4週間で20日稼働することを前提にして工数を算出することになります。つまり、「1人月=20人日」になるので、見積書などで「0.5人月」といった表現が使われている場合、「10人日」と同じ意味になります。

このように、プロジェクトの期間と作業する人数によって、プロジェクト全体の工数を算出することができます。

工数(人日・人月)の計算方法

ここまでで、人日と人月の使い方をご理解いただけたかと思いますが、工数がすでに算出されている場合には、逆算して必要な作業期間や人員数を導き出すこともできます。

以下では、工数を応用したプロジェクト関連の計算方法を解説します。

工数÷作業期間=必要な開発人員

「工数÷作業期間」で、プロジェクトを完遂させるために必要な人員数が導き出せます。たとえば、10人月のプロジェクトの納期が2ヶ月だとすると、「10人月÷2ヶ月=5人」 となり、5人の開発要員が必要だと判断できます。

工数÷開発人員=必要な作業期間

「工数÷人員数」で、プロジェクトを完遂させるためにどのぐらいの作業期間が必要かがわかります。たとえば、10人月のプロジェクトを5人の要員で進める場合、「10人月÷5人=2ヶ月」となり、最低でも2ヶ月の作業期間が必要です。

人月×人月単価×開発期間=工数単価

1人月の作業をしてもらう場合、どのぐらいの費用がかかってくるのかも気になるところでしょう。この際の費用は「工数単価」といい、「人月×人月単価×開発期間」で求められます。

たとえば、人月単価を一律70万円とする5名の開発人員で、Webアプリの開発からリリースまでを5ヶ月間で行う場合、「5人月×70万円×5ヶ月間=1750万円」という開発費を算出できます。

システム開発などにおける開発費は、大半が人件費になります。つまり、開発費は「人月×人月単価×開発期間」の式で決まると思っていいでしょう。

なお、今回はわかりやすく人月単価を一律にしましたが、実際には上級エンジニアや新人プログラマー、Webデザイナーなどそれぞれのスキルが異なるため、人月単価は個人の力量や役職、制作会社などで大きく変動する部分でもあります。


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工数計算・管理が重要な理由

工数管理とは、プロジェクト完了までに必要な時間や人員数を管理することです。管理する業務量は、「時間」×「人員数」で算出できるので、管理するのはおもに「時間」と「人」の2つになります。

しかし、工数を算出したうえで、しっかり管理することはなぜ重要なのでしょうか。ここからは工数管理の重要性について解説します。

理由1. 見積もりの精度が上がる

クライアントに見積もりを出す場合、予算や納期、品質などを正確に見積もることが重要です。

「予算はだいたい500万円くらいだろう」「納期は半年あれば大丈夫だろう」など、正確性に欠ける見積もりをしていると、高品質なシステムやアプリは作れません。

見積もりが甘いと、後になって「やっぱりできませんでした」と追加予算を請求したり、納期を延ばしてもらうための交渉が必要になったりするかもしれません。こうなればクライアントからの信頼を大きく損なうことになるでしょう。

そうならないためにも、適切に工数管理を行い、正確な納期や予算をはじき出して見積もりの精度を上げることが不可欠です。

精度の高い見積もりであれば、「やっぱりできませんでした」を防ぐことにもつながり、メンバーに負担を強いることも減らせるはずです。

理由2. プロジェクトの進捗状況・スケジュール管理がしやすくなる

プロジェクトには大小さまざまなものがありますが、規模が大きくなればなるほど進捗を管理することは難しくなるので、より徹底した工数管理が求められます。

工数管理を適切に行うことで、プロジェクトの納期を意識したスケジュール調整が可能となります。作業一つひとつの人日・人月が明確であれば、おのずと仕事量が可視化され、プロジェクトの納期から逆算したカタチでスケジュールを組み立てることができます。

また、プロジェクトのスケジュールが決まったら、実際の作業の進捗状況と比較して、プロジェクトの進行が順調なのか、はたまた遅延を起こしているのかといった判断もかんたんになります。

進捗状況や作業効率をスケジュールと照らし合わせることで、適切な対処で遅れをカバーすることも可能になるかもしれません。

理由3. コスト・無駄の削減につながる

多くの企業では複数のプロジェクトが同時並行で稼働していると思いますが、プロジェクトの数が多ければ多いほど、プロジェクト単位での正確なコストを把握するのが難しくなります。

とくに人件費については、決算処理をする際にプロジェクト単位では計上しないことも多く、無駄なコストが発生しているかもしれません。

適切な工数管理を行うことで、過剰な人員投入による無駄な人件費の発生や、逆にメンバー不足による遅延の発生といった、プロジェクト単位での課題をより鮮明にできるはずです。そうなれば、コストや無駄の削減にもつながり、プロジェクトの利益を最大化できるようになるでしょう。

工数計算・管理のポイント

誤った工数管理を行うとプロジェクト全体の進捗に悪影響を及ぼしかねません。その結果、納期の遅延やリソースの調整不足といった事態を招き、コストだけが膨れ上がることにもつながるでしょう。

最後に工数計算・管理を行ううえでのポイントについても解説します。

ポイント1. メンバーの稼働状況/スキル差を考える

数字だけを見ていると忘れがちになるのですが、プロジェクトを進めていくための主役はあくまでも「人」だということ。

当然ですが、それぞれのメンバーによって能力や経験値、得意分野は異なるため、メンバー個々のスキルや作業スピードなどを考慮した工数管理が求められます。

また、一度プロジェクトに参画させたメンバーをかんたんに入れ替えることはできません。メンバーには自社の社員だけでなく、外部委託先の人員がいることもあります。外部人材の場合、契約の関係からもすぐに入れ替えることは難しいケースも多いです。

そのため、事前にメンバーが過去にたずさわってきたプロジェクトの経歴やデータなどを参考にして、メンバーの能力や経験値は把握しておくことをおすすめします。

ポイント2. バッファを設定する

工数を算出するうえで、特に大切なのはバッファ(ゆとり、余裕)を設定することです。

アプリ開発のプロジェクトが、当初の予定通りにスイスイ進むことはほとんどありません。必ず何かしらの不測の事態にぶつかると思っておいたほうがいいレベルです。具体的には、メンバーの欠勤や機器のトラブル、クライアントからの仕様変更などがいつでも起こりえます。

バッファを設定していないと、こうした不測の事態に対応する余裕がなくなります。その結果、納期に遅延が発生する可能性が高まり、メンバーへの負荷も強まることで、労働環境が悪化するリスクも懸念されます。

工数にはある程度のバッファを設定するように心がけましょう。

ポイント3. 過去プロジェクトの工数を参考にする

過去のプロジェクトで算出した工数を参考にすることで、工数見積もりの精度を高められるはずです。

過去に類似のプロジェクトがあれば、以下の点をチェックしてみましょう。

・各工程でどれくらいの工数を見積もっているいるのか
・実際はどれくらいの工数で完了したのか
・バッファをどれくらい確保していたのか

ポイント4. 定期的に工数を見直す

プロジェクトが進むにつれ、メンバーの人員数や規模が変わることはよくあります。

たとえば、要件定義や仕様を固めるのに想定以上に工数がかかり、開発・テストする期間がそのぶん短くなってしまうケースなどです。その際には当初の想定より人員を増やして対応するのか、バッファで設定した工数を使うのかなどの選択肢が考えられますが、どちらにせよ現状を踏まえた工数に再調整することが必要です。

しかし、いきなり工数を再調整すると、現場が混乱してよけいに進捗が悪化するリスクも想定されます。一方、当初の工数を死守することにとらわれるのもよくないため、定期的にプロジェクトの状況に応じた工数に見直しを行ったうえで、現場が混乱しないよう努めることも大切です。

ポイント5. 日々の作業報告を徹底してもらう

より正確な工数管理を実施するためには、毎日の作業の進捗状況をメンバーに報告してもらう必要があるでしょう。

メンバーよっては、数日分の工数を後日、あるいは月末にまとめて入力したり、そもそも工数を入力し忘れたりすることも考えれます。このような状況下では、データ上の数値と実際の数値との間で乖離が発生し、徐々に工数にもズレが生じてしまいます。

毎日の作業報告を徹底してもらうことでより正確な工数が分かり、プロジェクト全体がスムーズに進むことにもつながります。

ポイント6. 工数管理ツールを活用する

工数を管理するためには適切なツールを活用することも大切です。工数を管理できるツールにはさまざまなものがありますが、まずはエクセルやスプレッドシートで工数管理を行ってみることがおすすめです。

多くの企業でOffice製品を導入していることから、エクセルを活用するための新たなコストは不要なはず。またインターネット上で多くの無料テンプレートが公開されているので、自社の目的に合わせたテンプレートを利用することもできます。

もっと踏み込んだ工数管理を行いたい場合には、有料の工数管理ツールを活用してみるのも選択肢のひとつ。ツールにもよりますが、入力した工数から自動でさまざまな分析を行ってくれるものもあります。たとえば、売上・原価・工数原価・損益・損益率や、空き工数や稼働率を可視化するといったものが該当します。

こうした分析機能を上手に活用することで、早い段階でのプロジェクトの軌道修正や、プロジェクト終了後の改善にも役立ちます。

またこうしたツールでは、「いつ」「誰が」「どのような修正をしたのか」といった履歴が残るため、変更の経緯などを追いやすくなります。プロジェクトの内容が蓄積されていくため、ナレッジとしても今後役立つはずです。

GIGは正確な工数管理に基づくWeb・システム開発を実現します

システム開発などを依頼する際は、見積もりを複数社から取得して比較検討すると思います。しかし、どうしても価格の安い見積もりに飛びついてしまうことはないでしょうか?

あまりにも現実と乖離した工数で算出された見積もりの場合、開発が途中で頓挫したり、とても使い物にならないシステムが納品されたりするなど、トラブルに発展することが多くなります。

「安かろう悪かろう」というのはアプリ開発にも言えることで、最安ではなくとも正確な工数管理に基づく見積もりをしてくれる制作会社に依頼したいところです。

GIGは創業以来、数多くのシステム開発やWeb制作を行ってきました。その際もプロジェクトの工数管理には力を入れており、メンバーの適正な配置や進捗報告の徹底・共有を通じ、実態とズレのない高精度な見積もりを行ってきました。

「案件内容に合った適切な金額でWeb・システム開発を行いたい」という方は、GIGまでお気軽にお問い合わせください。

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