インタビュー取材のコツとは?「分かりやすさ」と「その人らしさ」を引き出す質問・深掘り術|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG
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インタビュー取材のコツとは?「分かりやすさ」と「その人らしさ」を引き出す質問・深掘り術
2026-10-30 制作・開発

こんにちは。マーケティング事業部のエディター・きょうこです。
オウンドメディアやWebメディアでインタビュー記事を制作している方のなかには、こんな悩みを抱えた経験がある方も多いのではないでしょうか。
「インタビュー記事を執筆してみたものの、情報が複雑で伝わりにくい」
「情報は揃っているのに、人や製品、企業の魅力が感じられない」
読者の心を動かすインタビュー記事に必要なのは、事業内容や取り組みの「分かりやすさ(論理)」と、そこに関わる人の思考や熱量といった「らしさ(感情)」が、バランスよく揃っていることです。
本記事では、私が編集の現場で学び、実践している「取材の軸の定め方」から、「分かりやすさ」と「人・企業らしさ」を同時に引き出す質問・深掘りのコツまでを解説します。
きょうこ:Marketing事業部エディター。新卒で大手企業の法人営業を経験した後、明治大学大学院 国際日本学研究科へ進学。一人ひとりが自分らしく才能を発揮できる学習環境のデザインについて研究してきた。趣味は餃子をつくること・食べること。
インタビュー取材のゴールは「情報の分かりやすさ」と「人・企業らしさ」がある記事を書くこと
インタビュー取材のゴールは、「分かりやすさ」と「人・企業らしさ」の両方がそろった記事を書くことです。どちらか一方だけでは、読者に届く記事にはなりません。
ここで、2つの言葉の意味を整理しておきます。
・分かりやすさ:読者が、事業や取り組みの中身を「頭で理解できる」こと
・人・企業らしさ:読者が、その人や企業の考え方・熱量に「心が動く」こと
たとえば、情報だけが整然と並んだ記事は、製品のパンフレットのように読めてしまいます。内容は正しくても、「この人に会ってみたい」「この会社に相談してみたい」という気持ちまでは生まれません。
反対に、熱い想いやエピソードばかりの記事はどうでしょうか。雰囲気は伝わるものの、読み終えたあとに「結局、何をしている会社なんだろう?」という疑問が残ってしまいます。
頭で分かるから、心が動いたときに納得できる。心が動くから、頭で理解した情報が記憶に残る。この2つは対立するものではなく、互いを支え合う関係にあるのです。
私がこのことを身をもって知ったのは、入社して間もないころでした。初めて担当したインタビュー記事の初稿を見た先輩から、「情報は正確だけど、この人がどんな人なのかが見えないね」と言われたのです。聞いた内容を正確に伝えることに必死で、目の前の相手がどんな表情で、どんな言葉を選んで話していたのかを、すっかり取りこぼしていました。
では、この2つを両立させるには、何から始めればよいのでしょうか。カギになるのは、取材の前にある事前準備です。
事前準備:ブレない「取材の軸」をつくる3ステップ
事前準備で「何を聞くか」の軸が定まっていれば、当日の会話が多少脱線しても、記事の着地点を見失うことはありません。
ここでは、取材の軸をつくるための3つのステップを紹介します。
ターゲットと記事の着地点を整理する
最初のステップは、「誰に、何を届けたいのか。その結果、「読者にどうなってほしいのか」という記事の目的を整理し、そこから取材の「軸」を定めることです。なぜなら、記事の目的によって、同じ「分かりやすさ」と「人・企業らしさ」でも、中身がまったく変わるからです。
たとえば、次の2つのケースがあるとします。
| 例 | 「誰に」届けるのか | 「何を」届けるのか | その結果、読者にどうなって欲しいのか |
| ① | 学生 | 自社の事業内容 | 求人に応募してもらう |
| ② | 顧客 | 自社サービスの魅力 | サービスの資料請求 |
すると、「分かりやすさ」と「人・企業らしさ」は次のように見えてくるかもしれません。
| 例 | 記事の目的 | 分かりやすさ | 人・企業らしさ |
| ① | 学生に、自社の事業内容を届けたい | 難しい用語を、学生が分かる言葉に噛み砕くこと | 学生が距離を感じない、親しみやすさ |
| ② | クライアントに、自社サービスの魅力を伝えたい | 魅力をデータや根拠とともに、論理的に整理すること | 安心して任せられる、企業としての信頼性 |
学生向けの記事で、データをたくさん並べても、読者はかえって置いてけぼりになってしまうかもしれません。反対に、クライアント向けの記事で親しみやすさばかりを押し出すと、「この会社に任せて大丈夫だろうか」という不安を生みかねません。
読者が変われば、届けるべき「分かりやすさ」と「人・企業らしさ」も変わる。だからこそ、最初に着地点を言葉にしておくことが大切なのです。
軸を分解して、聞くべきことを具体化する
次のステップは、定めた軸をさらに分解し、インタビューで具体的に何を聞くかを決めることです。
先ほどの①のケースで考えてみます。軸が「難しい用語を噛み砕いた分かりやすさ」と「距離を感じない親しみやすさ」であれば、分解すると次のようになります。
・難解な業界用語は、できるだけ分かりやすい言葉に置き換えてもらう。ただし、業界用語そのものを深掘りしすぎる必要はない。
・学生にとって、社会人の働き方は想像しにくいもの。入社後の姿を思い描けるよう、一緒に働く仲間や体制、1日のスケジュール、働く場所などを具体的に聞く。
・学生にとって社会人は「大人」で遠い存在。だからこそ、距離を感じさせない親しみやすい一面も引き出す。
ここでのポイントは、「深掘りしすぎない」ことも軸に含めている点です。学生が知りたいのは、専門技術の細部ではなく「この会社は、社会のなかで何をしているのか」という全体像。軸があると、聞くことだけでなく、聞かなくてよいことも見えてきます。
自分なりの「仮説」を持つ
軸が定まったら、最後のステップとして、自分のなかで「仮説」を持っておきましょう。
たとえば、「この方は前職で営業をしていたから、いまの仕事でもお客様との対話にやりがいを感じているのではないか」といった具合です。
仮説があると、質問が一問一答で終わりにくくなります。仮説に沿った答えが返ってきたら「それはなぜですか?」と掘り下げ、違う答えが返ってきたら「てっきり〇〇だと思っていました。どうしてですか?」と、話を広げるタネにできるからです。
この考え方は、私が法人営業をしていたころのヒアリングにも通じます。お客さまの課題について仮説を立てて商談に臨むと、たとえ仮説が外れても、そのズレ自体が「このお客さまならでは」の事情を知る手がかりになりました。
仮説は、相手に押しつける「正解」ではありません。対話を始めるための「たたき台」なのです。
【実践】現場で「分かりやすさ」と「らしさ」を引き出す取材のコツと質問術
事前準備で軸ができたら、いよいよ取材本番です。現場で意識したいのは、「分かりやすさ」と「らしさ」それぞれに向けた、2つの深掘りです。
「分かりやすさ」の深掘り:専門用語や抽象度を解きほぐす
「分かりやすさ」を深掘りするときに、まず意識したいポイントは次の2つです。
・取材者自身が「読者の代わり」になって質問する
・「記事になったときに、穴が開きそうなところ」を想像しながら聞く
1つめは、取材者自身が「読者の代わり」になって質問することです。
取材を重ねていると、相手の話す専門用語や業界の常識が、だんだんと分かったつもりになっていきます。とはいえ、取材者が分かっていても、読者が分かるとはかぎりません。だからこそ、「ここは読者にとって難しそうだな」と感じた言葉は、その場で拾い上げることが大切です。
2つめは、「記事になったときに、穴が開きそうなところ」を想像しながら聞くことです。ここでいう穴とは、読者が「ん?」と立ち止まってしまう、説明の抜け落ちた部分のこと。私は、次の4つの視点で穴を探すようにしています。
・具体:「たとえば?」と聞き、抽象的な言葉を具体的な場面に置き換える
・背景:「なぜそうしたのですか?」と聞き、判断の理由や経緯をたどる
・時間:過去・現在・未来の流れで聞き、取り組みの変化をとらえる
・前提:業務の話であれば、チームの人数や役割分担など、話の土台を確認する
「その人らしさ」の深掘り:生の感情と価値観を引き出す
「らしさ」を深掘りするコツは、事実の奥にある感情と価値観に目を向けることです。
「プロジェクトが成功しました」という事実だけなら、誰が話しても同じ内容になります。その人らしさが表れるのは、事実そのものではなく、それをどう受け止め、どう感じたかの部分です。
そこで、意識したいポイントは次の3つです。
・事実を聞いたあとに、そのときの感情を聞く
・一見本題とは関係のない、こだわりやエピソードに目を向ける
・相手の答えに、自分の感想や意見も交えてみる
1つめは、事実を聞いたあとに、そのときの感情を聞くことです。ぜひ取り入れてほしいのが、次の質問です。
「そのとき、どう感じましたか?」
シンプルな問いですが、事実を聞いたあとにこの一言を添えるだけで、話の温度が変わります。「正直、ほっとしました」「じつは悔しさのほうが大きかったんです」。こうした生の言葉こそが、読者の心を動かす「らしさ」に繋がります。
2つめは、一見本題とは関係のない、こだわりやエピソードに目を向けることです。そうした話にも、「その人・企業らしさ」はひそんでいます。たとえば、取材前後の雑談で出てきた休日の過ごし方や、仕事道具へのこだわり。そうした話が、その人の仕事に対する姿勢と、思いがけずつながることも少なくありません。
3つめは、相手の答えに対して、自分の感想や意見も交えてみることです。私が、とくに大切にしているポイントでもあります。「それ、すごく素敵な考え方ですね。私は〇〇のように受け取りました」。そう返すと、相手が「そうなんです、じつは……」と、さらに話を広げてくれることがよくあります。ただし、感想や意見はあくまで対話を深めるためのもの。取材者が話しすぎて、相手の言葉を奪ってしまわないように注意しましょう。
記事の軸と深掘りが、読者の心を動かすコンテンツを生む
インタビュー取材で成果を出すコツは、事前に「記事の軸」を設計し、読者目線に立って「情報としての分かりやすさ」と「人・企業の持つらしさ」を丁寧に引き出すことにあります。
GIGでは、論理的な情報整理と、人の魅力を引き出す編集を強みとし、企業の課題解決につながるコンテンツ制作を幅広くサポートしています。高品質なインタビュー記事の制作やオウンドメディア運用にお悩みの方は、ぜひGIGにご相談ください。
株式会社GIGは、コーポレートサイト・採用サイト・ステークホルダー向けサイトのリニューアルや、企業理解を踏まえた情報設計、サイトリリース後の運用伴走支援がそろったデジタルコミュニケーション企業です。
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きょうこ
Marketing事業部エディター。新卒で大手企業の法人営業を経験した後、明治大学大学院 国際日本学研究科へ進学。一人ひとりが自分らしく才能を発揮できる学習環境のデザインについて研究してきた。趣味は餃子をつくること・食べること。


