hosts設定とは?サイトリニューアル前の本番確認でよくあるトラブルと解決法|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

hosts設定とは?サイトリニューアル前の本番確認でよくあるトラブルと解決法

2026-10-30 制作・開発

hosts設定とは?サイトリニューアル前の本番確認でよくあるトラブルと解決法

こんにちは、GIGでPM・ディレクターとして働くみーちゃんです。

Webサイトのリニューアルや新規制作に携わる方なら、公開直前の本番確認で「hosts設定をお願いします」と言われて戸惑った経験が一度はあるのではないでしょうか?手順通りにやったつもりでも画面が切り替わらない、そもそも何をしているのか分からず不安という声を、制作の現場ではよく耳にします。

じつはhosts設定の仕組みさえ理解してしまえば、専門知識がなくても数分で正しく設定でき、うまくいかないときも自分で原因を切り分けられるようになります。

Webサイトリニューアルのプロジェクトのたびにこの説明を重ねてきた私が、hosts設定の基本からよくあるつまずきポイントまで、まとめて解説します。

みーちゃん:PM事業部ディレクター。関西外国語大学外国語学部を卒業後、新卒で株式会社GIGに入社。コーポレートサイトや採用サイトを中心に、新規サイト制作の企画・設計・進行管理などのPMやディレクション業務を担当。最近は年末のフルマラソンに向けてランニング特訓中。

hosts設定とは?

hosts設定とは、パソコンの中にある「hosts」という設定ファイルを使って、特定のドメイン(例:example.com)を任意のIPアドレスに強制的に紐付ける仕組みのことです。

本来ドメインへアクセスすると、DNS(ドメインネームシステム)というインターネット上の住所録がIPアドレスを教えてくれて、そのサーバーに接続します。しかしリニューアル作業中は、公開前の新しいサイトがまだ正式なドメインに紐付いていません。そこでhostsファイルに「このドメインは、この新しいサーバーのIPアドレスとして扱ってください」と一時的に指定することで、自分のパソコンだけで本番同様の環境を確認できるようになります。

つまりhosts設定は、世の中に公開せずに、自分のPC上でだけ本番URLでの見え方を先行チェックするための仕組みです。

なぜ検証用URLではなく本番ドメインで確認する必要があるのか

「検証用のURL(ステージング環境)ですでに確認しているのに、なぜわざわざhosts設定までして本番ドメインで見る必要があるの?」という質問もよくいただきます。

これは、ドメインが変わることでWebサイトの見え方や動作が変わってしまう項目があるためです。たとえば以下のようなケースは、ステージング環境だけでは気づけません。

・絶対パスで指定された画像やリンクが、本番ドメインでは正しく表示されない
・常時SSL(https化)の設定漏れによって、本番ドメインだけ警告が出る
・広告タグやアクセス解析タグが、本番ドメイン向けの設定と紐付いていない
・Cookieやログイン機能が、ドメインの違いによって正常に動作しない

こうした本番ドメインならではの不具合を公開前に洗い出すために、hosts設定による確認が欠かせないのです。

作業前に準備しておくもの

hosts設定を行う前に、次の情報を制作会社から共有してもらいましょう。

・設定するIPアドレス(本番サーバーのIPアドレス)
・確認対象のドメイン(例:example.com、www.example.comなど複数ある場合はすべて)
・Basic認証が設定されている場合は、そのユーザー名とパスワード
・確認してほしいページのURL一覧やチェック項目

これらが揃っていないと、設定自体はできても正しく確認作業が進められないので、事前にまとめてもらうとスムーズです。

【Mac編】hosts設定の手順

Mac環境における具体的なhosts設定の手順は、以下の通りです。

1.「ターミナル」を開きます(Launchpad→その他→ターミナル)
2.以下のコマンドを入力し、Enterを押してMacのパスワードを入力します。

sudo vi /etc/hosts


3.表示された画面で「i」キーを押して編集モードにします。
4.一番下の行に、教えてもらったIPアドレスとドメインを半角スペース区切りで追加します。

xxx.xxx.xxx.xxx example.com


5.「esc」キーを押した後、「:wq」と入力してEnterで保存・終了します。
6.念のためDNSキャッシュをクリアします。

sudo killall -HUP mDNSResponder


7.ブラウザを再起動し、対象のURLにアクセスして確認します。

なお、現在のhostsファイルの中身を確認したいだけであれば、cat /etc/hosts と入力するだけで内容を表示できます。編集前に一度確認しておくと、既存の設定を誤って消してしまう心配もなく、安心だと思います。

【Windows編】hosts設定の手順

Windows環境における具体的なhosts設定の手順は、以下の通りです。

1.「メモ帳」を検索し、右クリックして「管理者として実行」を選びます。
2.メモ帳のメニューから「ファイル」→「開く」を選択します。
3.以下のパスに移動します。

C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts

※ファイルの種類を「すべてのファイル」に変更しないと表示されません

4.一番下の行に、IPアドレスとドメインを追加します。

xxx.xxx.xxx.xxx example.com


5.上書き保存します。
6.コマンドプロンプトを開き、DNSキャッシュをクリアします。

ipconfig /flushdns


7.ブラウザを再起動し、対象のURLにアクセスして確認します。

ただし、環境やキャッシュの状態によっては即座に切り替わらないケースもあります。設定がうまくいかない場合は、次のような対処法をチェックしてみてください。

hosts設定がうまくいかないときによくある原因と対処法

hosts設定がうまくいかないときに、確認すべき原因や対処法を順番に解説します。

① ブラウザ・DNSキャッシュが残っている

一番多い原因として挙げられるのが、ブラウザ・DNSキャッシュが残っていることです。hostsファイルを正しく編集しても、ブラウザ側に古い情報がキャッシュされていると反映されません。シークレットウィンドウ(プライベートブラウズ)で開く、もしくはブラウザを完全に再起動してから確認しましょう。それでも変わらない場合は、パソコン自体を再起動してみるのも有効です。

② IPアドレス・ドメインの記述ミス

IPアドレスの数字の打ち間違いや、ドメイン名のスペルミス、全角スペースが紛れ込んでいるケースがよくあります。区切りは必ず半角スペースにしてください。コピー&ペーストする際に、意図せず改行や余分な空白が入り込むこともあるので、貼り付けた後は一度内容をよく見直しましょう。

③ 保存場所や権限のエラー

Windowsでメモ帳を管理者権限で開いていない場合、上書き保存ができずエラーになります。Macの場合もsudoを付け忘れると保存できません。手順の管理者権限まわりをもう一度確認してみてください。

④ セキュリティソフト・VPN・プロキシの影響

社内ネットワークのセキュリティソフトやVPN、プロキシ設定が有効な場合、hostsの内容よりも社内DNSの設定が優先されてしまうことがあります。一時的にVPNを切断して試すと切り分けができます。在宅勤務時と出社時で結果が異なる場合は、この可能性を疑ってみてください。

⑤ SSL証明書のエラー表示が出る

hosts設定で本番URLにアクセスすると、ブラウザに「この接続は安全ではありません」といった警告が出ることがあります。これはドメインとサーバーの組み合わせが本来のものと異なるために起きる想定内の表示で、多くの場合「詳細設定」から「このまま進む」を選べば問題なく確認できます。心配な場合は制作会社へご確認ください。

⑥ 同じドメインの設定が複数行残っている

過去の案件で追加した設定がそのまま残っていて、新しい設定と重複・競合しているケースもあります。hostsファイルを開いた際に、同じドメイン名の行が複数ないか確認し、不要な行は削除するか「#」でコメントアウトしておきましょう。

困った時のチェックリスト

うまくいかない時は、以下を上から順に確認してみてください。

・hostsファイルの記述に誤字・余分なスペースがないか
・管理者権限で保存できているか
・ブラウザのキャッシュをクリア、またはシークレットウィンドウで確認したか
・DNSキャッシュのクリアコマンドを実行したか
・VPNやセキュリティソフトを一時的に切断して試したか
・同じドメインの設定が重複していないか

確認が終わったら忘れずに

本番確認が終わったら、hostsファイルに追加した行を削除するか、行頭に「#」を付けてコメントアウトしておきましょう。設定を残したままにすると、後日サイトが正式に切り替わった際に、自分のパソコンだけ古い内容が表示され続けてしまうことがあります。編集後は、Mac・Windowsどちらも先ほどのDNSキャッシュクリアのコマンドを再度実行しておくと安心です。

よくある質問

hosts設定の変更や環境構築において、実際にお問い合わせいただく内容をQ&A形式でまとめました。

Q. 会社支給のパソコンに管理者権限がなく、hostsファイルを編集できません。どうすればいいですか?

A. 情報システム部門に管理者権限の付与を依頼するか、権限を持つ担当者に代理で設定してもらう必要があります。制作会社側でも画面共有をしながらの確認など、別の方法をご提案できる場合がありますので、ご相談ください。

Q. 複数人で同時に本番確認をしたい場合、それぞれのパソコンでhosts設定が必要ですか? 

A. はい。hosts設定はパソコン単位の設定のため、確認する人数分、それぞれの端末で設定が必要です。

Q. スマートフォンでも本番確認はできますか? 

A. スマートフォンでもhostsファイルに近い設定は可能です。しかし、パソコンに比べて手順が複雑になりがちです。スマートフォン表示の確認が必要な場合は、事前に制作会社にご相談いただくとスムーズです。

まとめ

hosts設定は、公開前のサイトを安全に確認するための重要なステップです。仕組みを理解していれば決して難しい作業ではありませんが、キャッシュや記述ミスなど、つまずきやすいポイントがいくつか存在するのも事実です。

今回ご紹介した手順やチェックポイントを参考にしていただければ、多くの場合は自己解決できるはずです。それでも解決しない場合や、そもそもリニューアルの進め方自体に不安がある場合は、遠慮なくご相談ください。私たちGIGも、こうした細かな部分まで丁寧にサポートいたします。


株式会社GIGは、コーポレートサイト・採用サイト・ステークホルダー向けサイトのリニューアルや、企業理解を踏まえた情報設計、サイトリリース後の運用伴走支援がそろったデジタルコミュニケーション企業です。

・制作実績1,500社以上
・サービス利用継続率98%以上
・「Web制作会社」Google検索 1位獲得率55.8%
・AWS公式Technology Partner認定
・ASPICクラウドアワード先進技術賞受賞

ブランド表現と更新しやすさを両立したサイト設計と、公開後も改善し続ける伴走支援が強みです。

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みーちゃん

PM事業部ディレクター。関西外国語大学外国語学部を卒業後、新卒で株式会社GIGに入社。コーポレートサイトや採用サイトを中心に新規サイト制作の企画・設計・進行管理などのPMやディレクション業務を担当。最近は年末のフルマラソンに向けてランニング特訓中。