リモートワーク中は「FDL」を使ってチームのふりかえりをしよう!|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG
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リモートワーク中は「FDL」を使ってチームのふりかえりをしよう!
2021-04-01 制作・開発
こんにちは、GIGでバックエンドエンジニアをしている、庄子です。
新型コロナウィルスが猛威を振るう今日このごろ、みなさまはご無事にお過ごしでしょうか?
新型コロナウィルスの影響で、情報通信業では55.7%の企業がリモートワークを取り入れているようです。
GIGでも緊急事態宣言中はフルリモート、通常時でも週2リモートという状態です。
今までとは環境が変わり、働き方も変えていかなければならない、という状況にあると思います。
その中で私たちGIGのエンジニアは、チームで「ふりかえり」の時間を設け、コミュニケーションと開発体制の健全化に努めています。今回はGIGが実際に行っている、「FDL」というフレームワークを用いたふりかえり手法について書いていこうと思います。
ふりかえりとは
ふりかえりとは、アジャイル開発手法のひとつであるスクラム開発において、一定期間中にあったことに対してあーでもないこーでもないと意見を述べあって、チームを良くしていこうものです。
ものごとを進めていく中で起きたことを検査し、適応を続けていくために実施されます。
GIGでのふりかえりの位置づけ
GIGではスクラム開発を正しく取り入れられているわけではありませんが、アジャイル開発、スクラム開発のエッセンスを少しでも取り入れていこうとしている状況です。
その最初の一歩目として、チームでのふりかえりを導入しています。スクラム開発のイベントの中でもふりかえりはどんな組織でも取り入れやすく、スクラム開発の第一歩としておすすめです!
チームふりかえりは隔週で行っています。理想は週1で開催できればいいのですが、間隔が短すぎても話すネタがないなどの問題が出てくるのです。メンバーからでてくるネタの数で、開催頻度は調整していこうと思います。
これまで私の所属しているチームではKPTでのふりかえりを行っていました。しかし現在はFDLを使用したふりかえりを行っています。
KPTは一般的なふりかえり手法だとは思いますが、リモートワーク中ではFDLでのふりかえりが適しているのではないかと考えています。
KPTでのふりかえりとは?
FDLのふりかえりの話をする前に、まずKPTのふりかえりについておさらいしておきましょう。
KPTとは、現状を下記の3つの要素に分けて分析をしていくものです。
K:Keep = 良かったこと、続けていくこと
P:Problem= 良くなかったこと
T:Try = 次までに改善すること
これらの要素を各メンバーが付箋に書きホワイトボードに貼り付けて、Keepを踏まえた上で、どうすればProblemをTryにできるかを話し合い、ふりかえりを進めていきます。
FDLでのふりかえりとは?
FDLとは、チームがより前に進むために最適化されたふりかえりフレームワークです。
2018/10/29-31に沖縄で行われた、Scrum Coaches Retreat in Okinawaにてコーチたちによって提唱されたふりかえりの手法です。Fun/Done(Deliver)/Learnの3つの輪を書き、チームでふりかえった結果を付箋で貼っていくというシンプルな手法です。
引用: https://qiita.com/viva_tweet_x/items/7e279f41f4388d9162ef
GIGではこの記事を参考にして、FDLでのふりかえりを進めています。
F:Fun = 楽しかったこと
D:Done = アウトプットしたこと
L:Learn = 学んだこと
具体的にはふりかえりの時間に、2週間のうちにあったFun、Done、Learnを書いてもらって話し合い、どのようにFunやLearnをDoneにしていくかをディスカッションしていきます。
KPTと比較したときのFDLのメリット
FDLは先述したとおり、前に進むためのふりかえり方法です。
Fun、Done、Learnの3つを考えて出してもらうので、KPTのPROBLEMのように直接問題点を提起することはそれほどありません。
KPTふりかえりにありがちな、PROBLEMがいっぱい出て、KEEPが少なく、批判的な意見が多くなってしまい、メンバーのモチベーションがガタ落ちし、パフォーマンスが出なくなってしまう……という状況は避けられます。
リモートワーク中のコミュニケーションツールとしてもFDLは優秀です。楽しかったことやアウトプットしたこと、学んだことを共有し合うので、他のメンバーの動向を知ることができます。他の人の様子を知る機会が少なくなったリモートワーク状況下には向いているふりかえり方法といえるでしょう。
KPTと比較したときのFDLのデメリット
デメリットとしては、KPTのように明確に問題点に対して、解決する行動を決めていかないので、実行強制度が低いことです。個人的はKPTふりかえりのほうが、改善できている感覚は得やすいと思っています。
FLDを用いたふりかえり 4ステップ
ここからはリモートワーク中、どのようにふりかえりを実施しているかをご紹介します。
私のチームではFigmaで使える、SMARTCAMPさんのテンプレートを使わせていただいています。
使用ツールはGoogle MeetとFigmaです。
時間は1時間以内で行っています。
ステップ1. FDLをできるだけ書き出してもらう(15分)
Google Meetで通話をしながら、同じFigmaの画面を見て、最初の15分でできるだけFDLを書いて付箋を貼り付けていきます。
メンバーごとに異なる色の付箋を用いることで、ふりかえりがやりやすくなります。
貼り付けた本人がその付箋について、短く説明していきましょう。
なるべくFunやLearnをDoneへ変化させていくように、今後どのような行動をしていくかを話し合いましょう。
ステップ2. Funについて話し合う(10〜15分)
どんなくだらないことでもいいので、楽しかったことについて話し合いましょう。
ここはコミュニケーションの比重が高めです。
ステップ3. Doneについて話し合う(10〜15分)
何かしらアウトプットできたものについて話し合います。
実際の成果物があれば、簡単にレビューをしてみてもいいかもしれません。
ステップ4. Learnについて話し合う(10〜15分)
私のチームでは、他のメンバーがなにかしら学んだことがあれば簡単に共有してもらい、全員の知識やスキルアップのきっかけにつなげています。
このふりかえりテンプレートの場合は👍をつけることができるので、良いなと思った付箋には👍をつけると良いと思います。
まとめ
環境が劇的に変化する日々ですが、その変化にも負けることなく、前を向いてふりかえりをしていきましょう!
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庄子肇
バックエンドエンジニア。宮城大学事業構想学部デザイン情報学科を卒業後、ベンチャー企業でエンジニアとして常駐先のシステム開発やサイト制作の経験を積んだ後、2019年10月にGIGにジョイン。