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AWSでシステム構築するにはどれくらい費用がかかる?見積りを解説【料金目安や構成例あり】
2021-06-14 制作・開発
クラウドサービスの中でもとくに人気が高い『AWS(Amazon Web Service)』。自社でインフラ設備の購入やメンテナンス、機種選定などを行う必要がなく、従量課金性により費用を抑えられるため、利用者が増え続けています。
セキュリティが高く、安定したサービスを手軽に使えるため、従来のオンプレミスからAWSに乗り換える企業も増えています。
しかしAWSでシステム構築をするにあたって、「サービスが多すぎて構成や見積もりがよくわからない……」といった悩みを抱えている方も多いでしょう。
そこでこの記事では、AWSのシステム構築にかかる料金の目安や構成について解説していきます。
弊社GIGは、AWSの公式テクノロジーパートナーに認定されています。AWSのシステム構築について、包括的なサポートが可能となっておりますので、お気軽にご相談ください。
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AWSでシステム構築する際の料金の仕組み
AWSは従量課金制の料金システムです。使用量や使用時間ごとに料金が発生する仕組みなので、「必要なときに必要な分だけ使用する」などうまく運用すれば費用を下げられる可能性があります。
AWSには200以上のサービスがあるため、どれを利用するかで見積もり費用が大きく異なります。
基本的な種類は以下の3つです。
・サーバー
・ストレージ
・データ転送
1. サーバー
AWSで構築する仮想サーバーです。リソースの稼働時間にあわせて、1時間単位で課金されます。選択するOSやメモリ容量、コア数に応じて料金が細分化されているものの、約2円/時間が主な費用目安になっています。休日や夜間などにサーバーを止めることで、費用を抑えられます。
2. ストレージ
ストレージはデータを蓄積させるために必要になります。使用するストレージ容量にあわせて、1GB単位で課金される仕組みです。使用するストレージによって料金は異なりますが、約10円/GB(1ヶ月)が主な費用目安になっています。
3. データ転送
AWSの利用で発生するデータ転送料です。AWSに送られてくるデータと、AWSの同じデータセンター内のデータ転送は無料ですが、AWSからインターネットに送るデータ転送には料金がかかります。約20円/GBがデータ転送の主な費用目安です。容量が大きいファイルの転送を頻繁に行っていると、いつの間にか費用が予想外の金額になってしまう恐れがあるので気をつけましょう。
AWSのシステム構築でよく使われるサービス
200以上のさまざまなサービスを提供しているAWSですが、そのサービスの幅は機械学習やブロックチェーン、衛星データ通信サービスまで多岐にわたります。
ここでは、そのなかでもよく利用されているものとして、サーバー機能やストレージ&データベース機能などをいくつか紹介します。これらの基本サービスに加え、さまざまなサービスを組み合わせて使えるのがAWSのメリットです。
サービス1. EC2
AWSのクラウド上にある仮想サーバーです。EC2により、LinuxやWindowsなどのOSを載せた仮想サーバーを、クラウド上に数分で作成し利用できるようになります。EC2のメリットは主に以下の3点です。
・システム構築時間の短縮
・サーバーの冗長化を実現
・スペックの変更に柔軟に対応
通常サーバーを購入する場合は、作業開始までに時間がかかってしまいますが、AWSのEC2は、ほんの数分でサーバーを立ち上げることができます。
サーバーの冗長化が簡単にできることも大きなメリットです。通常サーバーを作成する場合は、サーバーの設定に加えネットワークの設計も必要になります。EC2は仮想ネットワークを構築するサービスが提供されているため、簡単に短期間でサーバーの冗長化を実現させます。
また、スペックの変更が必要になった場合にも、簡単に対応できるのもメリットです例えばメモリやディスク容量が不足してきた場合でも、インスタンスタイプを変更することですぐに拡張できます。
サービス2. RDS
RDSは、OracleやMySQLといったリレーショナル型のデータベースを利用できるサービスです。リレーショナル型データベースとは、行と列の2つの軸で構成される高性能のExcelのようなデータベースのことを指します。顧客リストや商品一覧、従業員リストなど幅広い種類のデータを管理することに適しています。
AWSが管理をすべて行ってくれるため、バックアップやパッチなどの作業は必要ありません。セットアップや拡張も、管理画面を操作するだけで行える手軽さは大きなメリットです。
サービス3. S3
S3はオブジェクトストレージサービスであり、データ容量を気にすることなく保存できます。データのバックアップやアーカイブ、画像ファイルやCSSなどの静的ファイルを置いておくなど、さまざまな使い方が可能。主なメリットとしては以下の3つです。
・柔軟に対応可能なストレージ機能
・安全かつ継続的に利用できる
・費用を抑えた運用が可能に
利用した分だけ課金していくため、あらかじめ保存容量を決めたり、空き容量を気にしたりする必要がありません。
サービス4. ELB
ELBは、トラフィックを複数に分散させるロードバランサーです。複数台のWebサーバーで構成する際に、Webサーバー手前においてトラフィックを分散させます。ELBの主なメリットは以下の6つです。
・サービスの負荷を分散し、耐用性を高められる
・常にサービスのパフォーマンスをモニタリング可能にする
・セキュリティの強化
・一括管理により、メンテナンスや障害発生時の対応を手軽にする
・独自ドメインを利用可能
AWSのシステム構成例と見積もり費用の目安
AWSは従量課金制のため、正確な費用は稼働するまで分かりません。ここでは費用の目安として、AWS公式で紹介されている構成例と費用の試算を見てみましょう。
上記の構成例は、AWSを利用して動的なWebサイトを構築した場合の構成図です。
先ほど紹介したEC2/ELB/RDSに加え、プライベートサブネットからインターネットへつなぐためのNAT gatewayを利用しています。
ロードバランサーにより負荷を分散し、単一障害を排除。ECサイトや会員制サイトを想定して、障害対策や高い可用性をもったインフラを構築しています。
上記の構成で24時間、1カ月稼働した場合、以下のような料金になります。
AWSのシステム運用費用を安く抑える方法
AWSのシステム運用費用を安く抑えるには、使わないインスタンスを停止する方法があります。AWSは、使用した分しか料金がかからない従量課金制が特徴です。
例えば、日中しか使わない社内システムの場合、夜間はインスタンスを停止することでコストを削減できます。AWSはインスタンスの変更も簡単にできるため、アクセスが集中する期間だけスペックを変更するといった使い方も可能です。
このように、AWSの特徴を活かした運用をすることで、システムの構築費用を安く抑えられます。
また運用状況を把握できる「コストエクスプローラー」「トラステッドアドバイザー」というツールを用いることで、インスタンスの使い分けなど契約内容の見直しを図ることができます。
ツール1. コストエクスプローラー
コストエクスプローラーは、AWSにかかっている費用の計算および直近の使用状況から将来かかるコストを予測してくれるツールです。費用を自動で記録してくれるため、簡単に無駄がないかを判断できるようになります。
ツール2. トラステッドアドバイザー
トラステッドアドバイザーは、費用の情報をもとに、安く抑えるためのアドバイスを提供してくれるツールです。具体的には、使用率の低いインスタンスを指摘して過剰な契約になっていないか促したり、使用率が高いインスタンスに対してリザーブドインスタンスでのコストダウンを提案したりといった機能があります。
AWSの構築費用見積もりに便利なツール
AWSはさまざまなサービスを提供しているため、うまく使えばシステムの構築/運用が楽になります。
しかしサービスや料金プランが多いため、費用見積もりがよくわからないという欠点も。そこでAWSの構築費用見積もりに使える、便利なツールを紹介します。
ツール1. AWS Pricing Calculator
AWS pricing Calculatorは、AWS公式の試算ツールです。サーバーを選ぶ場合、CPUやメモリ、OSを選んで素早く見積もりができます。
さらに高度な見積もりもできるため、毎月の使用量パターンやデータ転送量などがわかれば、より細かい試算を出すことも可能です。
ツール2. ざっくりAWS
ざっくりAWSは公式のツールではありませんが、簡単にざっくりとした費用を計算できるツールとして紹介します。
例えばEC2の料金を知りたい場合、インスタンスの種類/台数/ストレージ/データ転送量を選ぶだけで、おおよその見積もりが出せます。
リージョンは東京、1カ月を30.5日とし、その日の為替レートで計算。すべてのサービスに対応しているわけではありませんが、代表的なサービスの費用が出せます。
AWSのシステム構築代行はGIGへご相談ください
AWSでは200以上のサービスを提供しているため、すべてを把握するのは難しいでしょう。システム構築をする際に、どのサービスのどんなプランを選ぶかは迷いどころです。
そのようなお悩みを抱えている方は、構築代行サービスを利用してみてはいかがでしょうか。
AWSの公式テクノロジーパートナーに認定されているGIGでは、AWSのシステム構築代行を行っており、開発するサービスやシステムに合わせた最適な構成を提案します。
AWSを用いた開発としては、たとえば以下のような案件に携わってきました。
AWSのシステム構築を考えている方は、お気軽にGIGまでお問い合わせください。
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