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AWSでサーバーを構築する方法とは? ネットワークエンジニアが解説!
2022-10-02 制作・開発
現代社会ではさまざまな企業や店舗で多くのシステムが稼働しています。このシステムが稼働するために必要となる基盤が「インフラ」です。
システムの基盤となるインフラは、これまでサーバー室などにサーバー機械を設置して構築していくのが当たり前でした。しかし、最近ではクラウド型のサーバーを利用してシステムを稼働させる機会が多くなっています。このクラウド型サーバーの構築に使えるのが、Amazonが提供するサービス「Amazon Web Services(通称AWS)」です。
本記事では、多くの企業で採用されているAWSと、AWSを使ったインフラ構築方法について、現役のネットワークエンジニアである筆者が解説します。
AWSとは?
AWSとは、Amazonが提供するクラウドを利用した200以上のサービスの総称です。
従来、大規模なシステムを稼働させるためには、広いサーバー室と大量の物理サーバーが必要でした。
しかし、AWSのサービスの多くは、サーバー・ストレージ・データベース・ソフトウェアなどコンピューターの稼働に必要な機能をクラウドで利用できるようにしたもの。こういった技術を「クラウドコンピューティングサービス」と呼び、なかでも規模の大きいサービスがAWSです。
これまでは物理的に機器を設置することが当たり前だったツールを、インターネットを経由して利用できるようにした点が画期的で、瞬く間に世界中へ普及しました。
AWSを使ってインフラを構築するメリット
AWSでは、仮想サーバーの作成、データベースの利用、専用回線の接続など、これまで物理的なサーバーで設定していたインフラ環境をそのままオンラインで構築できます。
具体的なメリットとしては、新たにサーバーを購入しようとした際に発生していた以下の作業がすべて不要になります。
・サーバー機器の購入
・サーバー設置場所の確保
・ネットワーク環境の整備
・サーバー納期の管理
利用料の支払いと初期の設定作業さえクリアすれば、場所や環境を選ばず利用できる点が最大のメリットでしょう。
また、物理サーバーの場合に悩みのタネだった、サーバーの耐用年数や保守年数といった物理的な課題も全てクリアできるため、業務効率化に大きく影響します。
AWSを使ってインフラを構築するデメリット
AWS最大のデメリットは、サーバーの知識がある人でもAWSを使ったインフラ構築は難しいという点です。
これまでの物理サーバーでは、「配線」「ネットワーク」「Windows Server」「Linux」「ラッキング」などに関する知識があれば、サーバー室へのインフラ構築ができていました。
しかし、AWSの設定手順はこれまでとまるで異なります。AWSアカウントの作成からサービスの利用登録など、新しい知識が必要となるからです。
そのため、インフラ構築に詳しいエンジニアでも、AWSについて詳しい人の助言がないとAWSを使ったインフラ構築は困難です。
AWSを使ったサーバー構築の流れ
AWSを利用したサーバー構築の流れは、大きく分けると以下のようになります。
1. AWSアカウントを設定する
2. AWSのネットワーク環境を構築する
3. AWSのサーバーサービスを構築する
4. サーバーにソフトやアプリケーションの設定をする
5. 動作確認をする
それぞれについて、詳細に解説します。
手順1. AWSアカウントを設定する
大前提として、AWSの各種サービスを利用するためには、AWSのアカウント登録が必須です。アカウントの情報、支払い方法、連絡先などを入力してアカウントのセットアップを行いましょう。
また、このときにAWSをどのようなプランで利用するのかなども選択します。
手順2. AWSのネットワーク環境を構築する
AWSにおいてサーバーサービスを利用するためには、通常のサーバーと同様、サーバーサービスを起動する前にネットワーク環境の構築が必須です。
AWSの場合、「VPC(Virtual Private Cloud)」というAWS上に独立した仮想のネットワークを構築できるサービスを使い、ネットワーク環境を構築してサーバーを利用する準備を行います。
VPCを作成した後は、VPC内にIPアドレスの範囲を指定して分割する「サブネット」と、VPC内と外部のインターネットの出入口となる「インターネットゲートウェイ」を設定しましょう。
しかし、このままでは「どの通信をどの経路に接続すればよいか」が定まっていないので、「ルートテーブル」という通信経路のルールを設定します。
これで、サーバー構築の下準備が完了しました。
手順3. AWSのサーバーサービスを構築する
ネットワーク環境を構築できれば、いよいよEC2の構築が可能になります。
EC2(Elastic Compute Cloud):Amazonの提供する仮想サーバーサービス。AWS上で稼働する仮想サーバーは「EC2インスタンス」と呼ばれる
ECSの構築では、おもに以下の設定が必要になります。画面の指示に従って設定を進めていきましょう。
・Amazonマシンイメージ(AMI:OSなどのインスタンス起動に必要な情報がまとまったテンプレート)
・インスタンスタイプ
・インスタンスの詳細
・ストレージのサイズ
・セキュリティグループ
手順4. サーバーにソフトやアプリケーションの設定をする
ネットワーク上にサーバーの構築が完成すれば、AWS上の仮想サーバーにSSH(Secure Shell:暗号化され、安全なリモートコンピューター接続用プロトコルのこと)接続などを行って、ソフトやアプリケーションのインストール作業を実施します。
EC2は、本体のインストール作業よりも、そのサーバーに外部からアクセスできるような環境つくりのほうが敷居が高いです。きちんと作成手順を確認しながら作業を行いましょう。
手順5. 動作確認をする
ソフトやアプリケーションの設定が完了した後は、きちんと動作しているかを確認しましょう。
最初の仕様や要件定義が最も重要になること自体は、物理サーバーと変わりません。しかし、上記の手順を見れば分かるように、メモリやストレージの設定などは全てAWS上で行うことになります。
AWSを使ったインフラ構築が難しい理由
ネットで検索しても、「初心者がAWSを使ってインフラ構築をするのは難しい」という声が多く挙がっています。
AWSを使ったインフラ構築がなぜ難しいと言われているのか、その理由について解説します。
理由1. AWSに関する知識が必要になる
上の図は、Amazonが公式HPで提供している「AWSネットワーク入門編」の記事に掲載されている図解です。
図の右側にAWSが提供しているサービス名称が羅列されていますが、本記事で何度も繰り返しているように、この構成図を理解するためにはそもそもAWSに関する知識が必要となります。入門用の図解でこれだけ知識が必要になることからも、AWSが難しいと言われている理由がご理解いただけるかと思います。
理由2. サーバーやネットワークに関する深い知識が必要
上で触れたように、構成図を見るためにAWSに関する知識はもちろん必要となります。
しかし、AWSの勉強をこれからはじめる場合、AWSだけでなく基本となるサーバーやネットワークに関する知識も学ばなければいけません。
基本となるサーバーやネットワークについて理解した後に、Amazon公式HPにて提供されている入門編の図が徐々に理解できる、という流れでAWSが使えるようになるため、スキル習得までの道のりが長いです。
AWSを使ってインフラを構築する2つの方法
AWSは非常に便利な仕組みであり、個人でも大規模なシステムを稼働させることができる反面、そのインフラ構築は非常に難易度が高いことがお分かりいただけたでしょう。
それでは、具体的にAWSを構築するにはどのような方法があるのでしょうか。
方法1. 自社で構築する
まずはじめに検討されるのは、自社でAWSを使ったインフラを構築する方法だと思います。
今は初心者向けのAWS構築方法など、さまざまなドキュメントが公開されはじめています。現時点である程度物理サーバーに関する知識のある方が社内にいて、一定の学習期間を設ければAWSを扱えるようになるかもしれません。
この方法だと費用は抑えられますが、時間や手間がかかるうえ、AWSに強い人材は市場価値が高く、人材流出のリスクも付きまといます。優秀な人材を確保し、会社にいてもらうための施策は必須でしょう。
方法2. AWSに強い制作会社に外注する
AWSを利用したインフラ構築は、繰り返しになりますが新しく、そして高度な知識が必要となります。
自社で構築するためには、人材の育成や確保が必須。長期的なプロジェクトならともかく、直近で予定されているシステム稼働に間に合わないというケースも考えられるでしょう。
そこで、現時点で社内にAWSの扱いに慣れた方がいない場合は、AWSに強い制作会社に外注する方法が最もおすすめです。人材面での心配を一切することなく、高い技術力とノウハウを持つ制作会社に依頼できれば、構築できるインフラの質も変わってくるでしょう。
なお、株式会社GIGはAWS公式のテクノロジーパートナーとして認定されています。AWSに精通したスペシャリストが業務にあたりますので、安心してご依頼ください。
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AWSを使ったインフラ構築はGIGにお任せください
本記事では、AWSの概要からメリットや難易度、そして構築の手順について紹介しました。
AWSをマスターするにはそれなりの時間と手間が必要なため、現時点でAWSの扱いに慣れた方がいない場合、制作会社に外注することが安定したシステム稼働への近道です。
AWS公式のテクノロジーパートナーとして認定されているGIGでは、AWSによるインフラ構築を承っております。豊富な実績を活かし、Webサイト運営で起こりうるリスクを想定したインフラ構築をサポートします。
まずは無料でご相談可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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