目指したのは「ポップではなくヒップ」。尖ったデザインでありながらも問合せ数4倍を実現したサービスサイト制作の裏側 | ワンメディア様|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

目指したのは「ポップではなくヒップ」。尖ったデザインでありながらも問合せ数4倍を実現したサービスサイト制作の裏側 | ワンメディア様

2024-09-08 事例インタビュー

2014年の創業以来、SNSの動画広告の企画制作から運営、また企業やブランドのYouTubeチャンネルの総合プロデュースなど、SNS動画業界の最前線を走り続けているワンメディア株式会社

このたびGIGでは、同社のTikTokマーケティング支援事業のサービスサイト『TikTok Studio by ONE MEDIA』の新規立ち上げプロジェクトをご支援させていただきました。当プロジェクトに至った背景として、同社代表取締役CEOの明石ガクトさまは「こだわりの強くて入りづらい飲食店のような状態から、いかに脱却するかが課題だった」と語ります。

今回はワンメディア 明石さま、和田さま、そして本プロジェクトを担当したGIG代表 岩上、吉田を交え、サービスサイトの新規立ち上げプロジェクトを振り返ります。

▲今回制作した『TikTok Studio by ONE MEDIA』トップページ

会社は知られていても、入り口がないとビジネスに繋がらない。入りづらい飲食店状態からいかに脱却するかが課題だった

GIG岩上:
まずは今回のプロジェクトに至った背景として、どのような課題感をお持ちだったのかをご説明いただけますか?

明石:
私はワンメディアの代表取締役CEOとして、メディアに露出してきたのですが、振り返ってみると会社のブランディングとしては失敗だったと感じているんですね。言うならば、こだわりの強い料理人がやっている飲食店。知名度はあるものの、具体的にどんなメニューがあるのか、どんなお店なのかがわからず、お客様が入店しにくい状態になっていました。

いまの時代は電話予約しかできない飲食店よりも、LINE予約できる飲食店のほうが選ばれやすいじゃないですか。同じように、会社やサービス自体は知られていても、アクセスしやすい入り口がないとビジネスに繋がりづらいわけです。

そこでこだわりの強くて入りづらい飲食店状態からいかに脱却するかという課題を解決するため、まずは会社としてどういったサービスをやっているのかを伝え、アクセスしやすい入り口をつくろうと。そこで、サービスサイトの新規立ち上げを決定しました。

▲ワンメディア 代表取締役CEO 明石さま

明石:
もともとGIGの代表である岩上さんのことは知っていて、GIGのオリジナルCMSである『LeadGrid』に関しても、様々な企業が導入しているなと注目していました。もちろん、GIG以外にも何社かに問い合わせをして比較検討させていただきましたが、一番ビジネスに寄り添った提案をしていただけたのがGIGだったんです。

私がやっている会社のサービスサイトとなると、デザイン性の高いかっこいいサイトを想起しがちですが、 “入りやすい店” を目指していくという観点で言えば、あくまでもサービス内容を伝えること、問い合わせを増やすことが重要になります。GIGの提案はそうした私たちが目指していくべき方向性を理解してくれたものだったため、一緒に進めていけそうだと思いご依頼に至りました。

GIG岩上:
課題感を伺って、カッコよさを残しつつ、いかにマーケティングの視点から改善できるかがポイントだと感じ、弊社として提供できる価値があると考えました。プロジェクト開始当初は、デザインとマーケティングのバランスをとり、こだわりを感じつつも入りやすい入り口をどう設計していくかをディスカッションさせていただきましたね。

明石:
そうなんですよね。入りやすい店にしたいと思いつつも、結局モノづくりへのこだわりが強い会社なので、よくあるサービスサイトにはしたくないと思っていました。サービスサイトとして機能しつつも、普通のものにせず、いかに “らしさ” を出すか。そのため、いろいろと要望を伝えさせていただきましたが、自分で言いながら「こんな客、自分だったら嫌だな」と思うくらい面倒だったと思います(笑)。

けれども、伝えた要望に対してGIGの担当者の方は「わかりました、つまりこういうことですよね?」と具体的な解決策を打ち返してくださったんですよ。私も「まさに、それです!」と思わず唸ってしまうほど、常にこちらの意図を汲んだ提案を返してくれることが、さすがだなと感じました。

▲GIG代表取締役 岩上

目指した方向性は「ポップではなくヒップ」。尖らせながらも問い合わせ獲得へと繋がるデザイン・情報設計を意識した

GIG吉田:
どういったサービスサイトを目指していくかを議論させていただくなかで、「ポップではなくヒップ」というキーワードが出てきましたね。はじめは社内でどういうことだ…と動揺が走りました(笑)。そこで壁打ちを重ねていき、「ヒップ」なサービスサイトは何なのかを一緒に模索させていただきました。

明石:
我々も自分たちから言っておきながら、「ポップではなくヒップ」とは何なのか見えていませんでした(笑)。ただ、GIGさんと壁打ちするなかで、「信念なくただわかりやすくするのがポップ」だとしたら、そういうのは認めないと。いかに尖りを出すか、それが「ポップではなくヒップ」なのだと分かってきたんですよね。たとえば実際に完成したサイトでは絵文字が多く出てきて、クリックすると「いいね」とか「かんぱい」といったテキストが表示されますが、こんなの見たことないじゃないですか。これは、尖りがあってヒップだなと。

制作側からしたら難しいお題だったと思いますが、デザイン案をたくさん出していただき、「これはヒップだ」「これはポップだ」などと議論を重ねられたことで共通認識を得ることができましたし、そうした合意の積み重ねをうまくファシリテーションしていただいたと感じています。

和田:
ページの要素に関しても、何が必要で何が必要ないかを何度も議論させていただき、削りに削っていきましたよね。そして最終的にはテキストサイトのようなデザインになり、長年インターネットに携わってきた身としては、とても胸熱なサイトに仕上がったと感じています。

明石:
最初からいまのデザインを提案されていたとしたら、痩せているデザインだなということで採用していなかったでしょう。そうした削っていったプロセスがあったからこそ、筋肉質なサイトになったのだと感じています。

GIG吉田:
デザインに関してはワンメディアがデファクトスタンダードをつくったと言っても過言ではない、テキストをボックスで囲む表現手法を今回のサイトで取り入れ、ワンメディアらしさを表現していきましたね。

一方でサービスサイトとして最大限機能するように、ヒップなデザインへと仕上げていきつつも、お問い合わせへの導線設計や導入事例の見せ方にこだわって進めていきました。

▲GIG 吉田

明石:
おっしゃる通り、サービスサイトとしては問い合わせがないと意味がありません。当社は制作事例が豊富なため、しっかりと訴求したいと思っていました。

また、こだわりの強い飲食店感から脱却するために、私自身が表に出ていくのではなく、実際に案件を担当する若いメンバーを見せる必要があると思っていました。さらにWHO(誰が)という部分だけでなく、HOW(どのように)の部分も伝えたいと思っていたのですが、そうすると情報量が多くなってしまうじゃないですか。

しかし、GIGに情報整理を丁寧に行っていただいたことで、サイトに掲載する情報量は多くとも伝えたいことがしっかりと伝わるサイトになったと感じています。

和田:
細かいことですが、いつ質問してもすぐに返答いただけたり、場合によってはZoomをつないで口頭で説明いただいたりと、ストレスなくコミュニケーションが取れたことも重要なポイントだったと感じています。

そのおかげで認識齟齬が生まれず、表現にこだわったサービスサイトでありながらも、問い合わせ獲得へ繋がる情報設計ができたのだと思います。

問い合わせ数はすでに4倍に。拡張性の高いCMSのため、TikTokマーケ以外のサービスにも展開していきたい

GIG岩上:
リリース後、社内外からの反響はいかがでしたか? また定量的にはどういった成果が表れていますか?

明石:
入りづらい飲食店から脱却できたと感じた出来事があります。とある化粧品会社からのお問い合わせがあったのですが、その会社の担当者が、じつは大学時代の同級生だったんですね。

『わざわざサイトから問い合わせをせずに直接連絡すればいいじゃないか」と思ったのですが、以前の状態は同級生ですら問い合わせを躊躇うほどの本当に入りづらい店だったんだなと。

しかし、今回サービスサイトができたことでようやくお店の入り口ができて、誰でも入りやすい状態になったのだと感じました。それは定量的な成果にも表れており、問い合わせ数は以前の4倍にまで増えています。

和田:
業務の効率化に繋がっていることも、サービスサイト立ち上げによる成果のひとつだと感じています。

たとえば営業用資料もこれまではPDFにまとめていましたが、それだとどうしても最新の情報と乖離してしまいがちです。しかし、最新事例をすべてサービスサイトで見せられるようになったため、わざわざPDFを更新せずともサイトを見せればOKという状態になり、営業の質と効率が高まりました。

▲ワンメディア 和田さま

GIG吉田:
今回導入させていただいたCMSのLeadGridに関して、実際に運用してみての感想はいかがですか?

和田:
昨今のWebサービスは多機能なものが多い印象ですが、実際には活用できないような機能も多く、なかにはコストパフォーマンスが気になるものも。しかし、LeadGridはSEOやリード獲得に特化し機能が絞られているため、ビジネスに適したCMSだと感じました。

また、私自身は知見があるものの、社内にはWebサービスに明るいメンバーだけとは限りません。そうしたメンバーであっても、LeadGridであれば直感的に操作ができるため、アカウントを渡せばすぐに使えることも利点だと感じています。

そして、何かわからないことがあればチャットで問い合わせればすぐに返信をいただけるため、そうしたサポート体制にも満足しています。

明石:
LeadGridは既存のものを複製して展開できるため、拡張性の高さも感じています。今回TikTokマーケティングのサービスサイトで成果が得られているため、同じことをYouTubeマーケティングのサービスにも展開したいと考えています。サイト構成が大きく変わるものではありませんから、LeadGridで既存のものを複製していこうと考えているんですね。

スクラッチで開発していく必要がなく、LeadGridで複製していけばいいというのは、スケジュール的にもコストパフォーマンス的にもメリットが大きく、本当に使いやすいCMSだと感じています。

GIG吉田:
構造やデザインは一見するとシンプルなサイトですが、事例が充実していたりと非常に分厚いサイトになりました。そして公開されたサイトを見て、私自身もユーザーとして見たことのある事例が多く嬉しく感じ、今回このプロジェクトに携われてとても光栄でした。

最後に、あらためて今回のプロジェクトを振り返っての感想をお聞かせください。

明石:
私がメディア露出してきたことで、ワンメディアの印象=私の印象になりがちでした。しかし、実際は若くて爽やかなメンバーが動画制作や企画に携わっているため、そうした会社の印象を刷新しないといけないと思っていました。

経営者自身のキャラクターで集客することは悪いことではないと思います。しかし、実際の業務に携わるメンバー、また提供しているサービスやプロダクトをしっかりと伝えることも大切で、自分たちの会社がどういった価値を提供しているのかを明確に打ち出す必要もあります。

さらにいまの時代は案件獲得だけでなく、採用も難しくなっている時代。だからこそ、自分たちの会社がどういった会社なのかを伝えるというのは、クライアントに対してだけでなく、将来仲間になってくれる人たちと出会うためにも重要。私たちは、今回のサービスサイト立ち上げを通じてその第一歩を踏み出せたなと思っています。

ワンメディアという会社を正しく伝えられるよう、これからもGIGにご支援いただきたいと思っています。

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