既存の想起からの転換。リブランディング推進のための、思想と文化を伝えるサイトリニューアル|LANY様|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

既存の想起からの転換。リブランディング推進のための、思想と文化を伝えるサイトリニューアル|LANY様

2025-12-09 事例インタビュー

GIGはこのたび、株式会社LANYのコーポレートサイトリニューアルを支援しました。

「価値あるモノをインデックスさせる」をミッションに掲げるLANYさまは、創業5年を機に大きな転換期を迎えました。「SEOといえばLANY」という認知は得られていたものの、実際にはSEO以外のデジタルマーケティング支援も幅広く展開しており、事業の広がりが伝わりにくいことが旧サイトの課題となっていました。

そこで、LANYさまは「SEOに閉じないグロースパートナー」としてのリブランディングを決断し、サイトを全面的にリニューアルしました。プロフェッショナルな印象と親しみやすさを両立したデザインへと刷新した結果、SNSでも「LANYらしさが伝わる」と好評を得るなど、同社の新たな価値を発信するサイトへと生まれ変わりました。

今回はLANYの黒木さまに加え、本プロジェクトを担当したGIG林、江藤を交えてプロジェクトを振り返ります。

SEO特化からの想起転換と新卒採用強化、複数の課題を解決するリニューアル

GIG林:
まずは、コーポレートサイトリニューアルの背景について教えてください。

黒木:
LANYは「価値あるモノをインデックスさせる」をミッションに、デジタルマーケティングを支援している会社です。SEOを主軸に、インターネット広告運用やコンテンツ制作などのソリューションを展開しており、直近ではLLMO(大規模言語モデル最適化)など、AI時代の検索マーケティング支援に注力しています。私たちは単に戦略を描いて終わり、ではなくクライアントと成果を創出するために、実行部分まで伴走するグロースパートナーを目指しています。

今回のサイトリニューアルの理由は、主にリブランディング、採用情報のアップデート、そしてディレクトリ構造の整理の3点です。創業5年で「SEOといえばLANY」という認知は得たものの、SEO以外の支援も多数展開しており、実際の事業実態と合っていないことが課題でした。

LANYの最大の強みは専門知識の深さだけではなく「クライアントの事業成長のために、肩を組んで伴走する支援スタイル」であること。検索順位のような表面的な指標ではなく、事業成長・売上拡大に向き合い続けられることが私たちの差別化ポイントです。そのため、「SEOに強い支援会社」という想起から、「マーケティング課題を解決するグロースパートナー」という認知への転換を目指す必要がありました。

リブランディング以外では、新卒採用を本格化するにあたり採用情報の整理が急務でした。従来のサイトは中途向けの情報しかないNotionのページだったため、新卒に必要な情報が届きにくく、デザインもより良くしたいと考えていました。カルチャーマッチを重視するため、しっかり設計された採用ページを用意する必要があったんです。

さらに当時のWordPressサイトは、情報が蓄積されていく過程で、URLの命名規則や全体の階層構造に課題を抱えていました。ユーザーが回遊しづらいという課題もあり、使い勝手の改善も求められていました。

GIG林:
数ある制作会社のなかから、GIGを選んでいただいた理由を教えてください。

黒木:
じつは私の前職がGIGで、『LeadGrid』のメディア編集長を担当していたことが最大の理由です。転職時にリニューアルプロジェクトを任されることが決まっており、制作会社を探す必要がありました。経営層のメンバーからは「デザイン力」「コストパフォーマンス」「スピーディーな対応」の3点がとくに求められていたんです。

前職の経験から、LeadGridの事例を見て約3ヶ月で公開できる実績や、デザインリブランディングの事例が豊富なことを知っていたので、GIG一社に絞って依頼しました。費用感、スケジュール感、そしてブランディングを支えるデザイン力が決め手でした。

▲(左から)インタビューにご協力いただいたLANYの黒木さま、およびGIG林・江藤

抽象的な要望から具体へ。双方向コミュニケーションで「LANYらしさ」を体現

GIG林:
デザインの方向性はどのように決まっていったのでしょうか。

黒木:
目指したのは「クールすぎず、ポップすぎない」というコンセプトです。信頼感を構築でき、濃い青を基調としながらも人の支援の温かみが伝わるデザインを目指しました。

依頼当初は具体的な方向性が定まっていませんでしたが、GIGのデザイナーが「LANYが大事にしている点」を深く掘り下げつつデザインの壁打ちをしてくれました。2〜3回のヒアリングで経営層のメンバー全員が納得するアウトプットを出していただき、感謝しています。

GIG林:
GIGとして最もフォーカスしたのは、LANYさまの思想や文化を伝えることです。「SEOの会社からデジタルマーケティングの会社へ」という新しい認知をビジョン・ミッションページで明確に表現し、トップページのデザインを進めました。きらびやかさよりも落ち着いたトーンの配色でまとめることを重視しています。

またページ数が多いため、サービスページやコンテンツなどを見落とされないよう各所にリンクを設けています。採用ページでは、新卒・中途それぞれのエントリーへの動線を明確にし、ユーザーが迷わないサイト設計にも注力しました。

GIG江藤:
デザインでとくに悩んだのは、親しみやすさとプロフェッショナルさのバランスでした。親しみやすさに寄りすぎるとプロフェッショナルとしての信頼感が失われるという課題に直面し、社内デザイナーと徹底的に議論を重ねました。LANYさまのご意見を積極的にとり入れながら、両者が共存するバランスの取れたデザインが完成し、最終的に皆さまが満足できる仕上がりになったと思います。

リニューアル後のLANYさまのコーポレートサイト

黒木:
社内にサイト制作に詳しいメンバーがいなかったため、プロジェクト開始後に仕様変更や要望が頻繁に発生しました。それにもかかわらず、GIGさんは柔軟に対応してくれました。プロジェクト開始から公開まで3〜4ヶ月というタイトなスケジュールでしたが、フィードバックの期限を明確に設定していただくなど、追加要望が出てもスケジュールに遅延が生じないよう動いてくれました。

とくに印象的だったのは、弊社の社風をとことん理解しようとしてくれた点です。「こういうふうにした方がいい」と積極的にご提案いただき、双方向のやり取りを通じてアウトプットできたため安心感があり、プロジェクトを円滑に進行できました。

メンバーページPV数1.58倍の成果。AI時代のグロースパートナーとして情報発信を強化

GIG林:
サイトのリニューアル後、どのような反響がありましたか。

黒木:
サイトトップのデザインや雰囲気を気に入っている社員が多く、SNSでも「LANYらしさが伝わる」と好評でした。リブランディングのコンセプトとデザインが合っていたからこその評価だと感じています。

また、メンバーページを整えたことで、支援会社を探す担当者と求職者の双方に対し「この会社に任せたい」「この人たちと一緒に働きたい」と思ってもらえる入り口ができました。新しいメンバーページでは、前職の経歴に加え、担当実績・ブログ記事・インタビュー記事といった多角的な情報を一覧で確認できます。

人柄やスタンスを意識して制作したインタビュー記事により、専門的なスキルに加えて社員の人間性も伝わりやすくなりました。その結果、ンバーページのPV数は、以前のサイトと比較して約1.58倍に増えています。ユーザーが「コンサルタントはどんな人か」に興味を持ち、適切な情報にたどり着けている証拠だと思います。

さらに、個人に紐づいた実績や専門領域を可視化したことで、弊社が多角的な支援と幅広い得意分野をもつ会社であることがより明確に伝わりやすくなりました。

GIG林:
お問い合わせ数への影響やLeadGridの使い勝手はいかがですか。

黒木:
ファーストビューに最新のお知らせ記事を掲載したところ、他社との協業ニュースを見た方からすぐに問い合わせが入りました。この導線により、最新のニュースがお客さまのアクションに繋がることが可視化されました。

運用面では、ブログなどの頻繁な更新がマニュアル化されてスムーズです。LeadGridは利便性が高く、操作性に優れている点に魅力があります。想定外の要望が発生した際も、管理画面からカスタマーサクセスへ速やかに相談でき、運用工数を大幅に削減できています。

GIG林:
今後、このサイトをどのように活用していく予定ですか。

黒木:
AI時代においてもお客さまに選ばれるパートナーを目指し、実務ノウハウだけでなく会社のスタンスや価値観を発信するコンテンツを通じて情報発信を継続します。LeadGridの運用工数が低い利点を活かし、LANYの魅力をどんどん発信していきます。

GIG林:
最後に、今回のプロジェクトを振り返ってのご感想をお聞かせください。

黒木:
詳細が固まっていない状態からのスタートでしたが、細かなやり取りから具体の部分に落とし込むサポートをしていただきました。経営メンバーの意向を組んだ支援スタンス、温度感や会社らしさを含めて対外的に発信できるサイトになり、プロジェクト全体を通して柔軟なご対応をいただきとてもありがたかったです。

GIG林:
今回のプロジェクトを通じて、LANYさまと密なコミュニケーションを取ることができました。とくに、旧サイトの記事移行やコンポーネント作成の過程で、弊社だけでは得られなかった新たな視点や知見を深めることができました。ご一緒させていただきありがとうございました。

GIG江藤:
今回のサイト制作では、ユニークで難易度の高い実装に取り組みました。このチャレンジのおかげで、LeadGridの新たな知見を得られたことを実感しています。貴重なプロジェクトに携わることができて良かったです。ありがとうございました。

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