ChatGPTプロンプト講座 初級編【Zero-shot/Few-shotプロンプティングとは?】|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

ChatGPTプロンプト講座 初級編【Zero-shot/Few-shotプロンプティングとは?】

2023-08-23 勉強会

こんにちは、株式会社GIG広報の北村(ゆうゆう)です。GIGでは毎月さまざまなテーマで勉強会を開催しています。

今回はメディア事業部の内田一良さんに「ChatGPTプロンプト講座 初級編」をテーマにお話いただきました。以下でその内容をくわしくご紹介します。

■登壇者プロフィール

内田一良(うちだ かづよし):早稲田大学スポーツ科学部および同大学院修士課程卒。舞踊のメディア表象に関する研究に携わる。2018年に株式会社GIG入社。編集者兼マーケティング担当として、自社メディアを中心にはたらく。ダンスとウイスキーが好き。最近はAI活用にハマっている。

そもそもChatGPTとは?

そもそも「ChatGPTとは何か?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。とても簡単に言ってしまえば、OpenAI社がつくった対話型AIのことです。ユーザーからの質問に対し、自然なことばで答えてくれます。

ChatGPTはいろいろな場面で役に立ちます。上記のようにちょっとした質問にも答えてくれますし(正誤はしっかり判断しなければいけませんが)、Googleスプレッドシートの関数のような比較的高度な質問にも答えてくれます。

英語のほうが精度がいいとされていますが、日本語でも問題なく使用できるレベルです。

関連記事:ChatGPTの仕組みってどうなってるの? AIエンジニアがなるべくわかりやすく解説

プロンプトってなに?

プロンプトとは端的に述べると、ChatGPTへの「質問」「指示」「お願い」のことですね。ユーザーが入力する指示はすべてプロンプトだと思っていただき問題ないです。

ちなみに僕はよく「10歳にわかるように説明して」というプロンプト(お願い)を使います。誰にでも理解しやすい言葉で出力してくれるので、おすすめです。

プロンプトの書き方は、細かく分けると数十種類以上も開発されていますが、ここで扱うには膨大すぎるので、ひとまず以下の2種類だけ覚えておけば大丈夫です。

プロンプトの種類1. Zero-shotプロンプティング

Zero-shotプロンプティングとは、あらかじめ情報を与えずに、質問のみを投げかけるプロンプトのことを指します。

ChatGPTで使われるLLM(大規模言語モデル)は膨大なデータを用いて学習されているため、具体的な例示をしなくても自然に・指示通りに質問に答えることが可能です。

まずはChatGPTに慣れるためにも、どんどん雑に質問を投げかけてみましょう。きっとその精度に驚くと思いますよ。

ただし、ChatGPTの倫理観はとても高く、暴力的・性的な質問には基本的に一切答えてくれません。アンモラルなことをするのは控えましょう。

プロンプトの種類2. Few-shotプロンプティング

Few-shotプロンプティングとは、具体例を提示することで、タスク実行までの方法を学習させるプロンプトのことを指します。

ChatGPTはZero-shotのように、ただ質問を投げかけるだけでも答えてくれます。ですが、Few-shotのように具体例を入れることで、より高いクオリティの回答を出してくれます。

仕事をするうえでも、同じですよね。たとえば、いきなり「このWebサイトをいい感じにデザインして!」と曖昧な依頼をするより、「デザインシステムはこれを使って、参考Webサイトはこれで……」と具体的な依頼をしたほうが、イメージに沿った仕上がりになります。

多くの初心者向けプロンプトは、このFew-shotを軸につくられています。Zero-shotに慣れてきたら、ぜにFew-shotにもチャレンジしてみましょう!

Few-shotを使ったプロンプト一例

例1.構文変換プロンプト

ChatGPTのプロンプト講座初級編として、Few-shotを使って構文変換プロンプトをつくってみましょう。

あなたは◯◯◯◯です。
◯◯◯◯は[特徴:]のような文章を書きます。[文例:]が具体例です。
特徴と具体例を参考に、最後に伝える[入力文:]を、◯◯◯◯が書いたような文に変換してください。

# 特徴:
〜〜〜〜〜〜〜

# 文例:
〜〜〜〜〜〜〜

# 入力文:
〜〜〜〜〜〜〜

上記がFew-shotを使ったプロンプトのテンプレート一例です。これをより強化していけば、指示したキャラクターっぽく文章を変換してくれます。

なおChatGPTでは「変数」の代入ができます。変数と聞くと難しく思われる方もいるかもしれませんが、中1数学程度の知識(n=1など)があれば問題ないです。変数が使えれば、幅広いパターンのプロンプトがつくれます。上記のテンプレートで言うなら、「特徴:」「文例:」「入力文:」が変数です。

ここまでできれば、あとはこの知識を応用していくだけで、いろいろなことができます。一例として、次はChatbotをつくってみましょう。

例2. Chatbot

せっかくなら、キャラクターと会話できるChatbotをつくってみましょう。以下がChatbotのテンプレートです。

わたしの名前は△△△△です。

あなたは◯◯◯◯です。
◯◯◯◯は[特徴:]のような文章を書きます。[文例:]が具体例です。
特徴と具体例を参考に、以後◯◯◯◯になりきって回答を返してください。
△△△△には私の名前を入れてください。

# 特徴:
〜〜〜〜〜〜〜 

# 文例:
〜〜〜〜〜〜〜 ←ここに△△△△を含めた具体例をいれるとGood!

先ほどのプロンプトをちょっとだけ改変して作ってみました。

ChatGPTでプロンプトやChatbotをつくろう! と考えると、とたんに難しそうに思えるかもしれませんが、指示の仕方は荒くても大丈夫です。ただし、「おじさん」や「厨二病」などざっくりしたキャラなら簡単ですが、特定のアニメキャラなどにしようとすると、ちょっと大変かもしれません。

これから仕事でもプライベートでも活用する機会が増えそうなChatGPT、ぜひ気軽にたくさん使い倒してみましょう!

AI活用/DX支援なら株式会社GIG

今回の勉強会では「ChatGPTプロンプト講座 初級編」をテーマに、メディア事業部の内田一良さんに詳しくお話いただきました。

株式会社GIGは、ナショナルクライアントからスタートアップまで、Webコンサルティング、UI/UXデザイン、システム開発など、DX支援をおこなうデジタルコンサルティング企業です。また、47,000人以上が登録するフリーランス・副業向けマッチングサービス『Workship』や、7,000人以上が登録するデザイナー特化エージェントサービス『クロスデザイナー』、リード獲得に特化したCMS『LeadGrid』、UXコンサルティングサービス『UX Design Lab』などを展開しています。また、各サービスにはAI機能を順次搭載中です。

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北村 有(ゆうゆう)

フリーライター。株式会社GIG メディア事業部所属、広報担当。 休日は映画やドラマを見たり、美味しいスイーツを求めて街をさまよったりしています。