記事のアイキャッチデザイン(サムネイル)に数字を入れてはいけない理由|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG
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記事のアイキャッチデザイン(サムネイル)に数字を入れてはいけない理由
2021-06-30 制作・開発
こんにちは、GIGでメディア周りのお仕事をしている内田(じきるう)です。
GIGは月間150万PV超(調子がいいと300万PVくらい)のオウンドメディア『Workship MAGAZINE』の運営を行っています。その他に他社メディアのコンサルや、メディア制作&開発、記事コンテンツ制作支援なども行っています。
Webにおける記事コンテンツを作る際、とくに気を遣う要素が2つあります。それは「タイトル」と「アイキャッチ(サムネイル)」です。理由はシンプルで、読者が記事を読むかどうかは基本的にその2つでのみ判断されるからです。
Webにおいて、タイトルとアイキャッチが魅力的でない記事は、そもそもクリックされません。スタートラインにすら立てないのです。なので世のWebメディア編集者の多くは、この2つに心血を注いでいます。(アイキャッチはフリー素材が使われるケースも多いですけどね)
……さて、ここで注意したいことが一つ。コピーライティングの基本テクニックの一つに「数字を入れる」というのがあります。記事のタイトルやアイキャッチでもこれはよく使われており、数字を入れることで目を引きやすくする効果があるのです。しかしボクは「アイキャッチには数字を入れてはいけない」と考えます。今回はその理由について、自論を交えながらお話しいたします。
記事をメンテナンスする際、アイキャッチを作り直す必要が出てくる
さっそく結論ですが、アイキャッチに数字を入れると、メンテナンスが面倒になるケースが出てくるのです。
公開後に、メンテナンスする予定がない記事ならいいかもしれません。トレンドニュースや、インタビュー記事とかはそうですね。しかしSEOを意識したり、何度もシェアしたりして継続的な流入を目指す記事であれば、記事のメンテナンス作業は必須です。記事を分析し、書き直し、追記し、推敲を重ね、より良いコンテンツへと磨き上げる作業は、とくにビジネス目的の記事ではよくあることでしょう。
もうお気づきかもしれませんが、アイキャッチに数字が入っていると「それも変更する可能性が出てくる」のです。チャチャっと自分で作ったアイキャッチならまだいいかもですが、デザイナーさんに依頼して作ったアイキャッチの場合、それを作り直すとなると追加の依頼コストがかかります。
……細かいコストかもしれませんが、多くの記事でアイキャッチの作り直しが発生するとなると馬鹿にはできません。一方、最初から数字が入っていなければ、追加コストはかかりませんよね。
そもそもアイキャッチに数字を入れる有効性はあるのか
「とはいえ数字は注目されやすいじゃないか!」という意見もあるかもしれません。それはまあ、そうです。しかし、わざわざアイキャッチに入れる必要はあるでしょうか?
冒頭でも述べたとおり、読者は記事に触れる際、最初に「タイトル」と「アイキャッチ」を見ます。では、数字要素はタイトルの方に入れれば良いのではないでしょうか?
たとえばこんな感じです。
出典:いま申請できるフリーランス&個人事業主向けの給付金、支援制度まとめ
GIG運営メディア『Workship MAGAZINE』に掲載されている記事です。この記事はメンテナンス前提で作っており、給付金や支援制度情報が更新されるたびに年月の部分を変更してアップデートしています。
見てのとおり、アイキャッチに年月の情報は入っていません。もしアイキャッチに【2021年5月】などの数字が入っていた場合、マズいですよね。給付金情報が更新されるたびに、アイキャッチも都度更新しなければなりません。しかも上のアイキャッチは外部のプロデザイナーさんに有償で依頼しているため、もし更新するのであれば当然追加費用が発生します。
しかし、まあこれはボクの主観というのも否めませんが、アイキャッチに年月情報が入ってなくてもとくに違和感はありませんよね。注目度も十分ではないかと考えています。
「不変の数字」であれば入れてもOK
ただし、例外的に数字を入れるケースもあります。
たとえば以下の記事。
出典:【未経験】半年で月収35万円!フリーランスのライターに始め方と稼ぎ方を聞いてみた
「未経験から───半年で月収35万達成」という文字がありますが、これは不変のものです。当然ですよね。あとから「半年で月収50万円達成」に変わったら、過去改変系の能力者としか思えません。
絶対不変の数字であれば、アイキャッチに入れても問題ないと思います。もし少しでも変動の余地があるのであれば、数字は入れない方が無難です。
まとめ
なぜこんな細かいネタの記事を書いたかというと、先日とある記事を見たからなんです。
その記事のタイトルは「おすすめの◯◯15選!」。しかしアイキャッチは「おすすめの◯◯10選!」となっていました。
あっ……これはアレですね、後から記事内容を拡充した一方で、アイキャッチを変えなかったパターンですね。しかもそのアイキャッチ、なかなかに作り込まれた良デザインでして。ちゃんとしたデザイナーさんに依頼したんだなあ、そこそこお金かかったよなあ……となる出来でした。
こういう悲劇を生まないためにも、メンテナンス前提でアイキャッチは考えたほうがいいですよ……と、しんみりした気持ちでこの記事を書きました。
アイキャッチに文字入れするなら、それは「後から変更になることは絶対にないか?」を考えたうえで作るのをおすすめします。
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内田 一良(じきるう)
早稲田大学および同大学院卒。株式会社GIG メディア事業部長。日本最大級のフリーランス・副業メディア『Workship MAGAZINE』のほか、数々のメディアのプロデュースを担当。メディア運営、コンテンツ制作、SEO、SNSに詳しい。AI、ウイスキー、ストリートダンスが好き。