Webサイト設計に欠かせないワイヤーフレームと情報設計を徹底解説|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG
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Webサイト設計に欠かせないワイヤーフレームと情報設計を徹底解説
2023-08-01 制作・開発
Webサイトの制作にあたっては、どのような設計をするかが重要となります。そして、その設計の基本となるのが、ワイヤーフレームと情報設計です。
ワイヤーフレームとは、Webサイトのレイアウトや機能を示す簡素な図のことです。一方、情報設計とは、Webサイトのコンテンツやナビゲーションを整理する方法のことです。
これらの設計をしっかり行うことで、Webサイトの目的やターゲットに合わせた効果的なユーザー体験を提供できます。逆に、設計をおろそかにすると、Webサイトの使い勝手や見た目が悪くなり、ユーザーの離脱や不満につながるため注意が必要です。
そこで今回は、Webサイト設計に欠かせないワイヤーフレームと情報設計を徹底解説します。これからWebサイト設計を行う方は、ぜひ参考にしてください。
Webサイト設計に欠かせないワイヤーフレームと情報設計とは?
ワイヤーフレームと情報設計は、Webサイト設計において非常に重要な要素です。
そこで以下では、それぞれの定義と目的、そしてWebサイト設計のプロセスにおけるワイヤーフレームと情報設計の関係について解説します。
ワイヤーフレームとは
ワイヤーフレームは、Webページのレイアウトやコンテンツの配置を示すシンプルな図のことです。
これは、HTMLやCSS、JavaScriptなどのコーディングを行う前に、Webページの全体像を把握するために作成されます。
ワイヤーフレームは、ページのインターフェースを2次元的に描いたもので、特にコンテンツのスペース配分や優先順位、利用可能な機能、意図する動作に焦点を当てたものです。
情報設計とは
情報設計は、ユーザーに情報が分かりやすく伝わるように、整理し組み立てていくプロセスです。
Webサイトにおいては、どのようなコンテンツをどの順番で配置すればユーザーにとって使いやすいサイトとなるか、利用目的によって情報を整理していきます。
Webサイト設計におけるワイヤーフレームと情報設計の関係
Webサイト設計のプロセスでは、まず情報設計が行われ、その後にワイヤーフレームが作成されるのが一般的です。
情報設計は、Webサイトを作る目的や改善したい部分、問題点を明確にし、ターゲットユーザーに合わせた導線を設計します。そして、その情報設計に基づいてワイヤーフレームが作成され、ページの構成や配置が視覚化されます。
このプロセスにより、制作者間でWebサイトの完成イメージを共有し、意思疎通を図りやすくなるのがメリットです。
ワイヤーフレームと情報設計は、ユーザーにとって使いやすく、目的を達成しやすいWebサイトを作るために欠かせないステップです。正しく行われた情報設計とワイヤーフレームは、効果的なユーザーエクスペリエンス(UX)を実現するための基盤となります。
ワイヤーフレームの作り方
次に、ワイヤーフレームの作り方を紹介します。ワイヤーフレームの作成には、以下の要素とポイントが重要です。
ワイヤーフレームの作成に必要な要素4つ
まずは、ワイヤーフレームの作成に必要な要素を解説します。
1.ユーザーのペルソナ設定
ユーザーのペルソナとは、製品やサービスのターゲットとなる理想的なユーザー像を具体的に定義したものです。ペルソナ設定には、ユーザーの基本的な人口統計情報、行動、ニーズ、目標などが含まれます。
これにより、デザインがユーザーの期待に合致するように調整されます。
2.ユーザージャーニーマップ
ユーザージャーニーマップは、ユーザーが製品やサービスとどのように関わるかを視覚化したものです。ユーザージャーニーマップには、ユーザーが遭遇する可能性のある各接点での体験、感情、疑問点が記載されます。
ユーザージャーニーマップを作成することで、ユーザーの経験を深く理解し、それに基づいてデザインを行うことができます。
3.サイトマップまたは情報アーキテクチャ
サイトマップや情報アーキテクチャは、ウェブサイトの構造を計画するためのものです。サイトマップまたは情報アーキテクチャにより、ページ間の関係や階層が示され、どのように情報が整理されているかが明確になります。
サイトマップまたは情報アーキテクチャは、ユーザーが求める情報を効率的に見つけられる、有効な要素です。
4.ビジネス目標
ビジネス目標は、ウェブサイトを通じて達成したい企業や組織の目的です。これには、リードの獲得、販売の増加、ブランド認知度の向上などが含まれます。
ワイヤーフレームには、これらの目標をサポートするための要素や機能、例えばバナー、フォーム、CTA(Call to Action)などが盛り込まれます。
これらの要素を考慮してワイヤーフレームを作成することで、ユーザー中心のデザインを実現し、ビジネス目標に沿った効果的なウェブサイトを構築することが可能です。また、ワイヤーフレームは、デザインの初期段階でのコミュニケーションと認識の共有にも役立ちます。
ワイヤーフレームを作成する際のポイント3つ
ワイヤーフレームを作成する際のポイントは、主に以下の3つです。
1.コンテンツの優先順位を決めてから配置すること
ユーザーが最も重要と感じる情報や機能を優先して配置することが重要です。
これには、ユーザーの目的やタスクを理解し、それに基づいてコンテンツを整理する必要があります。
例えば、Eコマースサイトでは商品の写真や価格情報を目立つ位置に置き、購入ボタンをアクセスしやすい場所に配置するなどです。
2.一貫性のあるデザインを使用すること
サイト全体で一貫したデザインを採用することで、ユーザーがサイトをナビゲートしやすくなります。これには、色使い、フォント、ボタンのスタイルなどが含まれます。
一貫性のあるデザインは、ユーザーに安心感を与え、ブランドの認識を高める効果もあるため、重要です。
3.視覚的に魅力的なデザインにすること
ワイヤーフレームは基本的には機能的なものですが、視覚的に魅力的なデザインにすることで、より良いユーザーエクスペリエンスを提供可能です。
これには、適切な画像やアイコンの使用、空白のバランス、コンテンツの配置などが含まれます。
視覚的に魅力的なデザインは、ユーザーの関心を引き、サイトの使いやすさを向上させるために重要です。
ワイヤーフレームを作る際に便利なツール5選
以下では、ワイヤーフレームを作成する際に便利なツールを5つご紹介します。
これらのツールは、使いやすさ、共有機能、マルチデバイス対応など、さまざまな特徴を持っています。
Figma
Figmaは、オンライン上で簡単にワイヤーフレームを作成でき、リアルタイムでの共同編集やプロトタイピングが可能なツールです。
Adobe XD
Adobe XDでは、デバイスごとにテンプレートが用意されており、スマートフォンやタブレットでもワイヤーフレームを作成できるツールです。
Sketch
Sketchは、Macユーザー向けのツールで、シンプルで直感的な操作性が特徴です。
Cacoo
Cacooは、複数人での編集機能やチャット機能を備え、チームでのコラボレーションに適したツールです。
Wireframe.cc
Wireframe.ccは、シンプルなUIで初心者でも使いやすく、基本的なワイヤーフレームの作成に役立つツールです。
ワイヤーフレームを作成する際の注意点5つ
ワイヤーフレームを作成する際には、以下の5つの点に注意する必要があります。
- サイトの目的とレイアウトを明確にすること
- デザインの要素を含めないこと
- 競合分析を行うこと
- 関係者とのコミュニケーションを行うこと
- 対応するデバイスを考慮すること
それぞれ解説します。
1.サイトの目的とレイアウトを明確にすること
サイトの目的を理解し、それに基づいたレイアウトを計画しましょう。
ユーザーがサイトを訪れたときに、ユーザーが何をすべきか、どこで情報を見つけることができるかを直感的に理解できるようにすることが重要です。
2.デザインの要素を含めないこと
ワイヤーフレームでは、色、フォントスタイル、画像などの具体的なデザイン要素を避け、構造と機能に焦点を当てることが重要です。
これにより、デザインの初期段階での混乱を防ぎ、機能性を優先させることができます。
3.競合分析を行うこと
競合他社のサイトを分析し、それらのレイアウトや機能がどのようにユーザーに受け入れられているかを理解しましょう。
これにより、市場における自サイトの位置付けをより良く把握し、改善点を見つけることが可能です。
4.関係者とのコミュニケーションを行うこと
プロジェクトの関係者全員とコミュニケーションを取り、フィードバックを求めることが重要です。
これにより、異なる視点からの意見を取り入れ、より効果的なワイヤーフレームを作成することができます。
5.対応するデバイスを考慮すること
ユーザーが使用する可能性のある、すべてのデバイスに対応できるように設計するようにしましょう。
そのため、レスポンシブデザインを採用し、異なる画面サイズや解像度での表示を確認することが重要です。
これらのポイントを踏まえてワイヤーフレームを作成することで、効率的かつ効果的なウェブサイト設計の基盤を構築可能です。ワイヤーフレームは、デザインプロセスの初期段階で非常に重要な役割を果たしますので、慎重に取り組みましょう。
情報設計の基本原則5つ
情報設計の基本原則とは、ユーザーが情報を効率的に理解し、使いやすいように情報を整理するためのガイドラインで、以下の5つが挙げられます。
- ユーザーのニーズや目的を理解すること
- 情報の構造や関係性を明確にすること
- 情報の優先度や順序を決めること
- 情報の表現や表現方法を統一すること
- 情報の検索やアクセスを容易にすること
それぞれ解説します。
1.ユーザーのニーズや目的を理解すること
情報設計の最も重要な原則は、ユーザーのニーズや目的を深く理解することです。これには、ユーザーが何を求めているのか、どのような問題を解決しようとしているのか、どのような情報を探しているのかを把握することが含まれます。
ユーザーリサーチやペルソナの作成を通じて、ユーザーの行動パターンや動機を明らかにしましょう。
2.情報の構造や関係性を明確にすること
また、情報の構造を明確にし、関連する情報が互いにどのように関連しているかをユーザーに理解させることが重要です。これは、サイトマップの作成やカテゴリー分け、ラベリングシステムを通じて達成されます。
情報の構造を整理することで、ユーザーが必要な情報を迅速に見つけることができます。
3.情報の優先度や順序を決めること
情報の重要性に基づいて優先度を決定し、ユーザーが最も関心を持つ情報からアクセスできるようにします。
これにより、ユーザーが情報を効率的に処理し、意思決定を迅速に行うことができるようになります。
4.情報の表現や表現方法を統一すること
情報を一貫した方法で表現することで、ユーザーが新しい情報を既存の知識に結びつけやすくなります。
これには、一貫した用語、視覚的なデザイン、ナビゲーションのスタイルが含まれます。
5.情報の検索やアクセスを容易にすること
ユーザーが情報を簡単に見つけられるように、検索機能やナビゲーションを最適化します。これには、検索エンジンの最適化(SEO)、クリアなナビゲーションパス、ユーザーフレンドリーなインターフェースが含まれます。
これらの原則は、ユーザーが情報を効果的に見つけ、理解し、活用できるようにするために、情報設計者が考慮すべき重要な要素です。
情報設計の方法と手順6つ
次に、情報設計を行うための方法と手順を、以下の6つに分けて紹介します。
- デザインの目的を明確化する
- 情報構造を把握する
- ユーザーの行動心理に合わせた情報の優先度付けを行う
- ユーザー動線を設計する
- 画面内の情報を設計する
- 情報の表現や表現方法を統一する
それぞれ解説します。
1.デザインの目的を明確化する
デザインが達成すべき目標を明確にして、その目標に基づいた情報設計を行いましょう。
目的がユーザーの行動に紐づいていることを確認し、その目的を果たすための設計を考えることが重要です。
2.情報構造を把握する
提供する情報の構造を理解し、情報間の関係性に注意しながら細分化して整理しましょう。
例えば、Webサイトの場合はサイトマップの作成がこれにあたります。
3.ユーザーの行動心理に合わせた情報の優先度付けを行う
ユーザーにさせたいことと提供できる情報を明確にした上で、ユーザーの行動心理を理解し、情報の優先度を決定します。
優先度を決める際は、ユーザーリサーチを通じてペルソナやユーザージャーニーを定義し、情報の重要度を判断することが大切です。
4.ユーザー動線を設計する
ユーザーが目的を達成するまでの道のりを設計しま。これには、画面一覧や画面遷移図の作成が含まれ、ユーザーがスムーズに目的に至るための動線を考えます。
5.画面内の情報を設計する
サービス全体の動線を設計した後、それぞれの画面で提供する情報とその優先度、ユーザーに行わせたい行動を明確にします。ワイヤーフレームを作成して、情報構成を詳細に設計します。
6.情報の表現や表現方法を統一する
情報を一貫した方法で表現し、ユーザーが新しい情報を既存の知識に結びつけやすくします。これには、用語の統一、視覚的なデザイン、ナビゲーションスタイルの一貫性が含まれます。
これらの手順を踏むことで、ユーザーにとって使いやすく、目的を達成しやすい情報設計を行うことができます。
情報設計を作成する際の注意点
情報設計を行う際には、以下の点に注意してください。
- デザインの目的を明確にすること
- 情報の構造を把握すること
- ユーザーの行動心理に合わせて情報の優先順位をつけること
- ユーザー動線を設計すること
- 画面内の情報を設計すること
それぞれ解説します。
1.デザインの目的を明確にすること
デザインが達成すべき目標を明確にし、ユーザーに何をさせたいのかを具体的に考えます。目的がユーザーの行動に紐づいていることを確認し、それに基づいて情報設計を進めます。
2.情報の構造を把握すること
提供する情報の構造を理解し、情報間の関係性に注意しながら細分化し、整理します。複雑な情報構造には、オブジェクト指向UX(OOUX)やオブジェクト指向UI(OOUI)などの手法が有効です。
3.ユーザーの行動心理に合わせて情報の優先順位をつけること
ユーザーの行動心理を理解し、デザイン上で提供する情報のユーザーにとっての重要度を判断します。ユーザーリサーチを行い、ペルソナやユーザージャーニーを定義することで、情報の優先度付けを行えます。
4.ユーザー動線を設計すること
サービス全体の構成を考え、ユーザーが目的を達成するまでの道のりを設計します。
マーケティングでいう「コンバージョンファネル」に相当する動線を設計し、ユーザーが途中でやめてしまう確率を下げることが重要です。
5.画面内の情報を設計すること
サービス全体の動線を設計した後、それぞれの画面で提供する情報とその優先度、ユーザーに行わせたい行動を明確にします。
ワイヤーフレームを作成することで、情報構成を視覚化し、チーム内での検討やユーザーからのフィードバックを得ることができます。
これらのポイントを踏まえて情報設計を進めることで、ユーザーにとって分かりやすく、使いやすいサービスを作ることができるでしょう。また、開発途中での機能追加や修正を防ぐためにも、情報設計は非常に重要なプロセスです。
情報設計は、ユーザビリティを考慮したスムーズなUIの提案にもつながるため、慎重に取り組みましょう。
ワイヤーフレーム作成や情報設計は株式会社GIGにおまかせ
このように、ワイヤーフレームの作成や情報設計は、ユーザビリティの高いWebサイトやアプリを作成するための重要なステップです。これらのプロセスを通じて、ユーザーにとって価値のある情報を効果的に提供し、使いやすいプロダクトを設計することができます。
ただ、ワイヤーフレーム作成や情報設計には、豊富な知識と高度なスキルが必要です。そこで、ワイヤーフレーム作成や情報設計には、株式会社GIGへ外注するのがおすすめです。
株式会社GIGでは、Webサイト制作のデザインに着手する前に、詳細な画面設計を行うためのワイヤーフレームを作成し、ご依頼いただいたクライアント企業さまと認識の齟齬がないかを確認します。さらに、作成したワイヤーフレームを用いて、Webサイトに盛り込む要素をどのような優先度で配置するかを決定し、情報設計で定めたコンテンツを視覚化していきます。
株式会社GIGでは、Webサイトの制作をスムーズに進めるだけでなく、Webメディアサイト戦略、デザイン、CMS設計、運用体制の構築、アクセス解析、データ分析、インフラ設計など、メディアサイトの制作に必要なサービスを総合的に支援できるのが強みです。
株式会社GIGは、ナショナルクライアントからスタートアップまで、Webコンサルティング、UI/UXデザイン、システム開発など、DX支援をおこなうデジタルコンサルティング企業です。
また、45,000人以上が登録するフリーランス・副業向けマッチングサービス『Workship』や、7,000人以上が登録するデザイナー特化エージェントサービス『クロスデザイナー』、リード獲得に必要な機能を備えたCMS『LeadGrid』、UXコンサルティングサービス『UX Design Lab』などを展開しています。
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