UXデザインの勉強法を、Web制作・システム開発現場のUXデザイナーに聞いてみた|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG
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UXデザインの勉強法を、Web制作・システム開発現場のUXデザイナーに聞いてみた
2022-04-13 制作・開発
「UXデザインの勉強の仕方がわからない!」そんな悩みを持っている人は多いのではないでしょうか。
UXデザインを勉強したいと考えている人の中には、すでにUXデザイナーとして働いている方、仕事を始めたばかりの方、まだ勉強中の方、これから勉強を始める方など、さまざまなレベルの方がいらっしゃいますよね。
この記事では、幅広いレベルの方に役立つUXデザインの勉強法について、実際に株式会社GIGでUXデザイナーとして働く三浦彩さん、石川花さん、瀬島香里さんにお話を伺いました。
UXデザインとは
UXとは、「User Experience(ユーザーエクスペリエンス)」の略で、製品やサービスによってユーザーが得る体験のこと。
つまりUXデザインとは、製品やサービスを通じて得られるユーザー体験をよりよいものにするために、デザイン設計をすることです。
GIGで働くUXデザイナーの勉強法:三浦彩さんの場合
三浦 彩(みうら あや):株式会社GIG DX Consulting事業本部 プロデュース事業部 部長。明治大学農学部を卒業後、Webコンサルティング会社に新卒入社。2017年11月にGIGへジョイン。2021年9月より現職。Web制作のコンサルからUI/UX設計、コンテンツ戦略までを一気通貫でプロデュースする。
UXデザインを勉強し始めてから現在までの勉強法
書籍を読むことでインプットを行い、イベントやワークショップへの参加、個人開発での手法の実践、ブログを書くことでアウトプットを行なってきました。
おすすめの勉強法
- UXデザインにはどんな分野があるか全体像を把握する
UXデザインで取り扱われる分野は広く、すべてを学ぶことはほぼ不可能。そのため全体像を捉えたうえで、自分に必要な分野にあたりを付けて集中的に勉強するのがおすすめです。同時に、その分野が全体のどの部分に位置し、どの分野と関係性が強いのか理解することが重要です。 - UXデザインの考え方・スタンスを学ぶ
UXデザインに完全な「正解」はなく、ケースバイケースで取るべき手段も大きく変わります。まずは「UXデザイン」で大切にされる考え方やスタンスをしっかり腹落ちさせるのが大切です。そうすることで、学んだことをどう活用すればよいのかイメージしやすくなります。 - 一人で学ばない・学んだことのディスカッションを他者と行う
UXデザインについて理解するのには、時間がかかります。「自分は正しく理解できているのか」「同じ情報を得たときに他者はどう捉えているのか」「得た情報をどう活かすのか」などをテーマにディスカッションを行うことで、より理解が深まります。 - できる限り海外の情報を取り入れる
海外の方がUXデザインに関する研究が進んでいるため、より先進的・本質的な文献が豊富にあります。「日本の文献や書籍ではダメ」というわけではなく、日本の文献や書籍で書かれていることが「UXデザインのすべてではなく、日本的な解釈で書かれている部分もある」という前提を捉える必要があるのです。そのうえで、できる限り海外の情報を取りに行く方が情報の質は高いと考えています。
うまくいかなかった勉強法
- ただ本を読むだけ
ただ読むだけでは理解が浅く、本質的なところまで意識がいかないまま忘れてしまいます。読むだけでなく、読んだ内容をまとめたり、誰かと話したりするだけでも理解が深まり、記憶に残ります。
GIGで働くUXデザイナーの勉強法:石川花さんの場合
石川 花(いしかわ はな):株式会社GIG DX Consulting事業本部 プロデュース事業部 プランニングチーム。中央大学を卒業後、新卒で人材企業へ入社し求人広告の営業を担当。後、2021年8月にGIGにジョイン。Webサイト制作のディレクションやUXデザインなどの上流設計を担当している。
UXデザインを勉強し始めてから現在までの勉強法
勉強を始めた当初は『Cocoda』というサイトでいちからアプリの設計をおこないながら、初心者向けのUI/UXの本を読んでいました。また他の方のポートフォリオを見て「どのような思考フローを歩んで作成したのか」も勉強していました。
現場に入ってからは、日々の業務でもらったFBをもとに、足りない知識を都度インプットしています。UX関連の本を読み、いままでの実際の案件を見返しながら理解を深めています。
おすすめの勉強法
- アウトプットを軸にインプットをすること
インプットだけしてもあまり理解できないまま進んでしまいます。そのため、アウトプットをしながら、わからないことがあれば都度確認しインプットをする方が、インプット目的がはっきりとして勉強が捗ります。
うまくいかなかった勉強法
- インプットだけを続けること
インプットのみでは知識が自分のものにならず、理解が深まらないと感じます。なにか制作をすることで、わからないことや足りない知識が可視化され、知識が自分の頭にすんなりと定着していきます。
GIGで働くUXデザイナーの勉強法:瀬島香里さんの場合
瀬島 香里(せじま かおり):株式会社GIG DC事業部 プランニングチーム。上智大学を卒業後、新卒で企業出版をメインとする出版社へ入社し、新規開拓法人営業を担当。後、2020年3月にGIGにジョイン。Webサイト制作のディレクションや効果のあるサイト構築を目指した上流設計などを担当している。
UXデザインを勉強し始めてから現在までの勉強法
実際のUXデザインに関する案件に携わりながら、「UXデザインの教科書」を読んで基本的な理論を学びました。また、UXデザインは実際の活用方法が肝になるので、セミナー動画などを見て実例を学びました。
おすすめの勉強法
- 実際のプロジェクトに関わること
UXデザインは、ゴールや目的ありきです。なので、理論の活用方法を具体的にイメージしつつ勉強するのがよいと思います。知識だけでは頭でっかちになってしまい、実際の現場でどのように活用するのかわからず、本末転倒になってしまう可能性もあります。 - 輪読会などを開催してみんなで理解を深める
輪読会は、分厚い本でも担当者がパートごとに要点をまとめて共有してくれるので、効率のよい勉強方法だと思います。
うまくいかなかった勉強法
- 教科書を一人でもくもくと読み進めていく
インプットばかりだと知識が整理できないため、身につきづらく、自分に合わないと感じました。
実際に現場で活躍されているUXデザイナーのみなさんの勉強法はさまざまでしたね。
共通するのは、インプットとアウトプットの両方が重要であること。ぜひ、ご自身に合った勉強法を見つけてみてください。この記事が、UXデザインを勉強したいと考える皆さんにとって役立つ情報となれていたら幸いです。
WebやDXの課題、お気軽にご相談ください。
鈴木 里菜(りなち)
GIGのメディア事業部でインターンとして働くライター/編集者。フリーランスの生活やWeb制作に役立つ記事を執筆中。なんでもかんでも苺味を好みます。