Shopifyサイト制作事例13選。カナダ発のECシステムが注目される理由とは?|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG
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Shopifyサイト制作事例13選。カナダ発のECシステムが注目される理由とは?
2021-07-03 制作・開発
Amazonや楽天といった大手プラットフォームが猛威を奮っているECサイト。一方で、ルイ・ヴィトンがAmazonに出店しないことを宣言したり、ディズニーストアやワークマンなど大手企業が次々と楽天から離脱したりと、ECサイトの仕組みも変化しつつあります。
大手ECプラットフォームから離れた企業が、新たなECシステムとして注目しているのが『Shopify(ショッピファイ)』です。Shopifyを使って、自社ECサイトの構築に注力する企業が増えています。なぜ、多くの企業がShopifyに注目しているのでしょうか?
この記事では、Shopifyが注目される理由と、国内外企業のShopifyサイト制作事例を13例ご紹介します。Shopify導入の参考にしてみてください。
Shopifyが注目される理由
Shopifyは、2004年にカナダで創業したベンチャー企業です。世界175カ国でShopifyによるECサイトが運営されており、その数は100万以上に上ります。2017年には日本法人も設立され、国内でも徐々に広がりを見せています。
Shopifyが注目される大きな理由は、主に以下の3つがあげられます。
・導入のしやすさ
・集客機能の充実
・自社ブランドを自由に表現
理由1. 導入のしやすさ
Shopifyは、ECサイトを作るために必要な決済システムや商品管理など、基本的な機能が備っています。
そのため、企業は商品情報と画像を用意してShopifyに登録するだけで、ECサイトの構築と運営が可能となります。
ECサイト開設の初期費用も不要で、利用料金は月額29ドル(約3,200円)からという良心的な設定もポイントです。
理由2. 集客機能の充実
Shopifyは、InstagramやFacebookなどのSNSと連携した販売も可能。さらに、ダッシュボードから広告やメルマガも管理できるため、マーケティングをしっかりと意識したECサイト構築/運用を実現させます。SEOのための機能もバッチリ。
またECサイトプラットフォームの業界で唯一、楽天市場との直接連携に対応しているという特徴もあります。多角的な集客機能から自社ECサイトに多くのユーザーを集めることを、Shopifyは叶えてくれます。
理由3. 自社ブランドを自由に表現
Amazonや楽天などの大手ECプラットフォームへ出店する場合、出品形式はどうしても画一化され、ブランドの表現は制限されてしまいます。どんなにブランド力があっても「大型ショッピングモールの中に無数にある店の一つ」となってしまうのです。
一方Shopifyは、あくまでECサイト構築の「裏方」の役割を担う存在であり、フロント部分は自由な設計が可能です。そのため、自社ブランドを最大限に表現したECサイトを構築/運営できます。
Shopifyを使うメリット
Shopifyを使うメリットは、大きく以下の7点です。
メリット | おすすめポイント |
1. 低コストでECサイトの開設/運営 | 初期費用が不要で、利用料金は月額29ドル(約3,200円)から |
2. 日本人ユーザーの使いやすさ | 管理画面の日本語操作/公式からのサポートが日本語対応可能 |
3. 越境ECサイトに向いている | 多言語/多通貨対応 |
4. ECサイトの成長に合わせてプランを柔軟に変更可能 | クラウド型サービス |
5. ストア機能の拡張が簡単 | アプリケーションが多数搭載 |
6. 柔軟なカスタマイズ性 | 無料/有料のデザインテーマが多数搭載 |
7. マルチチャネルへの対応 | SNSや大手ECサイトプラットフォームとの連携 |
Shopifyには初めてECサイトを開設する企業にも、すでにECサイトの運営経験がある企業にも多くのメリットがあります。
また国内だけではなく、海外の利用者にも対応したECサイト構築も手軽にできます。グローバルな展開を視野に入れたECサイト運営も可能です。
Shopifyを使うデメリット
メリットが多いShopifyですが、以下の通りデメリットもあります。
デメリット | 対策 |
1.自由度が高い分、ECサイト構築の知識がなければカスタマイズが難しい | 制作会社などへ依頼する |
2.電話でのサポート窓口がなく、オンラインのサポート窓口だけなので、オンタイムで問題が解決できない | サポートまで対応してくれる制作会社などに依頼する |
Shopifyは自由なショップ構築の可能性を秘めていますが、初心者にはうまく扱えず、思うようにショップ構築ができない場合もあります。カスタマイズやアプリでの機能拡張をするためには、Shopify構築の知見があるWeb制作会社の協力が必要となるでしょう。
日本国内のShopifyサイト制作事例
日本国内の企業がShopifyを利用してECサイトを開設する例も、続々と増えてきています。
ここからは、日本国内で導入/運営されているShopifyサイトの事例を9例ご紹介します。各企業がECサイトの立ち上げになぜShopifyを選んだのか、理由に注目してみましょう。
制作事例1. ベースフード(BASE FOOD)
ベースフードは、食品を扱う東京発のスタートアップ企業です。サプリやドリンクではなく、パスタなどの固形食品を中心に、栄養バランスを満たした完全食の主食を販売しています。
ECカートシステムを2回変更したあとに、Shopifyを選択したそうです。ベースフードのCMOである齋藤竜太さんは、Shopifyを選んだ理由として、「顧客体験の向上に必要な拡張性がある点」と「UIの使いやすい点」を挙げられていました。
拡張性については、大半の日本企業のASPは他アプリとの連携を前提で作られていない一方で、Shopifyは周辺アプリとの連携により、EC業界の成功事例を常に試すことが大きな利点と語られています。とくにレビューアプリとの連携により、顧客との対話を生み出し、マーケティングの側面からも非常に有用なようです。
UIについては、フォームや通知メールが洗礼されていることで、顧客にとっても使いやすいECプラットフォームになってます。コンバージョン率に大きな影響を与えるカゴ落ち率は、導入前後で15%以上削減できたようです。
制作事例2. オリオンビール
オリオンビールは、アサヒ、キリン、サッポロ、サントリーに次ぐ、日本5番目の大手ビールメーカーです。沖縄のカルチャーブランドとして、人気を博しています。
Shopify導入の理由としては、「拡張性の高さ」と「フルフィルメント(※)との連携」を挙げられています。将来的にサブスクリプションなどの導入に挑戦するにあたって、拡張性の高いアプリが豊富に揃っているShopifyは適任だと考えたそうです。また、フルフィルメントについては、ロジスティクスとの連携が簡単で、受注から発注までのプロセスがスムーズになったとの声も。
※注文受付・問合せから、決済、在庫管理、物流、アフターフォローまでの一連のプロセス
制作事例3. Furbo
Furbo(ファーボ)は、世界各国の愛犬家が利用しているペット見守りカメラです。飼い主が外出先から留守中の愛犬の様子をカメラで見て話しかけたり、おやつをあげたりできます。
日本上陸に伴い、Furboがオンライン販売で選んだプラットフォームはShopify。代表取締役の布施さんは、「Shopifyは海外で使っているユーザーさんも多い。さらに商品の見せ方だったり、直感的に使用できるところが魅力的でした」と、当時を振り返ります。
制作事例4. ゴーゴーカレー
ゴーゴーカレーは、日本の大手カレーチェーンです。金沢カレーブームを巻き起こして、現在ではニューヨークへの出店を果たしています。
Shopifyのメリットは、マーケティングに集中できるECカートシステムだと言及しています。他のECカートシステムを使った場合と比較して、サイト構築や設定など、システム上でやるべきことが圧倒的に少なく、EC事業者は売るための業務に集中できるそうです。Shopify導入や運営の手軽さが大きな要因でしょう。
(参考:ネットショップ担当者フォーラム2018セミナーレポート)
制作事例5. コアラ・マットレス
オーストラリア生まれのコアラ・マットレスは、独自の2層構造が特徴。高い衝撃吸収性により良質な睡眠を提供するベットマットレスメーカーです。
他ECサイトサービスと比較した上で、「世界一の導入数を誇るECサービスという信頼性」と「拡張性の高さ/機能の幅広さ」を魅力に感じ、Shopifyを選んだそうです。オペレーション、カスタマーサービス、物流担当、マーケティング担当、それぞれのセクションで必要な機能がShopifyには網羅的に搭載されている点が大きなメリットでしょう。
制作事例6. カキモリ
カキモリは東京にある文具店で、文具ファンの間で有名です。表紙や中紙を自分の好きな組み合わせで作るオーダーノートが主力商品で、店頭には海外からも多くのお客様が足を運んでいます。
他ECサービスと比較検討した上で、「デザイン自由度の高さ」「拡張性の高さ」「越境ECのやりやすさ」を決め手にShopifyを導入したそうです。越境ECについては海外の顧客が多いカキモリ様ならではの特徴ですね。
制作事例7. KURAND
お酒の通販サイトであるKURANDは、日本酒のサブスクリプションサービスを提供するために事業をスタートさせました。
今後の事業展開として、海外でも販売していきたいという想いからShopifyの導入を検討したそうです。海外への販売のしやすさはShopifyの大きな特徴の一つです。またシンプルでありながら、Shopifyの中でアプリの活用や情報収集などを完結できる機能性にも注目されていました。以前までは開発業務が特定のエンジニアに属人化していたことが課題でしたが、Shopify導入によりそれも改善されたそうです。
制作事例8. Kurasu
京都で大人気のコーヒースタンド・Kurasu Kyotoは、元々ECサイトから始まりました。
ECサイトに関する詳しい知見がなくても、デザイン性の高いサイトを制作/運営できる点からShopifyの導入を決めたそうです。プログラミングやコードがわからなくても、無料テンプレートや関連アプリを活用して、ECサイトを自由にカスタマイズできるというShopifyの特徴を最大限活用していますね。
制作事例9. 土屋鞄製造所
土屋鞄製造所は、ランドセルや大人向け鞄などの革製品を企画/製造/販売する老舗ブランドです。
Shopifyを導入するにあたって、ブランドのこだわりを実現するためのアプリやテーマの選定を慎重に検討されました。拡張性の高いアプリが豊富なことで、メリハリのあるECサイト運用やマーケティング施策ができるようになった点が大きな成果だそうです。今後は海外販売に向けて、Shopifyをさらに活用していくことを検討されています。
越境ECのShopifyサイト制作事例
前述したように、Shopifyは多通貨/多言語対応が可能で、越境ECがしやすいことでも有名です。
ここからは、日本国内で導入/運営されているShopifyの越境ECサイトの事例を2例ご紹介します。
制作事例10. CSTOYS
元英語教師の清家さんが、アメリカ留学で知り合った友人と日本で再会したことで、日本と海外の玩具マーケットの違いに着目してスタートした事業がCSTOYSです。
CSTOYSは、「使いやすさ」と「拡張性や決済手段」を理由にShopifyを導入されました。アプリが豊富なため、ECサイトへの知見が少なくても自社ブランドのこだわりを反映したサイトを制作/運営できる点が大きな決め手のようです。また、Shopifyはペイパルを使えることやPOSを持っていることから、CSTOYSのブース販売に活用されています。
制作事例11. レトロアジア
レトロアジアはフランスから来日して、日本に一目惚れしたというロマンさんが運営するECサイトです。京都のゲーム会社に勤めながら、副業で中古ゲーム機を綺麗にし海外向けに販売しています。
ロマンさんは、ECサイトを立ち上げた経験はありませんでしたが、Shopifyを活用することで簡単に制作/運営できたと語っています。特にShopifyのペイパルが使えるという安全性に注目されています。アメリカへ高い金額の商品を売るためには、ペイパルが使えるという安全性が必要不可欠であるそうです。
海外のShopifyサイト制作事例
ここからは、日本でも有名な2つの海外企業のShopifyサイトの事例をご紹介します。
制作事例12. レッドブル
エナジードリンクで有名なレッドブル。Shopifyを使ってECサイトを運営し、アパレル製品を販売しています。レコメンドツールを用いて、ユーザーデータからおすすめの商品を表示させることで、顧客の購買意欲を刺激させています。
制作事例13. BLUE BOTTLE COFFEE(ブルーボトルコーヒー)
アメリカに本社を構え、コーヒーの販売をしているBLUE BOTTLE COFFEE。2020年からShopifyで制作されたECサイトが公開されました。ECサイトで商品を購入するとポイントが貯まり、実店舗でドリンクチケットなどと交換できるメンバーシッププログラムがあります。各商品ページに簡単に商品をシェアできるSNSボタンが用意されています。
GIGのShopify導入サポート
GIGでは、Shopify導入のサポートを行っております。Shopifyのカスタマイズや機能拡張など、ECサイト構築の知識が必要な部分は、Web制作のプロであるGIGへおまかせください。
ECサイト立ち上げ後は、競合リサーチ、キーワード設計、デザイン制作、コンテンツ制作、SEO、広告運用、ABテストなど、Webマーケティング全般のサポートも可能です。確実に成果を出すECサイト運営のため、さまざまなご提案を行います。
Shopify導入のご相談はGIGまで
日本語対応をしたことで、国内でも注目が集まるShopify。多くの企業がShopifyに魅力を感じ、ECサイト立ち上げのために導入されていることが分かります。
今後ECサイトの運営は、自社ECサイトを持つ方向にシフトが進み、EC業界全体が大きく変革すると考えられています。大手ECプラットフォームを揺るがす存在のShopifyへの注目は、ますます高まっていくでしょう。
Shopifyの導入/運営のご相談は、GIGまでお気軽にお問い合わせください。
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