チームマネジメントの不安を解消。リモート環境でも仕事を円滑に進めるプロジェクト進行のコツ|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG
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チームマネジメントの不安を解消。リモート環境でも仕事を円滑に進めるプロジェクト進行のコツ
2025-12-23 制作・開発

こんにちは。GIGのディレクター林です。
Web制作の現場では、リモートワークが当たり前になってきましたよね。デザイナーやエンジニアは完全リモート、PM(プロジェクトマネージャー)やディレクターはハイブリッドなど、働き方も本当に多様化しています。
私自身、ディレクターやPMとして1つのプロジェクトに対し4名前後のチームをまとめることが多いなかで、リモート環境特有の課題に日々向き合っています。メンバーが今何をしているのか見えなかったり、稼働時間がバラバラだったり、コミュニケーションのタイミングが難しかったり。このように対面とは違う難しさがありますよね。
この記事では、最近チームマネジメントを任され始めた方に向けて、リモート環境でプロジェクトを円滑に進めるための実践的なノウハウをお伝えしていきます。
林 瑞希(はやし みずき):PM事業部ディレクター。関西外国語大学外国語学部を卒業後、新卒で株式会社GIGに入社。コーポレートサイトや採用サイトを中心に新規サイト制作の企画・設計・進行管理などのPMやディレクション業務を担当。最近は先輩の影響で登山にはまりそう。
1. リモート環境でのチームマネジメントの現状と課題
まず、リモート環境でのマネジメントにおける代表的な課題を整理してみましょう。
よくある課題
・メンバーの作業状況がリアルタイムで把握できない
・稼働時間が人によってバラバラ(朝型、夜型など)
・テキストコミュニケーションだとニュアンスが伝わりにくい
・孤独感や疎外感を感じやすい
・ちょっとした相談がしづらい
とくに厄介なのが「見えない不安」なんですよね。対面なら隣の席を見れば作業状況がわかるんですが、リモートではそれができません。ディレクター側としては「ちゃんと進んでいるかな?」と心配になるし、メンバー側も「これで合っているのかな?」と不安を抱えがちです。
だからこそ、意図的にコミュニケーションの仕組みを設計して、情報を可視化することが大切になってきます。
2. タスク管理・進捗の可視化の工夫
リモート環境で最も重要なのは、全員が同じ情報を見られる状態を作ることなんです。
ツールの使い分けと運用方法
私たちのチームでは、Google製品を中心に、複数のツールを目的に応じて使い分けています。
Figma
・ワイヤーフレームの作成
・デザインの作成
・要件の整理や仕様の可視化Googleドキュメント
・議事録の作成
・お客さまへの事前ヒアリングシートGoogleドライブ
・プロジェクトに関する資料や素材の一元管理
・お客さまとのファイル共有Notion
・社内向けのタスク管理
・プロジェクトスケジュールの管理
・同じシート内でタスクとスケジュールを一元管理Googleスプレッドシート
・お客さまへのご依頼事項の管理(アカウント設定や素材の用意など)
・その他Web制作において必要な情報の一元管理Google Meet
・定例ミーティングや打ち合わせ(お客さまの環境によって変更)
このように、社内タスクはNotion、お客さまへのご依頼事項はスプレッドシートと使い分けることで、情報が整理しやすくなっています。とくにお客さまへのご依頼をスプレッドシートで管理することで、先方も慣れているツールで状況を把握しやすく、スムーズなコミュニケーションが実現できているんです。
またGoogle製品で統一することで、ファイルの共有や権限管理もシンプルになり、チーム全体の作業効率が上がっています。
期限設定の重要性
リモート環境では、メンバーの稼働時間が見えないんですよね。ある人は朝9時から、別の人は夜18時からという具合で、本当にバラバラです。
だからこそ、明確な期限設定が必須になってきます。「来週中に」ではなく「12月15日(金) 17:00まで」と具体的に設定しましょう。これによって、各自が自分のペースで作業しながらも、プロジェクト全体の進行が遅れることを防げるんです。
ディレクター側も、相手の仕事の傾向を把握しながら、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。「この人は締め切りギリギリになることが多いから、実際の期限より2日前に設定しておこう」といった調整も、時には必要になってきます。
3. 定期的なコミュニケーションの設計
週1回30分の定例ミーティング
テキストコミュニケーションは便利なんですが、やっぱり限界もあります。ニュアンスが伝わりにくかったり、込み入った話がしづらかったり。そこで効果的なのが、週1回30分の定例ミーティングなんです。
定例ミーティングのアジェンダ例
1.前回からの進捗確認(各5分)
2.今週のタスクと優先順位の確認(10分)
3.懸念事項・課題の共有(10分)
4.次週の予定確認(5分)
「ミーティングは時間の無駄」という意見もあるんですが、30分という短時間で要点を絞ればむしろ効率的です。口頭だからこそ、テキストでは10往復かかる議論が3分で終わることも多々あります。
実際私たちのチームでは定例ミーティングを導入してから、認識のズレが大幅に減りました。テキストで「この部分どうしましょう?」とやり取りするより、パソコンの画面を共有しながら「ここをこうしたいんですが」と話す方が圧倒的に早いんです。
Slackでの日常的なコミュニケーション
定例以外の日常コミュニケーションには、Slack(またはChatwork、Teams)を活用しています。
効果的な使い方
・プロジェクトごとにチャンネルを分ける
・朝の稼働開始時に簡単な挨拶(「おはようございます、今日は○○に取り組みます」など)
・完了報告をチャンネルに投稿(他メンバーも進捗が見える)
・気軽に相談できる雰囲気づくり(スタンプでの反応も活用)
ポイントは、過度な報告を求めないことですね。細かすぎる報告はストレスになってしまうので、大きな進捗や困ったことだけ共有するくらいがちょうど良いと思います。
4. メンバーのモチベーション維持のための取り組み
リモート環境では、孤独感や疎外感を感じやすくなるんですよね。そのためモチベーション維持のために、いくつかの工夫をしています。
小さな成功を可視化する
タスクを細かく分割して、完了したら即座にステータスを「完了」に変更しましょう。小さくても「できた」という達成感を積み重ねることが大切です。NotionやGoogleスプレッドシートで完了タスクが増えていくのを見ると、自然とモチベーションが上がっていきます。
ポジティブフィードバックを意識する
リモートだと、どうしてもネガティブな指摘ばかりが目立ちがちになります。良い成果物が上がってきたら、Slackで「この部分、すごく良いですね!」と具体的に褒めることを心がけています。
とくに入社して1〜2年目のメンバーは、自分の仕事が評価されているか不安に感じているものです。小さなことでも承認することで、安心感と自信につながっていくんですよね。
雑談の時間も大切に
定例ミーティングの最初の1〜2分、あえて雑談の時間を設けるのもおすすめです。「最近どうですか?」「週末何かしましたか?」といった他愛もない会話が、チームの心理的安全性を高めてくれます。
5. リモート環境で成果を出すための心構え
最後に、リモート環境でチームマネジメントをするうえで大切にしたい心構えをお伝えしていきますね。
「見えない」を前提に設計する
対面と同じやり方は通用しません。「見えない」「わからない」を前提に、積極的に情報を可視化してコミュニケーションを設計していきましょう。
ディレクターが進行の主導権を握る
メンバーの稼働時間がバラバラだからこそ、ディレクターがプロジェクトの進行をコントロールする必要があるんです。「相手任せ」にせず、期限を切って、進捗を確認して、必要に応じてフォローする。この主体性がプロジェクトを成功に導いてくれます。
完璧を目指さず、改善し続ける
最初から完璧な仕組みを作るのは不可能ですよね。まずは小さく始めて、チームの反応を見ながら改善していくのが良いと思います。「この報告は不要だったかも」「もっと共有の頻度を上げた方が良さそう」など、柔軟に調整することが大切です。
まとめ
リモート環境でのチームマネジメントは、確かに難しい面もあります。でも適切なツール活用や定期的なコミュニケーション、メンバーへの配慮を組み合わせることで、対面以上に効率的で働きやすい環境を作ることも可能なんです。
とくにディレクション系にまだ慣れていない方は、まずは以下の3つから始めてみてください。
1.NotionやGoogleスプレッドシートで情報を可視化する
2.週1回30分の定例ミーティングを設定する
3.明確な期限を設定し、進行を主導する
リモートワークは今後も働き方のスタンダードであり続けるはずです。この環境を味方につけて、より良いプロジェクト進行を目指していきましょう。
株式会社GIGでは、Web制作を通じて戦略設計からデザイン、開発、運用まで一貫してサポートし、お客さまのビジネス課題を解決しています。ぜひWeb制作を検討されている方はお気軽にお問い合わせください。また、私たちと一緒に働きたいディレクターやデザイナー、エンジニアも募集中です。ぜひご応募お待ちしております!
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林 瑞希
PM事業部ディレクター。関西外国語大学外国語学部を卒業後、新卒で株式会社GIGに入社。コーポレートサイトや採用サイトを中心に新規サイト制作の企画・設計・進行管理などのPMやディレクション業務を担当。最近は先輩の影響で登山にはまりそう。


