メタバース活用事例10選とビジネスモデル【企業・自治体・学校の事例を紹介】|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG
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メタバース活用事例10選とビジネスモデル【企業・自治体・学校の事例を紹介】
2024-02-01 制作・開発
メタバースを活用する企業が増えつつあります。新たなビジネス領域として、新規事業の拡大を考えている企業も少なくありません。
メタバースは幅広いユーザーにアプローチが可能なため、自治体の地方創生にも活用されています。近年ではVR技術の進化から、学校など教育現場でも導入されるようになりました。
この記事では、メタバースの活用事例を紹介します。具体的なビジネスモデルも紹介しますので、自社のビジネスへの活用方法を検討する際の参考にご覧ください。
弊社GIGではフリーランスデザイナー専門のエージェントサービス『クロスデザイナー』を運営しています。3DCGやCGデザインの制作を依頼できるフリーランスのデザイナーが登録しており、要望にあった人材の紹介が可能です。メタバース制作の企画段階からの相談も受け付けています。Web制作やDX支援についても、お気軽にご相談ください。
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メタバースの市場規模と将来の展望
メタバース市場は急速に発展しており、2026年までに1兆42億円まで拡大すると予測されています。多くのプラットフォーマーや大企業がメタバースに参入し、積極的に投資されていることもあり、今後もさらなる成長が期待されています。
仮想通貨やNFT市場の動向
メタバースの市場規模が拡大している理由として、現実世界と同じように経済活動ができることが挙げられます。
とくにNFT(非代替性トークン)や仮想通貨は、メタバース内の主要な決済方法として注目を浴びており、デジタル資産の所有と取引が生み出す経済的な機会が注目を浴びています。
たとえば、3DCGモデルでつくられたアパレルグッズの販売、人気ブランドやアーティストとコラボした限定アイテムの販売です。こうしたアイテムはNFT化しやすく、ビジネスモデルとして構築しやすいメリットがあります。
また、アイテムを販売するために仮想空間内に店舗を構えて販売する方法など、現実世界と同じような経済活動をベースとした新しいビジネスモデルが誕生しています。
メタバースを活用するためのビジネスモデル
メタバースを活用するにあたって、すでに展開されている他社のビジネスモデルを知ることは大切です。どのようなビジネスモデルを構築しているのかをご紹介します。
デジタルコンテンツの販売
メタバース内で独自のアイテムやコンテンツを販売するビジネスモデルは、アパレル業界やゲーム業界で取り組まれています。
仮想空間に設置された店舗で、接客を受けて購入するといった現実世界と同じようなショッピング体験を提供できます。アバターで接客できるため、スタッフどこにいても店舗に常駐できるわけです。
こうした新しい接客体験は、ユーザーのエンゲージメント向上だけではなく、新たな雇用の創出にもつながります。
ライブイベント・ウェビナー
これまで会場を借りておこなわれていたライブやセミナーもメタバースで開催できます。チケット販売やスポンサーシップ、グッズ販売を通して収益を生むビジネスモデルです。
リアル会場の設営費用も削減できるため、浮いた予算をメタバース構築費用に充てることもできます。
メタバースで配信したライブやウェビナーは、アーカイブ配信も可能です。人材育成や社内研修など継続的な学習の機会を提供することもできます。
コンテンツ課金型
メタバースで提供されたゲームやコンテンツをユーザーに直接購入してもらうビジネスモデルです。ゲームとNFTを活用したプラットフォームを活用することで、スムーズな導入が期待できます。
ユーザーは気に入ったアイテムやスキンをNFTで購入して、仮想空間を動き回ることで、他のプレイヤーにもアピールできるわけです。継続的で安定した利益につながりやすいメリットがあります。
ユーザーに利用し続けてもらえるように、工夫を凝らしたコンテンツを提供することで、ユーザーのエンゲージメントが向上し、継続的な利用につなげることが可能です。
プラットフォームの手数料
メタバース内の土地の販売や物件の賃料などの手数料を収益とするビジネスモデルです。メタバースプラットフォームを利用し、ユーザーと直接取引をおこないます。
プラットフォームは『Roblox(ロブロックス)』や『The Sandbox(サンドボックス)』、『cluster(クラスター)』、『Decentraland(ディセントラランド)』が有名です。
ブロックチェーン型でユーザーが土地や建物を生成して、仮想空間を広げることで価値が向上する仕組みとなっています。決済方法はNFTや仮想通貨を使用するのが一般的です。
広告枠販売
メタバースプラットフォーム内に広告スペースを設けて、企業に販売するビジネスモデルがあります。
人気の高いエリアに土地や建物を購入・建築をして、多くのユーザーの目に留まれば広告効果も期待できるわけです。
広告主となる企業のターゲット層を調査して利用者が多いプラットフォームに建築し、ビルボードなどを設置します。ターゲット層に直接アピールできるとして、広告スペースを売り込むわけです。
新製品のプロモーションやイベントの告知など、現実世界と同じような広告を掲載できます。メタバースを活用した新しい体験の提供と高い費用対効果を期待することが可能です。
デジタルツイン社会が実現できれば、こうした現実世界と同じようなビジネスモデルも導入が進んでいくことでしょう。
マーケティングへの活用
現実世界と同じような経済活動を仮想空間でもおこなえるとして、マーケティングに活用する企業も増えつつあります。企業ブランディングや新商品のローンチに効果的です。
企業は仮想空間で独自の顧客体験を創出できるため、差別化が図りやすいメリットがあります。また、営業活動にもメタバースの活用が可能です。オンライン上のやり取りになるため、Web会議での商談に近い形で導入できます。
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ビジネスツールの提供
コロナ禍をきっかけに、リモートワークやオンラインツールなど新しい働き方を導入した企業も増えています。メタバースをビジネス支援ツールとして利用する方法があります。
仮想空間に設置されたホワイトボードに、複数人で書き込むことができるため、遠隔地でもリアルなディスカッションを体験できます。リモートワークにおけるコミュニケーションの課題をメタバースなら解決できるわけです。
VRのヘッドセットを用いることで、より臨場感のあるオフィス空間とコミュニケーション体験を提供できるプラットフォームもあります。
採用活動
メタバースを採用活動に利用する方法があります。近年は採用手法も多様化し、SNSや動画プラットフォームを活用する企業も増えてきました。バーチャルで採用活動をおこなうことで、幅広い層への訴求が可能です。
メタバースなら場所を問わないため、会社説明会や社員との交流会、勉強会なども実施できます。
オフィスを仮想空間に再現して、バーチャル会社訪問のイベントを実施するのもよいでしょう。アバターで参加するため、参加のための心理的ハードルが下がります。母集団を形成したい場合にも効果的です。
こうした新しい取り組みは、若い世代にも注目を浴びるものです。企業ブランディングの効果も期待できます。
学校教育への活用
メタバースは学校教育にも活用されています。3DCGコンテンツで生体の臓器の構造や機器の操作などをリアルに近い形で体験することが可能です。
世界中の高校や大学で利用されている『LabSter(ラボスター)』は、VR上で最先端の理科実験を実施できるプラットフォームです。
最新型の装置も仮想空間で使用できるうえに、リスクをともなう化学実験も何度でも挑戦できるメリットがあります。
また、スキルアップのためのシミュレーション環境を提供することも可能です。航空機の操縦など、事故のリスクを避けて、安全な環境で操縦スキルを身につけることができます。
自治体の地方創生
メタバースを活用して、地方創生に取り組む自治体も増えてきました。観光促進や定住人口の増加を目的に、地域の特産品や魅力を国内外にアピールするのに活用されています。
仮想空間に観光地を再現したり、リモートワーク環境を整えたり、特産品をNFT化して販売したりといったビジネスモデルがあります。
これからメタバース市場が拡大するにつれて、企業と連携して地方創生に取り組む自治体も増えてくるでしょう。
メタバースを活用したビジネス成功のポイント
メタバースを活用してビジネスを成功させるには、以下の4つのポイントがあります。それぞれ簡単に解説します。
市場調査の重要性
ビジネスの成長において、市場調査は非常に重要です。自社のポジションを明確にし、市場のニーズやトレンドを理解することで、メタバースビジネスでの効果的な戦略を立てることができます。
これは、ターゲットに訴求できるサービスを提供するために大切な工程です。また自社の市場価値を知ることで、競争優位性を確立することができます。
インタラクティブ性を重視する
メタバースはインタラクティブな体験を実現できるのが魅力です。
「どのような体験を提供したらユーザーに喜んでもらえるのか」とユーザー視点で考えてみましょう。参加したくなるようなイベントやアクティビティなど、エンゲージメントが高まるコンテンツを制作するとよいでしょう。
コンテンツのアイデアが浮かばないときは、ユーザーにアンケートを実施してフィードバックをもとに制作する方法もあります。ユーザーが驚く魅力的な空間を作りましょう。
安全とプライバシーの確保
ユーザーが安心してメタバースを楽しむためには、セキュリティ対策とプライバシー保護を徹底することが大切です。
他者のアバターに成りすます行為やユーザー間のトラブルなど、あらゆるトラブルを想定して対策を講じる必要があります。
メタバースは急速に発展したこともあり、法整備が行き届いていないのが現状です。そのため、メタバースを制作する企業が積極的に取り組まなければなりません。
安全な環境を提供することで、ユーザーからの信頼を獲得し、長期的な顧客関係を築くことが可能です。
持続可能性を考慮する
メタバースの構築にサーバーは必須です。サーバーの管理にはあらゆるエネルギーを使用します。
電力の消費量を抑えられるようなビジネスモデルの構築を目指すことで、企業として社会的責任やサステナビリティへの貢献にもつながります。
長期的なブランド価値の維持、または向上を目指すなら持続可能性を考慮して運営することが大切です。
規制・法律の順守
メタバースでは、プライバシーやデータ保護などの規制・法律を遵守しなければなりません。
情報プライバシー関連には、ヨーロッパ連合の一般データ保護規則(GDPR)やカルフォルニア州の消費者プライバシー法があります。
日本でもこれらの規則は適用されるため、企業担当者は理解しておかなければなりません。
また、仮想通貨やNFTなどは、金融商品取引法や資金決済法などが適用されるケースもあります。担当者は各金融規制・法律を理解したうえで運営しなければなりません。
ほかにも、未成年者による取引やなりすまし対策も検討しなければなりません。未成年を対象にしたコンテンツを配信するときは、年齢確認の画面を表示するなど対策を講じる必要があります。
企画立案・Web制作はGIGにおまかせください
メタバースは現実世界と同じように、交流や買い物などができるため、これから多くのビジネスモデルが展開されていくことでしょう。将来的にも発展が予測されているため、まだ参入していない企業は活用事例をもとにぜひメタバースでのビジネスを検討してみてください。
メタバースを活用して新たなビジネスを展開するなら、綿密な戦略設計が大切です。
GIGはWebサイト制作を中心に企画立案からサポートいたします。3DCGデザイナーなどが多く登録するフリーランスデザイナー専門のエージェントサービス『クロスデザイナー』も運営しています。
コンテンツの企画段階から伴走しますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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