図解「手段の目的化」を防ぐ方法|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

図解「手段の目的化」を防ぐ方法

2022-04-28 制作・開発

こんにちは、GIGでマーケティングを担当している早河です。普段は、フリーランス・副業向けマッチングサービス『Workship』のマーケティング戦略策定から戦術実行まで幅広く担当しています。

仕事をする中でよく耳にする「手段の目的化」という言葉。何度言われても原因を理解していなければなかなか解決ができません。

今回は「手段の目的化」を分解しながら構造で理解し、原因と対策を図解でご説明します。「手段の目的化」を課題と感じている方のヒントになれば幸いです。

「手段の目的化」とはどういう状態か

「手段の目的化」とは、目的を実現するために選択した手段が、いつの間にかそれ自体が「目的」になってしまうことを指します。

僕自身も広告代理店に在籍していた際に「キャンペーンをやること自体が目的になっていないか?」とよく注意を受けていました。

「手段」と「目的」はどんな意味を持つのか

「手段の目的化」を原因から理解し解決するためには、「手段」と「目的」の関係性を理解する必要があります。

「手段」と「目的」の言葉の意味

そもそもの言葉が違うように、それぞれの単語が持つ意味も異なります。

「手段」:目的を達するためにその途上で使う方法
「目的」:成し遂げようと目指す事柄。行為の目指すところ

あくまで「手段」は「目的」がなければそもそも言葉の意味として成立しません。目的なしに、何か問題がおきた時の応急処置として「手段」をあてがっても機能することはないのです。

「手段」と「目的」の関係性

「手段」と「目的」の関係性を理解するために、ケースに当てはめてご説明します。

たとえば「PV数が伸びない」という問題に対して、「広告を回す」という「手段」を応急処置として当てはめることを考えてみましょう。先ほどの言葉の意味と合わせて考えると、これは問題に対して直接「手段」を当てはめており適切ではありません。

「手段」は「目的」とセットで考える必要があります。問題が発生した時は「その問題は目的を達成するために解決する必要があるのか」と「目的」に立ち返って考えましょう。

この「常に目的と手段はセットである」という考え方が重要です。


「手段の目的化」がおこる原因

ここからは「手段の目的化」がおこる原因を2つに分けてご紹介します。

原因① 見る箇所によって「手段」と「目的」の関係性が相対的に変化する

先ほどご紹介した「手段」と「目的」の関係性は、見る箇所によって相対的に変化します。

下記のようにひとつの「目的」に対して複数の「手段」が連なることでツリー上になります。

その上で「手段」に対してさらに「手段」が連なることで、ツリーは大きくなります。このように「手段」に対して「手段」が連なることで、今まで「手段」として見ていたものが「目的」に変化します。

この「どこから見るか」「どこまで見るか」によって相対的に変化する「手段」と「目的」の関係性が、「手段の目的化」を生んでしまうひとつめの原因です。


原因② 具体化された手段を「本来の目的」だと錯覚している

ふたつめの原因は、具体化された「手段」を「本来の目的」だと錯覚してしまう点です。

今まで「目的」として認識していたものも、一段上の「目的」から見れば「手段」のひとつでしかありません。上から見れば「手段」でしかないものを「目的」として錯覚してしまうことで、他の「手段」を検討することなく実行してしまいます。


「手段の目的化」を防ぐ方法

まず前提として、先ほど解説した「手段」と「目的」の根本的な関係性は変化しません。

その上で、「手段の目的化」を防ぐ具体的な方法について解説します。


「抽象化」と「具体化」を行い、見る場所を意図的に変化させる

「手段の目的化」を防ぐためには、「抽象化」と「具体化」が鍵となります。

「抽象化」と「具体化」を行うことで、原因①で解説した相対的に変化する「手段」と「目的」の関係性を意図的に変化させ、「目的」として認識していたものを疑えるようになります。

しかし「抽象化」を行うだけでは具体的な解決策がいつまでも出てきませんし、「具体化」だけを行い続けても原因②で解説したように、具体化された「手段」を「目的」と錯覚してしまいます。

そのため、「抽象化」と「具体化」はセットで行い続けることが大切です。


「手段」と「目的」を仕事で正しく活かすためのポイント

ここまでで「手段の目的化」の原因と解決策をご紹介してきました。最後に、「手段」と「目的」を正しく仕事に活かすためのポイントをご紹介します。

まず前提として、仕事におけるコミュニケーションは相互努力で円滑に進みます。その上で、「伝える側」と「受け取る側」の重要なポイントについてそれぞれ解説します。


仕事で使う上でのポイント(伝える側)

伝える側が意識するポイントについて解説します。

ポイント1. 「本来の目的」を伝え続ける

仕事の中で「手段」だけを伝え、「目的」を伝えていないケースは多く存在します。

「目的」を伝えていないにも関わらず「手段が目的化していないか?」というコミュニケーションをとることは、受け取る側の汲み取り不足ではなく伝える側の配慮不足に他なりません。

「手段」だけではなく「目的」から伝えることで円滑に仕事を進められます。また、一度だけではなく繰り返し「本来の目的」を伝え続けることが重要です。

ポイント2. 「手段」と「目的」を分けて伝える

そもそも「手段」と「目的」の関係性は不変ですが、構造の特性上、混同しがちです。

そのため、伝える側が「この目的のためにこれをやってほしい」などと「手段」と「目的」をあらかじめ分けた上でコミュニケーションを取りましょう。

ポイント3. 別の「手段」を考える余白をつくる

「手段」は「目的」に対していくつも連なるため、検討できる「手段」はひとつとは限りません。そのため、「目的」に対する手段を固定して伝えるだけではなく「この目的を達成するための手段をいくつか考えて検討できる状態にしてほしい」などと考える余白を用意しましょう。そうすることで「手段の目的化」を意識的に防げます。

仕事で使う上でのポイント(受け取る側)

次に受け取る側が意識するポイントについて解説します。

ポイント1. 「本来の目的」を確認する

どんなに伝える側が意識をし続けていても「本来の目的」がうまく伝わらないこともあります。そのため、受け取る側が「その手段を行う目的は?」と意識的に確認し続けることで、無駄な仕事が発生しなくなります。

ポイント2. 常に「抽象」と「具体」で考える

抽象化と具体化は、受け取る側の重要な役割です。依頼された「手段」をただ実行するだけではなく、目的を理解した上で抽象化と具体化を繰り返し、最適な「手段」を考え続けましょう。そうすることで、より高い視座と解像度で仕事を行えます。

まとめ

本記事では、「手段の目的化」を原因から考え、その原因を元に解決策を考えてみました。

実際仕事の中で使おうとするとなかなか難しいと感じることもありますが、仕事の中で「抽象化」と「具体化」を用いることで「手段の目的化」を防ぐことができます。また「手段の目的化」はあらゆる組織内のボトルネックの解消にもなります。

今回はより具体的な内容でお話しましたが、ご自身の部下や組織に当てはめることでどんなポジティブな効果があるのか?を考えながら実践することでより効果を生むでしょう。

なお株式会社GIGは、ナショナルクライアントからスタートアップまで、Webコンサルティング、UI/UXデザイン、システム開発など、DX支援をおこなうデジタルコンサルティング企業です。WebやDX支援のご相談はいつでもご連絡ください。

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早河 太貴

1997年3月生まれ。アドテクノロジー企業、SNSマーケティングの支援会社など数社を経て2021年9月に株式会社GIGに入社。現在は、GIGにおけるプロダクトマーケティング及び、クライアントのマーケティング支援まで担当。