情報設計とは?Webサイト制作で重要となる導線の作り方や手順5つを解説|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

情報設計とは?Webサイト制作で重要となる導線の作り方や手順5つを解説

2023-03-01 制作・開発

Webサイトを制作する際は、見た目や機能だけでなく、ユーザーが目的を達成できるようにサイトの構造や流れを設計することが重要です。これを情報設計と呼びます。

情報設計は、ユーザーのニーズや行動を分析し、サイトの目的やコンテンツに合わせて最適な導線を作るプロセスです。情報設計ができていると、ユーザーはサイトに滞在しやすくなり、コンバージョン率やリピート率も向上します。逆に、情報設計ができていないと、ユーザーはサイトを離脱しやすくなり、ビジネスに悪影響を及ぼすでしょう。

そのため、マーケティング担当者は、情報設計の重要性を理解し、Webサイト制作に活かすことが求められます。

そこで今回は、Webサイト制作で重要となる情報設計の導線の作り方と手順を解説します。これからWebサイトの作成をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

情報設計とは?目的や重要性を解説


情報設計とは、ウェブサイトやアプリケーションなどの情報をユーザーに効果的に伝え、使いやすくするための構造を設計することです。

情報設計の目的は、ユーザーが求める情報を迅速かつ容易に見つけられるようにすることで、ユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させることにあります。

情報設計の重要性は、情報の整理と構造化によって、ユーザーの目的達成を支援し、サービスの利用促進につながるためです。

情報設計を行うメリット3つ


情報設計を行うメリットは、以下の3つです。

  1. UXが向上する
  2. コンテンツの品質と効果が高まる
  3. コストや時間を削減できる

それぞれ解説します。

1.UXが向上する

情報設計により、ユーザーが求める情報を迅速かつ直感的に見つけることが可能です。

これにより、ウェブサイトやアプリケーションの使い勝手が良くなり、ユーザーの満足度が高まります。

2.コンテンツの品質と効果が高まる

情報が適切に構造化されていることで、コンテンツの見つけやすさだけでなく、理解のしやすさも向上します。

これにより、コンテンツの品質が高まり、ユーザーにとってより価値の高いものになります。

3.コストや時間を削減できる

効率的な情報設計は、開発プロセスをスムーズにし、追加の修正や再設計の必要性を減らします。

これにより、長期的な視点で見ると、コストや時間の削減に繋がるでしょう。

これらのメリットは、ユーザーにとっても、サービス提供者にとっても大きな価値のあるものです。情報設計は、ユーザーが直面する問題を解決し、より良いサービス体験を提供するための重要なステップとなります。

情報設計を行うデメリット3つと対策法


一方、情報設計を行うことには、次の3つのようなデメリットもあります。

  1. 知識やスキルの習得に時間がかかる
  2. 柔軟性に欠ける恐れがある
  3. 改善方法が見えにくいケースがある

以下では、デメリットの内容と対策法を解説しますので、ぜひ参考にしてください。

1.知識やスキルの習得に時間がかかる

情報設計は複雑なプロセスであるため、その技術や理論を習得するのに時間が必要です。特に初めて情報設計に取り組む場合、学習曲線が急であることが予想されます。

そこで、効率よく技術や理論を習得するために、専門のトレーニングやワークショップに参加するのが有効です。また、経験豊富な情報設計者と協力し、実践的な知識を身につけることも重要です。

2.柔軟性に欠ける恐れがある

一度情報設計が確立されると、それに従ってコンテンツが作成されます。そのため、新しい要件や変更が生じたときに、設計を柔軟に変更することが難しくなる可能性があります。

そこで、情報設計の柔軟性を保つために、情報設計の定期的な見直しや、必要に応じた調整を行うことが重要です。また、ユーザーのフィードバックを積極的に取り入れ、進化するユーザーのニーズに応える設計を心がけることが求められます。

3.改善方法が見えにくいケースがある

情報設計の問題点や改善点が明確でない場合には、どのように改善すれば良いか判断が難しいことがあります。

そこで、改善方法を見つけるために、ユーザーテストやアナリティクスを活用して、ユーザーの行動を分析することが効果的です。データに基づいた意思決定を行うことで、具体的な改善策を立案できます。

これらのデメリットと対策を理解し、適切に対応することで、情報設計のプロセスをより効果的に進めることができるでしょう。

情報設計の基本的なプロセス5つ


情報設計は、ユーザーが必要とする情報を効率的に見つけられるようにウェブサイトやアプリケーションの情報構造を計画することです。これは、ユーザーにとって使いやすく、効果的な情報システムを構築する上で重要なプロセスとなります。

情報設計には次の5つのステップを踏むのが効果的です。

  1. デザインの目的を明確にする
  2. 情報の構造を把握する
  3. 情報の優先順位をつける
  4. ユーザーの導線を設計する
  5. 画面内の情報を設計する

それぞれ解説します。

1.デザインの目的を明確にする

まずは、プロジェクトの目標と成功の定義を明確にし、それに基づいて情報設計の方向性を決定します。

これには、ユーザーが達成したいことと、ビジネスが提供したい価値を理解することが含まれます。

2.情報の構造を把握する

次に、コンテンツや機能の分類、整理、関連付けを行い、ユーザーが直感的に情報を探しやすい構造を作ります。

これには、サイトマップの作成やカテゴリー分けが含まれます。

3.情報の優先順位をつける

情報構造を把握できたら、ユーザーのニーズとビジネスの目標に基づいて、情報の重要度を決定します。

最も重要な情報が最もアクセスしやすい場所に配置されるように設計することが重要です。

4.ユーザーの導線を設計する

情報の優先順位が決まったら、ユーザーが目的を達成しやすいように、最適な導線を設計します。

これには、ナビゲーションシステムの設計や、ユーザーが迷わずに目的地にたどり着けるような案内の仕組みを考えることが含まれます。

5.画面内の情報を設計する

最後に、各画面でどの情報を、どのように表示するかを決定します。

これには、ワイヤーフレームやプロトタイプを作成して、情報のレイアウトや視覚的な階層を設計するのが効果的です。

上記の5つのステップを通じて、ユーザーが求める情報を効率的に見つけ、理解し、活用できるようにするのが情報設計の目的です。適切な情報設計は、ユーザーエクスペリエンス(UX)を大きく向上させることに繋がります。

情報設計に役立つフレームワーク5つ


以下では、情報設計に役立つ、次の5つのフレームワークを紹介します。

  1. AEIOUフレームワーク
  2. ペルソナ
  3. カスタマージャーニーマップ
  4. バリュープロポジションキャンバス
  5. LATCH

それぞれ解説します。

1.AEIOUフレームワーク

AEIOUとは、ユーザーの行動、環境、相互作用、オブジェクト、ユーザーの観点から、体系的に調査を行うフレームワークです。

AEIOUは、活動 (Activities)、環境 (Environment)、相互作用 (Interactions)、物 (Objects)、ユーザー (Users)の頭文字を繋げたものです。

2.ペルソナ

ペルソナとは、ユーザー像を明らかにして、製品やサービスのターゲットユーザーを具体的に定義するためのフレームワークです。

ペルソナでは、仮想するユーザーの名前や年齢、職業や趣味、ニーズなどを詳しく設定します。

3.カスタマージャーニーマップ

カスタマージャーニーマップとは、ユーザーの体験を時系列で可視化し、ユーザーのニーズや問題点を明らかにするフレームワークです。

カスタマージャーニーマップでは、ユーザーが製品やサービスを認知、検討、購入、使用、評価といったフェーズごとに検討します。

4.バリュープロポジションキャンバス

バリュープロポジションキャンバスとは、企業が提供する製品やサービスの価値と顧客のニーズを可視化し、両者の関係性を明確にするためのフレームワークです。

このフレームワークは、新規サービスの開発や既存サービスの改善時に、提供する価値と顧客のニーズとの間にあるズレを見つけ、顧客のニーズに合ったビジネスアイデアを考えるために使用されます。

5.LATCH

LATCHとは、情報を分類・整理する際に用いられるフレームワークです。

LATCHでは、Location(場所)、Alphabet(アルファベット)、Time(時間)、Category(カテゴリ)、Hierarchy(階層)の5つの基準を使って情報を整理します。

これらのフレームワークは、情報設計のプロセスを効率化し、ユーザー中心のデザインを実現するために有効です。また、各フレームワークを特定の目的に合わせて使用し、プロジェクトの要件に応じて選択することが重要です。

情報設計の導線の作り方と手順5つ


情報設計の導線を作る際の手順には、次の5つがあります。

  1. ユーザーのニーズと行動を分析する
  2. サイトの目的とコンテンツを決める
  3. サイトの構造とラベルを設計する
  4. サイトの導線とナビゲーションを設計する
  5. サイトのワイヤーフレームとプロトタイプを作成する

それぞれ解説します。

1.ユーザーのニーズと行動を分析する

まずはじめに、ユーザーのニーズを理解し、どのような情報を求めているか、どのような行動を取るかを分析します。

これには、アンケートやインタビュー、ユーザーテストなどを通じてユーザーの声を聞き、データを収集するのが効果的です。

2.サイトの目的とコンテンツを決める

次に、サイトが達成すべき目的を明確にし、それに基づいて必要なコンテンツを決定します。

目的に沿ったコンテンツを提供することで、ユーザーにとって価値のある体験を提供可能です。

3.サイトの構造とラベルを設計する

サイトの目的とコンテンツが決まれば、サイトの全体的な構造を設計し、各ページの関係性を定義します。

また、ユーザーが直感的に理解できるようなラベルを設定し、情報を分類します。

4.サイトの導線とナビゲーションを設計する

サイトの構造を設計したら、ユーザーが目的の情報にスムーズにたどり着けるように、導線とナビゲーションを設計します。

ユーザーが迷わずに済むように、直感的でわかりやすいナビゲーションを心がけましょう。

5.サイトのワイヤーフレームとプロトタイプを作成する

最後に、サイトの基本的なレイアウトをワイヤーフレームで設計し、実際の動作を確認できるプロトタイプを作成します。

これにより、デザインや機能に問題がないかを早期に発見できるため、修正や改善を最小限に抑えることができます。

上記の手順を踏むことで、ユーザーにとって使いやすく、効果的なウェブサイトを設計可能です。また、実際のプロジェクトでは、これらの手順を繰り返し行い、ユーザーのフィードバックを取り入れながら改善を重ねていくことが重要です。

情報設計の効果を測定する方法3つ


情報設計は効果測定を行いながら、ユーザー目線で改善を繰り返すことが重要です。そこで以下では、情報設計の効果を測定する方法を3つ紹介します。

  1. ユーザビリティテスト
  2. アクセス解析
  3. アイトラッキング

それぞれ解説します。

1.ユーザビリティテスト 

ユーザビリティテストは、実際のユーザーにウェブサイトやアプリケーションを使用してもらい、その使いやすさを評価する方法です。

テストでは、ユーザーに一連のタスクを実行してもらい、その過程で直面する問題や困難を観察します。

ユーザビリティテストにより、直感的でないナビゲーション、わかりにくいコンテンツ、またはユーザーの期待に応えない機能など、デザインの問題点を特定できます。

2.アクセス解析 

アクセス解析は、ウェブサイトへの訪問者数、ページビュー、ユーザーの行動パターンなどのデータを収集し分析することで、ウェブサイトのパフォーマンスを測定する方法です。Google Analyticsなどのツールを使用して、どのページが最も人気があるか、ユーザーがどのようにサイトをナビゲートしているか、どのコンテンツが最もエンゲージメントを生んでいるかなどを把握できます。

3.アイトラッキング 

アイトラッキングは、ユーザーが画面上でどこを見ているかを追跡する技術です。

この方法では、特殊な機器を使用してユーザーの視線を記録し、ウェブサイトのどの部分が注目を集めているか、または無視されているかを分析します。

アイトラッキングにより、ウェブサイトのレイアウトやコンテンツ配置の最適化に役立つ貴重な洞察を得ることができます。

上記の測定方法を組み合わせることで、情報設計の効果を総合的に評価し、ユーザー体験を向上させるための改善点を見つけることが可能です。どの方法も、ユーザー中心のデザインを推進する上で重要な役割を果たしますので、ぜひ参考にしてください。

情報設計の効果測定を行う際のポイント3つ


情報設計の効果測定を行う際は、次の3つの点に注意しましょう。

  1. 測定の目的と指標を明確にすこと
  2. 測定の方法とタイミングを適切に選ぶこと
  3. 測定結果を分析して改善策を立てること

それぞれ解説します。

1.測定の目的と指標を明確にすこと

効果測定を行う前に、何を達成したいのか、どのような指標で成功を測定するのかを明確に定義しましょう。

目的が明確でなければ、適切な指標を設定できません。例えば、ユーザビリティの向上を目的とする場合、タスク完了率やエラー発生率などの指標が考えられます。

2.測定の方法とタイミングを適切に選ぶこと

効果測定の方法は、目的に応じて選択する必要があります。例えば、ユーザビリティを測定する場合は、ユーザビリティテストやアイトラッキングが有効です。

また、測定のタイミングも重要で、リリース直後だけでなく、定期的に測定を行い、長期的なトレンドを把握することが重要です。

3.測定結果を分析して改善策を立てること

収集したデータを分析し、問題点や改善の余地を見つけます。測定結果は、収集したデータだけでなく、ユーザーの声やフィードバックなども重要な情報源となります。

そして、分析結果をもとに、具体的な改善策を立てて実行することが重要です。改善策は、ユーザー中心のデザインを目指すことを忘れないようにしましょう。

これらのポイントを踏まえることで、情報設計の効果測定をより効果的に行い、ウェブサイトやアプリケーションのユーザビリティを向上させることが可能です。また、測定と改善は継続的なプロセスであるため、常にユーザーのニーズに応えるための繰り返しが必要です。

効果的な情報設計の実現には株式会社GIGがおすすめ

このように、Webサイト制作における情報設計とは、ユーザーにとって理解しやすく、効果的に情報を伝えるための構造と動線を設計する重要なプロセスです。

情報設計は、Webサイト設計以外のさまざまなデジタルプロダクトに応用可能で、ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上に不可欠な要素であり、ユーザーが求める情報を効率的に見つけ、理解し、活用するための重要なプロセスと言えるでしょう。

ただし、情報設計には、高度なプログラミングスキルやハードウェア、ネットワークに関する知識が必要です。

そこで、効果的な情報設計を行うために、株式会社GIGへ外注するのがおすすめです。

株式会社GIGは、Web制作に関する豊富な知識と実績があるため、質の高い情報設計を提供します。また、Web作成全体や情報設計のプロセスを外注することで、貴社のリソースをより重要なコア業務に集中させることが可能です。

さらに、株式会社GIGに外注することで、プロジェクトの全体像を客観的にチェックしやすくなり、より効果的な意思決定が可能となります。

株式会社GIGは、上記のような情報設計だけでなく、Webメディアを活用したサイト戦略、デザイン、CMS設計、運用体制の構築、アクセス解析、データ分析、インフラ設計など、メディアサイトの制作に必要なサービスを総合的に支援できるのが強みです。

株式会社GIGは、ナショナルクライアントからスタートアップまで、Webコンサルティング、UI/UXデザイン、システム開発など、DX支援をおこなうデジタルコンサルティング企業です。

また、45,000人以上が登録するフリーランス・副業向けマッチングサービス『Workship』や、7,000人以上が登録するデザイナー特化エージェントサービス『クロスデザイナー』、リード獲得に必要な機能を備えたCMS『LeadGrid』、UXコンサルティングサービス『UX Design Lab』などを展開しています。

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