デザインコンセプトとは?役割や重要性、成果が出る作り方と手順を解説|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

デザインコンセプトとは?役割や重要性、成果が出る作り方と手順を解説

2023-08-01 制作・開発

デザインコンセプトとは、デザインの目的や方向性を明確にするためのアイデアやビジョンのことです。明確なデザインコンセプトを設定することで、デザインの品質や効果を高めることができます。

しかし、デザインコンセプトの作成は簡単ではないため、どのように考え、表現すべきかについてお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、デザインコンセプトの役割や重要性を解説するとともに、成果が出る作り方と手順も紹介します。これからデザインコンセプトの作成をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

デザインコンセプトとは?役割やテーマとの違いを解説

デザインコンセプトとは、デザインをする際に基本となる骨格のことで、デザインの方向性を示す重要な要素のひとつです。デザインコンセプトが明確であれば、デザイナーの意図やメッセージが伝わりやすくなり、視覚的な効果も高まります。

また、デザインコンセプトと似た言葉に、デザインテーマがあります。デザインテーマとデザインコンセプトの違いは、テーマがお題や主題のことを指すのに対して、コンセプトがテーマを表現するための手段と言い換えることができるでしょう。

そのため、1つのテーマに対して複数のコンセプトを設定することが可能です。例えば「夏休み」をテーマとした場合は「スイカやかき氷のイラストを使う」「海や山などの都会を離れた自然をイメージする」「青い空や青い海など、夏らしい色を使う」といったコンセプトが設定できます。

デザインコンセプトを設定するメリットと重要性

デザインコンセプトを設定するメリットは、次のようなものがあります。

  • 一貫性のあるデザイン制作ができる
  • チームスタッフが共通した認識でデザインを制作できる
  • 説得力の高いデザイン制作ができる
  • 競合するデザインとの差別化に役立つ

これらはデザインを作成するうえで非常に重要な要素であるため、以下でそれぞれ解説します。

一貫性のあるデザイン制作ができる

一貫性のあるデザインとは、デザインコンセプトを基にして色やフォント、写真などの要素を選ぶことで、プロダクトやサービスの「らしさ」を表現することです。

例えばテーマが「夏休み」であれば、海や浮き輪、かき氷などのデザインを作成することで、夏休みの雰囲気を出せるでしょう。

チームスタッフが共通した認識でデザインを制作できる

デザインコンセプトを事前に決めておくことで、チームスタッフが共通した認識でデザインを制作できるのもメリットです。それは、チーム内でのコミュニケーションやすり合わせがスムーズになるからです。

例えばデザインテーマが「夏休み」で、夏休みに沿ったコンセプトを設定しておくことで、アイディアが出やすくなるでしょう。

説得力の高いデザイン制作ができる

説得力の高いデザインとは、デザインの意図やメッセージが伝わりやすいデザインのことです。

例えば、デザインテーマが「夏休み」であれば、夏休みを想像しやすい「海」や「スイカ割り」などのデザインがふさわしいことを説明しやすくなるでしょう。

競合するデザインとの差別化に役立つ

デザインコンセプトを独自に設定することで、競合する他のプロダクトやサービスとの違いを際立たせることも可能です。

例えばデザインテーマが「夏休み」であった場合でも、自社が提供する商品やサービスによってコンセプトが大きく異なります。

そこで、自社の強みを活かしたコンセプトを設定することで、競合するデザインとの差別化に役立つでしょう。

デザインコンセプトを作成するプロセス8つ

デザインコンセプトを作成するプロセスには、次の8つがあります。

  1. プロダクトの情報(目的、ターゲット、プロダクトの強みなど)を準備する
  2. プロダクトを表現するキーワードをできるだけ多く挙げてみる
  3. キーワードの中からプロダクトにふさわしいキャッチコピーを決める
  4. デザインコンセプトとしてまとめる(フォント、カラー、ムードボード、シンボルなど)
  5. デザインコンセプトシートを作る
  6. デザインコンセプトをアウトプットに落とし込む(ロゴ、パッケージ、広告など)
  7. デザインコンセプトを評価する(ステークホルダーやユーザーのフィードバックを得る)
  8. デザインコンセプトを改善する(必要に応じてブラッシュアップする)

それぞれ解説します。

1.プロダクトの情報(目的、ターゲット、プロダクトの強みなど)を準備する

デザインコンセプトを作成する前に、まずはプロダクトの基本的な情報を整理しておきましょう。

プロダクトの目的やターゲットは、デザインコンセプトの方向性を決めるのに重要です。また、プロダクトの強みや特徴は、デザインコンセプトの魅力を高めるのに役立ちます。

2.プロダクトを表現するキーワードをできるだけ多く挙げてみる

①で整理したプロダクトの情報をもとに、プロダクトを表現するキーワードをできるだけ多く挙げてみましょう。

キーワードは、プロダクトのイメージや感情、コンセプトやテーマなどのさまざまな観点から考えることができます。

キーワードは、付箋やホワイトボードなどに書き出しておくと便利です。

3.キーワードの中からプロダクトにふさわしいキャッチコピーを決める

②で挙げたキーワードの中から、プロダクトにふさわしいキャッチコピーを決めましょう。

キャッチコピーは、プロダクトのコンセプトやメッセージを簡潔に伝える言葉です。

そこでキャッチコピーは、プロダクトの特徴や強みを際立たせるものであるとともに、ターゲットに訴求するものであることが重要です。

4.デザインコンセプトとしてまとめる(フォント、カラー、ムードボード、シンボルなど)

③で決めたキャッチコピーをもとに、デザインコンセプトとしてまとめましょう。

デザインコンセプトとは、デザインの方向性や目的を表現する言葉やイメージのことです。

デザインコンセプトをまとめるには、フォントやカラー、ムードボードやシンボルなど、視覚的な要素を使うことができます。

デザインコンセプトは、プロダクトのイメージや感情を伝えるものであるとともに、デザインの判断基準や方針を示すものであることが重要です。

5.デザインコンセプトシートを作る

④でデザインコンセプトをまとめたら、デザインコンセプトシートを作りましょう。デザインコンセプトシートとは、デザインコンセプトを一枚の紙にまとめたものです。

デザインコンセプトシートには、キャッチコピーやフォント、カラー、ムードボード、シンボルなど、デザインコンセプトを表現する要素を配置します。

デザインコンセプトシートは、デザインコンセプトを共有したり、確認したりするのに便利です。

6.デザインコンセプトをアウトプットに落とし込む(ロゴ、パッケージ、広告など)

⑤のデザインコンセプトシートをもとに、デザインコンセプトをアウトプットに落とし込みましょう。

アウトプットとは、プロダクトの具体的な表現形式のことです。例えば、ロゴやパッケージ、広告などがあります。

アウトプットを作るときは、デザインコンセプトシートを参考にしながら、デザインの一貫性や魅力を保つことが重要です。

7.デザインコンセプトを評価する(ステークホルダーやユーザーのフィードバックを得る)

⑥でデザインコンセプトをアウトプットに落とし込んだら、デザインコンセプトを評価しましょう。

デザインコンセプトを評価するには、ステークホルダーやユーザーのフィードバックを得るのが効果的です。

ステークホルダーやユーザーのフィードバックは、デザインコンセプトの効果や問題点を知るのに役立ちます。

8.デザインコンセプトを改善する(必要に応じてブラッシュアップする)

⑦でデザインコンセプトを評価したら、デザインコンセプトを改善しましょう。

デザインコンセプトを改善することには、必要に応じたブラッシュアップも含まれます。

ブラッシュアップとは、デザインコンセプトやアウトプットを微調整することです。ブラッシュアップをするときは、ステークホルダーやユーザーのフィードバックを参考にしながら、デザインの品質や効果を高めることが重要です。

デザインコンセプトを設定する際の注意点6つ

デザインコンセプトを設定する際の主な注意点は、以下の6つです。

  1. スペースの制限や制約を考慮すること
  2. 従業員の意見やフィードバックを取り入れること
  3. ブランディングとの整合性を考慮すること
  4. 長期的な視点で設計すること
  5. どの時点でのコンセプトかを明確化すること
  6. 機能面とコンセプトの優先度を設定すること

以下では、オフィスデザインを例として、それぞれの注意点を解説します。

1.スペースの制限や制約を考慮すること

オフィスなどのデザインを制作する場合は、天井の高さや窓の位置、配管や配線の配置などがデザインに影響を与えることがあります。

このような制限や制約を事前に把握して、デザインに反映することが重要です。

2.従業員の意見やフィードバックを取り入れること

デザインコンセプトを決定する前に、従業員の意見やフィードバックを積極的に取り入れることが大切です。

従業員は日々オフィスで過ごしているため、快適な空間にするためのアイデアや要望を持っている可能性があります。それを反映させることで、より良いオフィスデザインを実現することができるでしょう。

3.ブランディングとの整合性を考慮すること

企業のブランディングとオフィスデザインコンセプトを整合させることが重要です。

企業のイメージや価値観を反映させることで、オフィス空間がより一層印象的になり、企業のイメージを高めることができるでしょう。

4.長期的な視点で設計すること

オフィスデザインコンセプトを決める際には、将来的な変化に対応できるような設計にすることも大切です。

オフィスは何年も使用される場所であるため、将来的な変更や拡張に対応できるような設計を行いましょう。

そこで、どこまでの変化を許容できるかを事前に考慮しておくことで、オフィス空間を長期的に活用することができます。

5.どの時点でのコンセプトかを明確化すること

オフィスデザインコンセプトは、オフィスを作る時のコンセプトなのか、利用していく時のコンセプトなのかを明確に決めておくことが大切です。

作る時のコンセプトは、オフィス空間のイメージやデザインに重点を置きます。一方、利用していく時のコンセプトは、オフィスの機能性や効率性に重点を置いたデザインとなります。

どちらのコンセプトを優先させるかをあらかじめ決めておくことで、より適切なオフィスデザインの実現が可能です。

6.機能面とコンセプトの優先度を設定すること

オフィスデザインコンセプトを決める際には、現実的な利用方法とコンセプトを両立させるか、どちらかを優先させるかを先に決めておくことが大切です。

例えば、オフィスの機能性や効率性を追求するために、オフィスデザインの美しさを犠牲にするか、逆にオフィスの美しさを追求するために、機能性や効率性を犠牲にするかを決めておく必要があります。

デザインコンセプトのまとめ

このように、デザインコンセプトは、デザインを作成するプロセスにおいて重要な役割を果たす要素のひとつです。

デザインテーマに合った適切なコンセプトを設定することで、デザインする対象の商品やサービスのイメージを、より強く印象付けることができるようになります。

また、デザイン制作を外注する際は、信頼できる制作会社を選ぶことが重要です。そこで、デザインを外注する際は、株式会社GIGにお気軽にご相談ください。貴社のイメージに最適なデザインを提案いたします。

株式会社GIGは、ナショナルクライアントからスタートアップまで、Webコンサルティング、UI/UXデザイン、システム開発など、DX支援をおこなうデジタルコンサルティング企業です。

また、45,000人以上が登録するフリーランス・副業向けマッチングサービス『Workship』や、7,000人以上が登録するデザイナー特化エージェントサービス『クロスデザイナー』、リード獲得に必要な機能を備えたCMS『LeadGrid』、UXコンサルティングサービス『UX Design Lab』などを展開しています。

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