コーポレートサイトのリニューアルを成功させるための3ステップ|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

コーポレートサイトのリニューアルを成功させるための3ステップ

2023-02-24 制作・開発

こんにちは、LeadGrid事業部でディレクターとしてはたらく水嶋です。

「コーポレートサイトを数年前に立ち上げたが、事業内容もサービスも変わっているのでアップデートしたい」「サイトの階層が見づらくて迷子になる」

そんなお悩みを抱えている方のために、これまで人材、飲食、物流、医療など様々な業種のコーポレートサイトリニューアルをお手伝いした筆者が、コーポレートサイトリニューアルを成功させるための3ステップをお伝えします。


ステップ1. コーポレートサイトに必要なページと主要ターゲットの理解

実は、どの業界でもコーポレートサイトの型はある程度決まっています。

①コーポレートサイトに必要なページを知る

・トップページ★
・会社案内★
・事業内容(サービス内容、製品情報)★※1
・導入事例
・コラム
・お問い合わせ★
・資料一覧
・IR(上場企業は必須)※2
・採用情報※3

★は必須のページです。
一方、★がついていないページはコーポレートサイトの信頼性や、お問い合わせ率を上げるために必要なページなので、あるとベターです。

※1 事業内容は会社によって一番構成が変わるページです。サービスや製品情報を載せます。
※2 IRページは上場企業には必須のページです。決算報告書や財務情報などを載せます。
※3 採用情報の内容を充実させるため複数のページを作りたい場合は、サブドメインを切って、別のサイトとして作成するほうが管理しやすいです。

②コーポレートサイトのユーザーと、求めているページを理解する

コーポレートサイトを訪問する人は大きく分けて、下記の人たちになります。

・取引先企業(to B / to C)→トップページ、会社案内、事業内容
・株主→IRページ、企業情報
・採用応募者→採用情報、企業理念

それぞれ目的が違うので、それぞれの人が訪れるページを意識して、その人たちの知りたい情報を載せるように意識しましょう。

また、サイト訪問をするユーザーが上記の人以外の場合でも、「求めているページはなにか?」「なんのために必要なページなのか?」を考えることで、複数のページの情報が重複するのを避けられます。


ステップ2. 参考サイトの探し方

参考サイトを探さないでサイト制作を始めることは、理想がないままサイト制作をすることと一緒です。理想がない状態で制作を進めてしまうと、最終的なアウトプットが「あれ……想像と違うな……」となってしまいます。そのため「こうなったらいいな」と理想のイメージを持つことが重要です。

とはいえ、参考サイトはどのような基準で選べばいいのでしょうか?

現状サイトの課題や不満を明らかにする

すぐ参考サイトを探しにいくのはちょっとおまちください!

まずは参考サイトを探す前に、自社サイトにどのような課題や不満があるのか具体的にすると、理想のサイトが見つけやすくなります。

たとえば、以下のように課題や不満点を挙げてみましょう。

・ページの階層が深くてたどり着きたい情報にたどり着けない
・採用者にもっと自社コンテンツを見てほしいけどアピールができていない
・事業内容が分かりづらい

これらの課題が解決されているサイトを探しに行きましょう。

参考サイトは「ビジネス競合」と「デザインの理想」の2軸で選ぶ

いよいよ参考サイト探しですが、2軸の観点「ビジネス競合」「デザインの理想」で探すと見つかりやすいです。

ビジネス競合

ビジネス競合はいわば、サイトの導線設計の参考サイトです。

自社と同じ業界で、規模が同じくらいの競合他社のサイトを見てみましょう。グローバルナビやサービス表示の仕方を見て、直感的に分かりやすいと思ったサイトを探します。

サイト制作をすると、どうしても自社の出したい情報を優先してしまい、ユーザーの探したい情報にたどり着きづらくなってしまいます。競合他社のサイトをチェックすると、ユーザー目線でフラットにサイトを見ることができるので、自社サイトの導線設計のヒントになります。

ビジネス競合は、検索をして一番上に表示されたサイトや、売上や事業規模やサービスが似ている会社を探してみましょう。

たとえば金融・銀行関係のサイトであれば以下のような感じです。

▲出典:三井住友銀行

銀行のホームページは幅広い年代、国籍の人が見るので、とくにユニバーサルデザインのサイトが求められます。ターゲットもtoB/toCどちらもあるため、目的に応じて正しい導線をつくることが肝になります。(https://www.smbc.co.jp/)

▲出典:みんなの銀行

同じ金融・銀行のサイトでも、上記のサイトはアプリダウンロードをコンバージョンポイントとして設置しているため、メインビジュアルにダウンロードボタンを設置しています。(https://www.minna-no-ginko.com/

同じ業界や似たサービスを展開しているサイトで探しつつも、ビジネス競合として幅広く探しましょう。『みんなの銀行』さんであれば金融ですが、コンバージョンポイントがアプリダウンロードに置かれているので、アプリを出しているサービスも参考にできます。

デザインの理想

「デザインの理想=そのサイトをパッと見たときの印象」です。これは自社のビジネス競合以外でも大丈夫ですが、基本的にコーポレートサイトで選びましょう。

製品サイトやサービスサイト、採用サイト、メディアサイトなどは、サイトを訪問するターゲットが違うため、デザインもそのターゲットにあったデザインにしている可能性が高く、参考にならない可能性が高いです。

デザインの理想は具体的に、「サイトのカラー」「写真重視orイラスト重視」「メインビジュアルの見せ方」「アニメーションの動き」などの観点で、直感的にいいなと思ったサイトを選びましょう。

また参考サイトを選んで共有するときには、そのサイトのどこの部分が良いと思ったかも具体的に伝えられると、認識の齟齬が起きにくいです。なお、デザインの参考サイトはこちらから探すことができます。

たとえば製品情報が多い、メーカーなどのサイトの例を見てみましょう。

▲出典:KEYENCE

製品が専門的で、文字だけだとイメージがわきづらい場合は、画像にして探しやすくするのも良いデザインです。(https://www.keyence.co.jp/

とくに注意すべきは、事業内容の見せ方

事業内容は取引先、採用応募者、株主の全員が閲覧するとても重要なコンテンツです。

しかし事業内容は、社内や業界内でしかわからない言葉を使ってしまったり、会社の部署をそのまま導線として設定したが、結局社外の人から見るとなにをやっているかわからなかったり、という問題が発生してしまいがちなコンテンツでもあります。

そこで、「ビジネス競合の導線」と「デザインの理想イメージ」をかけ合わせて、ユーザー視点でわかりやすい見せ方をすることが、このコンテンツのキーポイントになります。

たとえば、取引先が複数の業種の方を想定している場合(コンサルティング業界やサービスの幅が広い企業など)を見てみましょう。

▲出典:NTT データ

展開サービスと業種の方に向けたページを用意することで、ユーザーが求めている情報にたどりつきやすい設計にしています(https://www.nttdata.com/jp/ja/

▲出典:MIXI

また上の例ように、サービスごとに独立ページを用意しているケースもあります。会社一覧ページではサービスをまとめて視認性を高め、シンプルに情報を整理。(https://mixi.co.jp/service/

あくまで参考サイトは持ちつつも、サイト制作が始まったら一度サイトの情報設計を作ってみて、「ちゃんと外部の人からみてもわかりやすい、回遊しやすいサイトになっているかどうか?」という視点を忘れずに作成することが大事です。

情報設計をするときも、デザインを作成するときも、実際のユーザーがわかりづらくないか?わかりづらい箇所があれば、どうすればわかりやすくなるか?を考えていき、迷ったらまた参考サイトを探しに行きましょう。


ステップ3. 予算と納期を決めて、社内チームに依頼or制作会社を探す

イメージができたら、社内でWeb制作の体制があるのであればそのチームに、体制がなければ制作会社に発注しましょう。

制作会社に依頼する場合の予算は、制作会社やコーポレートサイトの規模によります。また、金額だけでなく実績やセキュリティの高さなどもチェックして、金額に見合っているかも確認しましょう。

納期も制作会社によりますが、おおむね3ヶ月〜1年ほどです。あまりにも余裕がなさすぎると、サイトの公開がバタついたり、思わぬトラブルの原因になったりするので、余裕をもったスケジュールを設定し、早めに制作会社を探すようにしましょう。

▲出典:LeadGrid

なお株式会社GIGでは、Webサイト制作からリード獲得までをトータルでサポートできるツール『LeadGrid』を提供しています。デザインの自由度とマーケティング機能を両立しており、集客のできる理想のコーポレートサイト制作をサポートできます。ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。

(WordPressやその他のCMSについても対応可能です。詳しくはお問い合わせください)


まとめ

  • コーポレートに必要なページは、トップページ、会社案内、事業内容、お問い合わせで、可能であれば、導入事例、コラム、資料などもコンバージョン向上・自社の信頼性を高めるために作成すると良い。
  • 採用情報のコンテンツが多い場合は、サブドメインで別サイトとして作成したほうが管理は楽である。
  • IRは上場企業には必須。コンテンツが多いため、採用情報と同様、コーポレートサイトとは切り分けて作成されることが多い。
  • コーポレートサイトのページ構成は業界問わずおよそ同じだが、事業内容は会社によって大きく違うので注意。まったく違う事業を展開している場合は、事業一覧ページを設置し、その下層ページにサービスなどを設置する。
  • 参考サイトはビジネス競合とデザインの理想のサイトの2軸から探す。
  • 予算と納期をある程度決めて、社内に依頼orWeb制作会社を探す。

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水嶋 結

株式会社GIG LeadGrid事業部ディレクター。立教大学現代心理学部を卒業後、新卒でGIGに入社。現在は、ユーザー目線で仕事ができるWeb業界に興味をもち、ディレクターとしてコーポレートやサービスサイト、メディアサイトなど多岐にわたるサイト過去30社以上のディレクションを担当。