ブランディングの成功事例15選|ブランド戦略の役割や効果を徹底解説|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

ブランディングの成功事例15選|ブランド戦略の役割や効果を徹底解説

2023-07-01 制作・開発

ブランディングとは、企業や商品、サービスなどの価値や魅力を伝えるための活動です。ブランディングを行うことで、消費者の心に印象を残し、信頼や忠誠を高めることが可能です。

しかし、ブランディングは簡単なことではありません。なぜなら、企業が扱う商品やサービス、目的などによってその手法が異なり、時間やコストもかかるからです。

そのため、どのようにすれば自社のブランドを強化し、差別化できるかについてお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ブランディングの成功事例15選とブランド戦略の役割や効果を徹底解説します。これから自社のブランド構築をお考えの方はもちろん、ブランディングに興味のある方も、ぜひ参考にしてください。

ブランディングとは?目的と種類を解説


ブランディングとは、企業や商品・サービスのブランドを形作るためのさまざまな活動のことです。ブランドとは、顧客が時間や対価を払ってでも得たいと感じる、独自の価値を意味します。

ブランディング活動の目的は、その価値を消費者に認知させ、市場におけるニーズを知り、自社の強みやポジションを明確化することです。

ブランディングにより、競合他社との差別化を行うことで、価格競争に巻き込まれることなく、安定した事業の運営が可能となります。

ブランディングの種類

ブランディングには、対象者別や内容別にいくつかの種類に分けるのが一般的です。

対象者別では、外部に対するアウターブランディングと、社内に対するインナーブランディングに大別でき、内容別では、企業の価値を高める企業ブランディングと、商品の価値を高める商品ブランディングに分けることができます。

さらに、ブランディングの手法として、既存のブランドイメージを見直して時代に合った新しいブランドイメージを構築するリブランディングと、ブランドの理念や価値をロゴやカラー、フォントなどを活用してパッケージやWebデザインで視覚的に表現するブランディングデザインに分けることができます。

ブランディングを行う重要性とメリット


ブランディングは、市場での競争力を高めるために重要な役割を果たします。ブランディングに成功すれば、市場競争が激化し、同じような商品やサービスが多く存在する中で、自社の商品やサービスを差別化し、消費者に選ばれる理由を提供することができます。

また、ブランディングは、企業の理念や価値観を伝えるために必要な要素です。市場の多様化が進む現代の消費者は、単に商品やサービスの機能や品質だけでなく、企業の背景や社会的責任などを重視する傾向があります。そこで、ブランディングを通じて、企業の存在意義やメッセージを消費者に届けることが重要です。

さらに、ブランディングは、企業の成長や発展のためにも重要な要素です。ブランディングを行うことで、消費者のニーズや市場の動向に応じて、商品やサービスの改善や開発を行うことができます。また、ブランディングを行うことで、人材や資金などの資源調達や提携といったアライアンスの強化にも期待ができるでしょう。

ブランディングのメリット

企業がブランディングを行うメリットは、顧客のロイヤル化や知名度の向上、アライアンスの強化、資源調達の優位、価格競争の回避などがあります。企業は、これらのメリットによって、利益の増加や経営の安定を図ることが可能です。

一方、ブランディングを行うことは、消費者にもメリットをもたらします。消費者が享受できるメリットには、商品やサービスを探索する手間やコストの低減、選択ミスのリスク回避、品質の保証、自己表現の手段などがあります。消費者は、これらのメリットによって、商品やサービスに対する満足感や信頼感を得ることができるでしょう。

ブランディングの成功事例15選を種類別に解説


以下では、企業がブランディングに成功した事例を種類別に解説します。

下記で紹介するリブランディングやブランディングデザインの事例は、企業ブランディングの成功事例にも当てはまりますので、ぜひ参考にしてください。

1.商品ブランディングの成功事例3つ

商品ブランディングとは、物質的な価値を持つ商品に対して、ブランドの理念や価値を視覚的に表現し、顧客の認知やロイヤリティを高める活動です。

商品ブランディングの主な目的は、価格競争から脱却し、利益率や市場シェアを向上させることにあります。

①NIVEA(ニベア)の事例

NIVEAは、青い缶のスキンケアクリームで有名なブランドです。

NIVEAでは、肌が触れ合うような深い愛情を守り続けられるという情緒的価値を訴求し、時代を超えたブランド価値の構築に成功しました。

②Red Bull(レッドブル)の事例

Red Bullは、エナジードリンクの世界的トップブランドです。

Red Bullでは「翼をさずける」というコンセプトで、自分の夢や目標に向かって挑戦する人々を応援するというブランドイメージの構築に成功し、今では若者を中心に広く認知されるようになりました。

③ダヴの事例

ダヴは、スキンケア製品のブランドです。

ダヴは、これまでの美しさのルールに捕らわれていた女性に、本当の美しさを伝えることをブランドアイデンティティとしてブランディングを行いました。

これにより、広い世代にダヴが認知されるようになり、新たな顧客層の獲得に成功しています。

2.リブランディングの成功事例3つ

リブランディングとは、市場や事業、経営状況などの変化に応じて、企業・商品・サービスブランドを再定義・再構築するブランディング活動です。

リブランディングの主な目的は、ブランドの方向性やイメージを時代に合わせて更新し、競争力や収益性を高めることにあります。

①マツダの事例

マツダは、日本の自動車メーカーです。

マツダは、1990年代にブランディングに失敗し、ブランド価値が低下してしまいました。しかし、その後に自社のファンである少数の既存顧客にフォーカスした製品開発を行い「Be a Driver」という新たなキャッチフレーズでリブランディングを行い、従来のファンだけでなく、新規顧客の獲得にも成功しました。

②ヤンマーの事例

ヤンマーは、発動機や農機などの製造や販売を手掛ける企業です。

ヤンマーでは、創業100周年となる2012年に、リブランディングプロジェクトを始めました。

ヤンマーは、自社の事業内容や商品・サービスについての認知度を高めるために、ロゴやスローガンを一新し、新たなブランドイメージの構築に成功しました。

③KAGOME(カゴメ)の事例

カゴメは、トマトジュースや野菜ジュースなどの飲料メーカーです。

KAGOMEは、2009年にリブランディングを行い、トマトの栄養素であるリコピンを強調することで、健康志向の消費者にアピールしました。

3.サービスブランディングの成功事例3つ

サービスブランディングとは、目に見えない体験を提供するサービスに対して、ブランドの理念や価値を視覚的に表現し、顧客の認知やロイヤリティを高める活動です。

サービスブランディングの目的は、顧客との信頼関係や従業員の愛社精神を構築し、生産性や価格競争力を向上させることにあります。

①スターバックスの事例

スターバックスは、世界的なコーヒーショップのブランドです。

スターバックスは、コーヒーの品質や味だけでなく、店内の雰囲気や接客などのサービスにもこだわり、顧客に快適な空間と時間を提供しています。

これにより、従来のコーヒーショップや喫茶店とは異なった、高付加価値なサービスとブランドイメージの定着に成功しています。

②東京ディズニーランドの事例

東京ディズニーランドは、日本で最も人気のあるテーマパークのひとつです。

東京ディズニーランドは、ディズニーのキャラクターやストーリーをモチーフにしたアトラクションやショーなどのサービスで、顧客に夢と魔法の体験を提供しています。

これにより、多くのリピーターや、口コミ、SNSの投稿などの獲得に成功しています。

③星野リゾートの事例

星野リゾートは、高級旅館やホテルを運営する企業です。

星野リゾートは、宿泊施設のデザインや食事などのサービスで、顧客に日本の自然や文化を感じられる滞在を提供しています。

これにより、国内だけでなく、海外から旅行に来た富裕層の宿泊者の獲得に成功しています。

4.インナーブランディングの成功事例3つ

インナーブランディングとは、社内のブランディング活動であり、社員にブランドの理念や価値を浸透させ、社員のエンゲージメントやパフォーマンスを高める活動です。

インナーブランディングの目的は、社員の誇りや忠誠心を育み、社内外のブランドイメージを一致させることにあります。

①アサヒビールの事例

アサヒビールは、日本のビールメーカーです。

アサヒビールは、社内に対するインナーブランディングを行い、社員に「チャレンジ」という言葉を掲げ、自ら考えて行動することを奨励しました。

これにより、従業員のエンゲージメントの向上に成功しています。

②三井化学の事例

三井化学は、化学製品や機能性材料などを製造する企業です。

三井化学は、社内に対するインナーブランディングを行い、社員に「Dream-Inspiring Innovations(夢をもたらすイノベーション)」という言葉を掲げ、夢を叶えるような革新的な製品やサービスを創造することを目指しました。

これにより、従業員のモチベーションの向上に成功しています。

③ネッツトヨタ南国の事例

ネッツトヨタ南国は、愛媛県でトヨタ車の販売を行う企業です。

ネッツトヨタ南国は、社内に対するインナーブランディングを行い、社員に「お客様の笑顔が私たちの幸せ」という言葉を掲げ、顧客満足度の向上を目指しました。

これにより、顧客満足度だけでなく、従業員のモチベーションの向上にも成功しています。

5.ブランディングデザインの成功事例3つ

ブランディングデザインとは、ブランディングの一部であり、ブランドの理念や価値を視覚的に表現することです。ブランディングデザインには、ロゴやカラー、フォント、パッケージ、Webサイトなどのデザイン要素が含まれます。

ブランディングデザインの主な目的は、ブランドの印象やメッセージを伝えることにあります。

①SOU・SOU(ソウソウ)の事例

SOU・SOUは、京都の伝統工芸をモダンにアレンジした衣服や雑貨などを販売するブランドです。

SOU・SOUは、ブランディングデザインで、日本の四季や風土を感じられる色彩や柄を用い、日本の美意識を表現しました。

これにより、国内外の顧客から、高評価を得ることに成功しています。

②SHIBUYA109(渋谷109)の事例

SHIBUYA109は、東京の渋谷にあるファッションビルです。

SHIBUYA109は、ブランディングデザインで、若者の流行や個性を反映したロゴや看板を採用しました。

これにより、渋谷のカルチャーを象徴するブランドへと成長しました。

③今治タオルの事例

今治タオルは、愛媛県の今治市で生産される高品質なタオルのブランドです。

今治タオルは、ブランディングデザインで、タオルの繊細さややわらかさを表現するロゴやパッケージを用い、タオルの産地としての誇りと信頼を伝えました。

これにより、国内外のユーザーに、広く今治タオルのブランドを認知してもらうことに成功しています。

ブランディング戦略の流れとポイント


ブランディング戦略とは、自社や商品・サービスのブランドを形成し、顧客に認知させるための計画や施策のことです。

ブランディング戦略を立てることで、市場での競争力や差別化を高めたり、顧客の信頼や満足度を高めたり、利益を増やしたりすることができます。

以下では、ブランディング戦略の流れとポイントを解説します。

ブランディング戦略の流れ

ブランディング戦略を立てるためには、大きく3つのステップがあります12。

ステップ1:現状分析

まずは、自社や商品・サービスの現状を分析し、強みや弱み、市場や競合の状況、ターゲットやニーズなどを把握します。

ステップ2:アイデンティティ構築

次に、自社や商品・サービスがどのようにイメージされたいかを明確にし、ブランドアイデンティティを決めます。

ブランドアイデンティティとは、ブランドの理念や価値、特徴、メッセージなどを表す重要な要素です。

ステップ3:浸透

最後に、ブランドアイデンティティを顧客に伝えるための活動を行います。

活動内容には、広告やPR、SNSやオウンドメディア、デザインやロゴなど、さまざまな手法があります。

ブランディング戦略のポイント

ブランディング戦略を成功させるためには、以下の2つのポイントが重要です。

ポイント1:顧客視点で考えること

ブランディング戦略を立てるときは、自社や商品・サービスのことはもちろんですが、顧客のことを考えることも非常に重要です。

顧客がどのようなニーズや問題を抱えているか、どのような価値や感情を求めているか、どのようなメディアやチャネルを利用しているかなどを調査し、分析します。

そして、顧客にとって魅力的で、忘れられないブランド体験を提供することを目指しましょう。

ポイント2:一貫性を保つ

ブランディング戦略を実行するときは、ブランドアイデンティティに沿った活動を行うことが大切です。ブランドアイデンティティは、ブランドの核となる要素であるため、すべての活動の基準となります。

そこで、ブランドアイデンティティに基づいたデザインやロゴ、キャッチフレーズ、広告やPR、SNSやオウンドメディアなどのさまざまな手法を活用してブランドを表現し、顧客に浸透させましょう。

ブランドの一貫性を保つことは、顧客の信頼や認知度を高めるうえで、非常に重要なポイントです。

ブランディングの成功事例のまとめ

このように、ブランディングに成功するためには、自社の強みや特徴を活かしつつ、顧客の目線に立って戦略を考えることが重要です。

自社ブランドを構築することで、価格競争に巻き込まれなくなる、新しい事業・市場に参入しやすくなる、優秀な人材の確保につながるといったさまざまな効果にも期待ができます。

ただし、ブランドを構築するためには、コストや時間が必要です。そこで、Webマーケティングなどを活用しながら、計画的なブランディング戦略を立案し、実行することが重要です。

このように、ブランド構築には、自社や商品、サービスの魅力や特徴を顧客に伝えることで、ブランドイメージやブランド価値を高めることができます。

また、ブランド構築によって、価格競争に巻き込まれなくなる、新しい事業・市場に参入しやすくなる、優秀な人材の確保につながるといった効果に期待ができるでしょう。

ただし、ブランド構築を進めるためには、相応のコストと時間が必要です。そのため、Webマーケティングなどを活用しながら、計画的にブランディングを行うことが重要です。

そこで、もしブランド構築やWebマーケティングについての疑問や質問がある方は、株式会社GIGにお気軽にご相談ください。貴社に最適なソリューションを提案いたします。










株式会社GIGは、ナショナルクライアントからスタートアップまで、Webコンサルティング、UI/UXデザイン、システム開発など、DX支援をおこなうデジタルコンサルティング企業です。

また、45,000人以上が登録するフリーランス・副業向けマッチングサービス『Workship』や、7,000人以上が登録するデザイナー特化エージェントサービス『クロスデザイナー』、リード獲得に必要な機能を備えたCMS『LeadGrid』、UXコンサルティングサービス『UX Design Lab』などを展開しています。

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