Webサイト制作の見積もりはどう決まる? 費用内訳と依頼時のポイントを解説|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG
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Webサイト制作の見積もりはどう決まる? 費用内訳と依頼時のポイントを解説
2022-11-06 制作・開発
Web制作にかかる費用は、決して安いものではありません。そのため、外部にWeb制作を発注する場合、その制作費が妥当かどうかをシビアに見てしまうのは当然のことといえます。
しかし、複数の制作会社に見積もりを依頼した場合、その金額に大きな差がある場合はありませんか? 同じ制作物でも、制作会社によって費用が違うのはなぜなのでしょうか。
今回は、失敗しないWeb制作を実現するためにも、Web制作にかかる費用の内訳と依頼のポイントについてご紹介します。
Web制作費用の見積もり内訳と費用相場
まず、Web制作には具体的にどのような費用がかかるのか、その内訳についてご紹介いたします。
今回ご紹介する内訳と金額の関係は、大まかに以下の通りです。
内訳 | 金額 |
ディレクション費/プロジェクトマネジメント費 | 全体の10~30% |
デザイン制作費 | 2~5万円/ページ |
システム開発費 | 5~100万円 |
サイトの規模や制作内容、制作会社によって金額は前後しますが、目安としては上記のようになります。
ディレクション費/プロジェクトマネジメント費
Web制作ではエンジニアやデザイナーのほかにも、ディレクター、プランナー、プロデューサーといった人たちがチームに加わり、デザインや開発だけではなく、プロジェクトのプランニングや要件定義、進行管理といった業務を行っています。
ディレクション費/プロジェクトマネジメント費には「要件定義」や「データ分析」などが含まれており、その相場としてはプロジェクト全体の約10~30%となる場合が多いです。
特にWeb制作で大切なのは、要件定義です。ミーティングなどでは主観での意見が飛び交いやすいため、競合調査や過去データの分析などで得た根拠をもとに要件定義を進めていくことで、より精度の高いWeb制作が可能になります。
また、案件によってプロジェクトマネジメントをディレクターが兼務する場合もありますが、制作期間が3ヶ月を越えるようなプロジェクトでは、スケジュール通りに進行しないこともしばしば。専門のプロジェクトマネージャーがアサインされている制作体制のほうが安心でしょう。
そして、じつはWeb制作のスケジュール管理は専門スキルを要する業務です。
スケジュールを見積もるためには技術を理解したうえで、ボトルネックとなりうるポイント、想定できるトラブルなどを把握する必要があるため、プロジェクトマネジメントはWeb制作においては欠かせない項目になります。
▼ディレクション費/プロジェクトマネジメント費に含まれる具体的な作業ごとの費用
・競合調査:5~30万円
・データ分析:15~30万円
・画面構成検討(UI、UX検討):5~15万円
・ワイヤーフレーム制作:5~10万円
・情報設計(ディレクトリマップ作成):5~10万円
・SEO対策:5~50万円
・マイルストーンの設定管理:2~5万円
・スケジュール管理:3~5万円
・マイルストーンに応じたクオリティ管理:1~3万円
・要件定義:30~100万円
・仕様検討:要件定義費用の約10%
・プランニング:10~30万円
・打ち合わせ、社内外調整:1~5万円
デザイン制作費
デザイン制作はページデザインを何種類制作したのか、ページに利用する画像をいくつ制作してもらうか、などよって金額は変動しますが、相場としてはおよそ「2~5万円/ページ」となります。
デザイン制作費を左右するのが、デザインへのこだわりです。ただ単に「オシャレ」で「カッコいい」デザインをするだけなら費用は抑えられますが、サイトを制作する以上は「サイト制作の目的」を達成する必要があるでしょう。そのためにはデザインの工夫が欠かせません。
たとえば、ターゲットユーザーの閲覧環境によってもサイトデザインは変わりますし、問い合わせや購入などのCV(コンバージョン)を期待する場合、CV動線をしっかりと設計したデザインが求められます。
このように、サイトの運営目的やユーザー層に合わせた最適なデザインを分析、実装しようとすると、調査コストや優秀なデザイナーを雇用する人件費がかかり、それが制作費に上乗せされます。ただ、初期投資は高く見えても、サイト運営後の成果に差が出やすく、長期的に見れば安上がりなケースも多いです。
▼デザイン制作費に含まれる具体的な作業ごとの費用
・ロゴ制作:70~150万円
・クリエイティブ方向性検討:20~50万円
・ベースデザイン制作:5~20万円
・下層デザイン制作:2~10万円
・素材デザイン制作:3~10万円
・全体デザイン監修:10~20万円
・画像素材制作:5~10万円
・クオリティコントロール:5~10万円
システム開発費
皆さんがWeb制作と言われてイメージしがちな、エンジニアが活躍してコーディングしていく工程がシステム開発です。おおよそ5~100万円がシステム開発費の相場となるでしょう。
システム開発で大切なのは、先ほども触れた要件定義などの「設計」部分です。その精度が見積もり金額にも反映されてくる箇所となります。
また、システム開発の結果として実現したい目的や、今後の拡張性なども考慮して開発が行われるため、複雑なシステムになれば料金は上がります。
ただ、拡張性の確保を怠ると、仮に機能を追加したいと考えても、極端な場合はサイトの全面リニューアルが必要になる可能性もあります。
そのため、機能追加に耐えられる設計や開発を初期タイミングの段階で行うことで、その後の工数および開発コストを抑えられるメリットもあります。
▼システム開発費に含まれる具体的な作業ごとの費用
・インフラ設計/構築:30~200万円
・CSS設計:2~5万円
・ベースHTMLコーディング:2~5万円
・下層ページHTMLコーディング:1~3万円
・JavaScript実装:2~5万円
・WordPressカスタマイズ プラグイン設計:1~10万円
・システム設計、モジュール設計/機能開発:20~60万円
・フォーム開発:3~10万円
・機能テスト、結合テスト:1~3万円
・システム保守:開発費の15%
・ブラウザ検証:3~5万円
Web制作の見積もり費用に差があるのはなぜ?金額を左右する3つのポイント
ここまで、見積もりの内訳とその詳細な工程、さらにその相場について紹介しました。
以下では、案件やWeb制作会社ごとに見積もり費用に差が出る原因について紹介します。
ポイント1. 制作ボリュームがどれくらいか
Web制作は、「ページ数」と「一人あたりの作業費」に応じて費用が決まるものです。
つまり「サイトの規模によって見積もり費用が異なる」というのは、「サイトのページ数や作業にあたる人数と作業時間が異なる」という意味になります。ページ数や案件にかかわる人数が増えれば増えるほど、費用は上がると考えてください。
ポイント2. 開発要件の違い
昨今のホームページでは、チャットボットをはじめとしてさまざまなシステムが稼働しているケースが多いです。文字と写真だけが掲載されたホームページと比べれば、複雑なシステムの開発費用などが追加で必要となるでしょう。
このように、大枠としては同じ「ホームページ制作」を行った場合でも、その要件によって実際に発生する作業がまるで異なるというケースが多く、見積もりに差が出ます。
ポイント3. 提案の精度や実績といった企業力の差
ここまでの二点はどんなWebサイト制作会社にも共通する部分でしたが、この点は制作会社の能力や実績により、単価が大きく変わる部分です。
Web制作の案件ではお互いに事前打ち合わせを行い、要件を確定させます。その際は、「どのような提案ができるのか」「どういった開発手法に対応できるのか」など、制作会社側の技術力や提案力が試されます。
結果として、同じ成果物に関する見積もりでも、制作会社の企業力の差がそのまま見積もり費に反映されると思ってください。
ただし、提案力や技術力がある企業だからといって費用が安くなるとは限らず、逆に高くなるケースも多いです。力のある企業は優秀な人材を多く抱え、成果物のクオリティにも徹底的にこだわる傾向にあり、人件費などが高くつくからです。
Webサイト制作会社に見積もりを依頼する時のポイント
ここからは、Webサイト制作会社に見積もりを依頼する際に気をつけるべきポイントについて紹介します。
「とりあえず見積もりを依頼し、言われるがまま契約完了」とするのではなく、Webサイトを立ち上げる目的をきちんと達成できるようなアプローチを心がけましょう。
ポイント1. 複数の会社から見積もりを取る
制作会社を決めるまでの一般的な流れは、制作会社のHPで会社の概要や実績などを確認し、打ち合わせを実施して見積書を受け取る、という形で進みます。
この流れのなかで、打ち合わせや費用感の妥当性を計るためにも、複数の会社から見積もりを取りましょう。そのうえで、担当者や費用、想定できるクオリティなどの違いから差を判断することをおすすめします。
ポイント2. 提案依頼書を作成する
提案依頼書とは、システム開発を導入・発注する際に依頼内容をまとめた書類のことをいいます。
先に見たように見積もりを複数社に依頼する際、それぞれの会社が作業内容を同じように理解していない場合、見積もりの前提条件が変わるため正しく比較できません。これを解決するのが提案依頼書です。
提案依頼書には、今回のWeb制作で提案してほしい項目について明記します。提案依頼書を使えば発注者側と開発側の認識を合わせられるため、提案依頼書を作成したうえでそれぞれの会社に渡すことをおすすめします。
ポイント3. 見積書と合わせて提案書の作成を依頼する
先ほど見た提案依頼書(RFP)の返事といえるのが、制作会社側が作成する「提案書」です。
Web制作では「見積書には個別に掲載されないが、実際には行われる作業」が多く存在します。こうした事情から、提案書には見積書を補完する役割があり、これもお互いの認識合わせに重要な書類といえます。
可能な限り、見積書とセットで提案書の作成も依頼することをおすすめします。
ポイント4. 打ち合わせ段階で疑問や懸念をすべて伝える
Webサイト制作の見積書は書式が統一されているわけではないため、細かい工数ごとに金額をきちんと記載する会社もあれば、「Webサイト新規構築作業費」などのように明細1行のみで金額を提示する会社もあります。
しかし、明細がザックリしていると「予算内でここまで対応してもらえると思っていたのに、フタを開けたら追加費用が発生した……」といった認識のズレが発生してしまう可能性があります。
こうしたリスクを回避するために、打ち合わせ段階で「この作業は費用内に含まれていますか?」「追加でこの作業を依頼するとしたらいくらかかりますか?」など、少しでも感じた疑問や懸念はすべて伝え、解消するようにしましょう。
Web制作のご相談はGIGへ
GIGはWebデザインやCMS開発(WordPress開発)、運用、グロースハックまで幅広くWeb制作のプロジェクトを担当しています。
今回ご紹介した提案依頼書(RFP)がない場合も、GIGではRFPにまとまっているべき事項についてヒアリングを行うほか、必要に応じてRFP作成のサポートも可能です。
Web制作でお困りの際は、お気軽にご連絡ください。
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