Think about DX 〜EPOCH × GIG クリエイティブ視点でのDXプロデュース〜|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG

Think about DX 〜EPOCH × GIG クリエイティブ視点でのDXプロデュース〜

2021-03-09 勉強会

こんにちは!広報の ich です!

株式会社GIGでは、毎回さまざまな企業様とコラボしたウェビナーを開催しています。

今回は、年間200件以上のプロジェクトワークを手掛ける広告株式会社EPOCHの代表、石澤 秀次郎さんをゲストにお招きしました。ナショナルクライアントやスタートアップのデジタル戦略、リブランディング、DX支援などの事業立ち上げやサービス開発を多く手がけている株式会社GIGの代表岩上と、「クリエイティブ視点でのDXプロデュース」をテーマに語ります。

岩上 貴洋(いわかみ たかひろ):2007年、株式会社LIGを創業し、約10年にわたり代表取締役としてシステム開発、デザイン制作、コンテンツマーケティング、シェアオフィス事業に従事。2017年4月、デジタル戦略、DX支援、リブランディングを展開する株式会社GIGを創業。ナショナルクライアントを中心に、新規事業立ち上げ支援、アジャイル開発、デジタルマーケティングを提供。 自社サービスとして、ITプロフェッショナルのマッチングサービス「Workship」、リード獲得に特化したCMS「LeadGrid」を展開する。


石澤 秀次郎(いしざわ しゅうじろう):明治大経営学部卒業。2013年、才能を持ったクリエイターとマーケティングに課題を感じているクライアントの良い出会いと、そこから産まれるお互いの良い点を活かした新しいクリエーションのHUBになりたいという思いから広告株式会社EPOCHを設立。以来、代表取締役としてDAISOのリブランディングや安室奈美恵のアルバムプロモーションなどをプロデュースする。2019年には新会社「TIME MACHINE」を立ち上げ、代表取締役に就任後、AIスケジュールコンシェルジュサービス「スケコン」開発、運営を担当している。


クリエイティブにおけるプロジェクト組成までの流れ

まずはクリエイティブにおける企画から提案までの流れを石澤さんにお話していただきます。

岩上:「GIGの強みであるWeb分野のコンサルでは、すでにある課題に対してソリューションを提案しています。ただ、石澤さんの得意領域であるクリエイティブ制作では、課題からの発想だけでは成果が出にくいですよね。企画や提案は、どのように進めていますか?」

石澤:「まずクライアントにターゲット層やペルソナをヒアリングし深堀りします。その後、2~3週間ほどかけて100ページほどの提案資料を作るんです。その資料を使って一括提案するのが私のスタイルですね。」

こちらが実際の資料の一部。


岩上:「ターゲットやペルソナが明確に決まっていない場合は、どうしていますか?」

石澤:「それでもヒアリングしますね。ほとんどの場合、言語化できていないだけで、想定しているペルソナやターゲット層はあるんです。ヒアリングを通して言語化を手伝うイメージですね。ヒアリング後も、ターゲット層をより明確にするために市場調査を行います。場合によってはTwitterなどでリアルな声を調べることもありますね。

クライアントと競合している企業やサービスがある場合には、弊社で競合分析も行うんです。市場のなかの競合のポジションを探り、訴求すべきポイントを見つけます。具体的にイメージしてもらうために、ときには絵コンテをつくることも、映像を作っちゃう場合もありますね。そして、市場調査や競合分析の結果、具体的なイメージをすべて盛り込んだ資料を作るようにしています。」

岩上:「見積もり前の提案をそれだけ丁寧に行っているんですね! 2~3週間で準備するのは難しい内容に感じるのですが、何か工夫しているのですか?」

石澤:「弊社は、チームで資料を作っているんです。コピーライターさんやデザイナーさんが複数所属していて、過去のデータからそれぞれの得意分野を把握しています。そのため、すぐに案件に適したチームが作れ、スピード感を持って分析から企画、制作まで行えるんですよ。」




ペルソナはどこまで深堀りする?

ウェビナーの最後には、参加者の方の質問にお答えいただきました。とくに盛り上がったのが、ペルソナの深堀りやデータドリブンのクリエイティブについてです。

岩上:「提案段階でどこまでペルソナを深堀りするかは、多くの方が悩むポイントだと思います。石澤さんはどうされていますか?」

石澤:「状況によっては、あえて深堀りしないパターンもありますよ。たとえば、広告代理店さんから依頼される場合などは、もうすでにペルソナが決まっているので。なので、市場調査でペルソナを深堀りすることはせず、クライアントが考えているペルソナを徹底的にヒアリングしたり、ターゲットを細かく設定したりしていますね。クライアントが持つイメージをさらに明確にして提案につなげる形です。」

石澤さんいわく、提案で大切なのは自社に求められている役割を理解して動くこと。役割に合わせてペルソナを深堀りするかどうか、どうやって分析するかを決めていると教えていただきました。


データドリブンのクリエイティブについて

岩上:「最後に、データ重視の時代のクリエイティブについて意見を聞かせてください。私自身は、データから導き出したコンセプトは根拠があるため、軸がブレずクライアントにも評価されやすいと感じています。そのようなデータドリブンのクリエイティブをどう考えていますか?」

石澤:「データが重要なのは間違いありません。ただし、データを見てトレンドのクリエイティブを取り入れるだけの提案は、クライアントに真摯に向き合っているか疑問に感じます。

データを活用するのは、いわば結果が90%保証される状態。ただし、残りの10%は、データの外にあるアナログやアートの世界が占めています。そのため、DXやAIなどの手法に頼れば、絶対に成果がでるとは言えず、また責任を取らなくてもいいという保証にもなりません。

データはあくまで根拠のひとつとして捉え、経験や自分で見て感じたこともしっかりと考慮したうえで、クリエイティブを制作するのが重要だと感じています。」


まとめ

データは大切であるけれど、あくまでクリエイティブの本質はイノベーティブやUXの世界だと語る石澤さん。そこがクリエイターの腕の見せ所、と教えていただきました。

今回は時間ギリギリまで、ひとつのテーマに対してとことん追求しれた非常に有益なウェビナーとなりました。これからのクリエイティブ業界の発展がますます楽しみです。

GIGは毎月、DXやリブランディング、サービスデザインなどに関するウェビナーを開催しています。イベントの詳しい情報は、GIGのconnpassページで発信中。気になる回があれば、お気軽にご参加ください!

 GIG社員一同お待ちしております。


ich

93,生まれ/鳥取県出身/旅するフリーランス&元アドレスホッパー。GIGの広報インターン。自身でも編集やライター業などを行う。東京のおしゃれなカフェでパソコンをカタカタ打つときに幸せを感じるとのこと。人生で一番好きなものは「はちみつ味の梅干し」