NEMが流出したから、今更ながらブロックチェーンを技術的に考えてみた|東京のWEB制作会社・ホームページ制作会社|株式会社GIG
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NEMが流出したから、今更ながらブロックチェーンを技術的に考えてみた
2018-03-15 勉強会
こんにちは。株式会社GIG 編集者兼ライターの前ちゃんです。
2月20日に東京大学産学連携プラザにて、【BIGS meetup】NEMが流出したから、今更ながらブロックチェーンを技術的に考えてみたを、株式会社IGS・BTM・GIGの3社合同で開催しました。
「ブロックチェーン」は今話題の技術ということもあり、40名の席はすぐに満席。大盛況の勉強会となりました。GIGからは、開発マネージャーの江崎が登壇。
現在重宝されている技術について深く知ることができた、良い合同勉強となったので、レポートを残しておきます。
ブロックチェーンの活用とICOについて
1人目の登壇者は、IGS株式会社 執行役員CTOの中島さん。
中島 正成: 株式会社メタップスの取締役CTOとして立ち上げに参画。機械学習とデータサイエンスのプロダクトインプリメントに取り組む。その後、エン・ジャパン株式会社経営戦略室経てIGS株式会社に執行役員CTOとしてジョイン。教育領域へのA.I活用プロダクト開発に取り組む。
中島:
「ブロックチェーンの技術は、2009年頃から存在します。そもそも信用取引や契約に使われる技術であり、スマートコントラクト、偽装防止の暗号化、コンセンサスアルゴリズム(proof of workなど)の3つを組み合わせることをブロックチェーンと呼びます」
中島:
「ブロックチェーン技術を活用したフィンテック事例や、ポイントや資産管理・コミュニケーションや認証・シェアリング・商流管理・将来予測・所有権問題・決済・投票…などの公共問題などにも応用できます」
実際に海外の事例やICOのやり方など、ご紹介頂きました。
中島:
「また、bitcoinやethereumはGitHub上で公開されているので、実装方法を確認したい人は時間をつかって試してみても良いかもしれません」
金融やフィンテック領域だけではなく様々な領域で活用される、またその可能性がある技術であることを再認識できた内容でした。
当日使用した資料は以下からどうぞ。
ブロックチェーンの活用について from GIG inc.
技術側面から見ていくブロックチェーン
2人目の登壇者は、株式会社GIG 開発マネージャーの江崎修平(通称グリさん)。
江崎 修平(ぐり):システム開発、webデザイン、デジタルマーケティングの会社を経営。エンタープライズ向けサービスを展開する独立系システム会社にて、フロントエンド領域の責任者を経て、2017年、株式会社GIGに参画。リードエンジニア兼マネジメントメンバーとして活動中。
ブロックチェーンのセキュリティについて
江崎:
「ブロックチェーン技術とは、全てのノードを、P2Pネットワークで繋げているため、情報改ざんが難しいシステムです」
江崎:
「改ざんが難しい理由としては、ネットワーク上で、過去から現在に至るまでの取引情報を保持しながらP2Pで繋げているためです。つまり、破壊するためには全てのノードを破壊する必要があり、理論上不可能なんです」
江崎:
「デメリットとしてあげるのであれば、ネットワーク速度の担保の部分。中央管理型のデータベースでは、1つのデータベースの更新だけをおこなうため、通信速度は中央にあるデータベースの速度でコントロールできます」
江崎:
「一方、分散型のブロックチェーンでは、データベースが多数同時に存在します。このため、適切に同期を取りつつ更新作業をおこなう必要があり、ネットワーク参加者それぞれの通信速度にネットーワーク全体が依存してしまいます」
江崎:
「また、逆にブロックチェーンのメリットとしては、改ざんされない契約や信用のやりとりで効果を発揮してくれます」
江崎:
「ですが、セキュリティの実装方法が複数あるのが少し複雑な部分になります。NEMが流出した理由は大きく2つあり、1つ目はキーとなる実装方法が「マルチシグ」ではなく、「シングルシグ」だった点。2つ目は、保管方法がインターネットから分離した「コールドウォレット」ではなくネットに繋がる「ホットウォレット」だった点です」
テンポよく話を進めるグリさん。普段技術の話にあまり接点のないわたしにも、理解しやすいよう丁寧に説明してくれました。
当日使用した資料は以下からどうぞ。
技術側面から見ていくブロックチェーン from GIG inc.
最後は、みんなでお疲れ様の乾杯を。同じ分野に興味をもった仲間たちとの関わり合いもできる、素敵な勉強会となりました!
まとめ
NEMの流出やビットコインの暴落は社内でも話題になり(損をしてしまったメンバーもいるとかいないとか…)、ICOでの資金調達も検討する企業が多くなるなど、経済的にも技術的にも注目されていたので、多くの学びになりました。
参加者の方に今回の感想を求めてみると、「初心者向けに分かりやすく丁寧に説明されていてよかった」や「また開催してほしい!」の嬉しい意見が。
BIGS meetupは、GIGとして初めての合同勉強会でしたが、みなさまの応援を受けて、第2回も開催することになりました! 次回は機械学習をテーマに開催予定です。お楽しみに。
イベントの詳しい情報は、compassのGIGページをチェックしてください。それでは!
話を聞いてみたい方も歓迎です。お気軽にご連絡ください!
GIG BLOG編集部
株式会社GIGのメンバーによって構成される編集部。GIG社員のインタビューや、GIGで行われたイベントのレポート、その他GIGにかかわるさまざまな情報をお届けします。